誰でも簡単にネットショップが開設できる「BASE」。気になるのは、いくらかかるのかという料金面ではないでしょうか。BASEの料金体系は、「スタンダードプラン」と「グロースプラン」の2つだけ、と極めてシンプルです。それぞれの詳しい内容や計算方法、どちらがおトクか、そして「BASEかんたん決済」やBASEならではのおすすめ機能についても解説します。
目次
BASEの2つの料金プランとは?
BASEの料金プランは「スタンダードプラン」と「グロースプラン」の2種類になります。
- スタンダードプラン:(商品代金+送料)×3.6%+40円+(商品代金+送料)×3.0%(※1注文ごとの価格のため、40円は注文ごとに加算)
- グロースプラン:(商品代金+送料)×2.9%+月額5,980
もともとはスタンダードプランのみでしたが、2022年4月よりグロースプランが追加されました。
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プランによって使える機能は違う?
スタンダードプランとグロースプラン、料金以外の違いですが……じつは、使える機能やサービス自体は変わりません。プランが異なれば、高額プランにメリットが多いのが一般的ですが、BASEの場合はそうではありません。
厳密に言えば、どちらが高いとは単純に言い切れない点があることも理解しておく必要があります。上記の計算式で実際に料金を算出してみると、「商品代金+送料」の金額によって、グロースプランの方がスタンダードプランより高い場合もあれば、その逆もあり得ます。
ただし、上記計算式をよくみると、スタンダードプランは、実際の売上が出るまでは、いっさい料金が請求されない仕組みになっています。一方のグロースプランについては、売上がゼロ(現実的には、BASEでは49円以下の商品は販売できないので、最低でも売上は50円以上となります)の場合でも、月額5,980円は支払う必要があるので、注意が必要です。
スタンダードプランとグロースプランどちらがおトク?
上記の計算式を見ただけでは、どちらがお得かをすぐに判断しにくいと思います。ただ名前を見て「グロースプラン」の方が高そう、というイメージを抱かれるかもしれません。
しかし、先程も触れた「商品代金+送料」の総額によって、損得の結果は違ってきます。
具体的には「月商17万円」まではスタンダードプランがお得で、それ以上となると「グロースプラン」がお得、というのがひとつの目安となります。
よって、まずはスタンダードプランから始めて、継続して17万円を超える売上が見込めるようになれば、グロースプランに移行するというのがもっとも無駄のないプラン選びといえるでしょう。ちなみに移行手続きはいつでも自身のサイトから簡単に行えます。
上述のように、売上が無い月は、スタンダードプランだと1円も手数料を支払う必要がないので、初心者にとってはとくに安心です。
BASEの販売手数料の試算
それでは、実際に料金を計算してみましょう。10回の注文で、月商が160,000円、送料10,000円、合計170,000円と仮定します。
【スタンダードプラン】
170,000円×0.036+40円×10回分+170,000円×0.03=11,620円
【グロースプラン】
170,000円×0.029+5,980円=10,910円
ちなみに、20回の注文があった場合は、スタンダードプランの料金が、
170,000×0.036+40円×20回分+170,000円×0.03=12,020円
となって400円高くなります。
つまり、注文数が多いほど、同じ売上金額でもスタンダードプランは手数料が上昇しますが、グロースプランに関しては、注文数に関係なく常に同じ金額となります。極端な例ですが、スタンダードプランは100回の注文があった場合は、1回の場合と比べると3,960円も手数料が高く(40円×100回−40円=3,960円)なります。
ちなみに、ひと月の売り上げ(送料込み)見込みを入力すると、料金が算出できるシミュレーションページをBASEが提供しているので、いろいろなパターンで試算してみるとイメージが湧きやすくなるかもしれません。
ただし、このシミュレーターは、注文1回分の料金が表示されるので、スタンダードプランについては、大まかな参考値と理解してください。
BASEの料金プランにはほかにも手数料がかかる
BASEでは、販売にともなう手数料以外にも「振込手数料」「事務手数料」を負担する必要があります。BASEのショップでの売上金は、一旦BASEに振り込まれ、ショップ側が請求すると口座に入金されるシステムになっています。つまり、現金を引き出したり、口座から送金したりという形でお金が必要ということであれば、その都度振込申請することになります。
その際にかかるのが「振込手数料」で、一律250円です。この額は振込依頼する金額がいくらであっても変わりません。
加えて振込申請を行うと、「事務手数料」がかかります。
- 申請金額が2万円未満:500円
- 申請金額が2万円以上:0円
よって、最大の場合は、売上金と送料に対して請求される手数料に、振込手数料と事務手数料の合計750円(250+500=750)が加算されることになります。
また、売上金が支払われてから180日間、1度も振込請求を行わなかった場合、売上金を受け取る権利が失われるので要注意です。少なくとも半年以内に1度は振込請求する必要があることを必ず覚えておきましょう。
BASE APPsを使いこなせばおトク感倍増!
BASEで請求される手数料が高いと考えるか安いと感じるかは、個人や状況によって異なるでしょう。ただ、BASEでは「APPs」という拡張機能が多数用意されており、インストールすればプランに関係なくほぼ無料で利用できます。
全部で約80種類あるので、これらの有効利用によっておトク感が大幅に上がるため、同じ手数料でも安く感じるようになるかもしれません。
APPsのカテゴリーは10種類
約80種類あるAPPsは、10種類のカテゴリーに分けられます。
- ショップルール
- 商品ルール
- ショップをデザイン
- 商品の準備および作成
- 集客
- 売上アップ
- アクセス分析
- 業務効率化
- 資金管理
- その他
以下に上記カテゴリーの特徴をまとめます。
配送日指定や商品検索ができる
ネット通販では、実店舗での買い物と異なりすぐに商品を持ち帰れないため、配送日の指定機能は非常に重要です。誕生日祝いやギフトなどは、とくに日付が大切で、指定できれば売上が大きく伸びる例が多くなります。
また、複数種の商品を扱っている場合、サイト内で検索できなければ、買い物を途中で諦めてしまうユーザーは少なくありません。よって検索機能は不可欠です。
クーポンやSNSが使える
割引や値引きといったクーポンをAPPsから発行できます。先着◯◯名まで、期間限定といった細かな設定も可能です。また、Instagramと連携させて販売チャネルを拡散したり、サイト内でブログを作成してSNSと連携したりもできます。
SEO設定ができる
Amazonや楽天といったECモールに比べて自社で開設するネットショップは、一から集客しなければならない点が大きな課題となります。その点、BASEではSEO設定ができるので、検索にヒットしやすい環境を意図的に作り出すことが可能です。商品がどのようなニーズがあるかを深掘りし、検索キーワードを設定することで、上位表示を狙うことができるでしょう。
BASEかんたん決済がおすすめ
ネットショップで売上をアップさせるためには、決済方法を多様化しておくことが、意外にも重要な要素となっています。商品を買いたくても、ユーザーが望む決済方法が選択できなければ、途中離脱されてしまうケースがが少なくないからです。
その点、BASEでは「BASEかんたん決済」というサービスを提供しており、以下の7つの決済手段が使えます。
- クレジットカード
- キャリア
- 銀行振込
- コンビニ・Pay-easy
- PayPal
- 後払い
- Amazon Pay
しかも、本来であればショップが直接、クレジットカード会社やキャリアなどの決済システムを一つずつ導入する必要があります。これをBASEが無料で仲介してくれるというのが、「BASEかんたん決済」です。大変便利なサービスのため、ぜひご活用ください。
まとめ
BASEは、初めて自身のショップサイトを開設する方には、非常に使いやすいサービスです。スタンダードプランならコストはかからないので、お得な機能やサービスを検討したら、早速始めてみましょう。
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