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越境ECの市場規模は?国ごとの市場規模や今後の越境EC予想を紹介

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年06月27日

越境ECとは、海外に向けて自社の商品を発送し、海外顧客を増やすビジネスです。そして、スマートフォンが普及している現代では、そのスマートフォンを利用してインターネット通販(EC)を行う人が世界中に存在します。そのため、多くの企業が越境ECを検討し、海外のビジネス展開を考えています。本記事では、越境ECで海外展開を考えている方に向けて、越境ECの市場規模について解説します。また、越境ECを導入する際の手順も併せて紹介しています。

越境ECの市場規模

経済産業省の調査によると、越境ECの「世界市場規模拡大予想」では、2019年で「7,800億ドル」、2026年で「4兆8,200億ドル」と予想されています。これを日本円にすると、越境ECの「市場規模拡大予想」は2019年で「およそ113兆円」、2026年は「およそ737兆円」です。(2022年11月5日時点の1ドル146円時点)

そのため、今後もますます越境ECの世界市場規模は拡大していくと考えられます。

日本の越境EC市場規模

経済産業省の調査によると、「日本」「中国」「アメリカ」3カ国間の越境EC市場規模は、輸入(中国やアメリカの商品を日本の消費者が購入した場合)の合計金額は「3,727億円」です。一方で、輸出(日本の商品を中国やアメリカの消費者が購入した場合)は、合計金額で「3兆3,606億円」です。

「中国」「アメリカ」からの輸入・輸出それぞれの内訳は、以下の通りです。

  1. 中国:日本からの輸出額「2兆1,382億円」、中国からの輸入額「365億円」
  2. アメリカ:日本からの輸出額「1兆2,224億円」、アメリカからの輸入額「3,362億円」

アメリカのEC市場規模

経済産業省によると、「アメリカ」「日本」「中国」の3カ国間でのアメリカ越境EC市場規模は、輸入の合計金額が「2兆409億円」です。一方で、輸出合計金額は「2兆9,145億円」です。そのため、アメリカは「日本」「中国」の3カ国間では、輸入よりも輸出金額の方が多いことが分かります。

「中国」「日本」からの輸入・輸出それぞれの内訳は、以下の通りです。

  1. 中国:アメリカからの輸出額「2兆5,783億円」、中国からの輸入額「8,185億円」
  2. 日本:アメリカからの輸出額「3,362億円」、日本からの輸入額「1兆2,224億円」

中国のEC市場規模

経済産業省によると、「中国」「日本」「アメリカ」との3カ国間の中国越境EC市場規模は、輸入合計金額「4兆7,165億円」です。一方で、輸出合計金額は「8,550億円」です。「日本」「アメリカ」との越境EC関係では、輸入合計金額は輸出合計金額のおよそ6倍ほどだと分かります。

「日本」「アメリカ」からの輸入・輸出それぞれの内訳は、以下の通りです。

  1. 日本:中国からの輸出額「365億円」、日本からの輸入額「2兆1,382億円」
  2. アメリカ:中国からの輸出額「8185億円」、アメリカからの輸入額「2兆5,783億円」

越境ECの今後の市場規模

経済産業省の資料によると、2026年の越境EC世界市場規模は、2019年と比べると、およそ6倍ほどに増加しています。そのため、今後もますます越境ECの市場規模は拡大していくと予想されています。また、世界的に見ても日本製の商品「made in Janpan」は高く評価されており、海外の消費者からも人気がある商品として有名です。

ほかにも、日本の「漫画」や「アニメ」、「忍者」など日本ならではの創作物や文化も海外消費者に人気の高い商品です。したがって、世界の越境ECの市場規模が拡大すると同時に、日本商品を購入する海外消費者数も増えていくと言えます。

越境ECの手順

最後に、越境ECをこれから始めようと考えている方に向けて、越境ECを始める手順を紹介します。越境ECを始める手順は、3ステップです。

【越境ECの手順】

  1. 取扱商材を決める
  2. 越境ECの手段を選ぶ
  3. 販売価格などを決める

越境ECのはじめかたは「 【厳選3選!越境ECのポイント】はじめての越境EC」でより詳細を紹介しています。

 

手順1:取扱商材を決める

越境ECを始める際は、まずは海外消費者に向けて輸出する商材を決める必要があります。商材を決める際は、自社商品の特徴をしっかりと理解し、どこの国で需要があるのか考えましょう。また、越境ECで取引きする国や地域によっては、輸入が禁止されている物であったり、関税が高かったりなどの注意点があります。

需要がある国を見つけられたら、併せて越境EC対象国の輸出入制限や、関税の税率を調べておきましょう。

 

手順2:越境ECの手段を選ぶ

越境ECには、さまざまな手段があります。

【越境ECの手段】

  1. 海外のECモールに出店する
  2. 保税区に商品を保管しておく
  3. 自社の越境ECサイトを使用する
  4. 現地の代行業者に依頼する

越境ECは手段ごとにコストや手間が違うため、事前に決めておきましょう。最初のうちは、海外ECモールのグローバルマーケットプレイスで越境ECに進出すると、海外消費者に商品を知ってもらえるので、おすすめです。

【グローバルマーケットプレイスの種類】

  1. 「Amazon(アメリカ)」
  2. 「メルカリ(アメリカ)」
  3. 「天猫国際(中国)」
  4. 「Amazonインディア(インド)」
  5. 「Gマーケット(韓国)」など

手順3:販売価格などを決める

越境ECで展開する商品や、販売方法を決めたら、最後に販売価格を決めます。実際に越境ECで販売しているライバル会社の商品価格を確認してみましょう。最初は、ライバル会社の商品価格に近い金額を設定することが基本ですが、ライバル商品との差別化に成功できれば、ライバル商品よりも高い金額で設定しても売れる可能性があります。

また、どのように海外の消費者に自社商品を知ってもらうかなどのプロモーションも同時に考えなければなりません。越境ECの経験が少なく、進め方が分からない方や海外市場の動向に詳しくない場合は、アウトソーシングで委託業者に販売価格を任せるのも一つの手段です。

まとめ

今回は、越境ECの市場規模についてまとめました。経済産業省によると、越境ECの世界市場規模拡大予想は、2019年で「7,800億ドル」となっており2026年には「4兆8,200億ドル」と成長が見込まれています。つまり、市場規模は7年でおよそ6倍拡大すると予想されています。

これから、越境ECで海外進出を検討している方は、本記事で紹介した各国の市場規模や手順を確認し、挑戦してみてはいかがでしょうか?その際、アウトソーシングをご検討されるのであれば、ぜひSTOCKCREWにお問い合わせください。STOCKCREWは越境ECにも対応しております。