今回は、モール・カート紹介シリーズのひとつ、Shopifyをピックアップします。
Shopifyは2004年にカナダで創業されたECサイト作成サービスで、世界シェアNo.1を誇り、175カ国・100万店舗以上で利用されています。
2017年には日本法人ができ、国内でも導入企業が急速に増加しています。
知識やスキルがなくても、機能的でデザイン性にすぐれたECサイトが作れ、運用も簡単にできると評判のShopifyについて紹介します。
なんといっても気になるのは料金です。Shopifyを使用する際に発生する料金は以下のとおりです。
初期費用 | 無料 |
月額費用
※使用するプランによって異なる |
29ドル(約4,060円 1ドル=およそ140円で計算) |
決済手数料 | 3.25〜3.9% |
販売手数料 | 無料 |
振込手数料 | 無料 |
ベーシックプランは29ドルとなっており、4,060円(執筆時点の1ドル=140円で計算)。月額費用は国内の一般的なカートと変わらず、しかも初期費用がかからないのがポイントです。
Shopifyはすべてのプランにおいて、商品数や画像ファイルなどの容量が無制限なのも大きなメリットです。
プランによって容量が決まるモール・カートとくらべてコストを気にせず使えます。
お金のみならず、利用にともなう手間や時間などもトータルで考えると、Shopifyは非常にコストパフォーマンスのよいサービスです。
では、どのプランが最適なのでしょうか?
プランを比較するとき、注目したいのは以下の2つの違い。
・スタッフアカウント数
・カゴ落ち対策
ネットショップの運営を複数人スタッフで担当しなければいけないほど売上の規模が大きければ、スタンダードな$79プランを利用しましょう。5人以上でアカウントを共有できます。
5人も担当者が必要なショップであれば、月間売上は300万円は超えているはず。それくらいの規模であれば$79の月額料金も余裕で回収できます。
一人か二人でショップ運営が十分であれば、一番安い$29のベーシックプランで十分です。
Shopifyの強力な機能「カゴ落ち対策」はなんと全プランで利用可。他の機能を比較しても、ベーシックプランが圧倒的に劣るというわけではありません。
いつでもプランの変更は可能です。月間300万円以下の売上で運営スタッフが2人以下の場合であれば、まずはベーシックプランで始め、複数人スタッフによる管理が必要になるほどショップの規模が成長した時点でスタンダードへ移行するのがおすすめです
ShopifyはECサイトの構築・運用がシンプルな操作で実現できるのが強みです。システム開発の知識がなくても、テンプレートを選び、画像やテキストを差し替えるだけでECサイトが構築・デザインできます。
管理画面もシンプルな構成となっており、直感的に操作ができます。モバイル用のアプリもあり、アクセス状況や注文状況、在庫もスマホなどから簡単にチェックできます。
ただし商品の配置を変える、文字の大きさや色を変えるなど微調整をしたい場合は、HTMLなどの専門知識が必要となる場面もでてきます。
逆にいえば、デザインにもっとこだわろうと思えば無限大に作り込めることもShopifyのメリットです。
テンプレートは無料のもののほか、世界中のプロのデザイナーが作成したテンプレートを販売するデザインマーケットも用意されています。また、無料で利用できるクオリティの高い画像素材やフォントも充実しています。
ただ、冒頭に紹介したように海外の企業のカートのため、以前は管理画面に英語表記のページがあり、使いにくい部分もありました。
現在では日本語の管理画面が導入され、ショップの作成、管理、運用といった日常業務は日本語で問題なく行えます。
追加でインストールできるアプリについては英語で解説されているものもありますが、直感的に操作できるものがほとんどなので安心です。
また日本発のアプリも増えてきており、使いやすい環境になってきています。
なんといっても最大の魅力は越境ECの導入のしやすさです。越境ECとは、国境を越えたeコマースのことで、海外向け通販のことを指します。
いまは海外向け通販ショップの売り上げが伸び盛りです。日本独特のアニメ等の文化を反映した商品やメイドインジャパンの高品質な商品の人気が世界的に高まっています。国内ではいまいち売れなかった商品でも、海外に目を向ければ販売の大きなチャンスがあります。
しかし、越境ECを展開するには「決済」「言語」「通貨」「配送」の4つの壁があります。
例えば、「サイトを英語表記にするのが難しい」、「決済通貨に何を設定しらいいかわからない」などの理由でいままで越境ECを諦めていた人もいるでしょう。
ところが、Shopifyには嬉しい機能があります。上にあげた「決済、言語、通貨、配送」の4つを通販対象国に合わせて柔軟に設定できるのです。
最後にどんな方がShopifyに向いているのでしょうか?
■月額$29が問題なく支払える
■カゴ落ち対策を利用したい
■越境ECへチャレンジしたい
この3つの全てに当てはまっているなら、Shopifyが最適です。
こうしたこともあり「特に海外は意識してない」という人なら、わざわざShopifyを選ぶ必要はありません。なぜなら、国内販売のみであれば、初めから日本語に最適化された国産サービスにしておいたほうが使いやすく、機能的にも十分だからです。
STOCKCREWはShopifyはもちろん、それ以外のさまざまなモールやカートの対応実績があるだけではなく、輸出入も対応可能です。越境ECの仕入れから発送まで、興味がございましたらぜひお気軽にお問い合わせください。