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EC物流のアウトソーシングとは?上手な選び方やおすすめの業者も紹介

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年05月28日

ネットショップ経営者にとってEC物流は切っても切れない非常に重要な存在です。EC物流に失敗するとユーザーからの評価が下がり、売上低下を招くと断言して間違いありません。そのため、アウトソーシングする場合は慎重に代行業者を選ぶ必要があるでしょう。そこで今回は、EC物流の基礎知識やアウトソーシング先を選ぶ際の注意点、おすすめの代行業者を紹介します。

 

EC物流とは?物流業務の効率化

EC物流とは、ネットショップで販売する商品の入庫から棚入れ、在庫管理、ピッキング、流通加工、梱包、出荷といった一連の業務を意味します。

副業レベルでネットショップを始める場合は、自宅を倉庫代わりにするケースも多いでしょう。その範囲ならEC物流は自前で行うのが一般的です。ところが売上が増加し、出荷数がある程度まで拡大すると専用の倉庫を借りたり建築したりしなければなりません。一人での対応は困難で、家族の協力を得たり従業員を雇ったりして出荷までの業務をこなす必要があるでしょう。

さらにユーザー数が増加して、入庫や棚入れにマテハン機器が必要だったり、大量の検品や仕分け、梱包、複雑な流通加工などへの必要性が高まったりすると、素人の集まりでは無理が出てきます。そこでEC物流のプロにアウトソーシングする方が総合的にメリットが大きくなるのです。

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EC物流はアウトソーシングが◎

EC物流をアウトソーシングする相手は、専門の代行業者になります。EC物流といっても業者によって対応できる商品が違ったり、依頼できる工程メニューが異なったりするケースがあります。とくに最近では、3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)といわれる業者が主流で、EC物流に加えてカスタマーサービスや適した倉庫業者の斡旋、物流業務を最適化するためのコンサルティングまで請け負うところも多いです。

ネットショップの場合は、出荷する荷物が少量多品種化しており、送り先も多岐にわたります。そのためノウハウを熟知したプロが常駐した3PLでなければ、多くの場合ニーズに対応しきれないのが現実です。しかも近年は、翌日発送に加えて当日配送や注文を受けたのち数時間以内の配送といった需要が急増しているため、スピーディーな出荷への対応が必須です。その意味でも、ノウハウに加えて高機能な物流インフラを整備した業者でなければ対応が追いつかないケースが少なくありません。

つまり、EC物流のアウトソーシングは、ネットショップ・オンラインストアにおいて発生する物流業務を外部の専門業者に委託することにあります。その目的は、物流業務を効率的に行うことで顧客満足度を向上し、事業成長を促進させるため、となります。

 

 

EC物流をアウトソーシングするメリット

EC物流をアウトソーシング意義は、顧客満足度の向上、そしてそこから派生する事業成長の促進が目的であることはご理解いただけたと思います。

それだけではメリットとしては物足りないと感じられる方もいらっしゃいますでしょうから、EC物流をアウトソーシングするさらなるメリットを紹介します。

 

コスト削減

EC物流のアウトソーシングによって、自社で行っていた物流業務を外部に委託することで、運営コストを削減することができます。自社で物流業務を行う場合、人件費や設備投資、物流システムの開発や保守などのコストが発生しますが、アウトソーシングによってこれらのコストを大幅に削減することができます。

 

物流品質の向上

EC物流のアウトソーシングによって、物流業務の効率性や品質が向上することが期待されます。委託先は、自社の物流業務において豊富な知識や経験を持っているため、自社で行っていた物流業務よりも高い品質や効率性を実現することができます。これにより、顧客満足度の向上や事業成長につながることが期待されます。

EC物流のアウトソーシングにおいて、品質管理は非常に重要な要素です。顧客からの注文に対して正確かつ迅速な対応を行うことが求められますが、品質の低下が発生することで顧客満足度が低下し、ビジネスに大きな影響を与える可能性があります。委託先との契約において、品質基準について明確な合意を行い、品質管理の徹底を図ることが必要です。

顧客からの注文に対して迅速かつ正確に対応することが求められますが、自社で物流業務を行う場合、注文処理や発送作業に手間がかかるため、迅速な対応ができない場合があります。しかし、アウトソーシングによって物流業務を専門業者に委託することで、迅速かつ正確な物流業務を実現することができます。

 

基本業務に集中できる

事業者にとっては、商品企画や販売促進などの基本業務=コアビジネスに時間を割くことが重要であり、物流業務で負荷がかかってしまうのは正しい姿とは言えません。

EC物流アウトソーシングの導入は、物流業務にかかる負荷軽減に直結します。事業者は自社のコアビジネスに集中し、ビジネスの成長に関することを考える時間を増やせます。さらに、物流業務を委託することで、専門的な物流ノウハウを持った業者に任せられるため、業務の効率化や品質向上にもつながります。

EC物流選びで失敗しないためのポイント

EC物流のアウトソーシングにあたり、自社の物流業務に関する相談や要望に応じてくれる業者を選ぶことが重要です。物流業務は、オンラインストアの顧客満足度に大きく影響するため、委託先とのコミュニケーションを密にし、題に対する迅速かつ適切な対応を受けられるようにすることが必要です。委託先によっては、物流業務だけでなく、在庫管理や仕入れに関する相談にも対応してくれる場合があります。

上記を踏まえた上でEC物流を選定する際のポイントは以下の6点になります。

  1. 委託できるサービス内容を確認する
  2. 現場を見学する
  3. コストを確認する
  4. 過去の実績を調べる
  5. 常時連絡が可能か
  6. 急な需要増に対応可能か

委託できるサービス内容を確認する

まず自社が求めるサービスを委託できることは大前提になります。例えば検品や梱包には対応していても、ギフトラッピングや製品の組み立てといった流通加工に対応していない場合があります。また夜中や早朝に当日配送の注文が入った場合は対応可能かといったことも確認しておく必要があるでしょう。返品やカスタマー対応の有無によってもメリットに大きな差が生じることがあります。

加えて、自社が扱う商品に対応しているかも重要です。例えばアパレルと食品や化粧品では在庫管理の方法や検品、流通加工のプロセスがずい分と異なります。そのあたりの可否についてはしっかりと確認するようにしてください。

 

現場を見学する

EC物流の選定にあたっては、必ず現場を視察するようにしてください。入荷から出荷までの一連の業務がどのような流れで行われているか、商品の取り扱い方や管理方法に問題はないか、セキュリティはどうかなど。また倉庫内が整理整頓されていない場合は要注意です。仕事が雑だったり事故の原因を放置していたりする証といえるからです。仕事中のスタッフが激務で疲れていないか、殺伐とした暗い雰囲気がないかといった要素も直接目で確認できるとよいでしょう。

 

コストを確認する

コストも重要な判断基準となります。一般的にEC物流の料金プランは、毎月一定額の固定費と、物量に従って変動する変動費の合算となります。固定費には以下のようなものがあります。

  1. 倉庫保管料
  2. システム手数料
  3. 業務管理料

変動費は以下の通りです。

  1. 入庫料
  2. 検品料
  3. ピッキング料
  4. 流通加工・梱包料
  5. デバンニング料
  6. その他オプション料

倉庫保管料は、首都圏や都心の方が高く、地方や郊外に行くほど安くなる傾向が強いです。各社とも特有の割引や特典などを用意していることが多いので、自社にとって有利なサービスがあるかどうかも長く付き合ううえで重要でしょう。

 

過去の実績を調べる

過去にどのような実績があるかも重要です。歴史が長ければ高度なノウハウを蓄積していると見てよいでしょう。1社からどれくらいの商品数を預かっているのか、1日の出荷可能数はどれくらいか、といったことを商品のカテゴリーや大きさ、重さなどとともにチェックします。温度や湿度管理の方法とレベル、日焼け防止や防虫、防カビの対策などについても詳しく確認しましょう。

 

緊密な連絡が可能か

ネットショップでは、24時間体制で注文を受け付けるのが基本です。いつ何時トラブルが発生するかわかりません。そのため、夜中や年末年始、ゴールデンウィークなど、時間帯や季節に関係なくいつでも担当者に連絡がつき、トラブルに対処してもらえるかどうかも重要でしょう。

EC物流のアウトソーシングにあたり、委託先には自社の業務や品質基準に関する資料を提供する必要があります。委託先はこれらの資料を参考にして、自社の物流業務を行うための設備やシステムを整備します。また、自社の品質基準を守るための品質管理を行うことができます。こうした連絡を密に取れるのかも事前に確認しておく必要があります。

 

急な需要増に対応可能か

ネットショップは、繁閑の差が大きくなることが珍しくありません。クリスマスや年度末前後といった季節やイベント時期、また独自のキャンペーンなどで注文数が急増した場合に、柔軟な在庫管理や出荷対応が可能かどうかも非常に大切です。以下、おすすめのEC物流代行業者を3社紹介します。

 

おすすめのEC物流業者1:STOCKCREW

株式会社STOCKCREWはネットショップの個人向け出荷(BtoC)をメインにサービスを提供する物流会社です。STOCKCREWの発送代行サービスの特徴は以下のとおりです。

  1. 固定費、初期費用ゼロ円
  2. 保管料金も日次計算のため、物流費はすべて従量課金(利用分の請求のみ)
  3. DM便270円、60サイズ540円で発送可能(ボリューム割引の活用)
  4. BtoC、BtoB(FBAや卸先への出荷)ともに対応
  5. クラウドファンディングなどの単発の発送にも対応

ネットショップはもちろんのこと、スタートアップのネットショップ運営者様にも安心してご利用いただける物流サービスを提供しています。

事業の大小問わず、1点からの保管・発送も可能なので、まずは発送代行がどのようなものなのかを試してみる価値があります。ぜひ一度お問い合わせください。

おすすめのEC物流業者2:株式会社いつも

大企業から中小のネットショップまで幅広く物流支援を行っています。とくに楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングへの出店や運営支援を強化しており、その他にも自社でネットショップを開設しているケースや、グローバル展開にも手厚いサービスを提供しています。サイトの構築、SNS運用をはじめとするデジタルマーケティング、フルフィルメント、およびコンサルティングまで、物流業務を一貫してサポートする3PL業者です。

 

おすすめのEC物流業者3:OPENLOGI

全国50拠点でフルフィルメントサービスを展開する3PL業者です。月数件~数万件という大規模な出荷にまで幅広く対応。細かな流通加工、セット組、ラベル貼り、X線検針、デバンニング、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯対応など、ネットショップのEC業務なら大半のニーズに対応可能です。

 

まとめ

EC物流のアウトソーシングは、自社の物流業務を効率的に改善することができる手段です。委託先の選定や品質管理には慎重な検討が必要であり、自社のビジネス戦略に合わせた的確な委託先を選び、品質管理を徹底することが重要です。これにより、顧客満足度の向上やコスト削減、業務集中化など、多くのメリットを実現できます。

さきほども紹介しましたが、STOCKCREWではさまざまなEC事業者様のアウトソーシング先としてご利用いただいています。ご興味を持たれましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。