STORESの料金プランは、「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2種類です。プランによって支払う決済手数料が異なるので、プラン選択にあたっては注意が必要です。また決済手数料以外にも、振込手数料、事務手数料、スピードキャッシュ手数料と3種類の手数料があるため、よく理解しておく必要があります。今回は、STOREの全手数料の解説と、手数料についての疑問にQ&A形式でお答えします。
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STORESでネットショップを開設する際は、初期費用や手数料がいっさいかかりません。しかし、運用を開始すると、売れた商品の販売価格と送料の合計に一定の割合を乗じた決済手数料が請求されます。さらに売上代金が口座に振り込まれる際に、振込手数料と一部、事務手数料がかかります。加えて、スピードキャッシュ手数料を支払うと、規定よりも早く売上代金を振り込んでもらうことが可能になります。各手数料について以下で詳しく解説します。
決済手数料の金額は、フリープランとスタンダードプランで異なります。
つまり、スタンダードプランは商品がまったく売れなくても、月額料金が毎月請求されます。また、上記の月額料金は、クレジットカードで年払いした場合で、6ヶ月払いだと3,240円、月毎だと3,480円となります。
※スタンダードプランの月額料金は、「2023年4月1月」付で改定されたのでご注意ください。
注文1件ごとに算出される決済手数料は小数点以下を繰上げとし、その額のトータル(全注文分)が月額決済手数料となります。
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STORESでは、売上がいったんSTORESの口座に支払われ、月末締めで翌月の末にまとめてネットショップ側に振り込まれる仕組みになっています。その際に差し引かれるのが、振込手数料で一律275円です。
振り込みについては、あらかじめ金額設定ができるようになっています。もし「入金額が10,000円未満でも振込」を選択した場合は、その月の売り上げ(入金済み)がいくらであっても必ず振り込まれます。
一方、「入金額が10,000円以上で振込」を選んだ場合、その月の売り上げ(入金済み)が9,999円以下の場合は次月以降に繰り越しとなります。
振り込まれるタイミングについても例を挙げて補足しておきましょう。4月1日〜30日(23時59分)までの売り上げは、5月31日の15時までに振り込まれます。
5月31日が土日祝日に当たる場合は、前営業日の15時までに振り込まれます。
ただし、「入金額が10,000円以上で振込」を選択して、4月全体の売り上げが9,999円以下だった場合は、6月30日に振り込まれます(5月の売り上げが1円以上あったと仮定して)。
ちなみに売上は180日以内に出金しなければ失効となるため注意が必要です。具体的なケースとしては、以下の3パターンが考えられます。
上記のような場合で状況が変化しないとすると、次月以降への繰越が延々と続くうちに180日を超えてしまうことがありえます。本来は、ネットショップが入手して管理すべき金銭をSTORESがあまりに長期にわたって預かるのは好ましくないとの理由から、失効期限を設定しているのです。
事務手数料は、月の売上から振込手数料(275円)を差し引いた額が、9,999円以下だった場合に、275円が請求されます。上記の金額が10,000円以上の場合は請求されません。
スピードキャッシュを利用すると、申請した翌日に売上が入金されます。上述のようにSTORESでは、例えば、ある月の1日の売上が入金されるのは、2ヶ月後(翌月末日)となります。しかし資金繰り等の事情から前倒しで入金してほしい場合もあるでしょう。そのようなニーズに応えるべく、スピードキャッシュというサービスが提供されているのです。
スピードキャッシュを利用するには手数料を支払う必要があります。
なおスピードキャッシュを利用するには、以下の条件を満たし、かつ審査を通過する必要があります。
申請はダッシュボードの売り上げ管理ページに表示されている「スピードキャッシュしてみる」というボタンをクリックするとすぐに手続きできます。
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最後にSTORESの手数料に関する疑問にQ&A形式で紹介します。
決済手数料の計算例を、フリープランとスタンダードプランに分けて紹介しましょう。
【例】月間の売り上げが1万円で、送料が500円だったとします。
【フリープラン】
(1万円+500円)×0.05=525円
【スタンダードプラン】
(1万円+500円)×0.036=378円
実際には、ここに月額料金2,980円(クレジットカードで年払いした場合)が加わるので、合計で3,358円が請求されます。
分かりやすいように区切りの良い数字を使いましたが、端数が出た場合、すべて小数点は繰上げとなり、繰上げた後の金額を合計して決済手数料を算出します。
ちなみに、商品代金と送料の合計が、20〜21万円前後の場合は、月額の手数料はほぼ同じになります。しかし、これが22〜23万円を超えたあたりから、スタンダードプランの方が安くなり始めます。
したがってあくまで参考値ですが、料金以外の要素を抜きにして考えると、月の売上と送料の合計が継続的におおむね22万円以下ならフリープランが、おおむね23万円超ならスタンダードプランの方が得といえるでしょう。
消費税込みの金額です。よって、それ以外に別途課税されることはありません。
クレジットカードでの申し込み:申し込み手続き完了後の注文から、決済手数料3.6%が適用されます。
コンビニ決済での申し込み:プラン料金の支払いが確認されたタイミングより後の注文から、決済手数料3.6%が適用されます。
違約金は発生しません。
「オーダーCVS出力機能」から「決済手数料」の項目をすべて合計すると、その月の決済手数料の合計金額が算出できます。
「オーダーCVS出力機能」とは、ネットショップを利用した顧客のさまざまな情報をCVS形式でダウンロードしてExcelなどで管理できるようにしたものです。
「オーダーCVS出力機能」は以下の方法で設定を行なうと利用できるようになります。
その後、該当する月の「決済手数料」の項目を合計すると月の決済手数料が算出できます。
金額ベースだけで比較すると、月ごとの手数料は、フリープランが得な場合とスタンダードプランの方が安くつく場合があります。プランによって使える機能にも違いがあるので、金額だけで損得を決めることはできないでしょう。しかしプラン選択の際に重要な要素となることは間違いないため、ぜひ正確な計算方法を理解しておくことをおすすめします。
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