STORESの決済方法・手数料・入金サイクルを解説|対応決済とEC事業者の選定基準の解説

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STORESでネットショップを運営する際、「どの決済方法を有効にすべきか」は売上に直結する重要な判断です。STORESでは全10種類の決済方法が利用でき、ネットショップ作成サービスの中でもトップクラスの充実度ですが、すべてを有効にすれば良いというわけではありません。決済方法ごとに手数料率が異なり、CVR(注文完了率)への影響度も違います

本記事では、STORESの10種類の決済方法を手数料・CVR影響度・審査要否で比較し、有効化の優先度ランキング、フリープランとスタンダードプランの損益分岐点、そして決済確定から出荷までを自動化する方法を解説します。STORESの基本的な機能やプラン概要はSTORESとは?機能・料金・メリット・デメリットを参照してください。発送代行完全ガイド|仕組み・費用・業者選び・導入手順をすべて解説と合わせてご活用ください。

なぜ決済方法の選択がネットショップの売上に直結するのか

決済方法がネットショップの売上に与える3つの影響 希望の決済がない→カゴ落ち カゴ落ちの約6%が決済不足が原因 決済が多い→CVR向上 5種類以上でCVR改善効果あり 後払い→若年層の取り込み ペイディ・キャリア決済が有効

EC購買行動の調査によると、カートに商品を入れたにもかかわらず購入を完了しない「カゴ落ち」の原因として「希望する決済方法がなかった」が約6%を占めています。月間カート投入100件のショップなら、年間で72件の販売機会を失っている計算です。

2024年の日本国内のBtoC-EC市場規模は26兆1,654億円(前年比5.81%増)で、物販系分野は14兆6,760億円となった。

出典:経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」(2025年8月)

国内EC市場が拡大を続ける中、ネットショップ間の競争は激化しています。決済方法を増やすほどCVR(注文完了率)は向上する傾向があり、特に5種類以上の決済方法を用意しているショップはCVRが高いというデータがあります。STORESは最大10種類の決済に対応しているため、適切に有効化すれば競合ショップに対してCVR面でのアドバンテージを確保できます。

決済方法は「多いほど良い」わけではない

決済方法は多いほどCVRが上がる傾向がありますが、すべてを有効にすればよいというわけではありません。決済方法ごとに手数料率が異なり、審査が必要なものもあります。手数料率が高い決済方法を有効にしても利用者がほとんどいなければ、管理コストだけが増えます。「手数料率」と「CVRへの影響度(利用者数の多さ)」のバランスで優先度を判断するのが合理的です。EC事業者のキャッシュフロー経営でも、収益管理のポイントを紹介しています。

STORESで使える10種類の決済方法——手数料・審査・特徴を一覧比較

決済方法 フリープラン手数料 スタンダード手数料 審査 特徴 優先度
クレジットカード 5% 3.6% 必要 VISA/Master/JCB/Amex/Diners対応 ★★★
PayPay残高 5% 3.6% クレカ審査後 QRコード決済国内最大・7,300万人超 ★★★
ペイディ(後払い) 5% 3.6% 不要 翌月払い・若年層に急拡大 ★★★
コンビニ決済 5% 3.6% 不要 24時間支払い可・3日以内期限 ★★
銀行振込 5% 3.6% 不要 高齢者向け・3日以内振込 ★★
楽天ペイ 5% 3.6% 不要 楽天ポイント1%付与・物販のみ ★★
Amazon Pay 利用不可 3.9%(Amazon直接) Amazon審査 Amazon会員情報で即購入 ★★
キャリア決済 5% 3.6% 不要 d払い/au/SB・格安スマホ不可
PayPal 5% 3.6% 不要 海外ユーザー向け・越境EC
代金引換 利用不可 運送会社直接契約 運送会社と契約 高齢者需要・STORES手数料なし

フリープランでは手数料5%、スタンダードプランでは3.6%が基本レートです。代金引換とAmazon Payはスタンダードプラン限定となっており、フリープランでは8種類、スタンダードプランでは全10種類の決済が使えます。以下、特に重要な決済方法を詳しく解説します。

クレジットカード決済——最優先で有効化すべき

EC購買の60%以上がクレジットカード決済であり、これを有効にしないネットショップは成り立ちません。VISA・MasterCard・JCB・American Express・Dinersの5ブランドに対応しています。ただし、割賦販売法により各ストアごとの審査が義務化されており、STORESのダッシュボードから申請後、約4営業日で結果が通知されます。審査に通過しないとクレジットカード決済は利用できませんが、PayPal・楽天ペイ・コンビニ決済などは審査なしで利用可能です。EC事業者の総額表示義務でも、法的義務について紹介しています。

PayPay残高——7,300万ユーザーのQRコード決済

PayPayは国内QRコード決済で最大のユーザー基盤(7,300万人超)を持ちます。STORESではPayPay残高からの支払いのみ対応しており、PayPayクレジット払いには対応していません。利用にはクレジットカード審査への通過が必須です。PayPayのオンライン決済は実店舗でも1,000万カ所以上の加盟店で利用されており、「いつも使っているPayPayで払いたい」というユーザーの需要は非常に高いです。

ペイディ(後払い)——若年層取り込みの切り札

ペイディは翌月払い・利子なし(期日内支払いの場合)の後払いサービスで、クレジットカードを持たない10〜20代の若年層に急速に普及しています。購入月の翌月1〜3日に請求が届き、10日までに支払う仕組みです。BNPL(Buy Now, Pay Later)は2026年のEC決済トレンドの中心であり、対応しないことは若年層の機会損失につながります。特にアパレル・コスメ・ライフスタイル雑貨のカテゴリで利用率が高い傾向があります。

代金引換・Amazon Pay——スタンダードプラン限定の2つ

代金引換とAmazon Payはスタンダードプラン限定の決済方法です。代金引換は運送会社との直接契約となるため、STORESの決済手数料は発生しません。Amazon PayはAmazonとの直接契約(手数料3.9%)で、「Amazon会員情報で住所入力なしに即購入」できるためCVR改善効果が高いです。ヤマト・佐川・日本郵便の比較でも、各配送会社の代引対応を紹介しています。

どの決済を有効にすべきか——優先度ランキング

STORESの決済方法——有効化の優先度 最優先(必須) クレカ・PayPay・ペイディ 推奨(CVR改善効果) コンビニ・銀行振込・楽天ペイ ターゲット次第 キャリア・PayPal・代引・Amazon Pay

最優先(必須):クレジットカード・PayPay・ペイディ

この3つは全STORESショップで有効化すべき決済方法です。

  1. クレジットカード——EC決済の60%以上をカバーする基盤。有効にしなければ大半の顧客が離脱します。
  2. PayPay残高——QRコード決済の圧倒的シェア。PayPayユーザーは「PayPayが使える店で買いたい」という購買行動が定着しています。
  3. ペイディ——クレジットカードを持たない若年層を取り込む唯一の手段。審査不要で即日有効化できます。

この3つだけで顧客の80〜90%の決済ニーズをカバーできます。クレジットカードが60%、PayPayが15〜20%、ペイディが5〜10%と、世代・決済手段の異なる3層を効率よくカバーするのがこの組み合わせです。

推奨(CVR改善効果):コンビニ決済・銀行振込・楽天ペイ

コンビニ決済と銀行振込は、クレジットカードを持たない・使いたくない顧客層(10代・高齢者・現金主義者)をカバーします。楽天ペイは楽天会員(1億人超)が利用でき、楽天ポイント1%付与が購買動機になります。ただし、楽天ペイは物販とデジタルアイテムのみ対応で定期便には非対応です。ECモール5社の比較でも、各プラットフォームの決済対応を紹介しています。

ターゲット次第:キャリア決済・PayPal・代金引換・Amazon Pay

  • キャリア決済——大手3キャリア(docomo・au・SoftBank)のユーザーには便利ですが、格安スマホユーザーは利用不可です。
  • PayPal——海外ユーザーが多いショップ、越境ECを展開するショップで有効です。越境EC市場規模の解説も参照してください。
  • 代金引換——高齢者向け商品(健康食品・日用品等)を販売する場合に需要があります。スタンダードプラン限定。
  • Amazon Pay——Amazon会員情報で住所入力なしに即購入が可能。CVR改善効果が高いですが、スタンダードプラン限定・Amazon審査が必要です。

業種別のおすすめ構成

ショップの商材やターゲット層によって、最適な決済構成は異なります。

業種・ターゲット 必須3種に加えるべき決済 理由
アパレル・コスメ(20〜30代女性) コンビニ決済+楽天ペイ ペイディとの相乗効果で若年層をフルカバー
健康食品・日用品(40〜60代) 銀行振込+代金引換 クレカ不使用層・現金主義者への対応
ハンドメイド・雑貨(幅広い年代) コンビニ+銀行振込+楽天ペイ 年齢層が広いため決済の幅を最大化
越境EC・海外向け PayPal+Amazon Pay 海外ユーザーの決済手段を確保

フリープラン vs スタンダードプラン——決済コストで変わるプラン選択

比較項目 フリープラン スタンダードプラン
月額料金 0円 月額3,300円(12ヶ月一括払いで2,980円/月)
決済手数料 5% 3.6%
利用できる決済 8種類 全10種類
代金引換 利用不可 利用可
Amazon Pay 利用不可 利用可
スピード入金 手数料3.5% 手数料1.5%
振込サイクル 月末締め・翌月末払い 月末締め・翌月末払い

決済手数料の差額で損益分岐点を計算する

フリープランの決済手数料は5%、スタンダードプランは3.6%。差額は1.4%です。

  • 月額契約(3,300円)の場合——3,300円÷1.4%=月商約23.6万円が損益分岐点
  • 年間一括払い(月額換算2,980円)の場合——2,980円÷1.4%=月商約21.3万円が損益分岐点

月商21〜24万円未満ならフリープラン、それ以上ならスタンダードプランがコスト効率で有利です。ただし、代金引換やAmazon PayのCVR改善効果を加味すると、月商がこのラインに達していなくてもスタンダードプランを選ぶ合理性があります。

Amazon Payの「即購入」がCVRに与えるインパクト

Amazon Payを有効にすると、Amazonの1億人超のアカウントと紐づいた「住所入力なしの即購入」が可能になります。カゴ落ちの最大原因は入力フォームの煩雑さであり、Amazon Payはこれを根本的に解消します。月額3,300円のコストをAmazon Pay経由の追加注文で回収できるかどうかが判断基準です。BASEの手数料と損益分岐点Shopifyの始め方でも、料金プランの比較を紹介しています。

STORES × 発送代行で「決済→出荷」を自動化する

STORES × 発送代行——決済→出荷の自動化フロー 顧客が決済完了 10種類の決済方法 STORES→WMS 注文データ自動連携 ピッキング→梱包 AMR+バーコード検品 出荷+追跡番号反映 顧客に自動通知

STORESで決済が完了したら、次のステップは「出荷」です。しかし、STORESのショップオーナーの多くは個人〜小規模事業者であり、注文が増えるにつれて梱包・発送作業に追われるのが実情です。発送代行を活用すれば、「決済完了→注文データの自動連携→ピッキング→梱包→出荷→追跡番号反映」まで完全に自動化できます。

STORES × 発送代行の連携メリット

STOCKCREWはSTORESとの連携に対応しており、注文データがWMSに自動送信されます。EC事業者は管理画面を確認するだけで、梱包・発送作業から完全に解放されます。送料もコミコミ価格で全国一律(投函型260円〜・60サイズ510円〜)のため、STORESの送料設定がシンプルになります。発送代行のメリット・デメリット個人事業主の発送代行活用法も参考にしてください。

削減される時間とコスト

自社発送では1件あたり15〜30分の作業時間が発生しますが、発送代行を利用すればこの時間がゼロになります。月間50件出荷のSTORESショップなら月間12〜25時間の削減です。STORESのショップオーナーは「一人運営」のケースが多く、商品企画・仕入れ・撮影・SNS運用・顧客対応・梱包発送を一人でこなしています。「梱包発送」を発送代行に委託することで、コア業務に集中できる時間が確保でき、ショップの成長速度が変わります。ネットショップ個人経営の年収でも、個人ショップオーナーの働き方を紹介しています。発送代行の費用構造ECサイトの送料最適化も参照してください。

STORESと他社ECカートの決済比較

STORESの決済手数料は他の主要ECカートサービスと比較してどの位置にあるのでしょうか。SBペイメントサービスのEC決済利用実態調査によれば、クレジットカードに次いでPayPayの利用率が2位に位置しており、QRコード決済への対応が売上に直結する状況です。

比較項目 STORES フリー STORES スタンダード BASE スタンダード Shopify ベーシック
月額料金 0円 3,300円 0円 約4,700円(33ドル)
決済手数料 5% 3.6% 6.6%+40円 3.4%
決済種類数 8種類 10種類 7種類 6種類(標準)
PayPay対応 ✅(Shopifyペイメント経由)
後払い対応 ✅(ペイディ) ✅(ペイディ) ✅(あと払い) 外部アプリ
Amazon Pay 外部アプリ

STORESのスタンダードプランは月額3,300円で10種類の決済に対応しており、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。BASEのスタンダードプランは月額0円ですが決済手数料が6.6%+40円と高く、月商が増えるほどSTORESのスタンダードプランの方が有利です。Shopifyのベーシックプランは決済手数料3.4%と低いものの月額約4,700円で、Amazon Payや後払い対応にはアプリ追加が必要です。ネットショップの売上アップ戦略でも、CVR改善の施策を紹介しています。

月商別のコストシミュレーション

月商ごとの「月額+決済手数料」の合計コストを比較すると、以下のようになります。

月商 STORES フリー(5%) STORES スタンダード(3.6%+3,300円) BASE スタンダード(6.6%+40円×件数)
10万円 5,000円 6,900円 6,600円+α
20万円 10,000円 10,500円 13,200円+α
24万円(分岐点) 12,000円 11,940円 15,840円+α
50万円 25,000円 21,300円 33,000円+α
100万円 50,000円 39,300円 66,000円+α

月商24万円を超えるとSTORESスタンダードが最もコスト効率が良くなります。BASEは月商が増えるほど手数料の差が開きます。ネットショップ開業おすすめサービス比較でも、各サービスの特徴を紹介しています。

まとめ:決済は「手数料」と「CVR影響度」のバランスで選ぶ

STORESの10種類の決済方法は、すべてを漠然と有効にするのではなく、「手数料率」と「CVR影響度(利用者数の多さ)」のバランスで優先度を判断すべきです。まず有効化すべきは以下の3つです。

  1. クレジットカード——EC決済の60%以上をカバーする基盤
  2. PayPay残高——7,300万人超のQRコード決済ユーザーにリーチ
  3. ペイディ——若年層の取り込みに不可欠な後払い

プラン選択は月商24万円(月額契約の場合)の損益分岐点を基準に判断し、代金引換やAmazon PayのCVR改善効果も加味して決定します。そして、決済の多様化と同時に「決済→出荷」の自動化を発送代行で実現すれば、STORESショップの運営効率は飛躍的に向上します。決済方法の最適化で「注文を増やす」フロントエンドと、発送代行の活用で「確実に届ける」バックエンド——この両輪が揃って初めて、STORESショップの持続的な成長が実現します

STOCKCREWのサービス内容・料金・導入方法も参考に、まずは無料の資料ダウンロードから、またはお問い合わせからお気軽にご相談ください。発送代行完全ガイド|仕組み・費用・業者選び・導入手順をすべて解説もあわせてご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. STORESの決済手数料はBASEやShopifyと比べて高いですか?

STORESのフリープラン(5%)はBASEのスタンダードプラン(6.6%+40円)より低い手数料率です。STORESのスタンダードプラン(3.6%)はShopifyのベーシックプラン(3.4%)とほぼ同水準ですが、月額費用はSTORES 3,300円・Shopify約4,700円(33ドル)であり、STORESの方が低コストで始められます。ECモール出店戦略ガイドでも、各プラットフォームの比較を紹介しています。

Q. クレジットカード審査に落ちた場合はどうすればよいですか?

クレジットカード審査に通過しなくても、PayPal・楽天ペイ・コンビニ決済・銀行振込・ペイディ・キャリア決済は審査なしで利用可能です。まずこれらを有効にしてショップ運営を開始し、実績を積んだ後に再度クレジットカード審査に申請することをおすすめします。

Q. STORESの売上はいつ振り込まれますか?

STORESの基本的な振込サイクルは月末締め・翌月末払い(売上10,000円以上が条件)です。スピード入金オプションはフリープラン(手数料3.5%)・スタンダードプラン(手数料1.5%)の両方で利用可能です。キャッシュフローを重視する場合は、スピード入金の手数料が低いスタンダードプランが有利です。ネットショップ運営の基本でも、ショップ運営のポイントを紹介しています。

Q. STORESで海外ユーザーへの販売は可能ですか?

はい。STORESは海外からのアクセスと決済に対応しており、PayPalは海外での知名度が高いため越境ECのユーザーに適した決済方法です。海外への配送は発送代行との連携が有効です。海外発送代行で越境ECを加速する方法も参照してください。

Q. STORESと発送代行を連携すると何が変わりますか?

STORESで注文が入ると、注文データがWMS(倉庫管理システム)に自動連携され、ピッキング・梱包・出荷・追跡番号反映までを発送代行業者が代行します。ショップオーナーは管理画面を確認するだけで、梱包・発送作業から完全に解放されます。STOCKCREWは初期費用0円・最短7日で利用開始でき、投函型260円〜・60サイズ510円〜の全国一律料金です。

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