ネットショップを開設し、いざ商品が売れたときに悩むのが “発送業務” です。
どの発送代行を利用すれば安く送れるのか?など、日常では多く発生しない発送業務についてわからないことが多いかと思います。
特に、配送会社にはヤマト運輸・佐川急便そして日本郵便と大手配送会社が3社あります。この3社のサービスや料金の違いを1つずつ比較することは難しいかと思います。尚、この3社の違いをまとめている「ネットショップの配送料金=ヤマト・佐川・日本郵便を徹底解説」もぜひご参照ください。
目次
日本郵便を利用するメリットは?
日本郵便を利用するメリットのひとつめは、全国どこでも一律の料金で配送が可能な点です。これにより、遠隔地への送付でも追加費用を気にせず利用できること。
続いては、その網の目のような拠点ネットワークにあります。郵便局は全国各地に点在しており、また郵便ポストも街中の至る所に設置されているため、発送や受け取りが容易です。
3つめは、さまざまなサイズや重さの荷物に対応した多種多様なサービスがあることです。小さな商品から大型の荷物まで、必要なサービスを選べます。これらの特性は、日本郵便が他の宅配サービスに比べて持つ独自の利点と言えます。
日本郵便の配送メニューは多彩で、中でも「クリックポスト」、「ゆうパケット」、「ゆうパック」はその特性から多くのネットショップで活用されています。
「クリックポスト」は、最大3cm厚・1kgまでの小型の荷物を全国どこでも一律の料金で送れるサービスです。インターネットから簡単に発送手続きが可能で、発送ラベルの印刷から荷物の追跡まで、パソコンやスマートフォンから一手間で行えます。これにより、小型の商品を低価格で、効率的に発送することが可能となります。
次に「ゆうパケット」は、2kgまでの小型の荷物を対象としたサービスです。全国一律料金で、ポストへの投函または宅配で配送されます。追跡サービスが付いており、荷物の配達状況を確認することが可能です。ネットショップなどで、商品を効率良く、安全に配送するのに適しています。
そして、「ゆうパック」は、大型や重量のある荷物に対応する便利なサービスです。全国一律の料金で、時間帯指定も可能で、高額な荷物に対する補償制度もあります。そのため、大切な荷物を確実に届ける際には最適な選択となります。
これらのサービスを駆使することで、日本郵便は多様な配送ニーズに対応し、ユーザーの利便性を向上させています。
日本郵便の配送サイズ一覧
配送方法やサイズの選択肢はヤマト・佐川と比較して圧倒的に日本郵便が種類豊富です。その中で一番利用されているサービスを紹介します。
- クリックポスト
- ゆうパケット
- ゆうパック
クリックポスト
日本郵便の中では、価格が安く商品を発送する際に一番利用されている配送サービスかもしれません。
自宅で簡単に、運賃支払手続きとあて名ラベル作成ができ、全国一律運賃で荷物を送れるサービスです。郵便ポストからいつでも差し出せます。フリマアプリやネットオークションに出品した小型の商品などを、安く、簡単に送ることができます!
土曜日・日曜日・休日も含めて毎日配達いたします。
- ポスト投函
- 追跡可能
- 全国一律料金
クリックポストの特徴は、運賃の支払いはネット決済で完了させ、宛名ラベルも自宅でプリントでき投函はポストで発送完了になるため、自宅で発送対応している場合手続きが簡単なところです。
利用料金
日本郵便の公式価格は以下の通りです。
全国一律 | 198円 |
摘要サイズ
- 大きさ(下限):長さ14㎝x幅9cm
- 大きさ(上限):長さ34㎝x幅25㎝
- 厚み:3cm以内
- 重さ:1㎏以内
利用時の注意点
- 決済用としてAmazon Pay・Yahooウォレットの登録が必要
- 荷物の補償なし
クリックポストまとめ
自宅で発送業務を行える簡易さと料金の安さが最大のメリットです。一方、そのために必要な決済やプリンターの準備など初期設定が煩雑なことがデメリットになるかもしれません。また荷物の破損・紛失時の補償が無いため、発送する商品の価格帯には注意必要です。
クリックポストは発送代行会社では利用していないサービスなので、自社で発送業務を行う場合、利用しやすいサービスです。
ゆうパケット
小さい荷物の発送時にサイズ別の料金設定がされている配送サービスです。
小さな荷物を送りたいときに。
- 重さ1kgまでの、小さな荷物の発送に便利なサービスです。
- 厚さに応じて運賃を設定しています。
- ポストに投かんするだけで差し出すことができます。
- 土曜日・日曜日・休日も含めて毎日配達いたします。
- 発送後、翌日~翌々日に配達
- 荷物の追跡可能
- 全国一律料金
ゆうパケットは発送サイズの厚みで料金設定がされ全国一律で発送可能なため、配送費を抑えて発送可能です。
利用料金
日本郵便の公式価格は以下の通りです。
厚さ1cm以内 | 厚さ2cm以内 | 厚さ3cm以内 | |
全国一律 | 250 円 | 310円 | 360円 |
摘要サイズ
- 3辺サイズ(縦・横・厚み)の合計:60㎝以内
- 長辺:34㎝以内
- 厚み:3cm以内
- 重さ:1㎏以内
利用時の注意点
- 専用の宛名シールあり
- 厚みによって料金が異なるため、梱包都度厚みを確認する必要がある
- 荷物の補償なし
ゆうパケットまとめ
クリックポストと同様に全国一律料金で発送が可能なため、ネットショップの送料設定がしやすい料金体系です。
ゆうパケットは発送代行会社でも導入しているため、発送代行へ依頼をする場合、ゆうパケットの利用が可能かを選択基準にすることもあるかもしれません。
ゆうパック
日本郵便の60サイズ以上の配送サービスです。
お客さまの大事な荷物を日本全国へ配達します。
- サイズ3辺合計170cm以下、重さ25kgまで対応
- 運賃はサイズとあて先別で算出
- 損害賠償制度:最高30万円まで
- 土曜日・日曜日・休日も含めて毎日配達いたします。
- 配達希望日時の指定が可能
- 郵便局またはコンビニへの持ち込みで割引あり
- 代引き対応
ポスト投函以上のサイズはこちらのサービスが適用されます。
利用料金
料金は発送サイズ・発送元地域・発送先地域で異なります。例として埼玉から東京へ発送する場合の日本郵便公式料金をご紹介します。
3辺合計サイズ | 料金 |
60サイズ | 870円 |
80サイズ | 1,100円 |
100サイズ | 1,330円 |
120サイズ | 1,590円 |
140サイズ | 1,830円 |
160サイズ | 2,060円 |
170サイズ | 2,410円 |
摘要サイズ
- 縦・横・高さの合計:170㎝以下まで
- 重さ:25㎏以内
利用時の注意点
- コンビニ持ちこみの場合、支払は現金のみ
- 信書の発送は不可
※信書:請求書・領収書・見積もり書・免許証など
ゆうパックまとめ
佐川急便・ヤマト運輸とサービス内容に遜色はありません。また通常取扱いサイズで170サイズまで対応可能な点は2社より広いサイズ展開になります。
60サイズ以上の商品の発送では、料金重視で配送会社を選定することがポイントになるでしょう。料金重視の場合、配送会社と直接契約している発送代行会社を利用することでより低価格で発送することも可能です。
60サイズ以上の発送料金については、是非当社の料金もご参照ください。
日本郵便を利用をおすすめできるネットショップは?
ゆうパックの利用を前提で話を進めさせていただきますと、ゆうパックの利点として、多数の営業所が存在し持ち込みが容易であり、持ち込むことでの割引が受けられる点が挙げられます。また、他の宅配業者と比べて基本サイズの規定が大きく、Webやスマホを利用した送り状の発行・印刷が可能です。さらに、荷物の追跡が発送者側からも確認できるため、安心して利用できます。一方、デメリットとして、基本的な割引は持ち込み時のみ、また、複数の荷物を一度に発送する際は営業所での確認に時間がかかること、冷凍物の発送ができない点が挙げられます。
以上を踏まえ、ゆうパックは、基本サイズの規定が他の宅配業者よりも大きいため、やや大きめの商品を扱うネットショップに適していると言えるでしょう。また、Webやスマホでの送り状発行・印刷機能があるので、オンラインでの業務効率化を求めるショップにとっても良い選択になります。荷物追跡が発送者側からも可能なので、顧客への安心感を提供したいショップにも適しています。ただし、冷凍物の発送ができないため、食品や冷凍商品を主に取り扱うショップでは他の配送方法を検討する必要があります。
まとめ
日本郵便では日本から海外へ発送することも可能です。追跡可能かつ配送リードタイムの短いEMSから、リードタイムが長くなるがより安く発送可能な国際eパケットなど用途にあわせた発送メニューが豊富です。(詳細は公式サイトをご参照ください。)
通販をこれから開業する方や発送代行(配送代行)の選定でお悩みの皆さんにとって少しでも役に立てば幸いです。
なお、STOCKCREWの物流サービスでは、もちろん日本郵便での発送にも対応しています。なお、全配送メニューが全国一律(沖縄除く)のため、シンプルでわかりやすい物流コストになっているのが特徴です。
料金一覧はPRICEをご覧ください。お客様の商品の詳細を伺えれば料金シミュレーションも可能です。お気軽にお問い合わせください。