BASEのネットショップでは、デザインを自由にカスタマイズすることができます。テンプレートのままだと、「その他大勢」の中にまぎれてしまいやすく、ユーザーに好印象を与えるのは難しいでしょう。しかしカスタマイズすれば、料理や建築物のように独自性の高いショップサイトが完成します。今回は、BASEのデザインをカスタマイズする方法について解説します。
BASEでは以下の4つの方法を使って、サイトデザインをカスタマイズすることができます。
ショップの規模や取り扱う商品の種類、予算やプログラミングの知識・スキルなどにより、適切な方法や選び方が変わります。その意味では、どのような理念やコンセプトでネットショップを経営するのかという方針を具体的にかため、それに沿ったカスタマイズを行うのが、筋といえるでしょう。
この順番を間違えると、多くの選択肢の中から何をチョイスして組み合わせれば良いかわからなくなり、理想とするサイトデザインに辿り着きません。そのためにも、センスや使い勝手のよい人気ショップのサイトを参考にしてイメージを膨らませると、どうしたいのかが明確になり、完成形の青写真を描きやすくなるので、おすすめです。
サイトをカスタマイズする効果には、以下のようなものが挙げられます。
これらの効果を想像すると、とてもポジティブなイメージを抱くかもしれません。しかし、現実に最初からすべて思い通りの結果を得るのは、そう容易ではないでしょう。そこで、試行錯誤を繰り返しながら、つねに実効性のあるショップサイトへとアップデートさせていく姿勢が不可欠となります。一度カスタムできればそれで完璧、と思い込まないように注意しましょう。それぞれのカスタマイズ方法について順に解説していきます。
初心者にとってもっともわかりやすく、作業が簡単なのが「無料テーマ」でのカスタマイズです。
BASEでは無料テンプレートが11種類用意されています。これらから好きなものをチョイスすると、そのままシステム内でカスタムできます。無料テーマは、素人感が強いのは否めません。しかしそこをいかにカスタムするかでサイトのクオリティはずいぶん違ってくるので、努力次第ともいえるでしょう。
具体的には、BASEのデザインページを開くと、
以上6つのメニューが左サイドに縦に表示されます。この中からカスタムしたい項目をクリックしてイメージにあったテイストに仕上げていきます。
多くはドラッグ&ドロップとクリックの連続で直感的に操作できるので、初心者でも難なく作業が進むでしょう。
以下のようなショップ運営の場合、まずは無料テーマから開始することをおすすめします。
ネットショップを開始する場合、サイト作成だけではなく各準備に費用が発生します。予算の割振りに関わるところのため、まずは無料テンプレートで作成することで初期費用を抑えることが可能です。
BASEでは、「デザインマーケット」において、プロが作成した「有料テーマ」を購入できます。相場は5,000~20,000円。
デザインマーケットをご覧いただくとわかりますが、無料テーマとはあきらかにグレードが違います。買い切りのため、料金は初期に発生するだけです。よって、長い目で見ると有料テーマを購入して洗練されたサイトを構築した方がトクとも考えられます。
無料にすべきか有料を選ぶべきか迷う場合は、各テーマ内の「プレビュー」ボタンをクリックして試せます。購入後はキャンセルできないので、一度試験的に触れるのもおすすめです。
ただし、有料テーマは「BASE Apps」を一部利用できないケースがあります。BASE Appsとは、BASEやBASEが提携しているサードパーティが共同でサービス提供している専用アプリケーションです。「ショップのルール設定」「商品ルールの設定」「集客力の向上」「売上の向上」「金銭管理」といった重要度の高い機能をオプションで追加できる機能です。
BASEでネットショップを運営する上では不可欠の存在で、全部で80種類以上におよびます。有料テーマでは、この中の一部が使えない場合があるため、事前に「テーマ情報ー対応Aspps」で必ず確認するようにしてください。
また無料テーマの場合は、BASEが自動更新をしてくれますが、有料テーマについては自身で更新・管理する必要があるので、その点は注意が必要です。
有料テーマの利用では以下のようなサイト作成のメリットがあります。
サイト製作に一程度の知識があり、かつ製作時間もある場合は、好みのスタイルでネットショップをつくりこむ楽しみもあります。
カスタム性をさらに高める方法として「HTML編集」があります。有料テーマを購入して、先ほど説明したBASE Appsの中の「HTML編集App」をインストールすることで、HTML、CSS、JavaScriptを使った編集が可能となります。ただし、HTML編集をするには、これらのプログラミング言語の知識があるのが前提になります。
HTML編集によってレイアウトが自由に変更でき、たとえば動画コンテンツやアニメーションを埋め込んだり、商品画像を拡大したりして、サイトの動的効果を高めることができるので、ユーザーへの訴求力が大きく向上するでしょう。編集作業の流れは以下の通りです。
なお、デザイン編集ページの「デフォルトのモバイルテーマを使用」を「オフ」にすると、スマホでもパソコンと同じページが表示できます。
ちなみにBASEでは、ページ全体(6ページ(TOP、About、商品詳細、問い合わせ、プライバシーポリシー、特定商取引に基づく表記))をまとめて一つのファイルで編集します。ページごとに分けて行うスタイルではありません。
また編集可能なのは、上記6ページのうち「TOP」「About」「商品詳細」のみですが、「ページ追加App」を使うと「よくある質問ページ」「ショッピングガイド」「特別な訴求ページ(ストーリーやブログなど)」などが4ページまで追加できます。
注意すべきこととして、HTMLを編集する前には、必ずコピーをしてバックアップをとることをおすすめします。自動でバックアップする機能がないため、編集途中で不具合が発生した際に元の画面には戻せなくなるからです。
また、HTML編集を行うと、BASEによる更新が反映されなくなるため、自身で更新・管理を行う必要があります。
HTML編集をするメリットは以下の通りです。
以上3つのカスタム方法について紹介しましたが、不慣れな場合やスキルによっては、残念ながら理想通りのサイトデザインにはならないこともあり得ます。とくに有料テーマについては、実際に自身で用意した画像や動画コンテンツを挿入しても今ひとつイメージ通りにならない、ということがあるのです。
そこで予算に余裕がある場合は、プロの業者に依頼してカスタマイズする方法もあります。数十万円規模のコストがかかりますが、余分な手間と時間がかからず、ストレスを抱えずに済むため、相応のメリットがあります。
とくにBASEには「オフィシャルパートナー」というサイト構築に協力してくれるプロの業者が全国に存在します。BASEについて熟知しているプロ集団のため、安心してカスタマイズを任せることができるでしょう。
自身のネットショップがカスタムできれば、ユーザーからの評価が高まり、競争優位に立てるチャンスも広がると期待できます。そうなれば、確実に収益もアップするはずなので、ぜひ現状に合ったやり方でカスタマイズに挑戦してみてください。
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