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小ロットからでも始められる!個人事業主でもできるEC物流とは

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年05月30日

インターネットの発展、新型コロナウイルスの影響などが重なり、EC物流が目覚ましい発展を遂げました。24時間インターネットにさえつながればどこでも買い物ができ、自宅に配送され、人と接触をせずに済むというメリットに注目が集まったのがその理由です。

ECは個人事業主の規模でも費用面で参入しやすく、多くのネットショップができあがりました。参入障壁が下がり手軽にできるようになったとはいえ、ビジネスとして知識がなければ成功の道が遠いのは従来の店舗運営とは変わりません。

EC物流とは

ECはElectronic Commerceの略で、電子商取引を指します。販売場所がインターネット上にあるサイトになるのが最大の特徴です。電子商取引は素早く展開できるうえ、実店舗を構える必要がありません。つまり、物理的スペースがなくても展開できるのです。インターネット上に存在するため、24時間販売できるのもメリットになります。

ECは対面販売ではないところがメリットでもありデメリットにもなります。売る人、買う人がその場にいないために、商品を届ける「物流」が必要になります。そこで「EC物流」という機能が拡大しました。もともとEC物流はEC事業を運営している事業者が行う物流システムのことでしたが、現在はEC事業につながる物流を指しています。商品を手元に届けるという意味では、EC事業の根幹を支える部分とも言えるでしょう。

EC物流では商品の入庫、管理、出庫、流通加工という業務を担当します。以前は流通加工やデータ管理の連動など技術的な問題を抱えていましたが、現在はシステムもハイレベル化し、一元管理が可能になりました。多品種、小ロットの発送も対応できるようになり、小規模でも利用できるようになっています。

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市場拡大とEC物流の現状

EC物流のシステムが進化したのは、電子商取引の市場拡大の後押しがありました。日本は土地の構造上トラック運送事業が中心です。その中で大量輸送ではなく、個別に届ける小口配送を中心として発展してきました。現在のBtoCというビジネスモデルにマッチした形といえます。

結果として3PL業者への委託も増加しています。3PLとは、サードパーティーロジスティクス、つまり「物流代行」を指しますが、物流という業務を削減しコアビジネスへ注力できるため、EC物流を利用する企業が増えているのです。

こうした市場拡大を表しているのが、不動産投資の動向でしょう。物流特化型REITなどにも注目が集まっているのは、それだけEC物流などが好調だからです。さまざまな要因が絡み合っているものの、EC物流は今後も成長していくと考えられています。

EC各社の動向を見ても、配送サービスを充実させるのは必須となってきました。当日配送などのサービスが人気ですが、支えているのはEC物流システムです。翌日に到着させるために業務は煩雑化しても、EC物流のシステムが業務負担軽減のために稼働しているため、小ロットでも当日発送を実現できるようになりました。

システムの進化の裏には、ITやロボット技術の発展があります。ECサイトと連動し、素早く展開できるシステムの構築は、個人事業主などでも低負担で利用できるように変わってきました。スタートアップからでも対応してくれるEC物流が増えてきているのも、システムの連動で相互の負担が軽減されてきているからです。

EC物流をアウトソーシングする時期

小ロットや個人事業主レベルでもEC物流を利用して、自社の物流をアウトソーシング化する流れが構築されています。ポイントは、どこを基準として利用を開始すべきかでしょう。スタートアップから計画的に進めるのも大切ですが、小さな規模でもメリットが生まれる場合が当然ながら存在します。

物流という面で、バックヤード業務が煩雑化してくるタイミングがあります。事業が拡大し商品管理などバックヤード業務が増えてくると、場所が圧迫され、人員も必要になります。ここで掛かる経費を計算すると、EC物流を利用するメリットが浮き彫りになります。同じ経費を掛けるなら、作業負担をなくした方がメリットにつながります。

出荷件数の増加による作業量の負担を感じたときも、EC物流を利用するチャンスです。実際に配送コストや梱包にかかわる工数などが増加し、人員を圧迫している状態になると、コアビジネスへの注力ができなくなります。リソースも増加させなければならず、負担を抱えるならアウトソーシングした方が有利になるでしょう。

個人事業主でもEC物流を活用すべき理由

個人事業主レベルでも、EC物流を活用すべき理由があります。個人事業主のレベルだからこそ、そのシステムが活きる4つの理由を紹介します。

 

業務の効率化

業務の効率化は、個人事業主レベルでも重要なポイントです。人数が少ないからこそ、効率的な運用が求められます。必要以上のリソースは、個人事業主にはないのが一般的です。

EC物流を利用すると、物流に関する業務を手元から切り離せます。システムの連動により、注文を受けてから発送まで、ほとんど手は掛かりません。物流を切り離し負担を軽減すれば効率化が進みます。現在は小ロットでも対応できるシステムが確立し、個人事業主レベルでもEC物流にアウトソーシングし、効率化を図れるようになっています。

 

コストの削減

ECサイトでの運営は、コストを抑えられるところにメリットがありました。実店舗が必要ないのもイニシャルコストを見れば有利に働きます。

ところが、事業が拡大していくと、個人事業主でもかなりのコストが発生します。その大半は物流であることから、負担は事業とともに拡大してしまうのです。

EC物流では、初期投資が必要でも、その多くは変動費としてとらえられます。商品単位でコストが掛かるところが多く、販売量と連動しやすいからです。商品量や売上と連動するため、個人事業主としても必要以上の負担増大にはならないのです。

 

選択肢を増やせる

選択肢の増加も重要なポイントです。個人事業主では、リソースは自分自身か数名のスタッフぐらいでしょう。当然できることは限定されており、どんなにアイデアがあっても、選択肢は広げにくいのが問題です。

EC物流にシフトすると業務負担が減るため、コアビジネスに注力でき、ビジネスアイデアの選択肢を広げられる機会が増えます。忙しくて手が出させなかったことも、余裕ができれば着手でき、新たなビジネスチャンスをつかめる可能性が高まります。

また、スケジュール的にもぎりぎりになりがちなのが個人事業主です。最終的に自分でやればいいという形になりやすく、何事も広げる余裕が出てきません。こうしたジレンマを解消できるのもアウトソーシングの良さです。

 

ショップの質を向上させられる

物流の質は評判に直結します。どんなに商品がよくても、梱包ひとつ失敗すればそのECショップの評判が下がってしまう恐れがあります。なぜなら、顧客は商品が完ぺきな状態で届くと考えるものです。完璧に届かないことはイレギュラーであり、不備があるとおかしいと考えるのが一般的だからです。

個人事業主として、すべて完璧にこなすのは容易ではありません。プレゼント包装をとっても、ラッピング技術とともにそれが崩れない発送技術も要求されます。販売とは別の能力が求められるます。

EC物流は、こうした質を向上させるのに機能します。付帯業務も契約次第で対応してくれ、業務負担を軽減できます。顧客が要求する質を実現しながらも、ECショップ側の負担が増大することはありません。

まとめ

EC物流は、小ロットでも対応しているところが増えてきました。個人事業主でも利用しやすくなったシステムは、EC物流の価値を向上させています。

自社のリソースや負担などを感じたときには、EC物流を利用するための物流代行を検討すべきでしょう。個人事業主でも小ロットでも、EC物流への依頼によって経営のチャンスを大きく広げられるからです。業務の負担軽減にも大きく役立ち、効率化を進められる物流代行は、これからのECビジネスを大きく変えてくれます。

物流代行を始める時期は千差万別です。うちはどのタイミングで始めればいいのか?といったご相談も含め、お気軽にSTOCKCREWにお問い合わせください。