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メルカリShopsとは?メルカリとの違いから、出店メリットとデメリットを解説!

作成者: STOCKCREW(公式)|2024年10月06日

メルカリShopsはフリマアプリ「メルカリ」内に手軽にネットショップを出店できるサービスです。「メルカリとどう違うのか?」「どんな人がメルカリShopsに向いてる?」など、メルカリShopsが気になっている方に向けてメルカリとの違いからメルカリShopsに出店するメリット・デメリットをご紹介します。はじめてネットショップを開設したい方も、すでにEC運営中で店舗を増やしたい方もぜひ参考にしてみてください。

まず、メルカリとは

メルカリは、個人間で様々な商品を売り買いできるサービスで、これまでに累計20億品以上の商品が出品されています。

 

概要

メルカリは、日本国内の8人に1人、毎月2000万人の消費者に利用されているフリマアプリです。スマートフォンアプリが普及したこともあり、もともとは20代〜30代の年齢層のユーザーが多かったものの、ここ数年ではシニア層のユーザーも増えてきています。

 

インターネット上でのフリーマーケットの実現

メルカリでは、出品者と購入希望者との間で値下げ交渉がよく行われています。双方の合意のもとで値下げが行われることで、お互いにとって気持ちの良い取り引きができる環境が整えられています。まさに露店でのフリーマーケットをネット上で再現した構造が、多くのユーザーを引き込んでいる一因です。

 

メルカリでは出品者と購入者が住所や名前などの個人情報を教えない匿名」での取引が可能となっています。個人情報を見ず知らずの人に教えるのが恐いというユーザーの不安も上手く解消されており、より多くの利用者を集めています。

 

メルカリshopsとは

メルカリshopsとは、月間2,000万人以上の利用者がいる国内最大のフリマアプリ「メルカリ」に法人ショップ出店ができるサービスです。

 

概要

2021年からサービスを開始し、スマホ1つで誰でも簡単にメルカリ内にネットショップを開設できます。出品方法もメルカリと同様で、メルカリに慣れている方はなじみやすく、IT知識や経験がなくても簡単に設定が可能です。

 

ここがスゴい!メルカリショップのポイント

メルカリの集客力を利用することができるため、新規出店したばかりでも月間利用者約2000万人との接点を得られます。初期費用・月額費用が無料なため、ネットショップ初心者でも安心で始められます。

ハンドメイト作品のクリエイターや、野菜や果物といった生鮮食品の生産者など、今まで自分で販売をしてこなかった方にも出店しやすいのが特徴です。

 

 

メルカリとの違いは?

「メルカリ内に出店?」「メルカリとメルカリShopsはどう違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?メルカリは「個人間取り引きで、家にある不用なもの等を手軽に売買できる」メルカリShopsは「ネットショップを開設したい法人・個人事業主も利用できる」と捉えていただくとイメージしやすいかもしれません。どの様な違いがあるか、解説していきます。

 

法人登録が可能

メルカリでの出品は個人が対象のため法人では登録できませんが、メルカリShopsでのショップ開設は法人、個人事業主、個人問わずにできます。ショップの開設にはメルカリのアカウントは必要ありません。出店審査はありますが、最短2営業日で完了します。

 

商品登録・在庫管理を複数まとめて可能

メルカリでは商品を1点ずつ登録する必要があり、在庫管理にも対応していませんが、メルカリShopsでは商品ごとにサイズ・色・在庫数などの設定が可能で、CSVファイルで最大1,000商品まで一括登録が可能です在庫数も例えば「Mサイズが20個、Lサイズが30個」などの確認ができます。

 

生鮮食品の販売OK

メルカリでは安全・衛生面から食品の出品について細かくルールが決められています。「購入者が購入後に消費(味)期限と食品表示を確認できる食品」でないと出品できないため、生鮮食品の販売が禁止されています。一方のメルカリShopsでは、肉や魚、野菜といった生鮮食品も出品可能で、冷蔵・冷凍商品に対応した「クール便」「クールメルカリ便」で発送ができます

 

複数人の運営OK

メルカリでは「出品者1人につき1つのアカウント」と決められていますが、メルカリShopsでは複数人で1店舗のアカウントにログイン可能で、複数人で運営ができます。そのため出品登録担当、発送担当など業務役割を分けての運営が可能です。

 

値下げ交渉なしで販売できる

メルカリではフリマアプリという位置づけからも、値下げ交渉がさかんに行われています。値下げ交渉機能は商品の購入率を高める役割もありますが、商品数が増えると、個別の値下げ交渉に対応するのは大きな手間となります。メルカリShopsでは、値下げ交渉する機能はないため、出品者は値下げ交渉にかかる労力を削減し、売上利益も減らすことなく販売することが可能です。

 

メルカリでは個人間取引が主となっていますが、メルカリShopsでは、拡張したEC運営が可能となります。国内最大規模のマーケットを利用しつつ運営出来るのは、大きなメリットです。

【関連記事】
小規模ECサイトの運営者こそ「発送代行」に頼るべき! その理由やおすすめ業者5選を紹介

 

メルカリshopsのメリット

メルカリShopsでのメリットを解説していきます。

 

出店手続き・運営も簡単

メルカリShopsの出店・運営はスマホもしくはパソコンで簡単に行うことができます。パソコン操作が苦手な方でも、スマホから簡単に操作できるので安心です。また、メルカリと出品作業の操作感が同じなため、メルカリ運営に慣れている人もスムーズに出品できます。

 

固定費なし・月額費用が無料

メルカリShopsでは、出店料がゼロ円でかからず毎月の固定費が発生しないため、はじめてネットショップに出店する人も安心して始めることができます。Amazonや楽天市場などの主要モールに出店する場合、固定費用がある程度かかります。例えば楽天市場では、出店料が月額19,500円からとなっています。Amazonでは「小口出品」では商品ごとに100円がかかります(販売手数料は別途必要)。とくに売上見込みが立てられない事業者にとっては、固定費が大きな負担となってしまいますので、無料で出店できるメルカリShopsは小規模事業者にとって利点は大きいといえます。

 

メルカリの集客力を利用できる

ネットショップ初心者の多くが、「ショップを開設したものの集客できず売れない!」という壁にまず直面しがちです。開設したばかりのショップ、とくに自社ECサイトを運営する場合、よほどブランド力がない限り、お客様に訪問してもらえるよう広告を表示したり、SNS運用を行ったり、SEO対策をするなど、地道に集客施策を重ねていく必要があります。メルカリShopsの場合、月間2,000万人が利用するメルカリに出店できるため、その集客力を利用した運営ができ、始めたばかりでもお客様の目に留まる確率を高く運営できます

 

レビューが集まりやすい

メルカリでは購入者からの評価が必須となっており、出品者評価をするときに、コメントも残すユーザーが多いです。メルカリShopsでは評価・コメントの入力は任意ですが、メルカリShopsでもコメント(口コミ)を残すユーザーも多く、他のモールや自社サイトと比べて、レビューが集まりやすいのもポイントです。レビュー数が多いショップは信頼度も高くなるため、訪問したお客様がそのショップで購入する後押しになります。

 

クーポン配布など売上アップ機能が充実

メルカリShopsでは、ショップのフォロワーに対して発行できるクーポン機能があり、販売促進活動として活用できます。クーポン発行時にショップのフォロワーでなくても、購入時にショップをフォローすればクーポンを利用できるため、フォロワー増加も期待できます。新商品を広めたいときや、在庫過多になっているとき、季節商品の販売時のシーズン終わりのタイミングなどに活用がおすすめです。ほかにもタイムセール機能など販売促進機能が備わっています。

 

メルカリのサポートが受けられる

はじめてのネットショップ運営で疑問が生じることは多いと思います。そんなときにもメルカリShopsではマニュアル(「メルカリShopsガイド」)を参照したり、メルカリShopsの問合せフォームから相談することもできます。

 

サポートも充実しており、国内最大級のマーケットを活用した運営が出来る事が一番のメリットです。また初心者でも始めやすいため安心して利用でき、パソコン・スマートフォンからでも気軽に操作可能なのが魅力です。

 

 

メルカリshopsのデメリット

メルカリShopsでのデメリットを解説していきます。

 

 

分類

初期費用

月額費用

販売手数料もしくは決済手数料

メルカリShops

モール型

0円

0円

10%

BASE

ASP型

0円

0円~

6.6%+40円

STORES

ASP型

0円

0円~

5%

カラーミーショップ

ASP型

0円~

0円~

6.6%+30円

楽天市場

モール型

60,000円

19,500円~

6~10%程度

Amazon

モール型

0円

0円~

8~15%

※2023年12月現在。プランによって料金は異なります。詳しくは各サービス会社にお問合せください。

 

メルカリShopsの販売手数料が高いというデメリットを耳にした方がいるかもしれません。メルカリShopsの販売手数料は販売価格の10%です。個人事業主など、小規模のEC事業者の方の利用が多いBASE(販売手数料と決済手数料合わせて6.6%+40円)やSTORES(決済手数料5%)、カラーミーショップ(決済手数料6.6%+30円)と比較するとメルカリShopsの販売手数料は割高に感じるかもしれません。ただ、BASEやSTORES、カラーミーショップなどはいわゆる「自社ECサイト」と呼ばれるASP型のサービスで、メルカリShopsは楽天市場やAmazonに代表されるモール型のサービスです。メルカリShopsではメルカリからの集客力が期待できるため、ASP型のサービスと同列に比較できない面もあります。

 

運営者情報が公開される

メルカリでは氏名や住所といった出品者情報を公開せずに出品することができ、匿名配送も利用できるため、出品者の匿名性を保つことができます。すでにネットショップを解説したことのある方ならご存じのとおり、メルカリShopsでは他のネットショップ同様に特定商取引法が適用され、運営者情報を登録する必要があります。

  • 販売業者名(個人事業主の場合は屋号、企業の場合は会社名)
  • 出品者の氏名(企業の場合は代表者氏名)
  • 住所
  • 電話番号

メルカリでの取引に慣れている方にとっては抵抗があるかもしれません。しかし購入者側にとっては販売者の情報が明示されているほうが、信頼度が上がり、写真だけでは判断できない食品や、本物か偽物の判定が必要なもの、高額商品なども購入につながりやすくなりますまた、メルカリShopsでは常に運営者情報が表示されているわけではなく、ユーザーからの開示請求があったときのみ、個別に開示されます。また、氏名は公開されますが、住所・電話番号については、本人確認が完了した個人・個人事業主に限り、非公開設定にすることもできます。(※その場合はメルカリShopsの運営会社である株式会社ソウゾウの住所・電話番号が表示)

 

競合との差別化が難しい

メルカリShopsはモール型のECサイトですので、自店舗以外の他のショップもたくさん出店しています。集客面ではメルカリShopsの持つ力を利用できますが、メルカリShops内での競争は当然あります。競合ショップと同じ画面上に並んで商品が表示されるため、お客様が競合ショップの商品に流れてしまうということもあります。競合ショップと並べられるのは嫌だ!という場合には、BASEやカラーミーショップなど、ASPカート型のネットショップにする方がいいかもしれません。

 

中古品の販売には古物商許可が必要

古物商許可証は、事業として中古品の売買を行う場合には個人・法人にかかわらず必要です。古物営業法で定められているため、許可を取らずに取引を行うと「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられる可能性があるため気を付けましょう。メルカリでは個人が「自分で使用するために購入したり、無償でもらったもの」を不用品として出品するとみなされるため、許可なしで出品が可能ですが、他のネットショップ同様に、メルカリShopsでの出品には、古物商許可証の提出が必要になります。

 

モール型サイトに起こりえるマイナス要素が不安視されるところです。実際に利用されるにあたっては、皆様自身でも多方面から検討されると思います。皆様が運営する事業内容と照らし合わせながら相性の良いモノをお選び頂く事が重要となります。

 

 

メルカリshopsでの出店の際、おすすめとなるタイプは?

メルカリShopsについてメリットやデメリットなどを見てきましたが、メルカリShopsに向いている・出店した方がいいタイプはどんなタイプでしょうか?

 

はじめてネット販売にチャレンジ

これまで作品や農作物などものづくりをしてきたけれど、自分で販売した経験がない方は、固定費がなく、出品方法も簡単なメルカリShopsはおすすめです。具体的には、ハンドメイド作家さんや工芸品職人の方、野菜や果物、肉や魚といった生鮮食品の生産者さんで卸のみで販売されている方などです。

 

実店舗を運営中でこれからECに参入したい

実店舗での販売をしていて、ネットショップに興味があるけれど、パソコンは苦手だから不安という方も多いのではないでしょうか。メルカリShopsは初期設定や出品も簡単にできるため、おすすめです。具体的には個人経営のお店(八百屋、精肉店、喫茶店など)が挙げられます。

 

現在EC運営をしており出店店舗を増やしたい

すでにEC運営中で、出店店舗を増やすことで売上拡大したいという方にもおすすめです。メルカリShopsはメルカリの月間2,000万人のユーザーをターゲットにできます。当然のことですが、メルカリユーザーにはメルカリを通してしか接点を持てません。お客様とのタッチポイントを増やしたい方にとって、先ほど挙げたようなデメリットはほぼ当てはまらないと思われますので出店を検討してみる価値は大いにあります。

 

少し絞った業態に話が多く進みましたが、他形態の皆様でも活用するメリットはいくつもあります。皆様自身の事業に当てはまる利用方法を見つけてご活用してみて下さい。

【関連記事】
発送代行を個人でも利用したい!利用検討までに気になる点を徹底解説!

 

メルカリShops開設方法

メルカリShopsを利用する際には、メルカリアカウントからショップを開設する方法と、ショップアカウントを作成して開設する方法の主に2つの方法があります。基本的に、個人利用の方はメルカリアカウントからのショップ開設のみとなります。また個人事業主、法人利用の方には、ショップアカウントを作成して開設する方法がおすすめです。メルカリShopsをメルカリアカウントで開設する場合、メルカリ上で「氏名」「生年月日」等の本人情報が登録されている必要がありますので、ご注意ください。以下に解説していきます。

 

事業種別を選択する

まず、「個人」「個人事業主」「法人」の中から該当する事業種別を選択します。それぞれの定義は以下のようになります。

  • 個人:開業届を出していない方
  • 個人事業主:開業届を出している方
  • 法人:法人登録をしている方

 

販売する商品カテゴリーを選択

次に販売する商品カテゴリーの選択と、許認可が必要な業種かどうかの選択に移ります。商品カテゴリーが複数ある方は、メインのカテゴリーをお選びください。

 

各規約等に同意

利用規約等の各規約の内容をご確認いただき、同意をする場合はチェックを入れて、次のステップに進みます。

 

事業者情報の入力

次に事業者情報を入力します。

  • 【法人の場合】
    法人番号、事業者名、事業者所在地などの入力をし、資本金の項目はなければ「0」を入力してください。年商の項目は、法人全体での売上高を入力してください。
  • 【個人事業主の場合】
    本人確認書類を撮影し、アップロードが必要です。
  • 【個人・個人事業主の場合】
    メルカリアカウントの本人情報が適用されるため、変更が必要な場合は、予めメルカリアプリ内からの修正をお願い致します。

 

ショップ基本情報の入力

ショップ名、ショップ説明の入力をし、次のステップに進みます。どちらもあとから変更が可能です。

 

ショップ運営者情報の入力 

ショップ運営者情報を入力し、運営者情報の取り扱い内容をご確認の上、チェックを入れて次のステップに進みます。

 

ショップ詳細情報の入力

ショップ詳細情報を入力し、次のステップに進んでください。

 

銀行口座情報の入力

ここでは、売上金を振り込む銀行口座を入力します。メルカリアカウントに登録されている口座とは違う口座でも登録可能です。すべての入力項目を確認した上で、「同意してお申し込みを完了」をタッチし、完了となります。

 

メルカリShops開設にはスマートフォンからでも気軽に行えるため、難しく考えずに安心した気持ちで利用可能となっています。詳しい開設の流れについては、こちらをご参照下さい。

 

まとめ

今回はメルカリShopsについて解説しました。少しは参考になったでしょうか。想像していたより簡単に、固定費などのリスクもなく始められそうと感じた方も多いのではないでしょうか?メルカリで販売されてきた方にとっては、メルカリShopsでは中古品の販売には古物商許可が必要になったり、運営者情報が公開されるという注意点もありますが、本記事でご説明したメリット・デメリットを比較して、少しでも皆様の出店にあたっての参考としてみてください。

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