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ネットショップを運営するなら知っておきたい『在庫とお金』のはなし~資金繰り編~

突然ですが、資金繰りはとても重要です。

ネットショップ運営のみならず、ビジネスや個人の生活でも重要かつ頭を悩ませる問題でもあります。

「資金繰りがうまくできなくなる⇒撤退(廃業)」ということになりかねません。ビジネスの世界では如何に「撤退」しない=継続できる状態をつくることが、経営上重要なポイントになります。

 

昨年から続くCOVID-19のような事象は、事業者にとっては非常に辛い状況ではあります。一方、競合他社が撤退していく状況のため、継続できれば大きなチャンスになりえます。

 

こうした思いがけないチャンスに巡り合うために必要なことが事業継続、つまり今自身が所属しているビジネスの世界から撤退しないことです。そのためにも重要なことが「資金繰り」です。

 

今回はこの資金繰りについて、具体例をもとにどのように考えるかのポイント簡単に説明します!

 

 


 

 

お金と在庫の関係を例題で考える

 

ネットショップの仕入れと在庫について具体的な例をもとに紹介します。

 

<例題>

2021年1月現在、ECサイトでは1か月に5,000枚マスクが売れる市況です。この状況は少なくとも1年間続く見込みです。
この市況により今回新たにマスクの販売を1年間することになりました。

マスクの仕入単価は10円、売単価は15円に設定しました。

工場からは1度に最低60,000枚購入すると、仕入単価が10円から5円に割引すると連絡がありました。

 

ここでみなさんは…

 

Aパターン:仕入単価を下げるために60,000枚の仕入を行いますか?

Bパターン:それとも毎月5,000枚仕入れますか?

 

尚、前提条件は以下の通りです。

・商品の保管・発送代行は外部倉庫に委託。
・保管費用はマスク1点につき1円/月とする。(月末と月初の平均在庫数量x1円で算出)
・問題の単純化のため入荷・出荷・配送費の算出は割愛する。
・工場への支払いは現金のみ。売上入金と保管料支払は月末締翌月末受取(支払)とする。
・2021年1月1日現在、手許に現金が100万円あるとする。

 

※Aパターンの利益・現預金の増加額(拡大版はこちら

 

 

 

※Bパターンの利益・現預金の増加額(拡大版はこちら

 

 

ポイントは現預金の増減!

 

さて、A・Bパターンを

資本主義でビジネスを行っている以上、現預金が増えたか否かが重要です。

100万円からスタートして1年後どうなったでしょうか。

 

2022年1月末現預金 増加額
Aパターン 124万円 +24万円
Bパターン 127万円 +27万円

 

Bパターンの+27万円に対して、Aパターンは+24万円にでした。

意外な結果だと思った方も、当たり前だろうと思った方もいるかと思います。しかし実際例題のような状況になった場合、パターンAを選択してしまう方も多いかと思います。

 

 

 

保管料をしっかり考えよう!

 

 

今回の例題について、明暗は分けた要因は保管料です。
大量仕入れで仕入単価の割引があった分、損益計算書の売上総利益はAパターンの方が多いです。

しかし割引で得した分以上に、保管料の増加額が多かったため、Bパターンの方が結果的に儲かりました。

 

上記問題は、作業費や配送費を考慮していないことから単純な話ではありません。また、市況も正確に読めないのは事実です。

しかしECサイトを使って事業をしてみよう、物流に関しては外部の会社を起用しようと思っている事業者の方々へ覚えておいていただきたいことがあります。

 

それは保管料を軽視してはいけないということです。

 

今回の例題では順調に出荷されたため在庫数もゼロになりましたが、売れ残りになった場合在庫数は減らず保管料が毎月発生することになるため、在庫を何かしらの形で処分しなければ費用が永久に発生してしまいます。

商品の在庫状況も確認する必要がありますが、発送代行に保管を委託する場合は是非保管料の単位と算出方法も確認してください。
(保管料の種類については、「保管料の比較をするならここに注意!~保管料の単位と計算~」もご覧ください!)

 

 

キャッシュポジションにも注目!

 

もう1つお金に関して興味深い考察があります。

それは、Bパターンの方が2021年中のキャッシュポジション(現預金残高)も有利に働いているということです。

以下のグラフをご覧ください。

 

例題のキャッシュポジションをチェック

 

2021年の1年間、常にBパターンがAパターンの現預金残高を上回っております。

これは、コロナショックを体験した方々ならお分かりと思いますが、不測の事態に備えた現金を持つことはビジネスを行う上で非常に重要です。

このように同じビジネスを行っても、資材の調達の仕方によりキャッシュポジションが大きく変わります。

 

 

 

 

皆さん、例題の回答そして在庫とお金の関係の話はいかがでしたでしょうか?

言われてみれば当たり前だろ、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、2021年が始まったばかりです。

昨年まで行ってきたことを見直し、よりいい1年を過ごすきっかけになっていただければ幸いです!

 

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