STORESとは?機能・料金プラン・メリット・デメリット・発送代行との連携【2026年最新版】
- EC・物流インサイト
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「STORESとはどんなサービスか」と調べると「無料でネットショップが開ける」という情報はすぐ見つかりますが、実際に使い続けるうちに気になる「料金プランの損益分岐」「他のカートとの違い」「出荷が増えたときの対応」については、まとまった情報が少ないです。ネットショップ運営の全体像を把握した上で、STORESがどのポジションのサービスかを理解することが、プラットフォーム選択の精度を上げます。
本記事では、STORESの基本情報・機能・料金プラン・メリット・デメリットを2026年最新版で解説します。特に、出荷量が増えたときのSTORES×発送代行連携の具体的な活用方法を、他の比較記事にはない視点で取り上げます。
STORESとは:基本情報と2025年のサービス進化
STORESは2012年にサービスを開始したネットショップ開設プラットフォームで、STORES株式会社が運営しています。ECモールとカートサービスの違いで解説しているように、STORESはAmazonや楽天のようなモールではなく「自社ショップを持てるカートサービス」です。毎月約10,000のショップが新規開設されており、ファッション・アクセサリー・食品・ハンドメイドなど幅広いジャンルで利用されています。
2025年の主要な変化
2025年には料金プランの再編が行われ、プラン名が「フリープラン」と「スタンダードプラン」に統一されました。スタンダードプランの月額は3,300円(税込)で、決済手数料は1.98%〜と設定されています。また、ネットショップ・キャッシュレス決済・POSレジ・予約管理の7サービスをまとめたパッケージプランも2025年3月に登場し、実店舗とECの一体運営を求める事業者への対応が強化されました。STORESの手数料の最新情報も合わせて確認してください。
STORESのポジション:どんな人に向いているか
STORESは「初期コストゼロで始めたい」「実店舗とECを連携したい」「HTMLの知識がなくてもショップを作りたい」というニーズに応えるサービスです。個人でネットショップを開業するサービスのランキングでも比較されていますが、STORESは特に「コスト意識の高いスモールビジネス」と「実店舗を持つ店舗事業者のEC展開」に向いています。
STORESでできること:主要機能一覧
STORESは基本的なネットショップ運営に必要な機能をカバーしています。ECサイトを立ち上げる方法と比較すると、STORESはHTMLの知識なしでここまで実現できる点が他のプラットフォームより優れています。
販売機能
通常の物販のほか、デジタルコンテンツ(音楽・動画・写真)のダウンロード販売、定期購入(サブスク)、予約販売、まとめ販売(セット割)、電子チケット販売が可能です。ECでの販売戦略と組み合わせて、定期購入やセット販売でLTVを高める設計をすると収益構造が安定します。
集客・マーケティング機能
InstagramとのSNS連携(投稿画像から直接商品ページへ)、メールマガジン、クーポン、再入荷リクエスト、告知ボード(タイムセール・キャンペーン告知)が利用できます。個人のネットショップ経営の売上アップのポイントでも触れていますが、SNS集客との相性はSTORESの強みの一つです。
管理・分析機能
顧客管理、アクセス解析(スタンダードプランのみ)、CSVによるアイテム一括登録、納品書PDF出力、在庫管理が利用可能です。ネットショップの棚卸し管理と組み合わせると、在庫の実態把握精度が上がります。
決済・配送機能
クレジットカード・コンビニ決済・キャリア決済・銀行振込・PayPal・Paidy・楽天ペイ・代引き・AmazonPayなど多数の決済方法に対応しています。STORESの決済方法完全ガイドで各決済手段の手数料と特徴を確認してください。配送日指定や送料設定も可能です。ECサイトの送料設定の最適化方法も参照するとよいでしょう。
API連携機能
STORESは開発者向けのAPI連携機能を提供しており、在庫管理・受発注管理・会計管理システムとの連携が可能です。これにより、発送代行サービスとのシステム連携も実現できます。STORESと発送代行の連携方法で詳しい設定手順を確認できます。
STORESの料金プラン【2026年最新】:フリーとスタンダードの損益分岐
2025年の料金改定後、STORESは「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2プランが基本です。STORESの手数料詳細で最新情報を確認してください。
フリープランの詳細
月額料金0円で、決済手数料は5.5%〜(販売形態によって異なる)です。商品登録数の制限なく販売できます。ただし、アクセス解析・独自ドメイン・STORESロゴの非表示はスタンダードプラン限定です。売上の入金は翌月末払いが基本で、最大2ヶ月の入金サイクルがあります。
スタンダードプランの詳細
月額3,300円(税込)で、決済手数料は1.98%〜です。スタンダードプランではアクセス解析・独自ドメイン・STORESロゴ非表示・アイテム限定公開・配送日指定などの追加機能が利用できます。実店舗のPOSレジとの連携も可能です。
損益分岐点の計算
月商Xとしたとき、フリープランのコスト:X × 5.5%、スタンダードのコスト:3,300円 + X × 1.98% で計算すると、両者が等しくなる月商は約93,000円(3,300÷(0.055-0.0198)≒93,750円)です。公式には月商約20万円が目安とされていますが、厳密には月商約9.4万円でスタンダードが有利になります。EC事業の立ち上げ費用の考え方と合わせて、開業初月からどちらのプランを選ぶかを判断してください。
STORESのメリット6つ
メリット①:フリープランで実質ゼロリスク開業
商品が売れるまで費用が発生しません。EC事業の立ち上げ費用の中で、プラットフォーム費用をゼロにできることは、商品仕入れや製造に初期資金を集中できる点で大きなメリットです。ネットショップ開業の助成金・補助金と組み合わせると、さらにリスクを抑えた開業が可能です。
メリット②:HTML知識不要で即日開設
48種類のデザインテンプレートから選び、ロゴ・フォント・バナー配置をノーコードでカスタマイズできます。スマートフォンだけでショップ開設から商品登録・受注管理まで完結するため、PCを持たない個人事業主でも運営できます。ネットショップ開業のおすすめサービス比較でも、STORESは初心者向けとして高く評価されています。
メリット③:実店舗とECの一体運営
スタンダードプランではPOSレジ(STORES レジ)との連携で、実店舗とオンラインの在庫・売上・顧客データを一元管理できます。実店舗を持つ美容室・飲食店・雑貨店などが、EC展開を最小コストで追加する用途に最適です。
メリット④:電話サポートが使える
STORESでは専門家への無料電話相談が可能です。BASEやShopifyはメールサポートが中心ですが、STORESは電話で即時対応できる点が初心者にとって心強いサポートです。開業直後の「操作がわからない」「設定でつまずいた」という場面で、電話で解決できることは大きな違いをもたらします。
メリット⑤:デジタルコンテンツ販売が標準対応
音楽・動画・写真・電子書籍などデジタルコンテンツのダウンロード販売が標準機能で使えます。物理商品のみならず、クリエイターによるデジタル作品販売にも対応しています。
メリット⑥:手数料が相対的に安い(フリープラン比較)
フリープランの決済手数料5.5%〜は、BASEのフリープラン(約6.6%+40円)より低い水準です。BASEの手数料シミュレーションと比較すると、月商20万円の場合でSTORESの方が約2,000円程度コストが低くなります。
STORESのデメリット3つ
デメリット①:フリープランでは使えない重要機能がある
アクセス解析・独自ドメイン・STORESロゴ非表示はスタンダードプラン限定です。アクセス解析はマーケティング戦略の基盤となるデータですし、独自ドメインはブランド構築と顧客からの信頼に直結します。ネットショップの売上アップのポイントを見ると、アクセス解析なしでの改善活動は手探りになりやすいことがわかります。
デメリット②:HTML編集が不可能
STORESではHTML・CSS編集ができないため、デザインの細かいカスタマイズに限界があります。テンプレートを使った直感的なサイト制作は強みですが、ブランドの世界観を細部まで作り込みたい場合はShopifyへの移行を検討する必要があります。Shopifyの始め方では、Shopifyへの移行のメリットと手順を解説しています。
デメリット③:入金サイクルが遅い
売上の振込は翌月末(最大2ヶ月かかる)が基本です。「スピードキャッシュ」(翌日振込)を使えば早期入金できますが、スタンダードプランで1.5%・フリープランで3.5%の手数料がかかります。キャッシュフロー経営とEC事業の資金管理で解説しているように、入金サイクルと手元資金の管理は事業継続に直結する問題です。
BASE・Shopifyとの比較:物流コスト視点で選ぶ
STORESを他カートと比較する際、多くの記事は「手数料」「機能」「デザイン」を軸にしています。本記事では「物流コスト」という視点を加えて比較します。ECプラットフォーム選びを物流コストで判断するガイドで詳しく解説していますが、出荷量が増えてきたときのプラットフォームごとの運用負荷の差は見落とされがちです。
発送代行との連携のしやすさ比較
BASEはAPIが整備されており、多くの発送代行業者が直接連携に対応しています。Shopifyは世界基準のEC向けAPIを持ち、連携できる発送代行業者が最も多いです。STORESも開発者向けAPIを提供していますが、直接連携を明示している発送代行業者の数はBASEやShopifyより少ない現状があります。API連携で発送を自動化する方法を参照しながら、使いたい発送代行業者がSTORESと連携対応しているかを事前確認することが重要です。
三カートの物流コスト視点での比較
月商50万円・月100件出荷を前提に、物流コストを比較します。プラットフォーム手数料で見ると、Shopifyベーシック(年払い3,650円/月)はShopifyペイメント使用で決済手数料が実質0%です。STORESスタンダード(3,300円/月)は1.98%〜です。BASEは月額0円ですが6.6%+40円/件(スタンダードプランでも4.8%+40円/件)と手数料が高くなります。BASEの手数料シミュレーションも参照してください。一方で物理的な発送業務のコストは、どのカートを使っても同じです——60サイズ100件の発送代行費用は約56,000円(STOCKCREW利用時)で変わりません。
出荷が増えたときのSTORES×発送代行連携
STORESでのショップが軌道に乗り、月間出荷が50件を超えてくると、自社発送の限界が見えてきます。発送代行完全ガイドで解説しているように、このタイミングが発送代行への移行を検討すべき時期です。
STORESでの発送代行導入のメリット
自社発送(60サイズ・ヤマト持込)の場合、配送料約940円+資材費200円+作業時間20分(時給2,000円換算)667円=約1,807円/件かかります。STOCKCREWを使うと60サイズ560円(全込み)なので、月100件出荷なら約124,700円のコスト差が生じます。加えて、出荷作業に費やしていた時間を商品開発・SNS発信・顧客対応に振り向けられます。発送代行の損益分岐点計算で具体的な数字を確認してください。
STORES×発送代行のAPI連携の仕組み
STORESはAPIを提供しており、発送代行サービスとのシステム連携が可能です。STORESと発送代行の連携方法で手順を確認できますが、基本的な流れは、STORES側で受注が入ると発送代行のWMSに出荷指示が自動送信され、出荷完了後にSTOREの注文ステータスが更新されるというものです。EC物流のAPI連携ガイドも参照してください。
発送代行への移行ステップ
STORESから発送代行に移行する際は、①商品コードの整備→②業者への入庫→③API連携設定→④テスト出荷→⑤本格移行の5ステップが基本です。発送代行に商品を預ける前の完全準備ガイドと発送代行への移行ガイドを参考に、並行運用期間を経て安全に移行してください。
STORESユーザーが発送代行を選ぶ際の注意点
「STORES連携対応」と明示している発送代行業者を選ぶことが重要です。スタートアップECに発送代行が使えるかでも確認できますが、最低出荷件数なし・固定費ゼロ・完全従量課金制の業者がSTORESユーザーのように規模が変動しやすいショップには適しています。個人事業主が発送代行を使うメリットと小規模ネットショップへの発送代行導入判断も参照してください。
STORESに向いているショップ・向いていないショップ
STORESに向いているショップ
実店舗を持ち、オンライン販売を追加したいケースに最適です。POSレジとの一体運営で在庫・売上を一元管理できます。また、デジタルコンテンツ販売(音楽・写真・電子書籍)を軸にしたクリエイターにも向いています。初期コストを抑えてECを試したいスモールビジネスにも適しています。個人ネットショップの開業ガイドも参考にしてください。
STORESが向いていないショップ
デザインの自由度を追求したい・HTML編集でオリジナリティを出したいショップには向きません。また、越境EC(海外向け販売)を積極的に展開したい場合は、多言語・多通貨に標準対応しているShopifyの方が適しています。Shopifyの始め方とBASEのスタートガイドも合わせて比較検討してください。出荷量が月300件を超えてきた場合は、Shopifyへの移行とともに発送代行の導入を同時に検討することをおすすめします。
よくある質問
Q:STORESとBASEはどちらを選べばいいですか?
実店舗がある・月商9.4万円以上が見込める・コスト感度が高いならSTORESスタンダード。ゼロから始めて最初はリスクゼロで試したい・Pay IDからの集客も活用したいならBASEが有利です。ネットショップ開業のサービス比較で詳しく解説しています。
Q:STORESで発送代行を使えますか?
使えます。STORESはAPIを公開しており、対応している発送代行サービスとの連携が可能です。STORESと発送代行の連携方法で具体的な設定方法を確認してください。月50件以上の出荷になったタイミングで検討を始めることをおすすめします。
Q:STORESのフリープランで始めて、後からスタンダードに切り替えられますか?
いつでも切り替え可能です。月商が9.4万円(手数料差から計算した損益分岐点)を超えたタイミングで切り替えるとコスト最適化になります。在庫管理と資金計画を立てながら、スタンダードへの移行時期を計画してください。
まとめ
STORESは「実店舗とECの一体運営」「フリープランでのゼロリスク開業」「HTML不要の直感的な操作」が強みのECカートサービスです。2025年の料金改定でスタンダードプランが月額3,300円・手数料1.98%〜に整理され、損益分岐点は月商約9.4万円となりました。ネットショップ運営完全ガイドも参照しながら、プラットフォームの選択と運営計画を立ててください。
STORESで出荷が月50件を超えてきたら、発送代行の導入を検討するタイミングです。固定費ゼロ・最低出荷件数なし・STORES対応のAPI連携という条件を満たす業者は限られます。発送代行サービスの選び方とSTOCKCREWのサービス完全ガイドを確認の上、無料資料ダウンロードまたはお問い合わせからご相談ください。