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物流加工とは?意外と知られていないその業務内容

物流加工とは?意外と知られていないその業務内容

商品が消費者の手に届くまでには、さまざまな「加工」が施されています。この場合の加工とは、商品をそのものを作る工程ではなく、付加価値の向上を目的とした「物流加工」を指します。生産加工と販売加工の違い、メリットとデメリットなどについて紹介します。

目次

物流加工とは?

ECショップで購入した商品は注文してから手元に届くまでにさまざまな加工が施されます。工場から入荷した商品がそのまま消費者に届けられるわけではない、というのが第一に理解していただきたいポイントです。倉庫から消費者に発送される際に美観などを意識した加工を施す場合がおもなパターンです。

そうした加工を「物流加工」とするわけですが、これは「生産加工」と「販促加工」の2つ分類されます。これらは商品によって使い分けられます。

 

生産加工

生産加工とは、商品に直接手を加える加工のことを指します。

通信販売で家具を購入した場合、パーツごとに分解されて、消費者が組み立てるケースが増えています。荷物としてもコンパクトにできるうえ、運送費も節約できます。

しかしその半面、だれもが家具を思いどおりに組み立てられるわけではありません。そこで家具量販店では、届け先で組み立てるサービスを行っています。さらにもう一歩進め、通信販売などで購入した商品を組み立てて運ぶサービスも出てきたのです。これが物流加工の一環である「生産加工」となります。

 

販促加工

商品そのものの状態では配送に適していなかったり、配送の段階で商品の化粧箱に傷がついてしまうリスクを避けるためにダンボールでの梱包。また、発送を効率的に行うためのラベルの貼付、場合によってはチラシなどを同梱する必要がある場面もでてきます。こうした間接的な加工を「販促加工」と呼びます。

ECサイトで購入した商品をプレゼントとして、自分以外の人に送るケースもあります。この場合は一般的な梱包ではなく、贈答品としてふさわしいラッピングやのしをつけたいのが消費者心理です。このニーズに応えてギフトラッピングやのしの貼付を行うのも販促加工に含まれます。倉庫や物流センターなどで行われる物流加工において、主流なのはこちらの販促加工となっています。

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物流加工が求められてきた背景

物流加工は、ECというインターネットを介した通販サービスの発展によって注目されるようになりました。ECサイト・ショップの増加によって、それぞれのショップは数多い選択肢(店)の中から自店舗を繰り返し選んでもらうための差別化を商品の包装、梱包における消費者のニーズを汲み取って実現し始めました。その結果「物流加工」として、こうしたサービスが必要なものとして考えられるようになりました。

物流と流通加工の関係はこちら「物流代行の付帯作業!流通加工の負担軽減のポイントはここ」でより詳細に記載しているのでチェックしてみてください。

 

ブランド価値をキープするための物流加工

物流代行サービスのなかには、アパレル製品に対して検針機を用いてチェックを行う場合もあります。本来であればこうしたチェックは製造工程で行われるものですが、物流段階でもチェックして確実性を高めるのが狙いです。もし商品に異物が混入していて怪我をしてしまえば、安全性のない商品を売っている店と認識されるだけではなく、その情報が拡散してショップの信頼度が失墜してしまうリスクもあります。

消費者は購入時に「この商品は安全か?」とはそれほど深く考えません。それはある程度当たり前のこととして認識しているからで、そうではなかった場合は深く印象に残ってしまい、再訪の期待度は限りなくゼロになってしまいます。こうした事態を避けるために入荷した商品に責任を持ち、ブランドの価値を落とさないために物流加工が必要になってきた側面もあります。

 

顧客満足度向上のための物流加工

顧客満足度を上げてリピーターになってもらうためのひとつの例として、プレゼント梱包が挙げられます。たとえば、瓶詰の商品を送るの、届いたら割れていた、というのではショップの信頼度はガタ落ちしてしまいます。

物流加工で安全にプレゼントを送れる(贈れる)のなら、顧客は心配せずに済みます。信頼関係の構築という面では、無事に届いて「当たり前」を実現できる物流加工は必須となりました。消費者のニーズは拡大しています。さまざまなサービスが生まれてきている中で、信頼という大きな差別化を作り出すためにも、物流加工は重要度を増しています。

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物流加工を依頼するメリット

物流加工の重要性は増してきていますが、その分だけ業務は煩雑化し、コストもかかってしまいます。また、専門的な知識も必要となり、人員確保の必要性にも迫られます。加工のための教育にもコストを掛ける必要も出てくるでしょう。

そうしたなかで、物流加工を外部委託する考え方が生まれました。自社で抱えられないリソースは外部に求める、アウトソーシングの発想です。ECサイトはコストダウンを図るために、できるだけ小さなパッケージを作り出すことが一般的だからです。

そしてもう一点。物流加工を依頼すると保管場所の必要性が減ります。物流加工にあたっては物流倉庫を利用するため、商品の保管と管理はそこで行うことになります。保管・管理が不要になれば、それを担当する人員もカットできます。つまり、ここでも大きなコストダウンが図れるのです。

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まとめ

自社で物流加工を行う場合は、リソースの割き方が最大の課題と言えるでしょう。時期問わず一定の注文数であれば人員の割り振りも簡単ですが、時期によって注文数が変動する場合は、一時的な増員を考えなければならず、かなりコスト増になってしまいます。

このような事態を避けるために物流加工を外注、発送代行に依頼するといった方法もありますが、この場合は社内で物流加工のノウハウを蓄積できなかったり、自社の希望に沿ってもらえないといった課題も出てきます。

STOCKCREWでも物流加工を担当しており、ECサイト様のご要望に添えるよう、さまざまなパターンを用意しております。物流加工、ならびに物流代行に興味をお持ちでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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