ECカートサービスとして、平均年商2億円達成など業界最高水準を誇る「ecforce」。CMで有名タレントを起用するなどメディアの露出も増やしてきました。
注目が高まるecforceですが、運営していくうえで発送の自動化も大切なポイントです。利用を考えるなら、発送代行を組み合わせることで活用の幅がどこまで広がるのかが重要になります。ここではecforceを利用したサイト運営と発送代行を利用した自動化について詳細をご紹介します。
目次
ecforceとは
ecforceは、国内のD2Cに特化しているECカートサービスです。売上の最大化という面で強みを発揮し、注目を集めるようになりました。カートシステムだけではなく、広告運用やメーカーコンサルティングなども内製しており、精度の高いサービスを展開しています。
ecforceの特徴
ecforceの特徴として真っ先に挙げられるのが、コンバージョン率の高さです。
コンバージョン率はCVRとも呼ばれ、商品購入に至る確率のことを指します。アクセスから購入に至る割合であり、重要な指標として使われてきました。コンバージョン率の高さに影響しているポイントが、ecforceが作り上げてきた内製広告などのノウハウです。機能開発などに生かされており、コンバージョン率を高めやすい環境がecforceにはそろっているといえるでしょう。
そして、サポート体制も手厚くなっています。一般的なサポート対応としては、メールなどの事務的な作業に終始するでしょう。ecforceでは、専属サポート体制を作り上げてきました。専属になることでこれまでの活動も理解しやすく、サポートも的確なものに変わります。困ったことがあれば、答えに導きやすい相談体制を作ってきたのです。分析機能も充実しており、コンバージョンに生かせるようになっています。
3番めの特徴は、業務の自動化が進んでいることです。注文から出荷までの業務を自動化できるのは、API連携がもたらす効果で、時間もコストも削減できます。
ecforceのコンバージョン率の高さを生かし、リピート通販にも強みを発揮できるのは、API連携などさまざまなシステムを生かせるからです。こうした機能を使い、効果検証といったところも含めて、ecforceなら効率的な販売拡大を目指せるようになっています。
ecforceに関する注意点
ecforceは優れた点を数多く持っています。その反面、注意しなければいけない点も忘れてはいけません。以下3点には注意が必要です。
- 決済機能
- サイトデザイン
- 料金
ECForceの決済機能
いろいろな部分で内製化しているecforceですが、決済機能は内製化していません。他社の決済システムを使う必要が出てきます。契約に至るまでの時間のラグが生じるため、早めに連携の計画をしなければいけません。
サイト構築するときのポイント、サイトデザインは?
サイトデザインはテンプレートがあるものの数は多くないため、デザインの知識を求められる部分があります。HTMLはもちろんのこと、CSSやJavaScriptも必要です。販売以外に知識を要求されることを念頭に入れておかなければいけません。
料金体系について
ecforceの料金設定は、他のサービスと比較しても安いものではありません。費用負担が重くなり損益分岐点に影響を与える可能性もあるため、利益率などと比較し検討する必要があるでしょう。特にイニシャルコストとしてみれば、スタート時に大きな影響を与えます。
ecforceで発送代行を使うメリット
インターネットが普及し今では当たり前となった現在、ECサイトの普及も進んでいます。時代の変化の中で、ECサイトのあり方も変化を見せてきました。海外に販路を広げるケースも増えています。
インターネットには国境などの線はありません。いつでも目の前にいるかのように買い物ができるのです。このような距離感の喪失により、24時間素早く注文できる一方、手に入る商品にもスピードが求められるようになりました。そこで重要になってきたのが発送代行です。
現実的な問題として、商品の発送には大変手間と時間が掛かります。その分の人件費も掛けなければいけません。発送が業務全体の負担増大を招き、慢性的な人手不足に陥るのがECサイトの抱える問題点です。
ecforceでも、展開のスピードが重要なポイントになります。API連携で発送代行を活用できれば、ビジネスとして効率化を目指せ、展開速度や負担が変わるのです。
発送代行を利用すると、ecforceのビジネスにどんな変化が生まれてくるかが重要です。発送代行を活用すれば非常に強い味方となり、ecforceを利用したショップの利益率にも影響を及ぼします。発送代行を組み合わせたときのメリットは以下5点に集約できます。
- 在庫管理
- 伝票入力
- ピッキング
- 梱包
- 発送
在庫管理
発送代行では、商品を専用の倉庫に入れます。ここで商品を管理するので、在庫管理の手間が掛かりません。上がってくるデータで発注をコントロールできるので、過剰在庫などの問題を引き起こしにくくなります。もちろん、商品保管のスペース確保もいりません。
ネットショップの在庫管理については「もっと重要視すべき!ネットショップの在庫管理」でなぜ在庫管理が重要か詳細を説明しているのでチェックしてください。
伝票入力
商品を販売する以上、管理にかかわる伝票管理が必要になります。倉庫へ商品を入庫する際の入荷伝票入力など手間が掛かりますが、発送代行では専用システムで簡単に登録可能です。
ピッキング
ecforceで受注すれば必要な商品を選び発送します。商品の選定から運び出す作業までがピッキングです。
受注数が少ない間は大した手間ではありません。しかし、販売量の増加すると兼業しにくくなり、やがて専門のスタッフが必要となります。発送代行の場合、倉庫で管理しピッキングも代行するので専門スタッフもいりません。
より倉庫内作業を知りたい方はこちら「STOCKCREWとは?我々の内側全部見せます!倉庫編」もご覧ください。
梱包
ピッキングした商品を梱包し、発送できる準備段階です。ラッピングや封緘といった作業も発送代行が行います。同梱物も選択できるサービスもあるので、指示だけで手間を必要としません。
ネットショップの発送では同梱物が大切な役割を担っています。同梱物の重要性や発送代行選定の際のポイントは「リピート通販拡大には同梱物!発送代行での活用ポイントは?」もご覧ください。
発送
必要なラベルやあて名書きもしたうえで発送してくれます。ここまでの作業をすべて発送代行に委託できるので、人材を増やす必要がありません。商品の発送とともに経費として発生するため、必要以上に費用投入しないで済みます。経営の負担を増大させずに済むのです。
ecforceで発送代行を便利に使うポイント
ecforceで発送代行を使う場合には、いくつかのポイントがあります。まずは契約や初出荷までの流れをみましょう。
- 発送代行会社への問合せ
- 商品や日々の業務に関するヒアリング
- 契約
- 初回入荷と出荷
上記が一般的な流れです。API連携などもありますし、商品の倉庫への納品もタイムスケジュールの中に存在します。
その中で重要なのは、業務契約時のミーティングです。どのような流れになるか、自分たちが目指す品質なども確認できるでしょう。大事なことはデジタルな仕組みばかりではなく、ミーティングなどしっかりと意見を交わし対話する機会があるかも重要な確認項目です。
発送代行では、API連携がカギを握ります。注意しなければいけないのは、外部システムとのAPI連携でオプション契約が必要か否かです。発送代行会社を選定後はecforceにAPI連携について詳細を確認するほうがよいでしょう。
ecforceで発送代行にする基準
発送代行を利用するにあたり、どの段階で始めるのか基準も必要です。例えば数個の発送なら自分でやった方がコストは掛かりません。この線引きが重要になります。
- 発送業務の増加
- コストの問題
- 出荷精度の低下
- 人材不足
発送業務の増加
ecforceを活用し、発送業務の負担が増えたと感じたときには発送代行が便利です。販売の業務にリソースが集中できるためで、業務効の率化につながります。
コスト問題
発送に掛かるコストは、売上と連動するとはいえ重くのしかかります。このコストが増大したときに、効率化できる発送代行の価値が高まります。なかなか見えにくいところになるので、人件費を含め計算しなければいけないポイントです。
出荷精度の低下
出荷精度はリピート率に大きな影響を与えます。現在では口コミも広がりやすいため、精度が落ちると致命傷になりかねません。発送代行に任せると、発送にかかわる品質は均一化します。同梱物などもうまく活用すれば、精度の向上から顧客の定着を目指せるチャンスにもなるのです。
人材不足
深刻な問題につながるのが人材不足でしょう。ecforceを利用する理由のひとつに人件費の削減があげられるはずです。ECサイトの重要ポイントですが、販売までは削減できても、発送には専門のスタッフが必要になります。
人材を確保して教育し、育てる時間とコストを発送代行と比較検討してみるといいでしょう。API連携により工程を簡略化させ人材不足をカバーできる仕組みもある以上、ecforceと発送代行を組み合わせる大事なポイントになります。
まとめ
ecforceは非常に高機能で、市場でも高いポジションを目指せるのは確かです。それだけのイニシャルコストも必要となるため、事業計画が重要な意味を持ちます。
事業を拡大していく計画があるなら、発送代行の組み合わせは大きな意味が出てくる方法です。発送代行とAPI連携により人材やコストを削減し、業務の効率化を目指せます。発送精度の向上により、リピート確保やポジティブな口コミにつなげることもできるでしょう。ECサイトの経営に大きく寄与させられるのです。
大事なことは始めることではなく、維持することです。その仕組みを作るためにも、ecforceに発送代行を組み合わせることに意味があります。
STOCKCREWでは多くのecforce利用のお客様の発送代行を対応しているので、API連携から商品コードの設定まで細かなことも含めてお気軽にお問い合わせください。