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物流アウトソーシングとは?自社物流との違いや種類を紹介

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年06月06日

物流業務を行う際、自社で完結するほかにも業務を外部に委託する方法があります。外部に委託する場合は「アウトソーシング」となります。アウトソーシングには、経費削減や業務の精度を向上させられるといったメリットがあります。しかし、物流をアウトソーシングすることは、メリットばかりではありません。本記事では、物流のアウトソーシングの種類やメリット・デメリットについて解説します。

 

物流のアウトソーシングとは?

物流のアウトソーシングとは、自社で担当している物流業務を他社に委託することです。人材不足の解決や物流作業の精度向上といった、自社のニーズにおいて、物流アウトソーシングには一部業務を委託するか、全ての業務を委託するかの2パターンがあります。

【アウトソーシングできる物流業務】

  1. タグ・ラベル確認
  2. 入庫・棚入れ
  3. 集荷の手配
  4. ピッキング・梱包
  5. 追跡番号の通知 など

しかし、物流のアウトソーシングは、メリットばかりではありません。アウトソーシングによって他社のスキルやノウハウに頼ってしまうと、自社の物流ノウハウが蓄積されないなどの問題点が発生します。したがって、物流をアウトソーシングする場合は、メリット・デメリットを理解した上で、アウトソーシング会社に委託する必要があります。

 

物流アウトソーシングは2種類

物流アウトソーシングは、大きく分けて2種類存在します。

  1. 定額系物流サービス
  2. カスタム系物流サービス

定額系物流サービス

定額系物流サービスは委託できる業務内容が決まっており、業務内容ごとに金額が決められている仕組みです。したがって、希望していない委託費を余分に支払ったり、希望している業務内容が委託業務に対応していなかったりする可能性があります。そのため、物流アウトソーシングの経験がない場合、希望通りに業務を委託できない可能性があります。

ただ、事前にアウトソーシングしたい業務内容が明確である場合は、定額系物流サービスで物流業務を委託すると、人件費の削減などに期待が持てます。

STOCKCREWの料金体系はこちらをご参照ください。

 

カスタム系物流サービス

カスタム系物流サービスは、委託したい業務内容を自由に設定できます。そのため、委託したい物流業務が明確ではなかったり、委託する際の予算を考えながらアウトソーシング会社を決めたい場合にオススメです。しかし、委託業務の設定や料金体系が複雑であることから、アウトソーシングするまでに時間がかかってしまう可能性があります。また、委託する業務と自社で完結できる業務の線引きを事前に決めておかないと、委託する予定のなかった仕事までサービス料に含まれてしまう可能性があります。

したがって、カスタム系物流サービスでアウトソーシング会社を利用する際は、担当者と入念な打ち合わせが必要です。

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物流アウトソーシングと自社で行う場合の違い

物流のアウトソーシングと自社物流の違いは、物流業務の一部を他社に任せるか、自社で物流全体を管理するかです。もちろん、自社だけで物流業務を完結させられるのであれば、それに越したことはありません。しかし、自社物流をする際は、物流センターや運搬車両までも自社で調達する必要があります。そのため、自社物流は備品費や運搬費、人件費などさまざまな経費が発生します。

一方で、物流アウトソーシングでは物流業務を他社に任せることになるので、全体的な経費の削減に期待できます。これらを踏まえ、自社物流にするのか物流アウトソーシングを利用するのかを考慮します。

 

物流アウトソーシングのメリット

物流アウトソーシングのメリットは、おもに以下の3つです。

 

物流コストを削減に期待できる

自社で物流を行う場合、自社の倉庫や輸送手段を維持するために多大なコストが必要になります。また、在庫が余った場合や返品が発生した場合のコストもかかります。一方、アウトソーシングする場合は、必要な分だけを手配するため、コスト面でメリットがあります。

コストのおもな内訳として「人件費」「梱包費」「輸送費」「保管費」などがあり、これらの経費削減を期待できます。物流業務にかかる経費が高いと感じているのであれば、前向きにアウトソーシングを検討する価値があります。

 

物流作業の品質向上

自社で物流を行う場合、倉庫での検品や商品の出荷前のチェックなど、品質管理をする必要があります。物流のアウトソーシングは、物流のプロが代わりに作業をしてくれることになります。そのため、物流の業務精度、つまり物流の品質が向上し、顧客との無用なトラブル減にもつながります。

自社では物流業界の経験が浅く、社員の物流知識やノウハウが足りていないと感じている場合、アウトソーシングして物流のプロ、品質管理に関するノウハウを持っており、自社では行えないような高度な品質管理も期待できます。

 

在庫管理も同時に行える

自社で物流を行う場合、在庫管理をする必要があります。在庫管理とは、商品を保管している倉庫での在庫数の確認や、入荷した商品の受け入れ、出荷する商品のピッキングなどを指します。しかし、自社で在庫管理をする場合、倉庫の運営や従業員の管理などにコストや時間がかかります。
アウトソーシングする場合、物流業者側が在庫管理を行うため、自社で管理する必要がありません。また、在庫の状況や管理状況などの情報を取得できるため、正確な在庫数の把握が容易になります。

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物流アウトソーシングのデメリット

物流アウトソーシングには以下のようなデメリットがあります。

  1. 物流事業のスキルを蓄積できない
  2. ミスが発生した際にトラブルにつながる

物流事業のスキルが蓄積されない

物流アウトソーシングに物流業務全般を任せてしまうと、自社の物流ノウハウが蓄積されません。なぜなら、ほとんどの場合で、アウトソーシングをすると物流業務を委託会社に完全に請け負うからです。物流ノウハウが蓄積されないと、この先アウトソーシングに依存することになるでしょう。

将来的に物流業務を自社で展開していきたい場合は、アウトソーシングに物流業務全般を任せるのではなく、ノウハウを蓄積できるよう、自社で一部業務を担当するなどの対策が必要になります。

 

ミスが発生した際にトラブルにつながる

物流アウトソーシングでは、ミスが発生した際にトラブルに発展する可能性があります。物流アウトソーシング会社に在籍しているスタッフは、物流のプロですが、どうしても業務上ミスを完全にゼロにするのは至難の業です。ミスが発生した際にアウトソーシング料を正規価格で支払うのか、物流納期が遅れて取引先会社に迷惑をかけた際にアウトソーシング会社の責任となるのかなど、責任の所在やそれに伴うペナルティの発声にどう対応するかが明確になっていないと、大きなトラブルに発展する可能性が高くになります。

アウトソーシングする際は、ミスが発生した場合の対応などを先方と事前に話し合う必要があるので、そのようなトラブル発生時の対応についてを事前にしっかりと説明してくれるアウトソーシング先を選ぶのがベストです。

 

アウトソーシングする会社を選定するポイント

アウトソーシングする場合、選定する業者には様々なポイントがあります。商品の種類や数によって必要な作業や設備が異なるため、アウトソーシング先が対応できるかどうかを確認することが大切です。また、契約内容や料金、サポート体制なども重要なポイントです。契約内容や料金は、長期的に見てどうなるかを考慮して決める必要があります。

 

まとめ

物流業務をアウトソーシングすると、人件費や輸送費などさまざまな経費を削減できるほか、業務精度の向上を期待できます。

しかし、委託する会社によっては、ミスが発生した際にトラブルに発展したり、委託しなくてもよい業務までサービス料金に含まれたりする可能性が出てしまいます。そのため、アウトソーシング会社を利用する際は、事前に担当者と密なコミュニケーションを取るのはもちろんですが、そうした対応を誠実に行ってくれる会社を選ぶようにします。

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