宅急便コンパクトのサイズ・送料【2026年版】|専用BOX25×20×5cm・重さ制限なし・60サイズとの使い分け
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宅急便コンパクトは、60サイズより小さな荷物を専用BOXで送れるヤマト運輸のサービスです。専用BOXは2種類(箱型:縦20×横25×高さ5cm/薄型:縦24.8×横34cm)で各70円(税込)、重さの規定はありません。手渡し配達で日時指定にも対応するため、化粧品やガジェットなど「薄くはないが小さい」商品を扱うEC事業者の主力配送手段になります。この記事では、サイズ・専用BOXの仕様、2025年10月改定後の送料の考え方、割引の使い方、そして宅急便60サイズ・ネコポスとの使い分けまでを一気に整理します。
宅急便コンパクトとは?60サイズ未満の専用サービス
宅急便コンパクトは、ヤマト運輸の宅急便のうち最小区分である60サイズよりさらに小さな荷物を、専用BOXに入れて送るサービスです。公式の位置づけは次のとおりです。
60サイズよりも小さな荷物を手軽にオトクに送れます。宅急便と同様に利用でき、お届けは手渡しとなります。責任限度額はお荷物1個につき3万円まで(税込)。
ポイントは「宅急便と同様に利用できる」という部分です。投函型のサービスと違い、手渡し配達・時間帯指定(午前中/14-16時/16-18時/18-20時/19-21時)・着払い・営業所受け取りに対応します。一方で、往復宅急便と複数口減額は対象外、着払いはコンビニからの発送では使えないなど、通常の宅急便と異なる制約もあります。
責任限度額(荷物の紛失・破損時の補償上限)は1個につき3万円(税込)です。通常の宅急便(30万円)より低いため、高額商品を送る場合は60サイズ以上を選ぶ判断基準になります。
サイズと専用BOX【2種類・各70円・重さ規定なし】
宅急便コンパクトの「サイズ」は、荷物の寸法ではなく専用BOXに収まるかどうかで決まります。BOXは2種類あり、どちらも70円(税込)です。
重さ制限がない――宅急便コンパクト最大の強み
意外に知られていませんが、宅急便コンパクトには重さの規定がありません。ネコポス(1kg以内)やクロネコゆうパケット(1kg以内)と違い、BOXに収まりふたが閉まれば、金属パーツや書籍のような重い商品でも送れます。「小さいが重い」商材を扱う事業者にとって、これは料金面で大きなアドバンテージです。
サイズオーバー・再利用BOXは60サイズ扱いになる
次のケースでは宅急便コンパクトとして引き受けてもらえず、宅急便(60サイズ〜)でのお預かりになります。①専用BOXを使っていない(市販の同等サイズBOXは不可)、②BOXを再利用している、③厚みが外寸5cmを超えるなど著しく変形している、④ふたが閉まらない、⑤割れ物などで補強梱包が必要な場合です。BOXは一度限りの利用が原則なので、返品交換の往復で使い回すこともできません。
送料はいくら?【2025年10月改定後の料金の考え方】
宅急便コンパクトの送料は「地域別運賃+専用BOX代70円」で決まります。全国一律ではなく、発送元と届け先の地域の組み合わせで運賃が変わる点は通常の宅急便と同じです。なお、ヤマト運輸は2025年10月1日に宅急便の届出運賃・料金を改定しているため、古い料金表をもとに送料を計算している場合は必ず見直してください。最新の運賃は公式ページの料金検索で発着地を指定して確認できます。
公式ページの例では、東京都から愛知県への発送で通常料金610円(専用BOX代70円別)。ここから割引を組み合わせると、営業所受け取りサービス利用時で最大244円まで下がる例が示されています。EC事業者・個人事業主が定常的に出荷する場合は、法人(掛売り)契約による契約運賃が別途設定されます。
使える割引一覧(2026年6月時点)
| 割引・サービス | 割引額 | 条件 |
|---|---|---|
| 持込割 | 100円引き | 営業所・取扱店・コンビニへ持ち込み |
| クロネコメンバーズの持込割 | 150円引き | メンバーズがネコピット等で送り状作成し営業所へ持込 |
| デジタル割 | 60円引き | ネコピット・アプリ等で送り状をデジタル作成 |
| クロネコメンバー割 | 10%(BIGは15%)引き | 専用電子マネーで支払い |
| にゃんPay | 12%引き | クロネコメンバーズ限定のコード決済 |
| 営業所受け取りサービス | 60円引き | 届け先をヤマト運輸営業所に指定 |
支払い方法によって「キャッシュレス決済料金」と「現金料金」の2本立てになっている点も2023年以降の特徴です。QRコード決済・クレジットカード・電子マネーなどで支払うと現金より安い運賃が適用されます。フリマアプリ経由(らくらくメルカリ便等)の場合は各プラットフォームの独自料金になるため、本記事の料金体系とは別枠で確認してください。
宅急便60サイズとの使い分け
「コンパクトに収まるか、60サイズにするか」は、小型商材ECの送料設計でいちばん多い分岐です。判断材料を表に整理します。
| 項目 | 宅急便コンパクト | 宅急便60サイズ |
|---|---|---|
| サイズ上限 | 専用BOX(25×20×5cm/薄型34×24.8cm)に収まること | 3辺合計60cm以内 |
| 重さ | 規定なし | 2kg以内 |
| 資材 | 専用BOX必須(70円) | 自由(手持ちの段ボール可) |
| 責任限度額 | 3万円(税込) | 30万円(税込) |
| 料金 | 60サイズより安い(地域別) | 地域別運賃 |
| 梱包の自由度 | 補強梱包が必要な物は不可 | 緩衝材で自由に補強可 |
60サイズを選ぶべき3つのケース
第一に、割れ物・精密機器など補強梱包が必要な商品。専用BOX内に緩衝材を入れる余地はほとんどなく、補強が必要な荷物はコンパクトとして引き受けられません。第二に、商品単価が3万円を超える場合。責任限度額を超える商品は、補償の観点から60サイズ以上(限度額30万円)が安全です。第三に、形状がBOXに合わない場合。対角線上は入ってもふたが閉まらなければ60サイズ扱いです。逆に言えば、この3つに該当しなければ、コンパクトのほうが送料を抑えられます。段ボール選びの基本は梱包資材の選び方で解説しています。
ネコポス・クロネコゆうパケットとの使い分け
ヤマト運輸の小型配送には、宅急便コンパクトのほかに投函型の「ネコポス」と「クロネコゆうパケット」があります。まず押さえるべき変化は2つです。ネコポスは2025年2月にサービス継続が決まり、2025年11月には取扱サイズが拡大されました。「ネコポスは終了した」という情報は古いので注意してください。
長辺34cm以内(3辺合計60cm以内)、厚さ3cm以内、重さ1kg以内。上限料金385円。最短翌日配達。引受限度額3,000円。2025年11月よりサイズ拡大。
出典:ヤマト運輸「ネコポス」
クロネコゆうパケットは、ヤマト運輸が荷物を引き受け、日本郵便の配達網で郵便受けに届ける投函サービスです。厚さ1cm・2cm・3cmの3段階料金で、配達日数は3日〜1週間程度とネコポス(最短翌日)より時間がかかります。両サービスとも法人・個人事業主の契約利用が基本で、詳しい仕様と使い分けはクロネコゆうパケットの解説記事にまとめています。
3サービスの仕様比較
| 項目 | ネコポス | クロネコゆうパケット | 宅急便コンパクト |
|---|---|---|---|
| サイズ | 長辺34cm・3辺合計60cm・厚さ3cm以内 | 長辺34cm・3辺合計60cm・厚さ3cm以内 | 専用BOX2種に収まること |
| 重さ | 1kg以内 | 1kg以内 | 規定なし |
| 料金 | 全国一律・上限385円(契約による) | 厚さ3段階・契約による | 地域別運賃+BOX70円 |
| 受け渡し | 郵便受け投函 | 郵便受け投函(日本郵便の配達網) | 手渡し |
| 配達日数 | 最短翌日 | 3日〜1週間程度 | 宅急便と同等(最短翌日) |
| 日時指定 | 不可 | 不可 | 可 |
| 引受限度額 | 3,000円 | 3,000円 | 3万円 |
使い分けの軸はシンプルです。「厚さ3cm・1kg・補償3,000円」に収まり投函でよければネコポス、それを超える厚み・重さ・補償が必要なら宅急便コンパクト。クロネコゆうパケットは配達日数に余裕がある定期便・低単価商材向けの選択肢です。ヤマト運輸のサービス全体の料金体系はヤマト運輸の料金とサービス解説もあわせてどうぞ。
EC事業者の実務ポイント【梱包・調達・法人契約】
EC市場の拡大が続くなか、小型商材ECの競争では送料設計が利益率を直接左右します。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。
市場が伸びるほど配送単価の最適化インパクトは大きくなります。宅急便コンパクトを事業で使う際の実務ポイントを押さえましょう。
専用BOXの調達と梱包
専用BOXはヤマト運輸営業所・取扱店・コンビニで購入できます。出荷量が多い場合はまとめ買いが基本です。BOX内で商品が動くと破損リスクが上がるため、オプション資材「クイックフィットエコノ」(1枚80円・フィルムで商品を固定する専用パッド)や薄型緩衝材の活用が有効です。梱包コスト全体の設計は梱包資材の費用最適化にまとめています。
法人(掛売り)契約で運賃後払い・契約運賃に
毎回現金やキャッシュレスで支払うのは月数十件を超えると現実的ではありません。ヤマト運輸と法人(掛売り)契約を結べば、運賃の月締め後払いと契約運賃が適用され、送り状発行システム(B2クラウド)で宛名ラベルも一括発行できます。個人事業主でも契約可能です。着払い・元払いの使い分けは着払いと元払いの違いを参照してください。
出荷量が増えたら発送代行で「最適な配送手段の自動選択」へ
月間出荷が数百件を超えると、「この注文はネコポスか、コンパクトか、60サイズか」の判断と梱包作業自体がボトルネックになります。発送代行を使えば、商品サイズ・厚さ・重量に応じた最適な配送手段の選択と梱包を倉庫側が代行するため、担当者の判断ミスによる送料ロスがなくなります。STOCKCREWでは複数の配送キャリア・サービスを組み合わせ、注文ごとに最も安い手段で出荷する運用を標準化しています。費用感は発送代行の費用相場、サービスの詳細はSTOCKCREWのサービス紹介で確認できます。
まとめ:BOXに収まるなら宅急便コンパクトが第一候補
宅急便コンパクトは、専用BOX(縦20×横25×高さ5cm/薄型:縦24.8×横34cm・各70円)に収まる荷物を、重さ無制限・手渡し・日時指定つきで送れるサービスです。送料は2025年10月改定後の地域別運賃+BOX代で、持込割・デジタル割などの組み合わせでさらに下げられます。「厚さ3cm超・1kg超・補償3,000円超」のいずれかに該当して投函型が使えない小型荷物なら、60サイズに上げる前にまずコンパクトを検討するのが送料最適化の定石です。
小型商材の出荷が増えてきたら、配送手段の選択と梱包を一括で任せられる発送代行の仕組みの検討もおすすめです。EC物流全体の設計はEC物流の完全ガイドで体系的に学べます。自社の商材に合う配送設計を相談したい場合はお問い合わせから、物流改善の進め方をまとめた資料もご活用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 宅急便コンパクトに重さ制限はありますか?
ありません。専用BOXに収まり、ふたがきちんと閉まれば重さの規定はなく送れます。1kg以内の制限があるネコポス・クロネコゆうパケットとの大きな違いで、「小さいが重い」商品の配送に向いています。
Q. 専用BOXからはみ出したり、ふたが閉まらない場合はどうなりますか?
宅急便コンパクトとしては引き受けられず、宅急便(60サイズ〜)でのお預かりになります。BOXの厚みが外寸5cmを超える変形、再利用BOXの使用、補強梱包が必要な割れ物なども同様です。
Q. 専用BOXはどこで買えますか?再利用はできますか?
ヤマト運輸営業所・取扱店・コンビニで1枚70円(税込)で購入できます。一度使用したBOXは強度が落ちるため再利用できず、市販の同等サイズの箱で代用することもできません。
Q. 宅急便コンパクトは日時指定や着払いができますか?
できます。手渡し配達で、時間帯指定(午前中/14-16時/16-18時/18-20時/19-21時)と着払いに対応します。ただし着払いはコンビニからの発送では利用できません。投函型のネコポスは日時指定不可なので、確実に受け取ってほしい荷物はコンパクトが適しています。
Q. ネコポスと宅急便コンパクトはどちらが安いですか?
荷物が長辺34cm・3辺合計60cm・厚さ3cm・1kg以内に収まるならネコポス(全国一律・上限385円)が安くなります。厚さや重さがそれを超える場合、投函ではなく手渡しが必要な場合、補償を3,000円より厚くしたい場合は宅急便コンパクトを選びます。
この記事の監修者
重光翔太
株式会社KEYCREW 営業管掌取締役。ヤマト運輸にて本社営業部長を歴任し、物流業界で16年以上のキャリアを積む。法人営業・コスト最適化・業者比較選定を専門とし、累計1,500社以上のEC事業者への物流支援を手がけてきた。数百万件/日規模の出荷オペレーション管理や、6,000社が利用するフルフィルメントサービスの構築、温度帯コールドチェーンの大規模荷主向け事業設計など、業界でもトップクラスの実績を持つ。STOCKCREWでは営業戦略全体を統括し、「数字で語り、ROIで証明する」をモットーに、EC事業者の物流コスト最適化を推進している。