ネットショップを手軽に構築できる「Shopify」では、サイトのページデザインを簡単にカスタマイズでき、ブランディングやユーザーの購買意欲を刺激しやすくなります。しかし、ページデザインのカスタマイズをどうするのか悩まれてはいませんか? 本記事では、Shopifyのページデザインをカスタマイズする2パターンの手順を解説します。さらに、おすすめのアプリやテーマも紹介しています。
目次
Shopifyのページデザインを簡単にカスタマイズするためには?
Shopifyの豊富なテーマとアプリを利用すると、初心者でも手軽にオンラインストアを立ち上げられるほか、コード編集という特別な知識なしでデザインを構築することで、意図しないエラーやバグのリスクを最小限に抑えられます。プログラミングの知識がない場合、コードを触ることで予期せぬ問題が発生する可能性がありますが、このリスクを回避できます。
さらに、Shopifyのデザインエディタは直感的で使いやすく、ドラッグアンドドロップ機能などを活用して、簡単にデザイン変更を行うことができます。これにより、アイデアやブランディングの変更に柔軟に対応できるため、ビジネスの成長や市場の変化に適応しやすくなるでしょう。
最後に、コード編集を行わないことで、将来のアップデートやテーマの変更が容易になります。コードをカスタマイズしていると、アップデート時に互換性の問題が生じることがありますが、この懸念を回避することができます。これらのメリットを活用し、Shopifyで効果的かつ効率的にオンラインストアを構築しましょう。
Shopifyのデザインをコード編集なしでカスタマイズできるおもな項目は次のとおりです。
- トップページ
- 商品ページ
- 問い合わせ
以下、上記の3つの項目をカスタマイズする方法を解説します。
トップページ
トップページは、ユーザーがサイトに訪れた際、最初に目にするページになります。トップページのデザインをカスタマイズすることで、ECショップのブランドアピールにつながり、ユーザーの購買意欲を刺激できます。カスタマイズする方法は次の通りです。
- Shopifyの管理画面「テーマ」から「カスタマイズ」を選択
- エディタ画面を開きコンテンツの追加・削除・並び替える
- 反映されているかトップページを確認
商品ページ
商品ページでは、販売する商品の情報を発信します。商品画像や商品名、情報を効果的に伝えるためカスタマイズします。具体的なカスタマイズ方法は次のとおりです。
- Shopifyの管理画面「ページ」から「ページを追加」を選択
- タイトル・説明・メディア(商品画像)・価格などを設定する
- 反映されているか商品ページを確認
問い合わせ
ユーザーとの関係性を持てる窓口である問い合わせをカスタマイズし、ユーザーフレンドリーなショップにします。
- 「設定」から「一般設定」に進み「送信元のメールアドレス」を確認・設定
- Shopifyの管理画面「オンラインストア」から「テンプレート」を選択
- 問い合わせフォーム用のページテンプレートを選択
- メニューやフッターに設置
- 反映されているか問い合わせフォームを確認
Shopifyのデザインをカスタマイズできるおすすめアプリ7選
Shopifyでは「ストア」から、簡単にボタンなどを追加できるアプリをダウンロードできます。その中でもおすすめの7つのアプリを紹介します。
Ali Orders AliExpress Dropship
ツール名:Ali Orders AliExpress Dropship
価格:無料
作成:FireApps
Ali Orders‑AliExpress Dropshipを使用すると、AliExpress(中国メーカー、流通業者から直接商品を購入できる通販サイト)の商品群を一括でShopifyストアへ取り込めるようにするアプリです。個別に手動で取り込む手間がなく、自動化されたプロセスで運用できます。
そして、完全自動化されたインポート機能により、わずかなクリック操作で注文処理を簡単に自動化できるようになります。これにより、効率的な運営と時間の節約が実現できます。
Whatsappチャット+ Whatsapp共有
ツール名:Sales Notification by MPS
価格:無料プランあり(7日間の無料体験)
作成:MakeProSimp
Facebook MessengerおよびWhatsAppチャットを用いて、顧客と簡単にやり取りができるアプリです。ユーザーがサービス利用中に不明点や疑問を抱いた際「お問い合わせ」情報を探す手間を省き、迅速に質問を行うことが可能です。このアプリケーションは、コミュニケーションの円滑化を図ることで、顧客満足度の向上やリピート率の増加につながると期待されています。
また、Facebook MessengerとWhatsAppは世界中で広く利用されており、国際的な顧客対応にも適しています。このように、顧客対応の迅速化やグローバル展開の効率化、さらにはブランドの信頼性向上が見込めます。
Improved Contact Form
ツール名:Improved Contact Form
価格:無料プランあり
作成:Awio
「Improved Contact Form」は、オンラインストアに簡単にカスタマイズ可能なお問い合わせフォームを追加できるツールです。このアプリは無料で利用でき、基本機能が提供されています。フォームのデザインや項目を自由に変更できるため、ブランドに合ったデザインを実現できます。
さらに、Google reCAPTCHAを組み込むことにより、スパムメールの防止が可能。また、フォーム送信後に自動で返信メールを送信する機能もあり、顧客に確認や対応状況を伝えられるようになります。Improved Contact Formの導入により、顧客からのお問い合わせ対応が効率化され、顧客満足度の向上や問題解決の迅速化が期待できます。
Bulk Image Edit - Image SEO
ツール名:Bulk Image Edit - Image SEO
価格:無料プランあり
作成:Hextom
Shopifyアプリ「Bulk Image Edit - Image SEO」は、オンラインストア内の画像編集やSEO対策を一括で行うことができる便利なツールです。このアプリを使用することで、商品画像のリサイズや圧縮を容易に行え、ページの読み込み速度が向上します。さらに、画像のファイル名やALTタグを一括で編集することで検索エンジンでのランキング向上を期待できます。
加えて、画像の透かしやテキストの追加が可能であり、ブランドイメージの強化に貢献します。このアプリの利用により、オンラインストアの運営効率が向上し、SEO対策が手間なく実現されると言えます。
CRM PLUS on LINE
ツール名:CRM PLUS on LINE
価格:無料プランあり
作成:Social PLUS Inc.
「CRM PLUS on LINE」は、LINEを活用した顧客対応と管理が可能なツールです。顧客とのコミュニケーションがスムーズに行われ、リアルタイムで問い合わせやサポートを提供できます。
さらに、個別の顧客情報を把握し、パーソナライズされたマーケティング戦略を展開可能。また、自動応答機能があり、効率的な顧客対応が実現されます。加えて、LINE上でプロモーションや新商品情報の配信が可能であり、顧客へのアプローチが容易になります。
StoreYa: Image Optimizer & SEO
ツール名:StoreYa: Image Optimizer & SEO
価格:無料
作成:Storeya
「StoreYa: Image Optimizer & SEO」は、画像最適化とSEO対策を同時に行うことができるツールです。このアプリによって、商品画像の圧縮やリサイズが簡単に実施でき、ページの読み込み速度が向上します。さらに、画像のファイル名やALTタグの最適化を通じて、検索エンジンでのランキングも改善されることが期待できます。
また、画像最適化によりモバイルユーザーの体験も改善され、コンバージョン率が高まります。加えて、定期的な画像監視機能を搭載し、新しい画像が追加された際に自動的に最適化が適用され、効率的な運営を実現します。
Shopcodes
ツール名:Shopcodes
価格:無料
作成:Shopify
「Shopcodes」は、QRコードを活用してオンラインストアの販促活動や購入プロセスを効率化するツールです。このアプリを用いることで、商品やコレクションに独自のQRコードを生成し、顧客が簡単にアクセスできるようになります。また、QRコードをオフラインの広告や店舗内で展示することで、顧客が直接商品ページにアクセスし、購入が促進されます。
さらに、QRコードからのアクセスデータを追跡・解析できるため、マーケティング戦略の最適化が可能です。このアプリを導入することで、オムニチャネル戦略が強化され、顧客エンゲージメントの向上が期待できるでしょう。
Shopifyのデザインをカスタマイズするおすすめのテーマ7選
Shopifyでは、アプリのほかにテーマをストアからダウンロードできます。テーマを利用することで、ショップのページデザインを簡単にカスタマイズできます。
Shopifyでは多数のテーマが提供されており、それぞれ独自のデザインや機能が特徴です。これらのテーマは、オンラインストアに個性的なビジュアルスタイルや機能をもたらし、顧客に印象的なユーザー体験を提供します。レスポンシブデザインやSEO対策、カスタマイズのしやすさなど、ビジネスニーズに対応した要素を含んだテーマも豊富に揃っています。Shopifyテーマストアを利用して、適切なテーマを見つけることができます。以下、おすすめの7つのテーマを紹介します。
Dawn
テーマ名:Dawn
価格:無料
作成:Shopify
「Dawn」は、実際にはテーマであり、モバイルファーストなデザインとパフォーマンスに重点を置いて開発されたものです。このテーマを使用することで、オンラインストアが素早く読み込まれ、顧客のユーザー体験が向上します。また、Dawnはカスタマイズが容易であり、ブランドやビジネスのニーズに合わせたデザインが可能となっています。
さらに、レスポンシブデザインにより、デバイス間での適切な表示を実現。Dawnの導入により、オンラインストアのパフォーマンスが向上し、コンバージョン率が高まることを期待できます。
Craft
テーマ名:Craft
価格:無料
作成:Shopify
広々とした空間と上品なタイポグラフィを利用した緻密で洗練されたデザインは、コンテンツを際立たせる効果があります。さらに、このデザインは、ブランドの価値やその意義を効果的に紹介するために、説得力のあるストーリーテリングを可能にするセクションとテンプレートが用意されています。
このデザインには、目的に合わせたビジョンを実現することができる柔軟な構造とカスタマイズ設定が含まれており、コードをいじることなくカスタマイズが可能です。これらの要素が融合し、オンラインストアに個性をもたらし、効果的なブランディングを実現できるでしょう。
Refresh
テーマ名:Refresh
価格:無料
作成:Shopify
「Refresh」では、大胆な見出しとミニマリストなカラーパレットを使用して、製品に焦点を当てた印象的なブランドステートメントを作成します。適応型のセクションレイアウトを活用して、顧客の声や成分、品質情報、特別な認証などを共有することができます。
また、柔軟なデザインとカスタマイズ設定により、ブランドビジョンに合わせてユーザーエクスペリエンスを更新することが容易になります。これらの要素を融合し、魅力的なオンラインストアを構築でき、効果的なブランディング戦略を実現するのに役立ちます。
Sense
テーマ名:Sense
価格:無料
作成:Shopify
鮮やかなカラーパレットと柔らかなグラデーションを組み合わせた曲線的な要素を使用し、顧客がストア内をスムーズに移動できるようブランドを活性化させます。顧客の信頼を築くために、体験談、動画、詳細な商品説明を活用して情報を提供します。
柔軟なデザインとカスタマイズ設定を駆使し、コードに触れることなく理想のビジョンを実現できるようになっています。これらの特徴が組み合わさることで、魅力的で効果的なオンラインストアが構築され、顧客に印象的なユーザー体験を提供できます。
Impulse
テーマ名:Impulse
価格:$350
作成:Archetype Themes
大型画像とダイナミックなビジュアルを特徴とした洗練されたデザインが魅力の「Impulse」。製品の特徴を際立たせるためにビジュアル要素に重点を置いています。また、広告キャンペーンやプロモーションを容易に実行できる機能が組み込まれており、マーケティング活動を強化するのに役立ちます。
レスポンシブデザインを採用しているため、スマートフォンやタブレットからのアクセスでも最適な表示が可能です。これらの特徴を活用し、顧客に印象的なショッピング体験を提供できます。
Prestige
テーマ名:Prestige
価格:$320
作成:Maestrooo
「Prestige」は、高級感あふれるデザインと美しいタイポグラフィで、ブランドイメージを引き立てます。とくに上質な製品やラグジュアリーブランド向けに開発されており、洗練されたビジュアルスタイルが特徴です。顧客の目を惹くために、大型画像やビデオを効果的に使用できるスライドショーやギャラリー機能が備わっています。
さらに、顧客に信頼感を与えるための機能、例えばお客様の声や特集記事の表示も可能です。レスポンシブデザインが採用されており、あらゆるデバイスでの最適な閲覧体験を実現します。このテーマを活用することで、優れたブランディングと印象的なショッピング体験を提供できます。
Symmetry
テーマ名:Symmetry
価格:$320
作成:Clean Canvas
「Symmetry」は、バランスのとれたデザインと機能性が特徴です。このテーマは、商品カタログを持つストアに最適で、クリーンで整理されたレイアウトにより製品が引き立ちます。多機能なヘッダーやフッターをカスタマイズすることで、ブランドイメージに合ったデザインが実現可能です。
また、ユーザーフレンドリーなナビゲーション機能が導入されており、顧客が容易に商品を見つけることができます。さらに、スムーズなページ遷移やレスポンシブデザインが採用されているため、デバイスを問わず最適な閲覧体験を提供します。
Shopifyのページデザインを高度にカスタマイズする方法
Shopifyは「Liquid」という独自のプログラミング言語で構築されています。LiquidはHTMLのコードを直接入力することで、カスタマイズを容易に行えます。Shopifyのデザインはコード編集を行えると、より高度なカスタマイズを実現できます。
プログラミング言語の知識がある場合は、コードによる編集で柔軟にカスタマイズできます。カスタマイズできるフォルダはLayout、Templates、Sections、Snippets、Assetsです。コードでのカスタマイズは次の手順で行います。
- Shopifyの管理画面「現在のテーマ」から「アクション」を選択
- 「アクション」の項目から「コードを編集する」を選択
- コードを入力する
- 反映されているかサイトを確認
まとめ
本記事では、Shopifyのページデザインをカスタマイズする方法をコード編集なしとあり2パターンの手順を解説しました。アプリやテーマを利用することでさらに簡単にページデザインをカスタマイズできるため、ぜひ利用してみてください。
「Shopify」でショップを作成したらどのように商品を発送するのかも合わせて考えなければなりません。発送作業が通常業務を圧迫する前に、発送代行に依頼することをおすすめします!詳細に関しては、以下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。