EC・物流インサイト

RSLとSTOCKCREWを完全比較――料金からサービスまで、どちらを選ぶべきか【2026年版】

作成者: STOCKCREW(公式)|2026年3月16日

「RSLの値上げでコストが跳ね上がったけど、他にどんな選択肢があるんだろう?」。2025年6月のRSL(楽天スーパーロジスティクス)の大幅料金改定は、楽天市場に出店するEC事業者に大きな衝撃を与えました。配送料は10%前後、100サイズに至っては約58%もの値上げ。さらに他モール出荷料の新設により、マルチチャネル展開をしている事業者のコスト構造は大きく変わりました。

本記事では、2025年値上げ後のRSLの最新料金と、STOCKCREWの「おまかせ便」の料金を全8サイズで徹底比較します。料金以外のサービス面――対応モール、導入スピード、小ロット対応、料金の透明性なども横並びで検証し、「自社にとってどちらが最適か」を判断するための完全な比較情報を提供します。

この記事の内容

  1. RSLとSTOCKCREW、それぞれのサービス概要
  2. 【全8サイズ】配送料金の完全比較
  3. RSLの料金内訳を分解する
  4. 見落としがちな「隠れコスト」の比較
  5. 料金以外のサービス面を徹底比較
  6. 月間1,000件出荷のコストシミュレーション
  7. どちらを選ぶべきか?判断チェックリスト
  8. まとめ:料金とサービスの両面で最適な選択を

RSLとSTOCKCREW、それぞれのサービス概要

比較に入る前に、両サービスの基本情報を整理します。

RSL(楽天スーパーロジスティクス) 運営:JP楽天ロジスティクス(楽天×日本郵便) 対象:楽天市場出店者限定 利用店舗:約11,000店舗 強み:最強翌日配送・365日出荷 注意:2025年6月に大幅値上げ実施 注意:他モール出荷に追加料金を新設 STOCKCREW 運営:株式会社STOCKCREW 対象:モール不問(楽天・Amazon・Yahoo等) 利用社数:1,900社以上 強み:初期費用0円・固定費0円・1点〜対応 特長:おまかせ便で配送+作業+資材コミコミ 特長:他モール出荷の追加料金なし

RSLは楽天グループと日本郵便の合弁会社が運営する、楽天市場出店者専用の物流サービスです。「最強翌日配送」対応や365日出荷体制など、楽天市場内での配送品質に直結する強みを持ち、約11,000店舗が利用しています。

一方STOCKCREWは、特定のモールに依存しない独立系の発送代行サービスです。楽天・Amazon・Yahoo!・Shopify・BASEなど主要ECプラットフォームとAPI連携しており、どのモールからの注文も一つの倉庫から同一料金で出荷できます。

両サービスの最大の構造的違いは「対象範囲」です。RSLは楽天市場出店が前提で、他モール出荷には追加料金が発生します。STOCKCREWはモール不問で追加料金なし。この違いが、以降の料金比較の大前提になります。

【全8サイズ】配送料金の完全比較

ここからが本記事の核心です。STOCKCREWの「おまかせ便」とRSLの料金を、ネコポスから160サイズまで全8サイズで比較します。STOCKCREWのおまかせ便には「ハード」(段ボール梱包)と「ソフト」(PE袋梱包)の2種類があり、ソフトを選ぶとさらにコストダウンが可能です。RSLの料金は作業料+資材料+配送料の合計で、楽天市場向け出荷の料金を使用しています(他モール出荷の追加料金は含みません)。

全サイズ比較一覧表

サイズ SC ハード SC ソフト RSL(内訳) 最大差額
ネコポス 260円 260円 272円
作業52+資材21+配送199
12円お得
コンパクト 520円 520円 521円
作業84+資材28+配送409
1円お得
60サイズ 530円 510円 534円
作業84+資材28+配送422
最大24円お得
80サイズ 620円 580円 626円
作業84+資材39+配送503
最大46円お得
100サイズ 730円 660円 734円
作業84+資材51+配送599
最大74円お得
120サイズ 880円 800円 887円
作業105+資材59+配送723
最大87円お得
140サイズ 1,150円 980円 1,172円
作業210+資材82+配送880
最大192円お得
160サイズ 1,300円 1,150円 1,368円
作業210+資材111+配送1,047
最大218円お得

※RSL料金は公表情報に基づき算出。楽天市場向け出荷料金であり、他モール出荷料(14〜62円/件)は含まれていません。

サイズ別:STOCKCREWのコスト優位額(ソフト選択時) ネコポス 12円 コンパクト 1円 60サイズ 24円 80サイズ 46円 100サイズ 74円 120サイズ 87円 140サイズ 192円 160サイズ 218円 ※RSLの楽天向け出荷料金との差額。他モール出荷料は含まず

小型サイズ:堅実なコスト優位

小型〜中型サイズ(ネコポス〜80サイズ)では、STOCKCREWのおまかせ便がすべてのサイズでRSLと同等以下の料金です。ネコポスで12円、80サイズ(ソフト)で46円の差額は、1件あたりでは小さく見えても、出荷量が積み重なると大きなインパクトになります。

大型サイズ:差額が一気に拡大

大型サイズになるほどSTOCKCREWの価格優位性は顕著です。2025年6月のRSL値上げで最も大きな影響を受けたのが100サイズ以上であり、RSLの100サイズ配送料は旧380円→新599円(約58%増)、120サイズは旧500円→新723円へと大幅に上昇しました。おまかせ便(ソフト)と比較すると、140サイズで最大192円、160サイズで最大218円の差額が生まれます。アパレルや雑貨など中〜大型商品を扱うEC事業者にとって、この差額は年間を通じて非常に大きなインパクトです。

RSLの料金内訳を分解する

RSLの料金は一見シンプルですが、実際には複数の項目が組み合わさっています。正確な比較のためにその構造を理解しておきましょう。

RSLの出荷コスト=出荷作業料+資材料+配送料

RSLの1件あたりの出荷コストは、出荷作業料(ピッキング・梱包等の人件費相当)+資材料(段ボール・緩衝材等)+配送料(日本郵便への支払い)の3要素で構成されています。たとえば80サイズなら、作業料84円+資材39円+配送503円=合計626円です。2025年6月の改定ではこの3要素すべてが値上げされました。

具体的には、配送料は10%前後の値上げ(60サイズ:旧380円→新422円、80サイズ:旧380円→新503円、100サイズ:旧380円→新599円)。出荷作業料は1ピースあたり4円の値上げ。資材料もサイズごとに引き上げられています。さらに、従来は不要だった「他モール出荷料」と「資材未使用時の送り状代(7円/個)」が新設されたことで、実質的な値上げ幅は表面の数字以上に大きくなっています。

RSLの保管料も忘れずに計算する

出荷料金だけでなく、保管料もトータルコストに影響します。RSLの保管料は「7.5円/月 × 商品体積(cm3) ÷ 1,000 × 保管日数 ÷ 当月日数」で計算されます。たとえば30cm×20cm×15cmの靴を10日間保管した場合、保管料は約22.5円/個です。SKU数が多く在庫回転率が低い事業者は、保管料が積み重なって想定外のコスト増になることがあります。見積もり段階で保管料シミュレーションを必ず行いましょう。

STOCKCREWの「おまかせ便」はすべてコミコミ

これに対してSTOCKCREWのおまかせ便は、配送料・作業料・資材料がすべて込みの一本価格です。「80サイズ=580円(ソフト)」と表示されていれば、それ以外の追加費用は発生しません。料金の計算がシンプルで、事前のコスト見通しが立てやすいのが大きなメリットです。料金の詳細はこちらで確認できます。

「ソフト」と「ハード」の使い分け

おまかせ便は梱包資材の違いで2プランに分かれます。「ハード」は段ボール梱包、「ソフト」はPE袋(ポリエチレン袋)梱包です。アパレルやソフトグッズなど衝撃に強い商品であればソフトを選ぶことで、全サイズでさらにコストを抑えられます。精密機械や割れ物にはハードを選択するなど、商品特性に応じた使い分けが可能です。

見落としがちな「隠れコスト」の比較

サイズ別の出荷単価だけでは、トータルコストの全体像は見えません。両サービスには、料金表に載りにくい「隠れコスト」に大きな差があります。

見落としがちな「隠れコスト」 費用項目 RSL STOCKCREW 初期費用 個別見積もり 0円 月額固定費 あり(個別見積もり) 0円(完全従量課金) システム利用料 受注管理ソフト必須(別途費用) 0円(WMS無償提供) 他モール出荷料 14〜62円/件(2025年新設) 0円 資材未使用時の送り状代 7円/個(2025年新設) なし 導入リードタイム 約2〜3ヶ月 最短7日 最小出荷単位 大量出荷向け設計 1点から対応

他モール出荷料の影響は想像以上に大きい

RSLの2025年改定で最も見落としがちなのが「他モール出荷料」の新設です。楽天市場以外のモール(Amazon、Yahoo!ショッピング等)への出荷1件ごとに追加料金が発生します。サイズ別にポスト投函(3cm以下)14円、ポスト投函(5cm以下)24円、宅配便40〜60サイズ24円、80サイズ28円、100サイズ32円、120サイズ40円、140サイズ50円、160サイズ62円が加算されます。

たとえばマルチチャネル展開で月に500件の他モール出荷がある場合(平均80サイズ)、月額14,000円、年間168,000円の追加コストです。STOCKCREWにはこの追加料金が一切ないため、複数モール展開をしている事業者にとっての実質的なコスト差はさらに拡大します。

受注管理システムの必須費用

RSLを利用するには受注管理システム(BOSS、ネクストエンジン、クロスモール等)の導入が必須です。楽天専用ならBOSSが無料ですが、他モールとの連携には月額数千円〜数万円の有料システムが必要です。STOCKCREWでは物流管理システム(WMS)を無償提供しており、追加のシステム費用は発生しません。

導入スピードの圧倒的な差

RSLは契約から稼働まで約2〜3ヶ月の準備期間を要します。ヒアリング・見積もり・契約・システム連携・商品マスタ登録・初回納品・リハーサルと、複数のステップを踏む必要があるためです。一方STOCKCREWは最短7日で利用開始できるため、繁忙期前の急な切り替えにも対応可能です。

料金以外のサービス面を徹底比較

発送代行は料金だけで選ぶべきではありません。サービスの質や柔軟性も重要な判断基準です。

サービス面の比較 比較項目 RSL STOCKCREW 対応モール 楽天メイン(他は追加料金) 楽天・Amazon・Yahoo・Shopify等 配送品質 最強翌日配送(楽天内) 365日出荷・翌日配送対応 配送キャリア 日本郵便 ヤマト運輸 等 倉庫拠点 関東・関西・福岡(8拠点) 関東圏 自動化設備 大規模自動化倉庫 AMR100台稼働 料金の透明性 個別見積もり(非公開) 料金表を公開

RSLの独自価値:楽天市場内での配送優遇

RSLの最大の強みは、楽天市場の「最強翌日配送」に標準対応している点です。15時30分までの出荷指示で翌日配達が可能で、このラベルの有無は楽天市場内での検索順位と購買率に影響します。導入企業からは「配送品質スコアの改善により月間売上が前年比23%増加した」という事例も報告されています。また、全国8拠点の倉庫ネットワークは配送リードタイムの短縮に寄与し、RSLカルテという分析ツールで物流コスト推移や売れ筋商品の欠品状況も可視化できます。

STOCKCREWの独自価値:マルチモール一元管理

STOCKCREWの最大の強みは、モール不問のマルチチャネル対応料金表が公開されている透明性です。楽天・Amazon・Yahoo!・Shopify・BASEなど、どのモールからの注文も同一料金・同一倉庫で処理でき、在庫を分散させる必要がありません。AMR(自律走行ロボット)を100台以上稼働させた倉庫でピッキング精度と速度を両立し、チラシ同梱や定期通販の購入回数別同梱物切替にも標準対応しています。在庫連携の仕組みについてはこちらの記事も参考にしてください。

月間1,000件出荷のコストシミュレーション

単価差が実際の月間コストにどう反映されるか、具体的にシミュレーションします。

想定条件

月間出荷1,000件。サイズ構成:60サイズ40%、80サイズ35%、100サイズ15%、120サイズ10%。STOCKCREWはソフト梱包選択。RSLは楽天市場向け出荷料金を使用。

サイズ 月間件数 SC(ソフト) RSL 差額
60サイズ 400件 204,000円 213,600円 ▲9,600円
80サイズ 350件 203,000円 219,100円 ▲16,100円
100サイズ 150件 99,000円 110,100円 ▲11,100円
120サイズ 100件 80,000円 88,700円 ▲8,700円
合計 1,000件 586,000円 631,500円 ▲45,500円/月

月間で45,500円、年間に換算すると約55万円のコスト差が生まれます。さらに、上記1,000件のうち30%(300件・平均80サイズ)が他モール出荷だった場合、RSL側に月額8,400円の追加コストが加わり、月間の差額は約54,000円、年間では約65万円に拡大します。

もちろん、RSLの「楽天市場での最強翌日配送対応」によって売上が増加するケースもあり得ます。配送品質の向上が楽天内SEOの改善につながり、結果的にコスト差を上回る売上効果をもたらす可能性は否定できません。しかし、純粋なコスト比較において、STOCKCREWの優位性は全サイズで明確です。発送代行の費用構造について詳しく解説した記事も参考にしてください。

どちらを選ぶべきか?判断チェックリスト

ここまでの比較を踏まえ、自社にどちらが合っているかを判断するためのチェックリストです。

RSLが向いている事業者 ☑ 楽天市場の売上比率が80%以上 ☑ 月間出荷が数千件以上の大規模店舗 ☑ 最強翌日配送ラベルが売上に直結 ☑ 楽天内SEO・購買率向上を重視 ☑ 他モール売上比率が低い(20%未満) ☑ 導入まで2〜3ヶ月の余裕がある → 4つ以上該当ならRSLを検討 STOCKCREWが向いている事業者 ☑ 複数モール展開している(or 予定あり) ☑ 初期費用・固定費を抑えたい ☑ 小〜中規模 or 個人事業主 ☑ 物流コストの最適化を最重視 ☑ 料金体系が明確な業者を選びたい ☑ できるだけ早く導入したい → 3つ以上該当ならSTOCKCREWを検討

RSLが最適なケース

楽天市場の売上が全体の80%以上を占め、月間出荷数が数千件以上の大規模店舗にとって、RSLは依然として有力な選択肢です。最強翌日配送ラベルによる楽天内での露出向上効果は、コスト差を上回る売上効果をもたらす可能性があります。RSLカルテのデータ分析、365日出荷体制、全国8拠点の倉庫ネットワークなど、楽天市場に特化した付加価値も見逃せません。

STOCKCREWが最適なケース

楽天以外のモール(Amazon・Yahoo!・Shopify等)の売上比率が20%以上ある事業者、初期費用を抑えてスモールスタートしたい個人事業主やスタートアップ、物流コストの最適化を最重視する事業者には、STOCKCREWが合理的な選択です。全サイズで料金優位性があり、他モール出荷の追加料金もゼロ、固定費ゼロで1点から始められます。実際の導入事例や、各ECモールの特徴と使い分けの記事も参考にしてください。

「併用」という選択肢も検討に値する

RSLとSTOCKCREWの二者択一ではなく、併用するという戦略も検討に値します。楽天市場からの出荷はRSLで最強翌日配送のメリットを享受し、Amazon・Yahoo!・Shopifyなど他モールからの出荷はSTOCKCREWで追加料金なしのコスト最適化を図る。在庫の分散管理は煩雑になりますが、各サービスの強みを最大限に活かせる手段です。

ただし、在庫が2拠点に分かれることで欠品リスクが高まり、管理コストも増加する点には注意が必要です。売上構成の比率を冷静に分析した上で、一元管理のメリットを取るか、各プラットフォームの独自優位性を取るかを判断しましょう。Shopifyでの物流効率化に関する記事も、マルチチャネル戦略の参考になります。

まとめ:料金とサービスの両面で最適な選択を

本記事では、2025年値上げ後のRSLとSTOCKCREWのおまかせ便を、全8サイズの料金からサービス面まで徹底比較しました。最後に要点を整理します。

料金面では、STOCKCREWのおまかせ便が全サイズでRSLと同等以下のコストを実現しています。ソフト梱包を活用した場合、140サイズで最大192円、160サイズで最大218円の差額が生まれ、月間1,000件の出荷で年間約55万円のコスト削減が見込めます。他モール出荷がある場合は、RSLの追加料金によって差額はさらに年間65万円以上に拡大します。

隠れコストの面でも差は明確です。STOCKCREWは初期費用・固定費・システム利用料がすべてゼロ、WMSの無償提供、最短7日の導入スピード、他モール出荷の追加料金なしと、トータルコストを抑える仕組みが整っています。

一方、RSLには楽天市場での最強翌日配送対応という独自の価値があります。このラベルが検索順位や購買率に与える影響は大きく、楽天専業の大規模店舗ではコスト差を上回る売上効果が期待できます。全国8拠点の倉庫ネットワークやRSLカルテのデータ分析機能も、楽天に特化した運用では有効に機能するでしょう。

大切なのは、自社の販路構成、出荷規模、成長計画に照らして「トータルコスト」で比較すること。サイズ別の単価だけでなく、隠れコスト、サービスの柔軟性、将来の販路拡大の可能性まで含めた総合判断が、最適な発送代行パートナーの選択につながります。この記事が、その判断の一助になれば幸いです。

STOCKCREWのおまかせ便なら、全サイズでRSLと同等以下のコストを実現。

初期費用・固定費・システム利用料すべて0円。他モール出荷の追加料金もなし。
配送料+作業料+資材料コミコミでDMサイズ260円〜、60サイズ510円〜。
楽天・Amazon・Yahoo!・Shopify・BASEなど主要プラットフォームとAPI連携済み。