近年インターネットの普及により、EC事業が注目されています。インターネットショッピングをビジネスモデルとしたECサイトが増加傾向にある現代ですが、「立ち上げにどのくらいの費用が必要?」や「運用費用はどのくらいかかる?」といった悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。本記事では、EC事業の立ち上げにかかる費用や運用にかかる費用について詳しく解説します。
ネットショップの運営は「【2022年度版】ネットショップ運営完全ガイド」でもより詳細を確認していただけます。
EC(electronic commerce)とは、インターネット上で行うビジネスのことです。具体的には、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのインターネットショップを思い浮かべていただくとわかりやすいでしょう。インターネット回線があればどこでもショッピングが可能になるため、消費者が積極的にモノを購入するようになっています。その結果、商品を消費者のもとへ配達する物流業界の業務の重要性が高まっています。ECは近年増加傾向にあり、今後もさらに増加する可能性が高い市場です。
EC事業は現在注目されているビジネスであるため、参入する企業が増加しています。EC事業をを立ち上げるために必要な費用は、おもに以下の5つです。
サイト作成費は、ECサイトを作成するための費用です。ECサイトは、EC事業の店舗の役割をするため、デザイン性や操作性などさまざまな部分へのこだわりが重要です。
カートシステム費は、オンラインストアにおける買い物を可能にする重要な機能「カートシステム」の導入費用です。オンラインショッピングをスムーズかつ効率的に行うために必要不可欠なものとなっています。
商品原価は、取り扱う商品の原価率です。基本的なECサイトの原価率は約30%であり、化粧品や健康食品の場合、10~20%まで抑えることが可能です。原価率はEC事業の利益に大きくかかわるため、慎重に設定しましょう。
撮影費は、ECサイトに出品する商品の撮影を行う費用です。ECサイトは、オンラインであるため、実際に商品を手に取れません。そのため、商品の良い部分を伝えるためには、きれいな画像のほうが有利なので、プロカメラマンなどによる撮影が重要です。
梱包資材は、商品を発送する際にきれいに消費者のもとへ届けるために必要不可欠です。EC事業の予算に余裕があれば、EC事業のロゴやパッケージを印刷した梱包材を用意することで、ブランディングにつながります。
以上の初期費用の相場は次の通りです。
EC事業を運用するために必要な費用は、おもに以下の5つです。
広告費は、EC事業の集客を行う費用です。多くのユーザーを獲得するためには、広告費をかけ、効果的に集客する必要があります。特に、商品を販売するユーザーのニーズを調査し、ターゲットを絞り込むことで効果的に事業を進めやすくなるため重要になってきます。
物流コストは、商品をユーザーのもとへ届けるためにかかる送料や商品を保管するための倉庫などの物流にかかる費用です。EC事業を立ち上げる際に送料をユーザー持ちにすることも可能ですが、送料無料でサービスを展開すると購入しやすくなり、多くのユーザーに利用してもらえます。
決済手数料は、ユーザーがクレジットや後払いにより、商品を購入した場合に決済代行会社に支払う費用です。決済手数料の相場は、商品価格の約3~5%です。
コールセンターは、ユーザーからの問い合わせを行う電話窓口にかかる費用です。事業を一人で行う場合は、コールセンターの費用は掛かりませんが、事業を大きくすると、一人では対応できなくなるため、必要になる可能性が高くなります。
チラシ/パンフレットは、ECサイトの商品を紹介するもので、商品に同梱します。チラシ/パンフレットの同梱は必須ではありませんが、自店舗の情報を記載した書面を同梱させることで、リピーターの獲得が見込めます。
以上の運用費用の相場は次の通りです。
EC事業の種類は大きく分けると「自社EC事業」と「モール型EC事業」の2つに分けられます。それぞれの特徴を詳しく解説します。
自社とモールの違いは「ネットショップ を開設するときに知っておきたい『モール』と『カート』の違い」でも詳細を紹介しています。
自社EC事業は、独自でECサイトを立ち上げ、ビジネスを行います。自社EC事業の特徴として、カスタマイズ性が高く、自身の思い通りにシステムを拡張できることです。EC事業を行う中で必要になった機能を途中から追加することや不要になった機能を削除するといったことが可能です。自社EC事業の注意点として、モール型EC事業に比べ、初期費用や運用費用の設定が異なるため比較検討が必要です。
大手ECサイトの運営会社の特徴もそれぞれ紹介しています。
モール型EC事業は、複数のECサイトをまとめたモール内に自身のECサイトを出店し、ビジネスを行います。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどがモールに該当します。モール型EC事業の特徴として、集客力が高く、初期費用や運用費用が自社EC事業に比べ安いことがあげられます。モール型EC事業の注意点として、モール内に自身のECサイトを出店させてもらうため、モールのルールに従わなければなりません。また、出店費や手数料などもかかり、カスタマイズ性が低いという難点があります。
EC事業を立ち上げる手順は次の通りです。
基本的に以上の手順でEC事業を立ち上げるのですが、目的を明確に決定する工程や事業形態を決定する工程は、中でも特に重要であるため、時間をかけ慎重に行いましょう。
経営が上手くいくECサイトの特徴は次の通りです。
このような特徴を持つEC事業は、比較的上手く経営が進んでいきます。また、時代に合わせた方法で柔軟な手法で事業を進められる能力がとても重要になります。
本記事では、EC事業の立ち上げにかかる費用や運用にかかる費用について詳しく解説しました。EC事業を立ち上げる初期費用は次の通りです。
また、運用していくための費用も必要です。
EC事業は今後もさらに増加する可能性が高い市場であるため、今後のEC事業に注目していきましょう。
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