ネットショップを開業したい!夢は大きく日本国内だけではなく海外でも商品を販売できるネットショップにしたい!じつはこの夢、実現するのはそれほど難しくはないのです。そのためにはどんなサービスを利用して開業して運営すればいいのか?ここではその方法を解説します。
日本国内でのネットショップの市場規模は、経済産業省が発表している「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によれば、年々、右肩上がりで上昇しています。
ただし、コロナ禍の影響でサービス分野のEC(=ネットショップ)での販売は落ち込んでいますが、物販系が伸びているのでその分を吸収して全体の成長を後押ししています。このように、市場の状況的にはネットショップを始めるのは、もう遅いという状況ではないと言えるでしょう。ネットショップを開業するならまさに今!といったところでしょうか。しかし、この状況がいつまでも続くとは考えづらいという状況も頭に入れておかなければなりません。この先、国内はどんどん人口が少なくなっていくのはさまざまな調査で実証されています。したがって、市場規模もそれに比例して縮小していきます。
とはいえ、それはあくまでも日本国内に限っての話。世界に目を向けて日本発、海外向けのネットショップ(いわゆる「海外向けネットショップ」)の状況の成長率は著しいものがあります。
こちらも「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」での日本・米国・中国3ヵ国の海外向けネットショップ市場規模の調査結果ですが、海外、とりわけアメリカや中国で日本のネットショップから買い物をする人が増えていることが見てとれます。
つまり、ネットショップを海外向けに新たに開業する、もしくは別途開業すれば、飛躍的な売上の向上を見込める、と言えるのです。
海外向けにネットショップを開業・運営することは、日本国内での販売よりも大きな売上増を狙えるのはお伝えしたとおりです。
しかし、日本国内向けのネットショップと同じような感覚では運営できないことはあらかじめお伝えしておかなければなりません。以下、海外向けのネットショップ運営にあたって注意すべき点を紹介します。
以上のような点に留意し、対象国の法律や規制、税金、支払い方法、通関手続き、顧客サポートなどについて十分に調べ、販売体制を整えることが重要です。
各国には異なる法律や規制があります。販売商品によっては、対象国で許可されていないものや制限がある場合があります。そのため、販売する商品やサービスが対象国の法律に違反しないか確認する必要があります。
商品やサービスの販売には、各国の消費税や関税がかかる場合があります。各国の税制について調べ、販売価格や手数料の計算に反映させる必要があります。
海外顧客にとって使いやすい支払い方法を提供する必要があります。代表的なクレジットカード会社や決済サービスを導入し、スムーズな支払い体制を整える必要があります。
商品の出荷や輸送に伴う通関手続きや輸出入許可申請が必要な場合があります。各国の通関手続きについて調べ、適切な手続きを行う必要があります。
商品の発送や返品・交換、およびクレーム対応などの顧客サポートを提供する必要があります。異なる言語や文化圏の顧客と取引する場合には、コミュニケーションの課題が生じることがあるため、注意が必要です。
気をつけなければならない点が多いため、少々やる気を削いでしまったかもしれません。が、それはあくまでも自分でいちから海外向けのネットショップの構築などを行う場合の話です。これから紹介する3つのネットショップサービス、いわゆる「ECカートサービス」を利用すれば、以前とは比較にならないほど簡単に海外向けのネットショップを構築できます。
Shopifyは、簡単に海外向けネットショップを作成することができるプラットフォームです。テンプレートを使用することで、プロの開発者がいなくても専門的なウェブデザインを行うことができます。また、多言語対応や地域別の価格設定など、海外向けネットショップに必要な機能を簡単に追加できます。そのほかの特徴は以下のとおりです。
Shopifyは、多言語対応、通貨変換、地域別の配送オプション、および関税や消費税の計算などの機能を提供しています。これらの機能により、海外向けネットショップをより効果的に運営できます。
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠しており、高度なセキュリティ機能を提供しています。これにより、顧客のクレジットカード情報などの個人情報が安全に保護されます。
主要なクレジットカードに加え、PayPalやShopify Paymentsなどの決済サービスを利用することができます。これにより、世界中の顧客にとって使いやすい支払いオプションを提供することができます。
日本から海外向けネットショップを行う場合、時差の問題や言語の壁などが生じることがあるため、迅速かつ正確なサポートが必要です。Shopifyでは、24時間365日のサポートを提供し、迅速かつ専門的な対応を行うことができます。
STORESでは国際配送サービスを提供しており、海外向けネットショップに必要な配送業務を代行できます。また、配送先の国に合わせた送料や税金などの計算を自動的に行ってくれるため、海外向けネットショップにおいて必要な手続きを簡略化できます。そのほかの特徴は以下のとおりです。
STORESは、多言語対応機能を提供しており、世界中の顧客に対して適切なサイトを提供することができます。
ネットショップのカスタマイズ性が非常に高く、独自ドメインの使用やオリジナルのHTML・CSSのカスタマイズ、ネットショップに必要な機能の追加などが可能となっています。
STORESは、他の海外向けネットショッププラットフォームに比べて費用対効果が良いため、中小規模の企業や個人事業主にも利用しやすくなっています。
高度なセキュリティ機能を提供しており、顧客の個人情報やクレジットカード情報を安全に保護します。
専門的なサポートを提供しており、日本から海外向けネットショップを行う際に必要なサポートを迅速に受けることができます。
BASEは、簡単に海外向けネットショップを作成することができるプラットフォームです。テンプレートを使用することで、専門的なWebデザインの知識がなくても専門的なネットショップを作成することができます。BASEのそのほかの特徴は以下のとおりです。
BASEは、多言語対応機能を提供しています。これにより、世界中の顧客にとって使いやすいネットショップを作成することができます。
独自ドメインの使用、オリジナルのHTML・CSSのカスタマイズ、ネットショップに必要な機能の追加など、高いカスタマイズ性を持っています。
価格設定が適切であるため、中小企業や個人事業主など、海外向けネットショップを行うための予算が限られている場合でも、ショップを構築しやすくなっています。
BASEは、高度なセキュリティ機能を提供しており、顧客の個人情報やクレジットカード情報などが安全に保護されます。
なお、梱包も含めた「発送業務」もアウトソーシング、つまり「発送代行」サービスを利用すると、海外への発送の手間を大幅に削減できます。
日本国内でのネットショップはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのいわゆる「ECモール」に参加すると集客力が強く、より販売強化につなげられます。この傾向は海外も同様で、各国のECモールに参加することで、販売しやすくなるメリットがあります。以下、海外の代表的なECモールを紹介します。
各ECモールによって手数料や手続き方法、配送方法などが異なるため、よく調べて適切なモールを選択することが重要です。
海外向けのネットショップと聞くと、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、日本でも馴染みの深い「Shopify」「STORES」「BASE」といったサービスを利用すると、想像以上に手軽に開業・運営が可能です。
海外向けのネットショップ運営が軌道に乗ってくると、懸案事項になるのが発送業務。こちらに関しては、海外への発送を行っている「発送代行」サービスへのアウトソーシングが手間やトラブルを極限まで抑えられるのでおすすめです。
STOCKCREWではShopifyやSTORESとのAPI連携により、海外への発送も自動で行えます。興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。