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物流BCP ~ 倉庫防災対策 ~

お客様の大切な製品を保管している倉庫では自然災害によって大きな被害があった場合、製造活動や出荷作業が出来なくなり皆様へ多大な迷惑をかけることとなります。

特に日本は元々『地震大国』と言われるように、世界と比較しても地震が多い地域と言われています。2021年は東日本大震災から10年の年。まだ記憶にも新しいかと思います。倉庫の運営の観点でも地震に対する様々なリスクを想定し、その予防策を講じることが必要不可欠と言えるでしょう。また、数年前に大きく報道された大規模倉庫での火災。倉庫では可燃性の危険物や燃えやすい商品等の様々な商品があり、火災対策についても取っていく必要があります。お客様からお預かりした大切な商品や倉庫で働く従業員を守るために倉庫では様々な防災対策をとっています。

そこで今回は、工場や倉庫において、どのような防災対策をとっているのかについてご紹介していきます。

※ BCP = Business Continue Plan の略。日本語では「事業継続計画」。

 

STOCKCREW倉庫保管

地震対策

皆さんは倉庫と聞いてどんなイメージをされますでしょうか?棚がたくさん並んでいる倉庫やネステナーと呼ばれるスチール製の棚が天高く積まれている倉庫等色々あります。一見ネステナーを使用し高く積まれていると地震に弱いのでは?と思われがちですが、実際のところネステナーは地震に強いのです!

足元が揺れれば、人は倒れないように揺れに対してバランスをとろうとします。この事と同じく、地震の時、構造物にクッションを入れ、揺れを自然に小さくさせるのが「制震構造」です。

あらかじめ揺れ易い部分、ネステナーは一つ一つを積み上げて使用します。その際の上レールと下レール部分に隙間が出来て、クッション効果により共振を防ぎ、制震効果を発揮します。特別にエネルギーを加えずに制震効果を上げる事が出来るのです。

また、ネステナーは移動式ラックなので設置面が固定されていないため、大きな揺れに対しては、ネステナー全体が前後左右に移動し、各段のレールも移動することにより、振動に対処するのです。

ネステナー自体の免震・制震構造が優れていても、一番上の商品はとても揺れる為、商品の落下の危険性があります。商品の落下は商品の破損だけではなく従業員へ当たった場合ケガの危険性もあります。その為、高いところで保管をする商品には倉庫用のラップを使用し商品全体を巻くことで、地震が起きた場合の落下防止対策をとっています。倉庫で使用するラップは一般的なラップと異なり、伸縮性があり破けにくく地震対策にはぴったりの素材となっています。

 

火災対策

倉庫だけではなく、皆さんにとっても怖い災害の一つが火災です。一般家庭で発生する火災の原因として上位はコンロ・タバコ・ストーブなどの小さな火から発生する火事です。倉庫ではもちろん火気厳禁ですので、こういった要因での火災の発生はほとんどありません。では、なぜ発生するのでしょうか?一般家庭でも先ほどの原因に続いて上位となっている「配線器具」が要因となります。配線器具での出火事例として、倉庫は広い為、電気機器のコードを引く際に通路をまたいでおり、そこを台車やフォークリフトが通ることで台車や人が通過することで半断線状態となり過熱し、周囲にあった梱包材料と接触し、火災になったケースがあります。

対策として、倉庫内のレイアウトを徹底して考え通路をコードがまたぐことの無い様配置しています。その他にも、フォークリフトなどの荷役機器と作業者の動線が重ならないようにレイアウトする。保管物が通路にはみ出さないように一直線とし、保管物のはみだしにより通路が凸凹にならないようにする等も対策も併せて実施しています。

それでも火災が発生してしまった場合には、延焼を防ぎ初期消火を行える設備が整っています。

延焼を防ぐ為に、倉庫には区画ごとに大きな防火シャッターがあります。火災発生の際には防火シャッターが自動で降りることで延焼を防いでくれるのです。防火シャッターがちゃんと機能するために、商品を整理整頓して管理させて頂き、防火シャッターの下に商品を置かない運用を徹底しています。

初期消火では、スプリンクラーや消火栓・消火器が設置されています。消火器は皆さんのご家庭にもあるかと思いますが、倉庫では消火栓も建物内に設置されています。いざ、火災が発生した際にはそれらを用い速やかに初期消火できる設備が整っています。

 

今回は、倉庫における防災対策についてご紹介してきました。冒頭でもご紹介しているように、日本は元々地震が非常に多い国でもありますので、いつ巨大地震が発生してもおかしくありません。そのような中、お客様の大切な商品を取り扱う倉庫であれば、しっかりとした防災対策が必要不可欠と言えるのです。特に、倉庫は、多くの人が作業を行っている場所です。防災対策を怠ってしまった際の被害は想像を絶するものとなるでしょう。一つ一つは小さな対策に見えるかもしれませんが、それらの小さな対策が大きな災害から身を守ってくれることになるのです。

 

いかがでしたでしょうか。

物流BCPの策定ポイントは、「防災対策」「発災直後の措置」「復旧対策の実行」「平時からの準備」です。

今回は、その中でも物流委託先の「防災対策」の部分を記載させていただきました。発送代行会社の選定の際の1つの観点としてお持ちいただければと思います。

配送代行サービスをご検討の際は是非お問い合わせください。