「販路拡大のためにネットショップを開設したい」「自分だけのネットショップをもつのが夢」という人にピッタリのサービスが「BASE」です。専用のECサイトを無料で開設できるとあって利用者が右肩上がりで増えています。そこで、利用料金やおすすめの機能、向いている人や注意点など、BASEについてわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
BASEは、だれでも簡単にネットショップが開設できるサービスです。
かつては、自身でECサイトを開設しようと思えば、プログラミング等の専門知識が必要だったり、業者に依頼すると費用が高くついたり、維持管理が難しいといったイメージが強くありました。そのため、資金や人材、知識の不足が理由で断念せざるを得ないケースが少なくなかったのです。
その点、BASEはスマホさえあれば無料で手軽にECサイトを開設できるうえ、ネットショップ経営には欠かせない重要機能も数多く装備されています。そのような理由から、サービス開始わずか10年で180万店以上のネットショップが開設されました。
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BASEの魅力は、何よりもまず費用が安いことです。ネットショップ開設までは0円で、後述するように「スタンダードプラン」ならば、商品が売れない限り1円の手数料もかかりません。この点は、初期費用を抑えたい経営者にとって願ってもないサービスといえます。
そもそもECサイトを専門業者に依頼して開発する場合、すべて一から作るフルスクラッチの場合は数千万円、ある程度型ができているパッケージでも数百万円はくだらないという相場感です。それを考えると、手数料がかかるとはいえ開設費無料でスタートラインに立てるというのは、大きなメリットです。
BASEの料金プランは「スタンダードプラン」と「グロースプラン」の2つからなり、それぞれに各種手数料がかかります。
このほか、売上金をBASEのシステムから受け取るための「振込手数料」が一律250円必要です。
加えて、この振込を申請するにあたっての「事務手数料」が、申請金額が2万円未満は500円必要です。なお、申請金額が2万円以上であれば事務手数料はかかりません。
選択するプランの目安ですが、月商17万円を超えるようならグロースプラン、逆に月商17万円を下回るようなら、スタンダードプランがお得、となります。よって、スタンダードプランからスタートして、売上が17万円を超える状態が続きそうになった段階でグロースプランに移行する、というのがBASEもおすすめするプラン選択の考え方です。移行手続きは、いつでも自身のサイトから簡単に行えます。
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もう一点、特筆すべきBASEのメリットとして、「BASEかんたん決済」があります。
通常、ECサイトを開設する際は、決済方法に応じて、決済を行うクレジット会社や銀行などと直接契約のうえシステムに装備する必要があります。ただでさえやることが多いなか、とくに初心者の場合は、慣れない交渉や契約に疲弊してしまうことが少なくありません。その点「BASEかんたん決済」を利用すると、決済会社との交渉から決済システムの導入に至るまでをBASEが無料で代行してくれます。しかも決済方法は、以下の7種類と大変豊富です。
ネットショッピングの台頭が著しい昨今は、自身の望む決済手段が使えないとわかると、買い物を諦めてしまうユーザーが非常に多くなっています。よって上記のように多彩な手段から選択できるようにしておくというのは、サイト運営上の貴重な強みとなるでしょう。
それではさらにBASEで使える便利な機能やサポートについて掘り下げます。
BASEでは、ネットショップだけでなく、実店舗での販売をサポートするサービスがあります。伊勢丹や丸井、ラフォーレ原宿といった注目度が高く、情報発信力に富んだ、地域の有名店で期間限定でショップを開設するためのサポートをしてくれます。
自社サイトや商品を検索でヒットさせるには、SEO対策が不可欠です。BASEでは、商品ごとやページごとに検索キーワードやページの説明を設定することで、ユーザーの目にとまりやすくできます。
カテゴリー設定も3段階まで可能です。例えば、「レディース→トップス→Tシャツ」といった具合に3段階でカテゴリー設定ができれば、ユーザーが欲しいアイテムにたどり着きやすくなるでしょう。
ユーザーとのやりとりは、メールを使わなくてもサイト上からダイレクトに行えます。サイトの操作性を良くすることは、競合に負けないために大事な要素です。
集客力を上げるためには、SNSとの連携が欠かせません。BASEでは、InstagramやFacebook、YouTube、TikTokといった拡散力のあるSNSとの連携機能があるので、多方面からの集客に大変役立ちます。
BASEでは、80種類以上の専用アプリ「BASE Apps」を拡張機能として用意しています。具体的には「Official Apps」「Connect Apps」の2種類があり、前者はBASEが独自開発したアプリで、後者はBASEが提携しているサードパーティとともに開発したアプリになります。
拡張機能のなかには、ショップのデザインを変更できるものやクーポンの発券機能を持つものなど、多くの種類が用意されています。以下のリンクでそれぞれのアプリについて紹介していますので、興味があるものから順番にチェックしてみてください。
【BASE Appsの基本】
売上アップに必須のBASE無料アプリの使い方や機能を解説!
【デザインに関するBASE Apps】
BASEのデザインをカスタマイズして売上アップを狙おう!
BASEのショップをデザインするAppsを紹介!独自性を出すならコレ!
【ショップ管理に関するBASE Apps】
BASE Appsでショップを管理しよう!ルール設定アプリを紹介!
BASE Appsを使って収益アップ!売上を向上させるアプリを紹介!
BASE Apps の便利な機能を活用してネットショップ経営を充実化!
BASE Appsでショップの課題を分析!広告効果の検証やアンケートも!
BASE Appsでショップ運営を効率化しよう!便利な26のアプリを紹介!
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具体的にBASEの利用が向いている人を紹介します。
BASEなら最短1日からでもネットショップを開設できます。開設手続きは、すべてネットで完了するので、すぐにでもスタートさせたい人にはうってつけです。
初期費用を少しでも抑えてスタートしたいという場合にも、BASEがおすすめです。スタンダードプランなら開設手続きから商品が初めて売れるまでは、まったく費用がかからないので安心でしょう。
実店舗や、Amazon、楽天といったECモールでの販売を行っている場合で、さらに販路を拡大したいなら、BASEを使って自前のネットショップを開設するのもおすすめです。
BASEでのネットショップ開業はこれまで紹介したように多くのメリットがありますが、気をつけるべき点もあります。ここでは代表的なものを紹介しておきます。
AmazonやYahoo!ショッピングなど、すでにれっきとしたブランド力が確立されているECモールと異なり、自身で開設したネットショップの場合は、いちから集客する必要があります。よって、さまざまな手を打ったとしても、まとまったユーザーを呼び込むまでには、それなりの時間が必要です。
BASEの場合は、サイトデザインやレイアウトのパターンがテンプレートで決まっているため、オリジナリティを強調しにくい面があります。有料プランを使えば選択肢も広がりますが、いちから開発する場合に比べると、どうしても見劣りしがちです。よってそこが気になるのであれば、それを補う工夫が必要になります。
BASEは初心者でも使いやすい工夫がなされています。ただ不慣れだと、細かな点についてどうして良いかわからず戸惑うこともあるでしょう。しかし、BASEには電話や対面でのサポートがなく、すべてメールでのやり取りとなります。そのため、疑問が解消するまでに時間がかかったり、訊きたいことがダイレクトに訊けなかったりして、ストレスに感じる場合があるかもしれません。
BASEを使えば、自力では困難なネットショップの開設をスピーディーかつ安価に実現することができます。とくに無理をしないで手堅くEC販売を始めたい方や今より販路をさらに広げたい方には、おすすめです。
「Shopify」でショップを作成したらどのように商品を発送するのかも合わせて考えなければなりません。発送作業が通常業務を圧迫する前に、発送代行=STOCKCREWに依頼することをおすすめします!
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BASE連携による発送自動化を解説!【発送代行をより使いやすくする方法】