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BASEの手数料を徹底解説【2026年最新】:スタンダード vs グロースの損益分岐と月商フェーズ別プラン切替判断

作成者: STOCKCREW(公式)|2023年6月11日

「BASEを使い始めたけど、スタンダードプランとグロースプランのどちらがお得なのかわからない」「月商が増えてきたから料金プランを見直したい」——ネットショップの売上が伸びてくると、手数料体系の最適化が利益率に直結してきます。

本記事では、BASEの手数料体系を2026年版の最新情報で完全整理し、月商規模別の損益分岐シミュレーションと、「いつグロースプランに切り替えるか」の実務的な判断基準まで解説します。手数料の最適化と合わせて発送代行の活用で物流コストを削減する方法も紹介します。

この記事の内容

  1. BASEの料金体系:2つのプランと手数料の内訳
  2. スタンダード vs グロース:損益分岐シミュレーション
  3. 月商フェーズ別プラン切替タイミングの実務判断
  4. 見落としやすい追加手数料:振込手数料と事務手数料
  5. BASEとSTORES・Shopifyの手数料比較
  6. 手数料以外のコスト:送料・物流コストの最適化
  7. BASEのプラン選択でよくある失敗パターンと対策
  8. BASEの手数料と確定申告:経費計上の考え方
  9. よくある質問:BASEの手数料Q&A
  10. まとめ:プランの最適化と物流コスト削減で利益率を高める

BASEの料金体系:2つのプランと手数料の内訳

BASEの2プラン:手数料構造の比較 スタンダードプラン 月額固定費:0円 決済手数料:(商品代+送料)× 3.6% + 40円/件 サービス利用料:(商品代+送料)× 3.0% → 売上がなければ手数料0円。低リスクで開始できる グロースプラン 月額固定費:5,980円(税込) 決済手数料:(商品代+送料)× 2.9%のみ サービス利用料:なし(月額に一本化) → 月商が大きいほど1件あたりの手数料が下がる

スタンダードプランの計算式

スタンダードプランは月額固定費が0円で、売上に応じた従量課金のみです。1回の注文に対するコストは「(商品代金+送料)×3.6%+40円」の決済手数料と「(商品代金+送料)×3.0%」のサービス利用料の合計です。注意点として、40円の固定費は1件の注文ごとに加算されるため、注文件数が多いほどコストが増えます。売上がゼロの月は手数料も0円になるため、開業初期や売上が不安定な時期はスタンダードプランが安心です。

グロースプランの計算式

グロースプランは月額5,980円(税込)の固定費が発生する代わりに、手数料が「(商品代金+送料)×2.9%」のみとシンプルです。スタンダードプランの3.6%+3.0%=6.6%(+40円)と比較すると、率だけで見れば2.9%は大幅に安いです。ただし月額5,980円の固定費があるため、売上が少ない月は割高になります。

なお、スタンダード・グロース両プランとも、使える機能・BASE Appsの種類は同一です。BASEの金銭管理Appsの活用方法と合わせて機能を最大化しましょう。

スタンダード vs グロース:損益分岐シミュレーション

月商別コスト比較表

送料の平均を600円、月商に対する件数を「月商÷平均客単価5,000円」として計算した月商別の手数料比較を示します。

月商10万円(送料600円×20件)の場合

スタンダード:(100,000+12,000)×6.6%+40×20=7,392+800=8,192円

グロース:(100,000+12,000)×2.9%+5,980=3,248+5,980=9,228円

→ スタンダードが約1,036円安い

月商17万円(600円×10件)の場合

スタンダード:(170,000+6,000)×6.6%+40×10=11,616+400=12,016円

グロース:(170,000+6,000)×2.9%+5,980=5,104+5,980=11,084円

→ グロースが約932円安い(損益分岐点)

月商30万円(600円×15件)の場合

スタンダード:(300,000+9,000)×6.6%+40×15=20,394+600=20,994円

グロース:(300,000+9,000)×2.9%+5,980=8,961+5,980=14,941円

→ グロースが約6,053円安い

月商50万円(600円×25件)の場合

スタンダード:(500,000+15,000)×6.6%+40×25=33,990+1,000=34,990円

グロース:(500,000+15,000)×2.9%+5,980=14,935+5,980=20,915円

→ グロースが約14,075円安い

損益分岐の結論:月商17万円が目安

BASEの公式ブログ(BASE U)でも詳しく解説されていますが、BASEが推奨する「月商17万円」という損益分岐の目安は、上記の計算でも確認できます。ただし、注文件数が多い(1件あたりの金額が小さい)ショップほど40円/件のコストが積み重なり、スタンダードプランの総コストが増えます。逆に高単価・低件数のショップは月商が17万円を超えてもスタンダードが有利なケースもあります。自分のショップの実際の送料と注文件数を代入して試算することが重要です。

月商フェーズ別プラン切替タイミングの実務判断

月商フェーズ別:BASEプラン選択と推奨アクション 0〜10万 スタンダード 固定費ゼロで リスク最小化 10〜17万 スタンダード継続 数ヶ月の傾向を確認 して切替検討 17〜30万 グロース移行推奨 月5,000〜10,000円 の手数料削減効果 30万超 グロース確定 +発送代行検討 物流コスト最適化へ 損益分岐点 月商が「直近3ヶ月連続で17万円超」になったらグロースへの切替を実行する

「1ヶ月だけ17万円を超えた」場合の判断

月商が一度17万円を超えてもすぐにグロースプランに切り替える必要はありません。繁忙期だけ売上が上がる季節商材の場合、閑散期の月商が10万円以下になるなら、グロースに切り替えると固定費5,980円が無駄になります。直近3ヶ月間の平均月商が17万円を継続的に上回っていることを確認してから切り替えることが実務的な判断基準です。

プランの切り替えはBASE管理画面から何度でも自由に行えます(即時反映)。繁忙期だけグロースに切り替え、閑散期にスタンダードに戻すという柔軟な運用も可能です。ただし切り替えのタイミングによる手数料計算のタイムラグに注意が必要です。

注文件数が多いショップ向けの補正計算

低単価商材(平均客単価2,000円以下)で注文件数が多いショップは、スタンダードプランの40円/件の固定コストが積み重なります。例えば月商15万円でも注文件数が75件(平均客単価2,000円)の場合:スタンダード:(150,000+送料)×6.6%+40×75=11,484円(送料除き)、グロース:(150,000+送料)×2.9%+5,980=10,330円(送料除き)となり、月商15万円でもグロースが有利になります。高件数・低単価のショップほど損益分岐点が下がることを把握しておいてください。

見落としやすい追加手数料:振込手数料と事務手数料

振込手数料:1回の申請ごとに250円

BASEでの売上代金は、ショップオーナーがBASEに振込申請をして初めて自分の口座に入金されます。この振込申請のたびに一律250円の振込手数料がかかります。月に2回振込申請をすれば500円です。月に1回まとめて申請することで、振込手数料を最小化できます。

事務手数料:2万円未満の申請に500円

振込申請金額が2万円未満の場合、振込手数料250円に加えて事務手数料500円が加算されます。合計750円のコストを避けるために、売上が2万円以上貯まってから振込申請するのが節約のポイントです。

なお、売上が計上されてから180日以内に振込申請をしなければ、売上代金が失効します。一度でも振込申請の経験がある場合はBASEが自動振込しますが、まったく申請経験がない場合は失効するため注意が必要です。定期的な振込申請を確保するためにBASE Appsの定期振込機能を活用することも検討してください。

手数料総コストの計算方法

BASEでの総コストを正確に把握するには、①決済手数料+サービス利用料(スタンダード)またはグロース手数料+月額費用、②振込手数料(月1〜2回×250円)、③事務手数料(2万円未満の場合のみ500円)の3つを合計します。BASEの手数料と確定申告の計算方法でも詳しく解説しています。

BASEとSTORES・Shopifyの手数料比較

STORES(ストアーズ)との比較

STORESには「フリープラン」(月額0円・決済手数料5%)と「スタンダードプラン」(月額2,178円・決済手数料3.6%)があります。STORESのフリープランはBASEスタンダードと比べると、1件ごとの40円がなく手数料率5%のみというシンプルな構造です。ただし手数料率が5%と高いため、売上が増えるほどBASEスタンダードの6.6%+40円との差が縮まります。

BASEとSTORESのどちらが有利かは、平均客単価と注文件数の組み合わせによって変わります。STORESの特徴と使い方も合わせて確認し、自社の商材に合ったプラットフォームを選択してください。

Shopifyとの比較

Shopifyは月額固定費(ベーシック:約3,300円〜、スタンダード:約9,100円〜)が発生し、決済手数料は1.5〜2%程度です。月額固定費が高い一方で決済手数料が低く、月商が高くなるほど有利になります。また海外展開・多言語対応・大量のアプリ拡張が可能で、ブランディング重視のEC事業者に向いています。BASEとShopifyの選択は手数料だけでなく、Shopifyの機能と特徴を含めた総合評価が必要です。

プラットフォーム選択の判断基準

月商10万円以下の開業期:固定費ゼロで始められるBASEスタンダードまたはSTORESフリープランが最適。月商20〜50万円の成長期:BASEグロースプランへ移行し、発送業務の自動化も検討。月商50万円超の拡大期:Shopifyへの移行を検討しつつ、発送代行による物流コスト最適化で利益率を高める。

手数料以外のコスト:送料・物流コストの最適化

BASEネットショップのコスト構造(月商30万円の場合) 自己発送の場合 BASE手数料 14,941円 配送料(個人持込)24,000円 梱包資材 6,000円 梱包作業(時給換算) 計 約55,000円 発送代行利用の場合 BASE手数料 14,941円 発送代行費 16,800円 (資材・作業料込み、配送料割引含む) 計 約31,741円 → 約23,000円削減

BASEの手数料より「配送コスト」の方が大きいことが多い

経済産業省のEC市場統計でも示されているように、国内EC市場の拡大に伴いネットショップの競争激化が進んでいます。ネットショップの損益構造を見ると、BASEの手数料(6.6%や2.9%)より配送コストの方が実質的なコスト負担が大きいケースが多くあります。月商30万円・60件出荷のショップで個人発送をしている場合、60サイズ1件800円×60件=48,000円が配送コストになります。グロースプランで節約できる手数料が約6,000円でも、配送コストが48,000円なら、配送の最適化の方が効果が大きいです。

発送代行業者は法人割引レートで配送できるため、個人持ち込みより1件あたり100〜300円安くなるケースがあります。60件で200円/件の削減なら月12,000円のコスト削減です。ヤマト運輸の配送料と発送代行経由のコスト比較で詳細を確認できます。

BASEの送料設定と発送代行の組み合わせ

STOCKCREWはBASEとAPI連携済みで、配送料+作業料+資材料コミコミでDMサイズ260円〜、60サイズ560円〜という料金体系です。BASEの送料設定方法と組み合わせることで、ショップの送料設定をシンプルかつ正確にできます。STOCKCREWの料金表で自社の出荷条件でのコスト試算を確認してください。

BASEのプラン選択でよくある失敗パターンと対策

失敗①:売上が増えてもスタンダードのまま放置

BASEを始めてスタンダードプランで売上が順調に伸びても、プラン変更を検討しないまま月商30〜50万円になっているケースは多くあります。月商30万円でスタンダードのままにしていると、グロース比で月6,000円以上の手数料を余分に払い続けていることになります。年間換算で72,000円以上の差になります。利益率の高いショップ運営を目指すなら、毎月売上データを確認し3ヶ月連続で17万円を超えたタイミングでグロースへ切り替える習慣をつけましょう。

BASEの定期振込Appなどの金銭管理機能を活用することで、売上の推移をこまめに確認できます。

失敗②:繁忙期にグロースに切り替えて閑散期に固定費を払い続ける

季節商材(クリスマス雑貨・ハロウィングッズ等)を扱うショップが12月の繁忙期にグロースプランへ切り替え、1〜3月の閑散期も同じプランのままにしていると、売上が少ない月でも5,980円の固定費が発生します。閑散期の月商が5〜8万円程度であれば、スタンダードに戻した方が有利です。プラン変更は何度でも無料でできるため、月次で売上を確認して動的にプランを切り替えることが最適解です。

失敗③:手数料だけ見て配送コストを見落とす

BASEの手数料最適化に注力するあまり、配送コストの最適化を後回しにするケースも多くあります。月商30万円・60件出荷の場合、グロースへの切替で節約できる手数料が月6,000円程度なのに対し、発送代行の法人割引レートで配送1件あたり200円削減できれば月12,000円の削減です。BASEの送料設定とSTOCKCREWとの連携を活用した配送コスト最適化の方が、より大きな効果をもたらすことが多くあります。

BASEグロースプランと発送代行の「二段階コスト最適化」

月商17万円を超えたらグロースへ切り替え、同時にSTOCKCREWとのAPI連携で発送自動化と配送コスト削減を実現する——この「二段階コスト最適化」がBASEショップの利益率を最大化する定石です。手数料の節約(月6,000〜10,000円)と配送コスト削減(月10,000〜20,000円)を同時に実現することで、月商が増えても利益率を維持できます。STOCKCREWのサービス完全ガイドで、BASEショップへの導入プロセスと費用の詳細を確認してください。

BASEの手数料と確定申告:経費計上の考え方

BASEの手数料は全額経費計上できる

BASEに支払う手数料(決済手数料・サービス利用料・月額費用・振込手数料・事務手数料)はすべて「支払手数料」または「通信費」として経費計上できます。確定申告の際に正確に計上することで、課税所得を適切に圧縮できます。

発送代行の費用(配送料・作業料・保管料)も「荷造運賃」または「委託費」として全額経費計上できます。BASEの手数料と確定申告の計算方法でより詳しく解説しています。またネットショップの個人年収と税金も合わせて参考にしてください。

インボイス制度との関係

2023年10月以降のインボイス制度(適格請求書等保存方式)において、BASEの手数料には適格請求書(インボイス)が発行されます。BASE株式会社は適格請求書発行事業者として登録されており、ショップオーナーは経費計上の際に適格請求書として処理できます。消費税の仕入税額控除を受けるためには、BASEからの領収書・明細書を正しく保管してください。BASEの領収書対応の詳細も確認しておきましょう。

よくある質問:BASEの手数料Q&A

Q. プランを途中で変更すると、その月の手数料はどうなりますか?

プラン変更は即時反映されます。変更前はそのプランの手数料、変更後は新プランの手数料が適用されます。月の途中でグロースに変更した場合、5,980円の月額費用は日割りではなく月額で請求されます。そのため月末に近い時期に変更するよりも、月初に変更した方が有利です。

Q. BASEの手数料はいつ請求されますか?

スタンダードプランの手数料は売上から自動的に差し引かれます。グロースプランの月額5,980円はクレジットカードから毎月請求されます。振込手数料と事務手数料は振込申請時に売上から差し引かれます。

Q. BASEの手数料より発送代行の費用の方が高くなりませんか?

配送料・作業料・資材料をすべて自社負担した場合と発送代行を比較すると、月間50件を超えるあたりから発送代行の費用が自己発送の総コストを下回ることが多くなります。STOCKCREWのサービス内容と料金の詳細で実際の費用試算ができます。初期費用・固定費0円なので小規模から試せます。

Q. BASE Appsの費用はプランによって変わりますか?

変わりません。スタンダードプランとグロースプランで利用できるBase Appsは同一です。有料Appsを使っている場合はその費用が別途かかりますが、それはプランに関わらず同額です。BASEの金銭管理Appsデザインカスタマイズ機能の利用状況も含めて総コストを把握しましょう。

まとめ:プランの最適化と物流コスト削減で利益率を高める

BASEの手数料最適化のポイントは明確です。月商が安定して17万円を超えたらグロースプランへ切り替える。振込申請は2万円以上まとめて月1回にする。注文件数が多い低単価ショップは損益分岐点が下がることを把握する。この3点を押さえるだけで、手数料コストを年間数万円単位で削減できます。

さらに大きなコスト削減効果があるのは配送コストの最適化です。発送代行の法人割引レートを活用することで、個人発送より1件あたり100〜300円の削減が見込め、出荷件数が増えるほど効果が大きくなります。BASEとのAPI連携で受注〜発送を自動化すれば、梱包作業の工数もゼロになります。

発送代行の仕組みと費用の完全ガイドも合わせて読み、まずはSTOCKCREWの無料資料ダウンロードまたはお問い合わせからBASEショップの物流最適化をご相談ください。