誰でも簡単にネットショップが開設できる「STORES」が人気です。Amazonや楽天とは異なり、独自色の強い自分だけのネットショップが無料で始められるうえ、運営に必要な機能がとても充実しています。そうした使い勝手の良さにより、他サービスから乗り換えるケースも少なくありません。そこで今回は、STORESでできることやメリット・デメリットについて解説します。
STORESとは、2012年にサービス開始されたネットショップ開設のプラットフォームで、STORES株式会社が運営しています。スマートフォンの普及にともない、eコマース(電子商取引)の市場規模はわずか数年のうちに急拡大しました。しかし自社でネットショップを開設しようとすると、その開発には多大な予算が必要で、とくに個人オーナーにとってはハードルが高かったのです。そのため多くの場合、やむを得ずAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングといったECモールに頼らざるをえないのが現実でした。
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そこに風穴を開けるべく登場したのが、「STORES」です。STORESを利用すると、誰でも無料でしかもスピーディーにネットショップが開設できます。資金に余裕がある大手企業でなくては開設できない高嶺の花だった自前のネットショップを、意図も簡単にもつことができるようになったのです。その使い勝手の良さにより今では毎月約10,000のネットショップがSTORESを使って誕生するまでに成長し、他のプラットフォームからの乗り換えも非常に多くなりました。
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STORESでは、48種類のデザインテンプレートが用意されており、そこから自由に選択できます。さらにランキングやバナー等パーツの位置、ロゴ画像、フォント、表示パーツなどを自由にカスタムできます。
代表的な機能として、以下のようなものが用意されています。
ネットショップ経営という面では、以下のような特徴があります。
といったユーザーサイドの表向きの機能のほかにも
といった売り手サイドの裏側の機能が表裏一体で充実している必要があります。
その意味でSTORESは、ネットショップ経営の痒いところに手が届く、初心者にも大変使いやすいシステムといえるでしょう。
ここまで紹介したような特徴にもとづいて、STORESの代表的なメリットを6つ紹介します。
STORESは無料でネットショップを開設できる点が、とくにネットショップ初心者にとっては大きなメリットです。というのもネットショップ開業にあたっては、商品の仕入れや製造、在庫管理など、どうしてもまとまった初期投資が必要になります。経営が軌道に乗るまでは、1円でもコストを抑えたいのが本音でしょう。その点を考慮すると、開設にお金がかからないのはかなりの魅力といえます。
STORESの料金プランは、「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2種類からなります。
フリープラン:月額0円 決済手数料5%
スタンダードプラン:月額2,980円(クレジットカードで年払いした場合) 決済手数料3.6%。
ちなみに、クレジットカードを使っても月払いなら月額は3,480円になります。6ヶ月払いの場合は、3,240円です。なお、スタンダードプランの月額料金は、「2023年4月1日」付で改定されたのでご注意ください。
まずは無料で試してみたいという場合は、フリープランがおすすめです。すでにまとまった販売見通しがたっており、本格的にEC展開を考えるなら、機能が多いスタンダードプランがよいかもしれません。いずれにしろ手数料は他のサービスと比べても安価なためお得です。
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STORESは、とにかく開設までのステップが非常に簡単です。早ければその日のうちにスタートできます。
といった手順であっという間に開設にこぎつけることができます。しかもスマホのみで多くの機能を使ったり、調整したりできるため場所も時間も選ばずさまざまな環境で利用できる点も大きな魅力でしょう。
STORESは、画面表記を英語に切り替えて使用することも可能です。自動送信メールも英語にできます。よって海外展開を考えているオーナーにとってはうってつけでしょう。
ネットショップというと、モノを販売するイメージが強いのではないでしょうか。しかしSTORESなら、音楽や動画、写真といったデジタルコンテンツの販売もできます。オリジナルの楽曲や映像を広く提供したい方には利便性が高いでしょう。
STORESでは、操作上の疑問点や運営面で不明なところなどを、専門家に無料で電話相談することができます。ひとりで開設作業を行う場合、とくに初めてだと分からないことや不安なことがたくさんあるものです。しかもその場ですぐに解決しなければ前に進めないことばかりといってよいでしょう。そのような時に、経験豊富なプロに相談できると非常に心強いです。
メリットがあればデメリットがあるのも常。それほど多くはありませんが、続いてはSTORESを利用するにあたって出てくるデメリットを2つ紹介します。
アクセス解析、サービスロゴ非表示、独自ドメインについては、スタンダードプラン限定のため、フリープランでは使えません。
アクセス解析は、マーケティング上の重要データになりますし、「STORES」というロゴを消すことができれば、独自性の演出効果が高まるでしょう。独自ドメインを設定できると、やはり他のショップとの差別化が図れるので優位性とオリジナリティが高まります。ここまでを求める場合はスタンダードプランに切り替える必要があります。
STORESでは、売上代金が口座に振り込まれるのが、翌月末になります。よって、最大で2ヶ月かかることがあります。例えば4月1日の売り上げは、5月31日に振り込まれるといった具合です。資金に余裕がない場合は、不安要素になるでしょう。
もし早くに売上を手にしたい場合は「スピードキャッシュ」を使うと、翌日の振込を依頼できます。ただし、スタンダードプランで1.5%、フリープランで3.5%の手数料がかかるのと、利用にあたっては審査があるので注意が必要です。
STORESでは、HTML編集ができません。テンプレートを使って直感的にサイト制作ができる点は非常に魅力です。しかしHTML編集が不可能だと、独自性の高い機能やデザインを加えることができないので、他のショップとの差別化が難しくなるといえるでしょう。よって別の要素でオリジナリティを強調したり、集客力を高めたりする対策が必要です。
STORESは、とても簡単に、しかも無料でネットショップが開設できます。フリープランでもかなり多くの機能を活用することが可能なため、低コストで運営したい初心者にはとくにおすすめです。早速、公式サイトにアクセスして、より詳しい情報を確認してみてください。
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