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個人のネットショップ経営の売上アップのポイントは?税金も解説!

個人のネットショップ経営の売上アップのポイントは?税金も解説!

個人でネットショップを開設したいと考えているが、実際にどれくらい売上が立つのか?また、税金の支払いはどうなるのか?が気になるところではないでしょうか。そこで今回は、個人のネットショップの売上額や経営を続けられる目安、さらに確定申告と売上アップのポイントなどを解説します。

目次

ネットショップの売上はどれぐらい必要?

ネットショップの売上平均は、月商10〜15万円前後といわれています。さらに全体の50%は月商30万円以下という調査もあります。ネットショップといっても大手企業が手掛けているものから個人の副業、趣味のクラスまで、その中身や経営スタイルにはかなりの違いがあります。そして今回は個人がネットショップを開設する場合を考えるので、現実問題としては10万円以下が大半を占めると見るのが妥当でしょう。

しかも、概算ではありますが、そこから仕入れ値が約5割、広告費や諸経費(ECサービスの手数料、梱包費用など)が約3割というのが一般的のため、純粋な利益は約2割となります。つまり月商10万円なら手元に残る利益は2万円ということです。

ここで、仮にネットショップを本業にする場合の目安について試算してみましょう。2022年の年収の全国平均は約400万円です。よって400万円の年間収入があれば、個人でもネットショップ経営が続けられると考えてよいでしょう。

400万円の年間収入を得るには、ひと月に約34万円(400万円÷12ヶ月)の利益が必要です。そして手元に34万円の利益を残そうとすれば、(売上の2割が利益だとすると)月商は約170万円必要ということになります。すると1日平均「5.7万円」の売上を確保しなければならない計算です。

副業であれば、上記のように月の利益2万円(年間収入24万円)でも問題ないかもしれません。しかし本業を前提とするなら毎日6万円弱の売り上げをあげるのは、決して簡単とはいえないのではないでしょうか(もちろん個人によってその見解はさまざまです)。

例えば、ネットショップでよく売れているカテゴリーの上位に「本」があります。本といっても、文庫本や単行本、コミック、雑誌、図鑑、専門書などその種類はさまざまです。いずれにしても本だけで1日6万円の売上を計上するには、1,000円の商品なら60冊、500円なら120冊売らなければなりません。一度、洋服や雑貨、日用品など、ネットショップで売ってみたいアイテムを1日6万円売り上げるためにはどれくらいの価格帯で何点売る必要があるか、シミュレーションしてみると“自分ごと”として現実味が増すでしょう。すると、あくまで個人の副業としてネットショップを経営するのか、本業を前提として青写真を描くのかという方針も見えてくるでしょう。

ちなみに1年以内に閉店するネットショップの割合は70%といわれています。つまり1年で30%しか生き残れないわけです。これを2年、3年と続けていくとすればその割合はさらに少なくなるので、長期にわたって経営していくのは相当の工夫や努力が求められるのは想像に難くないでしょう。


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確定申告は必要?

個人がネットショップを経営する場合、その所得によっては確定申告を行わなければなりません。

ネットショップを本業とする場合は「48万円超」、副業の場合なら「20万円超」の所得があれば確定申告の義務が生じます。配偶者の扶養に入っている場合でも「48万超」の所得があれば、扶養から外れる可能性が出てくるので注意が必要です。この場合の所得は、「雑所得」に分類され、具体的には「売上金額−必要経費」という式で算出します。この額が、本業で「48万円以下」、副業で「20万円以下」なら確定申告をする必要はありません。

ただし、給与収入が2,000万円を超えている人は年末調整の対象外となるので、ネットショップでの所得額にかかわらず、確定申告をする義務が生じます。

さらに、源泉徴収の対象となる給与を2カ所以上の勤務先から支給されていて、年末調整をうけていない給与とネットショップの所得が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。

税金についてのさらに詳しい解説は、以下の記事にありますのでぜひご参照ください。
【2023年版】個人事業主か法人か?ネットショップ運営で知っておきたい税金の話

売上アップのポイント

個人のネットショップで売上をアップさせるポイントを7つ紹介します。

 

SNSを使って集客する

ネットショップ経営においてSNSの効果は絶大です。InstagramやFacebookなどと連携してユーザーを呼び込んだり、即購入できるようにUIを工夫したりするとよいでしょう。キーワードをタグ付けしておけば、ユーザーが検索した際にヒットしやすくなるので認知度を向上させたり訴求力を高められます。

 

商品画像を綺麗に見せる

ネットショップのサイトに掲載する商品画像は、ユーザーの第一印象を大きく左右します。よって、美しく鮮明に撮るように心掛けましょう。1枚ではなく、さまざまなアングルやユーザーがチェックしたいと望むディテイルについても余す所なく撮影します。特記事項や注意点などをキャプションで添えるのも親切です。画像だけでは伝わらない場合は、動画コンテンツも組み込んでおくとより訴求力が高まるでしょう。

 

商品説明やストーリーを丁寧に記載する

ネットショップでは直接の接客ができないので、丁寧な商品説明が求められます。使い方やメンテナンスの方法についても解説しておくとよいでしょう。さらにネットショップを立ち上げた理由や経緯、開発や生産をめぐる苦労話、感動秘話などをストーリーとして綴れば、より親近感を持ってもらいやすくなるのでおすすめです。

 

問い合わせには迅速で丁寧な返信を

サイトの見やすいところにお問合せフォームを設定することも重要です。そしてユーザーから質問が送られてきたら、迅速かつ的確に返信するようにしましょう。また、丁寧語、尊敬語、謙譲語を正しく使い分けて丁寧な言葉遣いを心がけることも重要です。

決済手段を多くする

決済手段が限られていると不便を感じたユーザーが買い物を諦めてしまうケースが多いです。よってさまざまなニーズを想定して決済手段はできるだけ多く用意しておくのがおすすめです。

決済手段は以下のようなものが一般的です。

  1. クレジットカード決済
  2. コンビニ決済
  3. キャリア決済
  4. 代金引換
  5. 外部ID決済(Amazon Pay、楽天ペイなど)
  6. QR決済(PayPay、d払いなど)
  7. 銀行振込・郵便振替
  8. 口座決済
  9. 電子マネー

とくに新型コロナウィルスの流行以来、非接触による決済手段が重視される傾向が強いので、キャッシュレス決済は充実させておく必要があるでしょう。

 

クロスセルやアップセルを提案する

複数の商品を取り扱っている場合は、付属品や関連商品、色違いなどをセットで販売する「クロスセル」を提案すると効果的です。セット価格で割安にしたり、送料を無料にしたりするのもよいでしょう。購入してもらえる商品が増えるということは、それだけリピート率が高まると期待できます。また、現在使用したり定期購入したりしている商品よりも上位のモデルをすすめる「アップセル」も客単価を上げるのに有効でしょう。

 

クーポンや特典をつける

無料クーポンや割引クーポンを配布するのもリピーターや新規顧客を増やすのに効果的です。ポイント割り増しキャンペーンや「◯◯円以上のお買い上げで送料無料」とか「2個目は半額」といった特典を期間限定で付与する方法も有効でしょう。

まとめ

個人でネットショップを経営する場合、副業にするか本業にするかで売上目標はずいぶん異なります。とくに本業として考えるなら、綿密なシミュレーションを行い、最初から在庫を抱えすぎるなど決して無理をしないように注意しましょう。

ネットショップで売上が上がってくる=商品の発送業務の煩雑化につながります。発送業務は顧客満足度に大きく関わる重要なポイントとなります。発送業務がおろそかになってしまうと顧客満足度が下がり、比例して売上ダウンにもつながってしまいます。

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