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【発送代行を徹底解説】ネットショップ運営向け6つのポイント

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発送代行とは「ネットショップ運営者向けの入荷から出荷、輸送、配送、在庫管理を物流会社が代行するサービス」です。

 

他にも「出荷代行」「物流代行」「配送代行」「梱包代行」と呼ばれることもあります。

ネットショップを運営し徐々に事業が成長していくと、なかなか自身で物流業務を行う時間もリソースも割けなくなっていきます。そうした時に利用することで、工数の削減だけではなく、キャパシティに関わらず成長を期待できるようになる発送代行。

 

この記事では、発送代行を起用する上で知っておきたい6つのポイントを徹底解説します。発送代行を起用する意味・目的やメリット・デメリットを含めて確認していきましょう。

 

発送代行とは?

 

はじめに、発送代行の全体的なイメージを見ていきたいと思います。ここでは発送代行のサービスの全体の流れ、どういったことがメリットでどのようなデメリットがあるのか紹介したいと思います。

 

発送代行を利用する目的

発送代行とは、前述した通りネットショップ運営者向けの入荷から出荷、輸送、配送、在庫管理を物流会社が代行するサービスです。

 

発送代行を利用する目的は3つあります。コストと品質と納期です。生産管理の世界ではQCD(Quality/Cost/Delivery)と呼ばれる要素で、多くのオペレーションの管理を理解する視点でもよく使われます。

 

物流に関わる品質管理は事業の成長とともに難易度が上がり、コストは増加していきます。また、納期の部分でもより多くの消費者に満足してもらうために高い水準が求められます。こういったことを実績のある発送代行会社に任せることで解決するということが発送代行を利用する最大の目的です。

 

 

 

発送代行の内容

 

通販事業をはじめると何かと煩雑になってくる発送業務ですが、発送業務と一口に言っても実はどこまでを発送業務とするかで代行会社に委託する範囲は大きく異なります。ここでは委託可能な業務を三つに分けて説明します。

 

  • 物流業務
  • カスタマーサポート業務
  • システム業務

 

発送代行に委託できる物流業務

発送代行と呼ばれることからもわかるように、委託できる業務のメインは物流業務になります。物流業務、特に通販の物流業務は以下のようなものがあります。

 

  • 入荷業務
  • 出荷業務
  • 配送業務
  • 在庫管理(保管)業務
  • 付帯(流通加工)業務

 

  ビジネスアイテム 内容
入荷業務 入荷・入荷検品・入庫・格納 ①商品を倉庫・物流センターで受領する。

②入荷商品を入荷予定データと照合し、入荷検品を行う。

③入荷商品を適当な保管場所に移動し、格納する。

出荷業務 ピッキング・出荷検品・帳票関連・梱包 ①商品を保管場所からピッキングする。

②商品を受注内容に応じて荷揃えをする。

③納品書や送り状など必要な書類を印刷・添付・貼付する。

④梱包する。

配送業務 送り状管理・配送管理 ①送り状Noを受注Noに紐つけて実績を管理する。

②配送状況を管理し、都度必要な対応を行う。

在庫管理業務(保管) 棚卸 ①在庫状況を確認するため実数棚卸しを行う。
付帯業務(流通加工) シール貼り・プチ巻き・セット組等 ①倉庫内での商品管理用ラベルや商品内容を明示するラベル、納品先用のラベル等を印刷し、貼付する。

②商品が保管時や発送時に破損しないようにプチプチを商品に巻き養生する。

③商品を販売時にセット販売可能なようにOPP袋等を利用して複数商品をセット組する。

 

発送代行に委託できるカスタマーサポート業務

発送代行の業務のなかには物流業務以外にも消費者とのカスタマーサポートを請け負う代行会社もいます。具体的には以下のような業務になります。

 

  • 発送・配送状況の確認
  • 返品受け取りの窓口業務
  • 商品情報の問い合わせ窓口
  • その他クレーム対応

 

ビジネスアイテム 内容
発送・配送状況の確認 受注した商品の発送状況の問い合わせを電話やe-mail等で消費者から受けます。代行会社は直接商品を管理しているので、事業者側で対応するよりもスピーディーに対応することができます。
返品受け取りの窓口業務 通販では返品業務が通常の店舗販売よりも発生頻度が高くなります。返品対象の商品は物理的には代行会社に返送されることが多く、事業者が対応するよりも商品状況の確認や返品方法の確認も円滑に行うことができます。
商品情報の問い合わせ窓口 発送代行でここまで請け負う会社は少ないですが、アパレルや雑貨など比較的品質理解が容易な商材において、A品・B品判定を含めた商品情報の問い合わせ対応を行うことがあります。
その他クレーム対応 配送遅延や商品破損、発送間違いなど通販業務で発生する様々な問い合わせの対応を行います。

 

発送代行に委託できるシステム業務

発送代行に委託できる業務としては、システム関連の業務があります。委託する範囲で内容が異なりますが、代表的なものに以下のような項目があります。

 

  • 受注代行
  • フロントサイト管理
  • マーケティング管理

 

ビジネスアイテム 内容
受注代行 日々の受注データをAPI、CSVからの取得を管理し、発送業務終了後に実績データの登録を行う。CSVが主流だった時期には受注代行を行う会社は多かったですが、APIがその代用として十分に機能するようになった現在ではこの部分だけを委託することはあまりなくなった印象です。
フロントサイト管理 ECサイト自体の管理運営を行う。ECサイトは商品撮影、商品マスタの管理、販売価格の管理と日々業務としてもかなりの量の業務が発生します。特に商品マスタの登録管理などは代行会社に委託することがよく見られます。
マーケティング管理 上記のサイト管理に加えて、マーケティング施策も行うことがあります。広告運用やセールの展開などマーケティングの分野はノウハウがないとなかなか難易度が高いこともあり、代行会社に委託することがあります。

 

 

発送代行のメリット/デメリット

 

様々な領域で業務をアウトソーシングできる発送代行ですが、当然の事ながらメリットとデメリットがあります。ここでは発送代行に委託する前に抑えておきたいメリットとデメリットを紹介します。

 

発送代行を利用するメリット

発送代行を利用するメリットは以下の4つです。

 

  • 物流品質(出荷品質・在庫品質)を高めることができる。(Quality)
  • 発送代行の運賃・資材を利用できるのコストを下げることができる。(Cost)
  • 納期ルールが明確になるので消費者へのサービスが安定化する。(Delivery)
  • 本業に集中するために煩雑な物流業務をアウトソースできる。(BPO:Business Process Outsourcing)

 

実際当社物流サービスSTOCKCREWを利用されているお客様から、発送代行を利用して一番改善できたポイントを伺うと、一番多い回答が業務時間の使い方の改善です。「発送業務」と一言で言っても、納品書を出力し、送り状を作成(手書きで記入)、お客様の注文内容を確認し商品を準備、梱包資材につめて、配送会社へ連絡し集荷してもらう…10件分の発送をを1人で作業する場合、半日仕事になってしまうこともあるでしょう。これらの業務をアルバイトなど人を雇って自社で対応することも可能でしょう。

 

しかし人を雇うとそれだけコストが増え、注文件数が少ないときもコストが発生します。また自社雇用の場合、休暇や退職なでど引継ぎが発生するため業務はルーティンでも、なかなか定着せずリスクもあります。特に広告施策やインフルエンサーの紹介などにより突発的に受注件数が増加することはネットショップ運営では日常茶飯事です。そのなかで、事業の成長を促進する物流体制を構築し続けることは並大抵のことではありません。出荷できるキャパシティ=自分自身の作業キャパシティになるため、注文件数が増加した場合、配送業務が滞り遅延リスクが発生してしまいます。

 

発送代行を利用することにより、販売促進の施策を実施して注文が増加しても、スムーズに配送業務が進みます。配送業務のキャパシティを気にせず、ネットショップの拡張が可能になります。ルーティン業務かつ不確定な業務量の物流業務を発送代行を利用することにより、ネットショップ運営に集中することができます。新商品の商品登録やSNSの更新、お客様へのメール返信などコア業務をタイムリーに処理でき、ネットショップの質向上にもつながります。

 

 

発送代行のデメリット

発送代行は万能ではありません。メリットがある一方でデメリットもあるのでしっかりと抑えておきましょう。

デメリットとしてあげられるのは以下4点です。

 

  • 業務のやりとりについてコミュニケーションコストが発生する。
  • 自社物流としは違いきめ細やかな対応が難しい。
  • 自社に物流ノウハウがたまりづらい。
  • 在庫が手元にないので品質管理の対応力が低下する。

 

個人で配送作業を対応していると、「この商品にはギフトラッピングの赤色があうから赤色でラッピングしてお届け」「手書きでメッセージカードを作成して同梱」など注文内容を確認してお客様への気持ち伝える非定型的な作業が可能です。発送代行に依頼をすると非定型的な業務を依頼することは難しくなります。なぜならば、発送代行会社側はなるべく業務を標準化し、品質と効率を向上したいと考えており、独自のサービスへの対応ということに消極的になりがちだからです。

 

また、工場から商品が倉庫に入荷したときや発送する前など、個人で対応していたときは自分の目で確認できていたことが配送代行サービスを利用するとできなくなります。倉庫に納品された際、例えば箱にダメージがあったときに写真付きでコミュニケーションがとれるか、そうしたイレギュラー対応がどこまで可能か、配送代行会社を選定する場合に確認するといいかもしれません。

 

 

3つの発送代行の種類

 

次に発送代行の種類について見てみましょう。発送代行会社といっても実は全てが同じではありません。特にサービスの提供の仕方によって以下の3つに分けられることはあらかじめ知っておきたいです。

 

  • ITサービス型:ITサービスのみを提供し物流業務については紹介等を行い、業務自体は行わない。
  • ITサービス+業務再委託型:ITサービスを提供する会社が物流業務を物流会社にを再委託する。
  • 一括提供型:ITから物流業務までを一括に開発・提供を行う。

 

発送代行の業務範囲はITの領域から物理的な業務を伴う物流の領域まで多岐にわたるため、発送代行業の中身を分解するとこういった形で分業しているケースが一般的です。

 

Webサービス型

Webサービス型の発送代行では物流業務は行いません。少しわかりづらい説明になりますが、発送代行サービスと括られているサービスの中には実勢にはWebサービス、特に受注管理システム(OMS)や倉庫管理システム(WMS)といったITサービスだけを提供する会社も含まれています。Webサービス型の特徴は業務の効率化を行うITの提供を行い、その他実作業については通販事業者、ネットショップ運営者自ら行う、或いは、また別の代行会社に物流部分を代行してもらうところです。このやり方のメリットはITサービスと物流サービスを分離することでより良いITサービスと物流サービスを自由に選択できることです。

 

特に物流サービスは物流会社が佐川急便やヤマト運輸と契約している運賃タリフ次第で費用面で大きな差が生じます。一方で、全ての物流会社が受注管理システムや倉庫管理システムを持っているわけではないので、コストや品質を重視して物流会社の選定をしても別途システムを用意しなければならないような時に、このWebサービス型の発送代行サービスを改めて選定するということになります。

 

このWebサービス型の発送代行サービスのデメリットとしては、システム部分の運用と物流業務の運用を通販事業者、ネットショップ運営者が管理して運用しなければならない点です。物流会社は提供されたシステムを利用して物流サービスを提供しますが、業務上のエラーが発生した際にシステム要因か物流要因かという点で必ず調査が必要になり、事業者側の管理者はトラブルや調整に相当工数を割かなければならないということも起き得ます。

 

Webサービス型の発送代行サービスはそれぞれを自由に選定できるというメリットと管理を自らが行わなければならないというデメリットがあり、これはある程度事業規模が大きくなって物流系の管理者を自社内で配置できるような中堅規模以上の会社にオススメです。

 

配送代行サービス

 

Webサービス+物流再委託型

Webサービス+物流再委託型の発送代行サービスは先のWebサービス型に加えて、サービス提供会社側が物流会社を選定し、そこに事業者から請け負った物流業務を再委託します。一見すると物流業務全般の請負に見えますが、実際には別の会社が物流業務を請け負う形になります。このタイプの発送代行サービスの特徴はWebサービスの提供会社が物流会社の営業代行を兼ねる形で運営されており、複数の物流委託先と提携し一つのサービスとして提供しているところです。

 

そのため、ネットショップ運営者の目線では提供できる物流サービスのメニューが豊富であることがメリットとして挙げられます。一方でデメリットとしては、サービス提供会社が実際に物流業務を担うわけではないので、運営時の問い合わせ対応や品質管理について直接現場担当者とコミュニケーションが取れずパフォーマンスが安定しないことです。また、コスト面でもWebサービスの提供会社と物流会社の利益が重複するので全体的に割高になってしまいます。

 

ワンストップサービス型

最後にワンストップサービス型の発送代行サービスについてですが、これは上記のシステム提供から物流業務までを全て自社サービスとして提供するサービスになります。

 

このタイプの特徴はシステム開発、倉庫賃貸、作業員の雇用、運送会社の手配までを全て自社で行うところです。メリットとしては全てを内製化で実現しているため、コスト面でも収益構造上、有利になることや、品質面で自社社員、自社パートの教育により安定させ易い、改善させ易いところが挙げられます。一方のデメリットとしては事業として全てを自社リソースで対応するため、リソース不足に陥りやすく、事業拡張が難しく、事業者の成長に柔軟に対応することが難しいところです。

 

以上の通り、発送代行サービスをWebサービス型、Webサービス+物流再委託型、ワンストップサービス型の3つに分類し説明しました。通販事業者、ネットショップ運営者の規模やフェーズにより最適な任せ方は様々になりますが、大まかに自分の事業規模が大きくなるに従って、ワンストップサービス型からWebサービス型へ移行していくというイメージを持つとわかり易いかと思います。

(ワンストップサービスで対応するSTOCKCREWにご興味のある方はこちらからお問い合わせください。)

 

  Webサービス型 Webサービス+物流再委託型 ワンストップサービス型
提供範囲 受注管理システム

倉庫管理システム

受注管理システム

倉庫管理システム

※保管

※入出荷等倉庫内作業

※その他流通加工

受注管理システム

倉庫管理システム

保管

入出荷等倉庫内作業

その他流通加工

物流サービス品質 - 別途、物流会社を選定
物流コスト - 別途、物流会社を選定
事業拡張への柔軟性

 

 

発送代行の料金体系

 

次に発送代行サービスの料金体系について説明します。最近では発送代行サービスが増加し料金体系はだいぶ揃ってきたように思います。ここではスタートアップ〜中小企業向けの料金体系から、ある程度事業規模が大きくなってきた中堅〜大企業向けの料金体系について説明します。

 

スタートアップ〜中小企業向けの料金体系

スタートアップ〜中小企業向けの料金体系で一番メジャーになっている料金体系は「サイズ別のコミコミ料金」です。

 

1点×1件+追加ピッキング費用/1点=◯◯◯円

 

サイズ別に上記の金額が決まっており、表記としては以下のような形になります。また、この料金には会社によって様々ですが、資材費や納品書の同梱費用が含まれるのが一般的です。

 

また、ここに入荷費用や保管費用が加えられることが一般的ですが、会社によってはそこもコミコミになっている場合もあります。また保管費用についてもサイズ別に1点/日で料金化されることが多いですが保管費用の三辺サイズの計算には注意が費用です。

 

そして初心者の方が一番気になる金額感ですが、ヤマト運輸の60サイズのコミコミ料金で600~700円くらいが相場になっています。単純な料金の比較だと佐川急便の方が少し安価に抑えることが出来ますが、一方で佐川急便ですと60サイズ以下の価格帯がなく、Tシャツ1枚を発送するにしても60サイズの料金が適用されてしまい結果的に割高になることがあります。

 

 

上記のリンクで代表的なヤマト運輸、佐川急便、日本郵便のメリット・デメリットを解説していますので、運賃の部分でもっと工夫して安く抑えたいという方は確認してください。

 

スタートアップから中小企業向けの料金体系の特徴はその分かりやすさです。非常にシンプルな料金体系になっており、概算の見積り時点で実際の請求金額が異なってくることはほとんどありません。一方でこういった料金体系は多くの通販事業者・ネットショップ運営者向けに作られており、個別の要件を加味していないため、料金表としての柔軟さはやはり見劣りします。ある程度の規模感のある事業者や特殊な運用を必要とする事業者にとっては少し利用しづらい料金表と言えます。

 

中堅企業〜大企業向けの料金体系

中堅企業〜大企業向けの料金体系の特徴は「細かく個別にお見積もり」です。

 

従来型の物流業界の料金表はほとんど全てがこの「細かく個別にお見積もり」のパターンでしたが、通販の発展により細かく見積もりを出しきれないという事情で生まれてきたのが上記の「サイズ別のコミコミ料金」だと思って頂いて大丈夫です。そのため、現在でも中堅企業以上の規模感の物流では細かく料金設定されているというのが一般的です。個別の内容になってしまうので、詳述は避けますが、基本的には個別の見積もりを取得した方がコストは下がる傾向がありますが、一方である程度規模感がないと物流会社が個別の見積もりに応じないこともあるのでそこは要注意です。

 

個別の料金表がコミコミ料金より安くなる理由としては、物流業の原価がモノの形に大きく依存することが主な原因です。ITサービスであれば、ベッドもお菓子も同じ1行のデータですが、物理を扱う物流業では同じ1行を扱うにも工数は大幅に変わってきます。これがサイズだけであればまだ簡単なのですが、実際には掴んだ時の掴みやすさ、モノの識別のし易さ、更には、納品元の工場や商社の納品品質に到るまでありとあらゆる物理的作用が影響を及ぼして料金が決まっていきます。そのためコミコミ料金を設定する際にはある程度、イレギュラーが発生することを想定して原価にリスクを乗せたかたちでの料金体系になるので、どうしても割高になるのです。

 

イメージとしては月間数万件の出荷規模になった場合にはコミコミ料金よりも個別料金での交渉を物流会社と行うと更なるコスト削減を期待できると思います。そのくらいの物量があればある程度詳細に業務要件が明らかになっているので、物流会社も過度にリスクを計算することなく安心して料金提示が出来るようになります。

 

 

「三辺サイズの合計」の罠には注意!

三辺サイズ合計という、耳慣れない言葉が発送代行サービスの選定ではじめにぶつかる壁かと思います。

 

この言葉は日本の物流業界特有のもので、商品の縦・横・高さのセンチメートルの合計で表記されることが多いです。たとえば、縦35cm、横25cm、高さ2cmの商品は、35+25+2の62サイズと呼ばれます。価格表上は60サイズ以下からはじまり、20サイズ毎に80サイズ以下、100サイズ以下、120サイズ以下と表現されることが一般的です。実はこの物流業界特有のサイズ表現は、商品によっては実サイズより大きなサイズ適用になり、商品ごとに不平等を生む原因になります。

 

<商品サイズ例>

  アパレル商品 コスメ商品
三辺サイズ 35㎝・25㎝・2㎝:62サイズ 4㎝・4㎝・12㎝:20サイズ
適用サイズ 80サイズ 60サイズ
体積 1,750㎤ 192㎤

 

この「三辺サイズの合計」という料金体系には罠が大きく2点あります。まず1点目は、商品の適用範囲が大まかなため、商材のサイズの小さな差によりコストが大きく変動します。(59cmと61cmで適用料金は雲泥の差!)

 

2点目は、体積比較ではないので商材の形状でコストにバラツキが発生します。(立方体に商材が近づけば近づくほど物流費が安くなります。)実際の物流現場では、商材のサイズが数センチ違ったところで大きな保管効率の低下は起きません。また、箱の形状が立方体になればなるほど効率が悪くなるということもありません。

 

この2点の罠により、小さい商品でより形が立方体ではない商品は保管料が高くなる構造になっています。この三辺サイズの合計の罠は、発送代行サービスの利用有無にかかわらず、ネットショップを運営する際は十分に注意しないと思わぬコストアップの原因になります。配送料は大手の運送会社がこの表記を利用する以上避けられません。

 

しかし、最近では小さいサイズをオトクに発送できる配送メニューもあるため、商品開発では梱包サイズを意識すると発送コストの抑制につながります。また、保管料については物量による交渉体積による計算などの方法で、三辺サイズの罠を回避する方法があります。検討中の物流会社がどのように保管料を算出するか、是非一度確認してください。(STOCKCREWの保管料は体積計算です。その場でわかる簡単見積計算はこちらから。)

 

 

甘く見てはいけない「入庫料金」

ネットショップ運営で一番簡単に削減できる物流費は入庫料金です。

 

入庫料金というのは、BtoBの物流では「入荷検品」の料金を指していました。この名残で入庫料金はネットショップの物流でも一般的に課金項目として残っておりますが、作業項目としてはかなり「楽」な作業になっています。

 

大手企業は一つの仕入先から複数の商品を調達するのに対して、ネットショップ事業者は1つの商品を1つの仕入れ先から調達する傾向があります。そのため、商品が倉庫に入荷後の作業工数は、BtoB入荷の検品作業と比較してネットショップ事業者の入荷は非常に効率が良く、工数が少ない場合もあります。商品の入荷費用が発生する場合、作業内容はどこまで対応しているか確認したほうが良いでしょう。

 

また、入庫料金の発生のタイミングについても確認が必要です。物流費の項目の内、出庫料金や配送料金は商品が販売できたタイミングで発生します。一方、入庫料金は倉庫に入庫した時点で発生します。この費用発生のタイミングについては一見当たり前に見えます。しかし実際事業を始める際に在庫を先に用意しようとすると、商品代とは別に入庫料金も発生するため、商品を販売していないタイミングでは痛い出費になりかねません。入庫料金については、作業内容や費用発生のタイミングをよく物流会社へ確認し、発送代行サービスの導入を検討してください。

 

 

発送代行の6つの評価項目

 

ここまで発送代行について説明してきましたが、ここからはそれらを踏まえて、発送代行を利用する上で抑えておく6つの評価項目について説明していきます。

 

  • サービス提供主体
  • 発送や保管に関わる費用
  • 流通加工の種類
  • 管理システムのユーザビリティ
  • API連携 or CSV連携
  • 提供サービスの実績

 

サービス提供主体

発送代行を評価する上でまず確認しておきたいポイントは「誰が実際の物流業務を行うか?」です。

 

先ほど説明した通り、発送代行会社のなかには自分たち自ら物流業務を担う会社とそうではない会社があります。

発送代行会社が物流業務を再委託している場合にはサービス提供が自社のリソースに縛られないため柔軟な提案ができるというメリットと自社で担わないのでコミュニケーションに関わる手間が増加するというデメリットがあります。

 

一方で自社で一括してITから物流業務を提供する会社は発送代行のなかでは比較的柔軟なオペレーションが可能ですが、逆に提供できるサービス範囲が自社のリソースに縛られるのでなかなかサービス開発が進まないというデメリットがあります。

 

発送代行を選定する際にはこの特徴をしっかりと理解した上で選定していくことが望まれます。

 

発送や保管に関わる費用

次に確認したいポイントは費用面についてです。発送代行会社は複数の取引先の物量で共同購買を行うため、ネットショップ運営者が自身で見積もりを取得するよりも安価にサービスを提供できます。

 

ここでは現在の市場での金額感を紹介しておきますので、選定の際の比較としてご活用ください。下の表は1件1点の梱包・配送費用で、ここには梱包資材費や納品書発行費用も含まれます。

  DMサイズ 60サイズ 80サイズ 100サイズ
発送料金 300~350円 600円~700円 700円~800円 800円~900円

 

続いて保管料についてですが、こちらは見積もりの出し方が様々なので一概には言えません。ただ、複数者見積もりを取得すると比較はし易い項目ではありますので、ここでは料金体系別の特徴について説明します。

内容 特徴
パレット貸し パレット単位で保管をするため概算での見積もりが容易。一方でパレットの中身に変動があった場合でも使用パレット枚数に変更がないため、規模の変化に対する柔軟性は低い。ある程度の物量がある事業者向けの料金体系。2000円~2500円/パレットが目安。
坪貸し 坪=3.3m2。地面をどれだけ使ったかによっての請求。固定での請求になることが多く、物量の増減に対する対応力が低い。一方で固定費化することで交渉が容易になることから大規模な事業主向け。地域によって価格は大きく変動するが、関東であれば4500円〜5500円/坪が目安。
点数保管 発送代行が提供するスタンダードな料金体系。物量変動に対しての柔軟性が高く、小規模事業主やスタートアップ向け。ただし、料金体系が60サイズ=●円/日のような単価設定が多いが、三辺の合計サイズは体積を考慮しないため、アパレルや化粧品等の小サイズの商品はかなり高単価になるリスクがある。
体積保管 保管体積に応じた保管費用請求。物量変動に対しての柔軟性が高く、商品の形にも依存せずに適切な単価設定が行える。ただし、商品サイズの特定など流通加工が多く発生するため実際の運用ではあまり利用されていない。

上記のような特徴を理解した上で自社の商材にあった発送代行会社を選定することで不要な保管料を払わずにすみますので、特に注意してください。

 

 

流通加工の種類

流通加工の対応範囲の確認は今後のマーケティング施策や梱包品質の改善お行う際に重要な要素です。

一般的な、シール貼り・袋入れ・プチプチ包装などはほとんどの発送代行が対応していますが、ギフト梱包やメッセージカード等、工夫が多い流通加工は実際に業務可能か事前にしっかりと確認しておく必要があります。

 

以下の5つの流通加工業務は内容によっては業務委託後に断られてしまう可能性があるので、要注意です。

 

  • ギフト包装・ギフトラッピング
  • 届け先指定のメッセージカード等の同梱物
  • 検針
  • 写真撮影
  • 品質検品(外観検品や導通検品)

 

上記のような対応は高級商材では必要となる流通加工ですが、一般的には対応できない発送代行が多い印象です。

 

管理システムのユーザビリティ

次に業務で使用する管理システムの使いやすさという観点も忘れてはなりません。受注システムと倉庫管理システムを統合したネットショップ用の管理システムは色々な種類がありますが、実はそれぞれできることが異なっています。

 

管理システムで普段からコミュニケーションを取ることになりますので、その使いやすさは日々の運用に直結する内容になります。日々の小さなストレスはせっかく発送代行を利用してコア業務に集中しようとしている事業者にとっては足かせになりかねません。確認しておきたい点は以下の4つです。

 

  • 基本的な業務の網羅性はあるか?(B2C/B2Bの発送に対応しているか?仕入管理はできるか?)
  • 通販の業態に即しいるか?(セット販売に対応しているか?同一届け先の同梱はできるか?)
  • 直感的なユーザーインターフェースになっているか?(社内共有が簡単か?)
  • 非システムでの業務コミュニケーショはどのようになっているか?

 

管理システムは選定前に一度実際に触ってみてから検討することがいいでしょう。また、システムだけではどうしても伝えきれない内容も業務の中には必ず発生しますので、そういった場合のコミュニケーションの仕方も確認しておきましょう。

 

通販サイト

 

API連携 or CSV連携

続いてシステム関連の内容ですが、日々のデータのやり取りについてです。

ネットショップ運営では発送代行とのデータのやり取りは大きく分けてAPI連携とCSV連携の二つがあります。内容の違いは「発送代行サービスのAPI連携 -EC運用の手間をなくすために知るべきこと-」で紹介しておりますのでぜひご確認ください。

 

日々、データをやり取りする発送代行ですから自動で業務が進むに越したことはありません。そのため、API連携が何より大事になります。特に下の5つは最低でも必要な連携内容になりますのでこういった内容が連携可能であることは必ず確認したいところです。

 

  • 商品マスタの連携:新規商品の追加時、商品コードや販売価格等の納品書記載データの変更時
  • 在庫データの連携:通常の入出荷以外の特殊な荷動きが発生した時。
  • 受注データの連携:毎日。通常、毎日12時から14時の間で発送代行会社へのデータ送信。
  • 出荷実績データの連携:毎日。17時から19時の間で送状No.記載の実績データを受信。
  • 出荷実績データの登録:毎日。受信した実績データをECカートにCSVアップロード。

 

APIは以前ほど敷居が高くなくなり、多くの発送代行で対応可能な内容になっています。ただ、発送代行側ではなく、カート・モール側がAPIを公開していない、有料化しているなどで別途費用が発生する場合があるので、この点はフロント・カートを選定する際に注意してください。

 

 

提供サービスの実績

最後の確認したいポイントは発送代行会社の過去の実績です。実績があれば良いというわけではありませんが、多くの事業者に大事な商品を任されている発送代行の品質はそれだけでだいぶ信頼感があります。

 

ここで重要なのは実際に物流業務の担い手の実績を確認するということです。すでに説明した通り、ITサービス型の発送代行では実際には自分たちで業務を行わないこともあるので、その会社の実績が自分の商品を預ける倉庫の実績と同じではないという点は注意してください。確認したいポイントは以下の通りです。

 

  • 取扱社数
  • 日々/年間の発送件数
  • 流通加工の過去実績
  • 倉庫規模

 

このあたりの情報は商品を預ける際にぜひ確認しておくと良いでしょう。いい提案であってもあまりに実績が少ない、倉庫の規模が小さいなどということがあると、継続性に問題がある可能性があります。

 

 

6つのポイントで「STOCKCREW」のサービス紹介

 

 

いかがでしたでしょうか?発送代行を選定する際に確認しておきたいポイントをここまで解説してきました。最後に当社の発送代行サービスについてご紹介したポイントに基づいてお伝えしたいと思います。今後、みなさんが実際に選定する際にも同様に比較してみてください。

 

サービス提供主体:一括提供型

当社はIT開発から倉庫運営までを全て自社開発・自社提供で行う一括提供型です。

 

ITの開発から自社で行うことで倉庫でのオペレーションもよりスピーディーに、そして柔軟な対応ができるという考えから今の提供スタイルになりました。社内IT開発の担当者から、営業・マーケ、CS、倉庫運営の担当者までが同一の社内でやっておりますので、サービス全体の改善速度を早くできております。

サービス提供開始からまだ2年間ということで未熟な部分も多くありますが、今後も改善可能な領域が多くより幅広く改善が進むものと考えています。

 

発送や保管に関わる費用:料金表ご参照

当社の料金は初見で見ることのできる見積もりのなかでは相当安価な部類になると思っております。同様のサービス提供をする会社より10%~20%程度のコストが削減できるのではないでしょうか?また、これは当然のことですが、固定費・初期費用は一切かかりません。

料金体系の特徴としては以下の通りです。

 

  • 発送費用:1件/1点の入出荷・配送費用、資材費・納品書までを含んだ発送費用
  • 保管費用:1点の体積から計算した完全変動費型の費用
  • 流通加工費用:商品サイズ別の各項目の事前見積もりでの費用

 

料金例

 

コンセプトとしては「誰でも、明日からでも、1点からでも」はじめられる発送代行を目指しておりわかりやすさを何より大事にしております。また、先に説明した通り、発送代行は規模が大きくなればなるほど仕入れを安価にする、生産性を高めるということが可能ですので、常に最適な料金で提供できるように半年に1回料金改定を行なっております過去2回の料金改定で発送代行費用自体が請求ベースで10%ほど削減することができました。今後もこの取り組みは続けていきます。

 

流通加工の種類:基本項目に限定

当社の提供する流通加工の項目は正直に多くありません。FBAや通常のネットショップ運営で必要とする流通加工は揃えておりますが、個別要件になるような流通加工は現在基本的には受けておりません。サービスとして今後必要であるとの認識は持っておりますが、安定した品質での提供ができる状態ではまだないという判断からなるべく汎用的な項目に絞って、高品質・低単価を目指しております。対応できない流通加工の事例としては先ほど事例に基づいて対応範囲を記載しておきます。

 

  • ギフト包装・ギフトラッピング:(内容によっては受けかねることがあります。)
  • 届け先指定のメッセージカード等の同梱物:(内容によっては受けかねることがあります。)
  • 検針:×
  • 写真撮影:×
  • 品質検品(外観検品や導通検品):×

 

管理システムのユーザビリティ:自社システム

当社は管理システムを自社開発しており発送代行に特化したユーザビリティを追求しております。参考の画面を載せておきますのでもしご興味のある方はお問い合わせください!

UI画面

 

API連携 or CSV連携:両方対応可

当社の管理システムではAPIの開発を順次行なっており、代表的なカートシステムとのAPI連携を進めております。

 

BASEの魅力とは?

 

 

 

 

今後も大手のECモールやカートシステムとの連携を進めていく計画であり、ますます使いやすくなっていく予定です。

CSVの連携についても管理システムから直接入力、取込等の基本的な機能は準備しておりますので、まずはじめたいという方にもご利用いただけます。

 

提供サービスの実績:約300社の受託・2,000件(日)/50万件(年)・関東2拠点

2019年8月よりサービス提供を開始した当社サービスの直近の実績では約300社のネットショップ事業者から荷物を預からせて頂き、年間50万件程度の規模になりました。倉庫は埼玉県に2拠点あり新設・拡張を進めております。

発送代行の業界ではまだまだ小さい規模でありますが、徐々に規模感が出てきたことにより先ほど説明したような価格帯でサービスを提供できるようになってきました。

 

 

最後に

 

以上、ここまで発送代行について知っておきたい6つのポイントを解説してきました。抑えておくことで実際に選定した際の行き違いやトラブルも減らせるかと思います。

すでに事業が大きくなっている事業者の方もこれから事業を始める方も少しでもお役に立てれば幸いです。そして、もしご興味を頂けましたら是非問い合わせください!