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AIで物流は変わる?AI技術のメリット・デメリットを紹介
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皆さんがお使いのECモールやカートでAPI連携という言葉を聞いたことはないでしょうか?
API連携という用語自体はよく聞きますが、APIのメリットや方法が実はあまりわかっていないということもあるでしょう。
今回はAPIとは何か、ネットショップを運営しているみなさんにどう関係するかをご紹介します!
APIとは「Application Programming Interface」という言葉を省略したIT用語で、ソフトウェアがお互いに利用するインタフェースの仕様を指します。wikipediaにも以下のように記載があります。
アプリケーションプログラミングインタフェース(API、英: Application Programming Interface)とは、広義ではソフトウェアコンポーネント同士が互いに情報をやりとりするのに使用するインタフェースの仕様である。
APIを初心者の方にもわかりやすい言葉で表すと、ソフトウェア同士がプログラムを共有するためのドアの役割を指します。
みなさんが運営するモールや自社サイト(カート)に当てはめると、『モールやカート』と『在庫管理や倉庫のシステム』両方の機能をつなぎ合わせるドアとなります。
では、API連携をすることで何ができるのか。各モールやカート、連携先のシステムによって細かい部分は異なりますが、大きくは3点あります。
一定の時間(10分~15分程度)毎にシステム同士で受注データを連携。発送代行サービスを利用する場合、API連携ができると、みなさんのモールやカートの受注情報が発送代行会社のシステムへ自動で連携。みなさんが連絡しなくても、連携された受注内容で商品が発送されます。
※内容変更(住所変更や商品の変更)やキャンセルは反映されない事が多いので、連携済みのデータに関しては別途、発送代行会社へ連絡をする必要があります。
発送が完了した受注の情報をシステム間で自動連携されます。そしてモール・カート側では受注ステータスも出荷済みなどに変更されます。
発送代行会社などのシステムで管理している在庫数を、一定の時間(10分~15分程度)毎にモールやカートへ更新いたします。
なんとなく便利そうだなと感じていただけたかと思いますが、この3点が自動になることでみなさんの日々の業務にもメリットがあります。
ネットショップ運営をされている方の中には、そもそも運営の人手が足りていなかったり、もっと人手があれば挑戦したいことがたくさんあるのに、と思いながらも日々の業務に追われている方が多いのではないでしょうか。
API連携を行う事で、自社ではほぼ何もしなくても発送代行会社に出荷指示が出され、商品をお客様のもとにお届けすることが可能になります。人手不足が解消され、競合が多いマーケットで必要不可欠となっている商品開発やマーケティング・ブランディング業務にリソースを当てることも可能になります。
在庫をほぼリアルタイムで増減させており、API連携を行っている全てのモールへ同じ在庫数を共有できるため在庫をモールごとに管理する必要もなくなります。一元管理できることにより、実際の在庫数・販売動向が確認でき適切なタイミングで商品の追加発注ができます。また過剰在庫もわかりやすいため、販促の施策もうてるようにもなります。
システムで受注・在庫処理の自動化を行い、出荷までの処理がタイムリーに行われるので、お客様に商品をお届けできる期間が短くなったり、誤配送などのミスを減少させることができるメリットもあります。
早く正確に商品が届くことで購買体験における満足度が向上し、お客様に「もう一度ここで商品を買いたい」と思ってもらえるようになるのではないでしょうか!
ちなみに、CSVを利用したAPI連携のエラー・お問い合わせ内容は以下の記事にまとめてありますので、こちらも併せてご確認ください。
API連携がいかに便利かを説明する前に、API連携ではない発送代行サービスとのデータ連携について解説します。API連携をしない場合、CSVファイルを手動で連携する方法があります。CSVとはComma Separated Valueの略語でデータをカンマで区切った値のことを指し、またこのデータ形式で生成されたデータをCSVファイルと呼びます。
このCSVファイルの連携は以下のような作業が発生します。
このような作業を日々おこなうことだけでも手間ですが、実際には手動で行うからこそ様々なエラー発生の原因になります。
こういったエラーはリカバリーに要する時間も多大になることから、多くの工数を割かれることになります。また、エラーを発生させないために、二重三重のチェックを行う必要があり、エラー防止の工数も小さくありません。
これらのことを少ないリソースで事業を始めたネットショップ運営者にとっては工数を割かれるばかりでなく、消費者の信頼を失うことに直結する部分ですので強いストレスがかかることになります。
ここまでは、API連携のメリットを解説しましたが、次にAPI連携を例えば発送代行会社のシステムとするなど実際連携をする場合、事前に確認したいポイントを紹介します。
API連携は便利ですが、ポイントがずれてしまうとAPI連携がうまくいかず、連携によるデメリットが発生することもあるため要チェックです!
みなさんのecサイトで使用しているモールやカートと外部システムがAPI対応しているかどうかです。
冒頭で説明しましたが、API=ドアですので、片方のドアだけが開いていても片方が閉まっていたらやり取りはできません!
例えば2つのecサイトを運営している場合、片方のみ外部システムとAPI連携しても、もう片方は手動で対応…なんてことになるとAPI連携でできることで紹介した「在庫連携」機能で誤差が発生する可能性もあります。みなさんのecサイトと外部システムのAPI連携対応可否はしっかり確認してください。
API連携をすると、全ての受注が自動で連携されるため、一部の受注だけは連携対象外ということはできません。
たとえば、発送代行サービスを利用してAPI連携する場合、一部の商品は自分の手元から出荷(または直接工場から出荷)する場合、発送代行会社へもその発送分のデータが連携されてしまいます。この場合、発送代行会社へキャンセル連絡するなど工数が発生してしまうので一部代行のみ考えられる場合は、API連携も慎重に検討してください。
初期設定費用やAPI月額利用料や、連携項目別の費用など、思いがけず追加費用が発生することもあります。機能確認と同様に費用発生についてもしっかり確認しましょう。
ここまでAPI連携で実現できる手間の削減を解説してきましたが、何より重要なのは最初にECカートや発送代行サービスを選定する際にしっかりと自分たちのやりたい運用をイメージして、それに見合うサービスを選定することです。
先ほども書きましたが、委託先の変更やECカートのリプレイスは予想以上に工数や費用が発生するので、予め、現状含め、将来のことを考えて選定されると良いかと思います。また、コスト面でCSV連携を選択することはありますが、その際でも中長期的にスムーズにAPI連携に移行できるように同じく実現の可否を考えて選定を進めてください。