STOCKCREWをご利用いただいている、株式会社KIZUNA様は楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、auPAYマーケットといったECモールにて「apprecia」というブランドで美や健康に関する雑貨、なかでも「足」に関する様々な悩みを解消する商品『STYLE ARTISTシリーズ』を販売されています。今回は『STYLE ARTISTシリーズ』の販売に至った経緯、そしてSTOCKCREWのご利用方法などについて、同社の陣内様にお話をうかがいました。
目次
ネットショップ・モールの方針を大幅に方向転換
ー御社のモールは『STYLE ARTISTシリーズ』を販売するために立ち上げたものですか?
いいえ、オープン当初(2015年)は、弊社の所在地である九州で活動されていらっしゃる企業様の商品や、まだ全国に行き届いていない地元の名産品=プレミアムな商品を掘り起こして販売していこう、というコンセプトで始めました。具体的には佐賀県産の土鍋や、福岡県産の馬の油で作った石鹸やシャンプー、辛子高菜やもつ鍋などといった商品です。
ただ、こうした商品は大量生産に向いていなかったり、そもそも製造原価が高いという点もあり、弊社が仕入れてモールで販売するだけでは利益を出すのが難しいという現実があり、開始から5〜6年は非常に苦戦を強いられていました。2021年の春から責任者と担当者が代わったタイミングで、思い切って九州にこだわることを諦めて、販売数を増やしながらしっかりと利益を出そう、と方向転換を図ることにしました。
ーちなみに、利益をしっかり出す、というのは具体的にどのようなことでしょうか?その内容を詳しく教えてください
まず、利益を出すためには、メーカーさんの商品を仕入れて弊社が販売するという図式になると、どうしても思うような結果が出しづらくなります。たとえば、Aという商品があったとして、ベンチャー企業の弊社が仕入れて販売するのと、大量仕入れによるボリュームディスカウントを効かせられる大手とでは価格の面で太刀打ちできません。
また、弊社の場合は拠点が九州にあるので、九州からの発送となると利用率の高い関東圏のお客様(およそ3〜4割)への送料が高くついてしまいます。さらに、Amazonや楽天市場などでは送料無料が主流になっている昨今、送料での勝負も不利になります。そのために、まずは仕入れではなく自社開発、つまりマーケットに合った商品を自分たちで企画するところから始めよう、と。そのためのひとつの方法として、原価率を下げるために弊社のイメージに近い商品を具現化してくれる工場を探すところから始めました。続いて、送料のハンデを解消するために、関東の倉庫と協力してそこから商品を発送する、といったところが、利益をきちんと出すという結果のために考えたおもな施策です。
商品開発のヒントはいろいろなところにある
ー『STYLE ARTISTシリーズ』=足の悩みを解決するシューズにたどり着くまでの道のりを教えてください
先ほどお伝えしたように、自社で商品を開発するようになったわけですが、最初はマッサージ系の健康家電を販売しました。ただ、弊社が参入した段階でこのマーケットはすでに競合商品が多数存在していて、なんとかそのスキマを見つけるように商品を選定しました。その結果、出荷数自体はそれなりに増やせたのですが、ブレイクとまではいきませんでした。
この段階で、この商品をそのまま販売し続けるのか、それともまた違う商品を開発するのかという悩みが出てきました。そこで改めて社内でヒアリングやアンケートを集めていく中で、外反母趾や偏平足やむくみなど、「足」に関する悩みを持つ人が意外と多いことが分かりました。具体的に「足」に関する悩みを解消するために、市場にはどのような商品が存在しているのか、を調べていく中で、すでにクラウドファンディングで多くの支援を集めている他社の商品を見つけました。ここで改めて、足に関する商品にはニーズがあると実感し、すでに存在している商品と差別化できるポイントはないか、と試行錯誤を重ね、約1年かけて『STYLE ARTISTシリーズ』の販売にこぎつけました。
ー『STYLE ARTISTシリーズ』のこだわりを教えてください
弊社がこの商品をリリースする前から、すでに「足」に関する悩みを解決するようなアイテムが、市場で好評を博していることをリサーチで把握していました。好評=その裏にはそれだけのニーズがあると思い、市場にマッチした商品に仕上げるべく、何度も社内の女性スタッフへのヒアリングを重ねました。さらに、スポーツトレーナーの資格もお持ちの鍼灸師の先生にもご協力いただき、「足裏アーチを形成することで姿勢の改善を目指す」というオリジナル商品に仕上げたのがこだわりです。
さらに、当初は足に関する悩みを持つ女性をターゲットにしていたのですが、購入者のお客様の製品レビューを通して、女性に限らず、男性も「足」や「歩行」に関する悩みや、「足元から体型を維持したい」といった願望があることが分かったので、男性向け商品も手掛けるようになりました。
発売から約2年が経った現在、『STYLE ARTISTシリーズ』は「働く人をサポートしたい」というテーマを設定し、老若男女問わず歩行や姿勢に関する悩みを解消できるように、さまざまな商品の企画や開発、生産を行っています。今後はさらにお客様の細かいニーズを拾い、商品のリニューアルやシリーズに新商品の投入に取り組んでいきます。
クラウドファンディングの意外?な利用法
ークラウドファンディングに取り組む意味、メリットについて教えてください
弊社ではクラウドファンディングのプロジェクトを現時点で3回実施していて、1回目が750万円、2回目が130万円、3回目で1300万円の資金調達に成功しています。クラウドファンディングは資金を調達するのが第一の目的ですが、どれだけの資金を集められたか?というのもひとつの宣伝材料になると考えています。例えば「クラウドファンディングで100万円の資金調達に成功!」とするよりも「クラウドファンディングで1000万円の資金調達に成功!」としたほうが、多くの人の注目を集められます。
こうした宣伝効果、商品に対しての付加価値をつけられるのもメリットですが、それ以外にも資金調達額が大きくなると、信用度が高くなるという利点もあります。たとえば、今後新製品をクラウドファンディングに出すとき、以前この会社(ショップ)は、○千万集めた実績があるのか、ならば信頼できるな、といった具合です。
そして、商品をひと足先に世間に披露して露出期間を長くするといったメリットもあり、今後は2000万円を超えるプロジェクトを目指すのと同時に「apprecia」という別ブランドの認知向上を目指し、引き続きクラウドファンディングは続けていくつもりです。
STOCKCREWの利用で商品の発送を自動化
ーSTOCKCREWを選んでいただいた理由、よかった点をお聞かせください
まず、送料のハンデを解消するために物流会社を関東で探していました。その中で「物流」「倉庫」というワードで検索している中でSTOCKCREWにたどり着きました。専用のWEBシステムを通しての出荷指示から、楽天市場やYahoo!ショッピングなど複数のモールで購入された商品の発送、物流担当者との連絡のやり取りなど、商品の保管から発送まで非常にスムーズに進めることができました。
STOCKCREWに依頼して約1年半ほど経った頃に、弊社のフルフィルメント担当のスタッフが産休に入ることになったため、そのタイミングで楽天市場の発送をRSL(楽天スーパーロジスティクス)とSTOCKCREWに振り分けて自動化を図るようにしました。
STOCKCREWは楽天とAPI連携しているので、自動化に対応しているのがよかったのと、現在ではモールに加えて、1度に数百件単位の出荷になるクラウドファンディングの商品発送にもご対応いただいています。
STOCKCREWを利用するようになってからは、関東圏のお客様への送料を抑えられるようになったため送料原価が下がったことが最大のメリットですが、コストダウンと同時にスピーディーに発送できるようになり、購入いただいたお客様からも「注文してすぐに届いた」「配送が早かった」という商品レビューもいただいており、顧客満足度が高まって大変満足しています。
さまざまな出荷スタイルに対応可能なSTOCKCREWシステム
陣内様、本日はお忙しいところありがとうございました。
STOCKCREWでは、楽天市場、Shopify、BASE、ecforce、Shopserve、カラーミーショップといった主要なネットショップサービスとAPI連携し、発送の自動化を実現できるようになっています。また、配送料に関しても競争力の高い料金設定となっており、固定費月額0円というのも大きな特徴となっています。ネットショップなどでの発送作業を効率化し、さらなる売上向上を目指すなら、ぜひ発送代行サービスのSTOCKCREWにお気軽にお問い合わせください。
STYLE ARTISTシリーズ
今回、取材にご協力いただいたKIZUNA株式会社様のにてお取扱中の『STYLE ARTISTシリーズ』の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/k-premiummall/