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倉庫の保管料を徹底解説――4つの料金体系と3つの計算方法で「わかりづらい」を解消する

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年5月11日

「見積もりをもらったけど、保管料の計算方法がよくわからない」「坪建て?3期制?何のことだかさっぱり…」。EC事業者が発送代行や物流倉庫の利用を検討する際、最もつまずきやすいのが「保管料」です。配送料や梱包料と違って、保管料は「スペース」に対して発生する費用であるため、商品を扱う事業者にとっては直感的に理解しにくい構造になっています。

この記事では、倉庫の保管料がわかりにくい理由を解きほぐした上で、4つの料金体系(坪建て・個建て・パレット建て・重量建て)と3つの計算方法(3期制・1ヶ月単位・日割り計算)をそれぞれ具体的な数字とともに解説します。保管料で損しないためのチェックポイントもまとめていますので、見積もりを手元に置いて読み進めてみてください。

この記事の内容

  1. 倉庫の保管料がわかりにくい2つの理由
  2. 保管料の4つの料金体系
  3. 保管料の3つの計算方法
  4. 保管料の相場はいくら?
  5. EC事業者が保管料で損しないための5つのチェックポイント
  6. STOCKCREWの保管料はなぜシンプルなのか
  7. まとめ:保管料を理解して、最適な物流パートナーを選ぼう

倉庫の保管料がわかりにくい2つの理由

物流費の中で、保管料は圧倒的にわかりにくい費用項目です。その理由は大きく2つあります。

保管料がわかりにくい2つの理由 1 「商品」ではなく 「スペース」に対する費用 同じ商品でも保管方法で必要面積が変わる 2 「坪」「パレット」など 普段使わない単位が多い 1坪=3.3㎡(約たたみ2畳分)

理由①:「スペース」に対して発生する費用だから

配送料なら「60サイズ○円」、梱包料なら「1件○円」と、商品単位で理解しやすい費用です。ところが保管料は「商品」ではなく「倉庫のスペース」に対して発生します。荷主は自分の商品のサイズや量は把握していますが、それが倉庫内でどのように保管されるか、どのくらいのスペースを占めるかはわかりません。

しかも、同じ商品・同じ量でも、保管方法によって必要なスペースは変わります。出荷がほとんどない長期保管品なら、段ボールを段に詰めてぎっちり保管することで効率を上げられます。一方、出荷頻度の高い商品は手の届く場所に広く配置し、ピッキングしやすい状態にする必要があるため、同じ量でも広いスペースを使うのです。物流倉庫における保管の効率化について解説した記事では、ロケーション管理の手法についても詳しく触れています。

理由②:「坪」「パレット」など普段使わない単位

物流倉庫の保管単位で最も多く使われるのが「坪」です。1坪=3.3㎡(約たたみ2畳分)。物流業界は非常に歴史の古い産業であり、この「坪」という商習慣が今も根強く残っています。ほかにも「パレット」「㎥(立方メートル)」など、日常では使わない単位が飛び交うため、荷主にとってはハードルが高いのです。

覚えておきたい基本換算:
1坪 = 3.3㎡ = 約たたみ2畳分
1パレット ≒ 0.5坪(一般的な計算の目安)

この「適正な保管方法がわかりにくい」ことと「単位が馴染みにくい」ことが重なって、保管料は物流費の中でも圧倒的にわかりにくい項目になっています。物流倉庫の料金相場について解説した記事も合わせて参考にしてください。

保管料の4つの料金体系

保管料の料金体系は、商品の特性に応じて4つに分かれます。どの体系で契約するかによって、コストの計算方法も大きく変わります。

保管料の4つの料金体系 坪 坪建て 最も一般的な料金体系 多種多様な商品に対応 相場:4,000〜7,000円/坪/月 個 個建て 商品サイズ均一な場合 小規模EC事業者に最適 相場:1〜20円/個/月 PL パレット建て パレット単位で荷動き 大量出荷の倉庫向き 相場:2,000〜3,500円/PL/月 kg 重量建て 容積より重量が大きい 液体物・穀物など 商材により個別見積もり

坪建て――最も業界で多い契約形態

1坪あたりの単価で保管料を計算する方法です。小物から家具まで多種多様な形の商品を保管する場合に適しています。契約形態は、あらかじめ使用する坪数を固定する「固定坪契約」と、実際に使用した坪数で請求する「使用坪契約」の2種類があります。

坪建てのメリットは汎用性の高さです。どんな商品でも対応でき、倉庫側にとっても管理しやすいため、国土交通省が所管する倉庫業の多くがこの形態を採用しています。一方で、使用坪数が月によって大きく変動するEC事業者にとっては、固定坪契約が割高になるケースもあるため注意が必要です。

個建て――EC事業者に最適な形態

商品1個あたりの単価を設定し、実際に入庫した個数で保管料を計算します。商品サイズが均一な場合に適しており、ネットショップを開設して間もないスタートアップでSKU数が少ない場合には、コストダウンに直結することが多い形態です。

STOCKCREWはこの個建て保管料をさらに発展させ、商品の三辺サイズから算出した体積×個数×保管日数で計算する方式を採用しています。商品の実際の大きさに比例した公平な保管料算出が可能です。STOCKCREWの保管料金の詳細はこちらをご確認ください。

パレット建て――大量出荷向け

パレット(商品を載せて輸送・保管する板状の物流機器)単位で保管料を計算します。パレット単位で荷動きする商品を大量に扱う場合に適しており、1パレットあたりの保管料の相場は常温で約2,000〜3,500円/月です。ロット管理について解説した記事も、大量保管・出荷を検討している方には参考になるでしょう。

重量建て――液体・穀物などの特殊商材向け

商品の大きさに関係なく、重量で保管料を算出する方法です。容積よりも重量が大きい貨物(液体物や穀物など)に適用されます。一般的なEC商材ではあまり使われませんが、食品や飲料を扱う事業者は該当する可能性があります。

保管料の3つの計算方法

料金体系(坪建て・個建て等)が決まったら、次に確認すべきは「1ヶ月の保管料をどう計算するか」です。大きく3つの方法があります。

保管料の3つの計算方法 3期制 1ヶ月を3つの期間に分割 在庫変動に応じた支払いが可能 最も業界で一般的な方法 1ヶ月単位 月額固定 or 1期制で計算 資金管理がシンプルに 在庫が安定している場合に有利 日割り計算 1日単位で保管数量×単価 最も実態に即した計算が可能 STOCKCREWはこの方式を採用

3期制――最も業界で一般的な計算方法

1ヶ月を3つの期間に分けて保管料を計算する、物流業界で最もポピュラーな方法です。

  • 1期:1日〜10日
  • 2期:11日〜20日
  • 3期:21日〜末日

それぞれの期で「前期末在庫数+今期入庫数」を算出し、3期分を合計して1ヶ月の保管料を計算します。

1ヶ月の保管料 =(1期末保管在庫数 + 2期末保管在庫数 + 3期末保管在庫数 + 当月入荷総数)× 保管料単価

3期制のメリットは、在庫量に応じたきめ細かい支払いが可能な点です。1ヶ月を3分割することで、実際の在庫変動に合わせた料金を支払えます。しかし、入出荷が頻繁な場合は、実際の在庫数よりも計算上の保管数が膨らみ、割高になるリスクがあります。ECのミカタの倉庫保管料相場解説記事でも、3期制の注意点が詳しく紹介されています。

1ヶ月単位――シンプルな月額制

坪建ての固定坪契約や、1期制(前月末在庫数+当月入荷総数×保管料単価)で計算する方法です。在庫量が安定している場合は月々の負担が予測しやすく、資金管理がシンプルになるのがメリットです。ただし、在庫が少ない月でも一定額を支払う必要があるため、季節変動が大きいEC事業者には不向きな場合もあります。

日割り計算――最も実態に即した方法

1日単位で保管数量×単価を計算する方法です。毎日の入出荷量がそのまま保管料に反映されるため、3つの計算方法の中で最も実態に即した保管料の算出が可能です。出荷頻度が高いEC事業者にとっては、日割り計算が最もフェアな計算方法と言えるでしょう。

STOCKCREWの保管料もこの日割り計算を採用しています。商品の体積×個数×保管日数というシンプルな計算式で、使った分だけ支払う透明性の高い仕組みです。

保管料の相場はいくら?

保管料の具体的な相場を料金体系別に整理します。なお、保管料は倉庫の立地(都心部か郊外か)、温度管理の有無、倉庫の築年数やスペックによって大きく変動するため、あくまで目安として参考にしてください。

保管料の相場一覧 料金体系 相場 備考 坪建て(常温) 4,000〜7,000円/坪/月 都心ほど高く、地方は安い パレット建て(常温) 2,000〜3,500円/PL/月 1PL≒0.5坪で換算 個建て 1〜20円/個/月 商品サイズにより変動大 冷蔵・冷凍倉庫 常温の1.5〜2倍 光熱費の上乗せあり ※上記は目安。立地・設備・契約条件により変動します

保管料以外にも、入庫料(10〜100円/個)、システム利用料(月額2〜5万円)、業務管理料(月額1〜5万円)などが固定費として発生する倉庫が一般的です。物流倉庫の料金相場をまとめた記事では、保管料以外の費用項目も含めたトータルコストの考え方を解説しています。

なお、物流コスト全体に占める保管料の割合は約15%とされており、配送料(約60%)や作業料(約25%)に比べると小さいものの、在庫が増えると急激にコストが膨らむ性質があります。国土交通省の物流施策に関するページでも、物流コストの構造についてのデータが公開されています。

EC事業者が保管料で損しないための5つのチェックポイント

見積もりを受け取ったとき、以下の5つを必ず確認しましょう。

① 計算方法を確認 3期制?日割り? 自社の出荷頻度と合うか ② 最低契約坪数 小規模でも使えるか 最低契約の縛りは? ③ 契約期間の縛り 1年縛り?解約金は? 柔軟に変更できるか ④ 温度管理の要否 常温?冷蔵?冷凍? 光熱費の上乗せ確認 ⑤ 追加費用の有無 リフト作業料、 長期保管加算は?

① 計算方法は自社の出荷パターンに合っているか

毎日ある程度の出荷がある場合は日割り計算が有利で、月間で全く動かない在庫が多い場合は1ヶ月単位で単価交渉する方が合理的です。3期制は一般的ですが、入出荷が頻繁なEC事業者は割高になるリスクがあります。倉庫管理システム(WMS)に関する記事では、在庫の動きをリアルタイムで把握する方法も紹介しています。

② 最低契約坪数の縛りがないか

「最低10坪から」などの縛りがある倉庫は、小規模なEC事業者には合いません。月間在庫量が少ない立ち上げ期は、個建てや体積ベースで保管料を計算してくれる業者を選びましょう。

③ 契約期間の縛りと解約条件

1年契約が必須の倉庫もあります。事業の成長に伴い保管ニーズが変わる可能性を考慮して、契約期間の柔軟性を事前に確認しておきましょう。

④ 温度管理が必要かどうか

食品やサプリメントを扱う場合、常温倉庫では品質が保てないケースがあります。冷蔵・冷凍倉庫の保管料は常温の1.5〜2倍になるのが一般的です。自社商品の保管温度条件を明確にした上で見積もりを依頼しましょう。

⑤ 追加費用が隠れていないか

リフト作業料、長期保管加算(一定期間以上保管した在庫への追加料金)、パレット積み替え料など、見積もりに含まれていない費用が後から発生するケースがあります。「見積もりに含まれない費用はありますか?」と必ず確認しましょう。物流代行サービスと倉庫保管の関係を解説した記事もチェックしてみてください。

STOCKCREWの保管料はなぜシンプルなのか

ここまで解説してきた保管料の「わかりにくさ」を解消するために、STOCKCREWでは以下の仕組みを採用しています。

体積×個数×保管日数の日割り計算

STOCKCREWの保管料は「商品の三辺サイズから算出した体積×個数×保管日数」というシンプルな日割り計算です。坪やパレットといったわかりにくい単位ではなく、商品の実サイズに基づいた計算なので、荷主自身が事前にコストを見積もりやすいのが特長です。

初期費用・固定費・システム利用料ゼロ

多くの物流倉庫では、保管料に加えてシステム利用料(月額2〜5万円)や業務管理料(月額1〜5万円)が固定費として発生します。STOCKCREWではこれらの費用がすべてゼロの完全従量課金制です。物流管理システム(WMS)も無償提供しており、在庫や出荷状況をリアルタイムで確認できます。

保管から出荷まで一気通貫

STOCKCREWは保管だけでなく、入荷・検品・ピッキング・梱包・出荷までを一括で対応する発送代行サービスです。楽天・Amazon・Shopify・BASEなど主要ECプラットフォームとAPI連携しているため、保管から出荷までの業務をシームレスに自動化できます。AMR100台が稼働する倉庫で、保管効率とピッキング精度を両立しています。

まとめ:保管料を理解して、最適な物流パートナーを選ぼう

倉庫の保管料がわかりにくい理由は、「スペースに対する費用」であることと「坪やパレットなど馴染みのない単位」が使われることの2つです。料金体系には坪建て・個建て・パレット建て・重量建ての4種類があり、計算方法は3期制・1ヶ月単位・日割り計算の3種類。自社の商品特性と出荷パターンに合った組み合わせを選ぶことが、保管コストの最適化につながります。

保管料は物流費全体の約15%に過ぎませんが、在庫管理を怠ると急激にコストが膨らむ項目でもあります。見積もりを比較する際は、保管料の計算方法、最低契約坪数、契約期間の縛り、温度管理の要否、追加費用の有無を必ずチェックしましょう。倉庫と保管に関する豆知識をまとめた記事も、倉庫選びの参考になります。

「賃貸物件を探すとき、場所と広さと家賃を比較するのと同じ」と考えれば、倉庫の保管料もぐっと身近に感じられるはずです。

STOCKCREWの保管料は、体積×個数×保管日数のシンプルな日割り計算。

初期費用・固定費・システム利用料すべて0円。WMS無償提供。
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