STOCKCREW JOURNAL

自社の物流管理が大変なら3PLで業務効率化

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年06月11日

物流業務において、荷主側は物流管理はコストがかかる割に管理業務単体では利益をそれほど上げられないという悩みは多いのでは?業務効率化を図る上でも、コストを切り離してメイン業務に人員を集中することが重要です。そこで、物流業界に業務委託する3PLについて解説していきます。

3PLとは

物流業界の「3PL」とは、サードパーティー・ロジスティクスの略で、コストのかかりやすい物流部門を専門の物流業に特化した業者に委託することを指しています。荷主が業務委託し、自社の効率化を図ることが3PLの狙いです。

ちなみに、1PLはファーストパーティー・ロジスティクスで、自社がすべての業務を一括管理することを指します。続いて、2PLはセカンドパーティー・ロジスティクスの略で一部の業務を委託することを指しています。

物流業界は配送や搬入、倉庫、トラック、ドライバー、フォークリフトなど、さまざまな作業やコストが生じるものです。自社で対応すると管理が大変なほか、物流業界のノウハウも必要なのでデメリットが多くなります。ネットショップ向けの3PLについては発送代行サービスと呼ばれ、近年サービス提供する会社も増加傾向にあります。

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3PLが必要とされる背景

少子高齢化に伴い、どの企業も人材確保が困難となっています。荷主側からすると、生産業務に携わる自社の工場に人材を集中して配置したいところ。こと、物流管理になると製品を保管する倉庫や運搬作業、さらにトラックの運送ドライバーも確保しなければなりません。

3PLの利用で物流コストがかかる部門を切り離せて効率化を図れるため、荷主側ではさまざまなメリットが生じます。そして浮いたコストを他の部署に特化すれば、さらに生産性向上を図れます。

 

3PL導入のメリット

続いて、3PL導入のおもなメリット3つを紹介します。

 

コア業務に特化できる

営業や工場の生産現場など、自社の利益に直結する部門を「コア業務」といいますが、それ以外の事務や物流関連は売上を上げるわけではないので「ノンコア業務」と分類されます。3PLではノンコア業務を物流業界に委託し、コア業務に特化することで自社の効率化を図る目的があります。

 

人手不足の解消

労働人口自体が減少していく中で、ノンコア業務に人員を割きづらいという場合も多いのではないでしょうか。したがって、運送ドライバーや仕分けなどの倉庫作業員を確保するだけでも大変です。3PLによって物流業界に業務委託すれば、こうした人手不足解消を期待できます。

 

物流業界の需要増で面倒なシステムも一括管理

共働きや高齢者の増加、さらにスマホの普及もあって、ネットスーパーやECショップが身近な存在となり、物流業界は今後も需要の拡大が見込まれます。

自社で在庫から配送ルートを管理するのも大変です。3PLで物流の専門業者に委託すれば、倉庫管理システムの活用で面倒なシステムも一括管理が可能となります。

3PLの注意点

3PLは物流業界への業務委託によって効率化を図りますが、その反面、信頼できる業者に委託しないと後々、さまざまなトラブルの原因となります。したがって、信頼のおける業者を選択するのが最大の注意点といえるでしょう。

倉庫作業を業務委託する場合、自社工場への搬送作業は明確にここまでとしても、実際の現場作業ではさまざまな弊害が生じるものです。単純な例でいくと、3PLの委託業者と工場側の作業者同士で定められているエリアに製品を搬送する場合、今日は人が少ないからここまで運んでほしいと工場作業者に頼まれれば、委託業者も余裕があれば心情的に請け負ってしまうもの。何気ない一回の作業であっても、周囲からすれば「あそこの部署にはここまでしているから、こっちもやってほしい」と勘違いされてしまう場合もあります。

末端の作業者同士でこのようなやり取りが続いてしまえば、委託業者側の仕事が増えてしまいますし、契約以外の作業をすることになるので、発覚すれば違約金が発生するため、注意が必要です。

 

出荷だけでなく入荷管理も業務委託可能

物流業務を3PLに依頼する場合、出荷管理を委託する以外の業務もあります。荷主がメーカーなどの工場を運営している場合、材料を入荷する必要があります。工場では搬送口が2つに分かれており、入荷場と出荷場が異なりますが、3PL業者に委託すると両方を管理できる場合もあります。工場に搬入される材料も大きなサイズもあれば、小さくても大量ロットでかなりの重量物となっているケースがあります。

トラックからフォークリフトで積み下ろし、それを所定の位置まで運んで積み上げ、入荷場にある材料ストックで保管し、必要に応じて出庫して現場に搬送します。これらの作業も自社で行っていると管理が面倒になりますが、3PL業者に委託すれば材料の入材日と数量さえ分かれば、配送ルートから搬入時間を割り出せます。さらに、3PLでは現場や材料ストックへどれだけ運ぶかもシステム上で「見える化」することも可能です。

3PL業者には2種類のタイプがある

3PL業者はアセット型ノンアセット型の2種類のタイプに分かれています。3PLにおけるそれぞれの特徴を紹介します。

 

アセット型

自社倉庫などの物流拠点を構えており、物流業界全般の作業を自前で専門的に特化している3PL業者をアセット型と呼びます。アセット型は施設だけでなく、トラックや人も揃えていますので、荷主側と専属的に物流に関する直接取引をしています。3PLは長年に渡る物流業界全般のノウハウを構築していますので、荷主側にとっても安心して作業を業務委託できますし、基本的に1社契約ですので信頼関係を築きやすくなります。

 

ノンアセット型

一方、自前で倉庫や人を揃えていない3PL業者をノンアセット型といいます。物流業界のノウハウを提供するのはアセット型と同様ですが、トラックや人は他社物流企業を活用しています。ノンアセット型は自社で拠点を構えていない分、荷主側の季節によって繁忙期が変わる場合などには臨機応変に対応可能です。

3PLに必要なWMSとは

3PLにはWMSという倉庫管理システムが必須です。ここでは製造業の工場を例にしてWMSの特徴を紹介します。

 

入荷・出荷・在庫管理の見える化

生産現場が必要とする材料は、事前に発注段階で数量と入荷日が判明しており、入荷時に材料ラベルにあるQRコードを読み込むだけで、その材料の情報が工場内に登録されます。入荷した段階でどこに保管されるかという、ロケーション管理も同時に行います。また、納期変更などで急遽現場に材料を搬入しなければならない場合でも、QRコードを読み込んだ段階で生産管理や現場の管理者に通知が届くため、3PLはスムーズな生産活動を実現します。

出荷も同様に工場内の完成品検査が完了してラベルを発行すると、保管ラックのどこに保管されるかロケーション管理が自動的に完了します。、保管ラックに入っている製品はシステム上からいつでも出荷できるようになっています。

このように材料や完成品がどれだけあるか在庫管理の見える化につながり、生産管理の担当者もパソコン上でシステムにアクセスできるようにすることで、前工程の材料発注や営業との完成品の出荷業務に関するやりとりもスムーズに行なえます。

ネットショップの発送代行でも在庫管理は重要です。ネットショップの在庫管理は「もっと重要視すべき!ネットショップの在庫管理」で在庫管理の重要ポイントを説明しています。

 

人的ミスの削減と属人化の解消

倉庫作業において、作業者が手作業で在庫管理業務をしている場合、バインダーに挟んだ紙に記入することになりますが、さすがに手書きだと間違う場合もあります。さらに手書きした用紙を基にパソコン上で入力作業もするわけですから、今度は入力ミスという間違いが起きやすくなります。

このようなミスは物流業界の専門業者であっても起こり得るもので、どれだけ気を付けていても発生しやすいでしょう。WMSを活用してQRコードを読み込むようにすることで、人的ミスを防げます。

また、倉庫作業は毎回同じ人が行う作業になりがちで、増員されたとしてもなかなか人の配置を変えるのが難しいものです。WMSはこのような属人化を解消する効果も期待できます。

まとめ

物流管理で大きな悩みを持っている企業にとって、物流コストを削減し、コア業務に特化できるのが3PLの大きなメリットです。物流業界のノウハウを専門業者に委託することで、人手不足の解消にもつながりますし、WMSで在庫の見える化も図れます。

物流業界で実績もあって信頼できる業者を選定する必要がありますが、業務効率化を図る上で欠かせない3PLを導入して自社の利益確保につなげましょう。

発送代行を提供するSTOCKCREWも3PLのひとつ。自社開発で使いやすいと評判のWMSのほか、ロボットを導入するなどし、業務の効率化とコスト削減を実現しています。興味を持たれましたらお気軽にご相談ください。