ネットショップを運営しているなかで、自身が肌で感じるユーザーの反応と、実際の動きに思いのほか開きがあることが少なくありません。その点、BASE Appsを使えば、流入経路やページビュー数、直帰率や広告の費用対効果など、多彩な角度からショップの実情を可視化、現状を客観視できるようになります。そこで今回は、ショップの課題を分析できるBASE Appsについて詳しく解説します。
目次
BASE Appsとは
ネットショップには表向きには分からなくとも、ユーザーの目に見えない所にさまざまな重要機能が存在します。検索で上位表示を狙うためのSEO設定、配送日や送料といったショップルールの設定、売上管理や利益計算など、丁寧かつ細やかに、あらゆる仕組みや機能を盛り込んではじめて、多くのユーザーから支持されるネットショップが構築できるといえるでしょう。
BASEでは、そのような重要機能を約80種類におよぶ「BASE Apps」によって提供しています。これらの力を活用するとしないとでは、間違いなく成果に大きな開きが出るといえるでしょう。その中でも今回は、ショップの課題を分析できるBASE Appsに的を絞って詳しく解説していきます。課題を分析し、改善点が明確になれば、ショップサイトのブラッシュアップができ業績アップも期待できるため、ぜひ積極的に活用してみてください。
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Google Analytics 設定
「Google Analytics 設定Apps」を使うと、BASEで作成したショップサイトとGoogleAnalyticsとの連携が可能になります。
GoogleAnalyticsといえば、ショップサイトのデータ分析における筆頭です。BASEのデフォルトでも、売上金額や注文数、平均注文単価、ショップの閲覧数(ページビュー)、商品別閲覧数、SNS経由の流入数、総合ショッピングランキング順位といった指標が確認できます。しかし、GoogleAnalyticsの比ではありません。
GoogleAnalyticsならば、ネットショップ内のユーザーの動き、ページごとの平均滞在時間、直帰率、離脱率などが把握できます。直帰率を見れば、アクセスされても最初のページを見ただけで離脱されてしまった割合がわかります。この数値が高ければ、そもそもネットショップの魅力が薄い可能性があることを意味するので、何らかの対策が必要だとわかります。また、他にも独自に設定した資料請求や問い合わせ、購入といった目標(コンバージョン)がどれくらい達成されたかをさまざまな期間ごとに把握することもできます。加えて、ネットショップに訪問された流入経路として、自然検索か広告かSNSか、また流入される直前に閲覧していたネットショップのURLも確認可能です。
これらは、ごく一例に過ぎませんが、このように複数の指標から現状を客観視すると、売上が上がらない理由や改善すべき課題が、浮き彫りになるので「GoogleAnalytics設定Apps」の活用は、非常に有効といってよいでしょう。ちなみに「GoogleAnalytics設定Apps」を利用するには、あらかじめGoogleアカウントに登録しておく必要があります。
Googleコンバージョンタグ設定
「Googleコンバージョンタグ設定Apps」をインストールすると、Googleに広告出稿するためのコンバージョンタグが設定できます。
商品購入やアカウント登録、資料請求や問い合わせ、セミナーへの参加申込といったコンバージョン画面にコンバージョンタグを設定しておくと、Googleに出稿した広告を経由してネットショップにアクセスし、コンバージョン(購買)にいたったユーザーを識別できます。つまり広告がコンバージョン達成にどれくらい役に立っているか、という費用対効果を調査するのに役立つのです。
効果が高いとわかれば、その広告を継続する意義は大きく、なぜ効果があるかを深掘りし、さらに高い効果を上げるための対策に活かせるようになります。しかし、効果が低い場合は、広告を減らすか取りやめにするかなどの判断が必要になってきます。広告は出稿する時点ではその内容やターゲットを最良と判断していますが、実際にリリースしてみると、良い意味でも悪い意味でも思ったほどの効果を得られない場合が珍しくありません。よって、
「Googleコンバージョンタグ設定Apps」を使ってタグ設定をして検証することは、非常に重要と考えてよいでしょう。
ちなみにGoogle広告が掲載される媒体は、以下の7つです。
- 検索結果画面
- GooglePlay
- Googleマップ
- YouTube
- Googleが提携しているアプリ
- Googleが提携しているサイト
- Gmail
Yahoo!コンバージョンタグ設定
「Yahoo!コンバージョンタグ設定Apps」も、自社サイトにタグを設定することにより、Yahoo!に出稿した広告の効果を測ることが可能になります。
ちなみに、検索エンジンの利用者をGoogleとYahoo!で比べると、10~30代まではGoogle利用者の方が多く、40代でほぼ互角、50代以上になると、Yahoo!利用者の方が多い傾向にあります。それぞれの傾向を把握して、扱う商品に合ったサービスを選択する必要があります。
広告費に余裕があるなら、両者に出稿して自社との相性を検証してみるとよいかもしれませんが、余裕がない場合は利用者数が多いGoogleに出稿する方が、効果的な可能性は高くなります。
Yahoo!広告には、「検索広告」と「ディスプレイ広告」があり、それぞれが掲載されるのは、以下の各種コンテンツページになります。
- 検索広告→検索結果ページの提携パートナーサイト内など
- ディスプレイ広告→Yahoo!ニュース、Yahoo!天気、Yahoo知恵袋、ヤフオク!、Yahooファイナンス
アンケート
「アンケートApps」を利用すると、購入にいたったユーザーに限定したアンケートを実施できます。項目はテンプレートから選ぶのが原則で、独自での設定はできません。男女の別や年齢層、ショップを知ったきっかけなどについて質問できます。その結果を分析すると、どんなターゲットに対して、どのようなアプローチが有効かが明確になることもあるでしょう。
アンケートは、購入完了画面でのみ実施することになるため、メールやSNSを使ったアンケートの配信はできません。また、アンケートを実施した時点で、個人情報取扱事業者になることも認識しておかなければならないでしょう。
この場合、以下の3つの義務が発生します。
- 個人情報の利用に関する問い合わせ窓口(担当者名や連絡先を明記)を設置する。
- 個人情報の利用目的を明確にする。
- 第三者に個人情報を提供する場合は、本人の同意を得る。
2番目の利用目的については、表示した以外の目的で利用した場合、処罰や損害賠償の対象となる恐れもあるので、十分に注意してください。
広告効果測定
「広告効果測定Apps」を利用すると、先のGoogle広告やYahoo!広告以外にFacebookやそれ以外のプラットフォームにおける広告のコンバージョンタグを設定することができます。
まとめ
ネットショップ経営で成果を出すためには、常にユーザーのサイト内の動きや広告効果を検証し、課題が見つかれば速やかに新たな対策を講じるのが大切です。ネットショップ運営には、これで合格、という完成形はなく、上には必ず上があるので、PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(検証)→ACTION(改善)からなるPDCAサイクルを回し続けることが強く求められます。その一助として、ぜひBASE Appsを有効利用しましょう。
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