EC・物流インサイト

発送代行費用シミュレーション2026|月次出荷件数別コスト試算と自社発送との損益比較

作成者: STOCKCREW(公式)|2026年3月20日

「発送代行を使いたいが、どれくらいで元が取れるのかわからない」——費用相場は検索してもピンと来ず、見積もりを取ると複雑な料金体系に戸惑うケースが多いです。発送代行の費用は出荷件数・商品サイズ・業者の料金体系によって大きく変わるため、自社の条件に合わせた試算が不可欠です。

本記事では、発送代行の仕組みと費用の完全ガイドを前提に、月間出荷件数別の費用シミュレーションを具体的な数字で解説します。自社発送との損益分岐点の計算方法から、業者比較で見落としがちなコスト項目まで実務者向けに整理します。

この記事の内容

  1. 発送代行の費用構造:固定費と変動費の2層理解
  2. 変動費の内訳:入庫・保管・ピッキング・配送・資材費
  3. 月次出荷件数別の費用シミュレーション(30件〜1,000件)
  4. 自社発送のトータルコスト計算式
  5. 自社発送 vs 発送代行の損益分岐点の見つけ方
  6. 積み上げ式料金とコミコミ料金:見積もりで注意すべき構造の違い
  7. 業者比較で見落とされる「隠れコスト」5項目
  8. 商材カテゴリ別のシミュレーション:アパレル・食品・コスメ
  9. STOCKCREWの料金体系と試算例
  10. まとめ:シミュレーションより先に確認すべき3つの条件

発送代行の費用構造:固定費と変動費の2層理解

発送代行費用の2層構造:固定費 + 変動費 固定費(業者によって差が大きい) 初期費用:0〜30万円(業界相場3万円程度) 月額固定費:0〜5万円(システム料+事務費) → 閑散期・立ち上げ期にコストが重くのしかかる 変動費(出荷量に連動) 入庫費・保管費・ピッキング費・梱包費・配送費 商品1件あたり:400〜900円程度(60サイズ目安) → 業者によって積み上げかコミコミか構造が違う

発送代行の費用は「固定費(毎月必ず発生)」と「変動費(出荷件数・在庫量に連動)」の2層で構成されます。この構造を理解することが、適切なシミュレーションの前提です。

固定費には初期費用・月額システム利用料・月額事務手数料が含まれます。業界相場では初期費用が3万円前後、月額固定費が1〜5万円程度とされていますが、業者によって0円の場合もあります。固定費が高い業者は出荷件数が多いと1件あたりコストを下げられますが、小規模ECや月次変動が大きいEC事業者には不利になります。発送代行の料金はいくら?費用の内訳・相場で業界全体の料金相場を詳しく解説しています。

変動費は出荷量・在庫量・商品特性によって変動します。60サイズの一般商材で入庫から出荷まで全込みの相場は1件700〜800円程度とされていますが、業者によって積み上げ式(各工程ごとに単価が設定)とコミコミ式(配送料・梱包資材・作業費込みの1件単価)で見かけのコストが大きく異なります。発送代行の仕組みと費用でも指摘しているとおり、比較する際は必ず全項目を合算したトータルコストで比較することが重要です。

変動費の内訳:入庫・保管・ピッキング・配送・資材費

変動費は5つの主要項目から成ります。それぞれの相場と注意点を整理します。

①入庫費(検品・バーコード付与含む)

商品を倉庫に受け入れる際の検品・格納作業のコストです。業界相場は1個あたり10〜30円(バラ納品)、1箱あたり30〜150円(箱納品)です。検針が必要なアパレルや特別な受入作業が必要な商材は追加費用が発生します。

②保管費(月次)

商品を倉庫に保管するスペースの利用料金です。「使用坪数 × 坪単価」で計算されるケースが多く、相場は1坪あたり月額2,500〜7,000円程度(地域・倉庫グレードにより変動)。在庫量が多いほど保管費は増加します。物流倉庫の建設ラッシュと賃料動向で解説しているとおり、大都市圏の物流施設賃料は上昇傾向にあり、保管費に影響しています。

③ピッキング・梱包費

注文に対して倉庫内の商品を取り出し(ピッキング)、梱包する作業費です。相場は1件あたりピッキング20〜50円+梱包100〜400円。ピッキングの手法と自動化で詳述しているとおり、AMRを活用したピッキング自動化により処理速度と精度が向上します。

④配送費(宅配業者への支払い)

宅配業者(ヤマト・佐川・日本郵便など)に支払う配送料です。発送代行業者は大量契約による割引単価を持っており、個人での契約単価より安くなるのが一般的です。60サイズの相場は1件あたり400〜700円程度(発送代行業者の交渉力によって変動)。ヤマト・佐川・日本郵便の違いと選び方でも配送コスト比較を詳述しています。

⑤梱包資材費

段ボール・テープ・緩衝材などの梱包資材のコストです。相場は1梱包あたり30〜200円。発送代行業者が資材を一括調達することで単価が下がるケースが多く、自社購入より安くなることがあります。EC事業者のための梱包資材の選び方ガイドで詳細を解説しています。

月次出荷件数別の費用シミュレーション(30件〜1,000件)

月間出荷件数別に発送代行費用を試算します。前提条件:60サイズ商品・常温管理・都市近郊倉庫・積み上げ式業者(月額固定費3万円、1件あたり変動費500円)とコミコミ式業者(月額固定費0円、1件あたり560円)の2パターンを比較します。

月次出荷件数別・発送代行費用の比較試算(60サイズ基準) 月間出荷件数 積み上げ式A社(固定3万+変動) コミコミ式B社(固定0+560円) 差額(A社−B社) 30件/月 45,000円(1件1,500円) 16,800円(1件560円) A社が28,200円高い 100件/月 80,000円(1件800円) 56,000円(1件560円) A社が24,000円高い 300件/月 180,000円(1件600円) 168,000円(1件560円) A社が12,000円高い 600件/月 330,000円(1件550円) 336,000円(1件560円) ほぼ同等(逆転点) 1,000件/月 530,000円(1件530円) 560,000円(1件560円) A社が30,000円安い

このシミュレーションから見えるのは「固定費があるA社は月600件を超えると有利になる」という逆転点の存在です。月30件の段階では1件あたりコストが1,500円と非常に割高ですが、件数が増えるほど1件あたりコストが逓減します。一方、固定費ゼロのコミコミ式では件数に関わらず1件560円が維持されます。

この数字はあくまで試算であり、実際の業者選定には保管費・入庫費・オプション費用も加味する必要があります。特に商品の保管量が多い場合は保管費の占める割合が大きくなり、1件あたりトータルコストは大きく変わります。発送代行は月何件から使うべきか?損益分岐の計算では、さらに詳細な件数別の損益分岐分析を提供しています。

自社発送のトータルコスト計算式

発送代行との比較を正確に行うためには、自社発送の「見えているコスト」だけでなく「見えていないコスト」まで含めたトータルコストを計算することが必要です。多くの事業者が「配送料だけで比べて発送代行は高い」と判断しますが、実態は異なります。

自社発送コストの全項目

①配送料(宅配業者窓口持込単価):60サイズで約940円(ヤマト持込)。個人契約では割引がなく、大口割引を受けるには月間一定件数が必要。

②梱包資材費:段ボール・テープ・緩衝材など。小売調達では1梱包あたり150〜300円程度。

③作業時間コスト(最重要・見落とされやすい):1件の梱包・発送作業に平均15〜30分かかる場合、時給2,000円換算で1件あたり500〜1,000円。自分の時間を使っている個人事業主は「タダ」と思いがちですが、その時間を商品開発・マーケティングに使えば利益貢献できるため、機会コストとして計上すべきです。

④倉庫・スペースコスト:自宅の一部やレンタル倉庫を使っている場合の賃料按分。自宅の場合でも、ECに使用しているスペースの月額換算コストを計上します。

⑤管理システムコスト:在庫管理ソフト・受注管理システムの月額費用。

60サイズの商品を月60件自社発送する場合の試算:配送料940円 × 60件 = 56,400円、梱包資材200円 × 60件 = 12,000円、作業コスト667円(20分×時給2,000円) × 60件 = 40,020円、合計:108,420円。1件あたり約1,807円です。STOCKCREWの1件560円(コミコミ)と比べると、月60件で差額74,820円、年間で約89.8万円の差になります。EC物流完全ガイドでも、この見えないコストの可視化が発送代行導入判断の出発点と解説しています。

自社発送 vs 発送代行の損益分岐点の見つけ方

損益分岐点の計算は、「月間何件を超えたら発送代行の方が安くなるか」ではなく「月間何件から発送代行を使うと事業全体の利益が最大化するか」で考えることが正確です。

損益分岐点の計算式

発送代行の月額費用 = 固定費 + (変動費 × 出荷件数)
自社発送の月額費用 = (配送料 + 資材費 + 作業コスト) × 出荷件数 + スペースコスト

発送代行費用 = 自社発送費用 になる点が損益分岐点です。

STOCKCREWの場合(固定費0円・1件560円)と自社発送(1件1,807円)の比較:
560円 × X件 ≤ 1,807円 × X件
この式では件数に関わらず常に発送代行の方が安くなります(固定費が0の場合)。つまり「1件でも発送代行を使う方が安い」という結論になります。

実際には件数が少なすぎると保管費・入庫費用の割合が増えるため、月10件未満では自社発送が合理的な場合もあります。月何件から発送代行が有利かでは、保管費込みの精緻な計算を詳述しています。

積み上げ式料金とコミコミ料金:見積もりで注意すべき構造の違い

料金体系の2タイプ:積み上げ式 vs コミコミ式 積み上げ式(多くの業者が採用) 各工程(入庫・保管・ピッキング・梱包・配送)を個別単価で積算 → 使用条件・商品特性で金額が読みにくく比較しづらい コミコミ式(透明性が高い) 配送料+作業費+資材費を1件単価に統合 → トータルコストが先読みでき損益計算が容易

発送代行業者の料金体系には大きく2種類あります。積み上げ式は「入庫費10円/個+保管費3,000円/坪・月+ピッキング25円/件+梱包200円/件+配送費(別途)+資材費(別途)」のように各工程単価を積み上げる形式です。見積もり段階では数字が並んでいても、実際の月次請求が条件によって変動するため予測が難しくなります。

コミコミ式は「60サイズ1件560円(配送料・梱包資材費・作業費全込み)」のように1件当たりの総額を提示する形式です。損益計算が容易で、売上に連動したコスト管理ができるため、特に成長期のEC事業者に向いています。物流費とは?コスト削減の施策で詳述しているとおり、コスト構造の透明性は発送代行業者選定の重要な基準の一つです。

見積もりを比較する際は、必ず「自社の月次出荷条件を具体的に伝えた上での月額総コスト」で比較することが鉄則です。発送代行業者の選び方:メリットとデメリットでは、見積もり依頼時に伝えるべき6項目(商品サイズ・月次出荷件数・在庫SKU数・出荷先地域・同梱物・特殊要件)を詳述しています。

業者比較で見落とされる「隠れコスト」5項目

見積もり上の単価は安くても、使ってみると予想外のコストが発生するケースが多くあります。比較時に確認すべき5項目を整理します。

①最低出荷件数・最低利用料金

月次出荷件数が一定数を下回ると最低利用料金が発生する業者があります。月30件の出荷しかない月に最低利用料金5万円が請求されると、1件あたりコストが激増します。固定費ゼロ・最低出荷件数なしの業者を選ぶことで、閑散期のコストリスクが消えます。個人・小規模ネットショップのための発送代行選びでは、小ロット対応業者の選定ポイントを詳述しています。

②導入コスト(初期費用・システム設定費)

初期費用の相場は0〜30万円です。初期費用が高い業者は月次変動費が安い傾向がありますが、事業立ち上げ期や乗り換え時のキャッシュアウトが大きくなります。初期費用ゼロの業者であれば、試しやすく乗り換えリスクも小さくなります。EC事業の立ち上げにかかる費用でも、物流初期費用の位置づけを解説しています。

③API連携の有無・設定費用

Shopify・楽天・Yahoo!などの各モールとのAPI連携がない場合、受注データの手動入力やCSVアップロードが必要になります。この作業時間は見積もりに含まれないため、実質的な運用コストが上乗せされます。STOCKCREWの13以上のAPI連携のように双方向リアルタイム連携が整っている業者であれば、この隠れコストが消えます。物流EDIとシステム連携でも自動化の重要性を解説しています。

④繁忙期の追加費用・締め時間の変更

一部の業者は繁忙期(楽天スーパーSALE・年末など)に追加料金を設定したり、当日出荷の締め時間を繰り上げたりします。繁忙期こそ出荷速度が必要なのに、追加費用か締め時間遅延という逆の状況が発生します。発送代行倉庫の1日を完全解説でも、繁忙期対応の重要性を詳述しています。STOCKCREWはAMR100台以上でロボット稼働量を増やすことで繁忙期でも同等の品質を維持できる体制を持っています。

⑤返品処理・流通加工のオプション料金

返品受入・検品・再入庫が基本料金に含まれているか確認が必要です。また、同梱物(チラシ・サンプル・カード)の封入や熨斗がけなど流通加工が必要な場合の追加費用も事前確認が必要です。物流代行の付帯作業・流通加工では、主要な流通加工の内容と料金相場を解説しています。

商材カテゴリ別のシミュレーション:アパレル・食品・コスメ

商材カテゴリによって、発送代行費用の構造が変わります。3つの主要カテゴリについて特性と費用への影響を整理します。

アパレル:SKU数増加と検針コストが追加要因

アパレルは1商品のサイズ展開(S/M/L/XL)×カラー展開で SKU数が急増します。100アイテムのアパレルでも4サイズ×3カラー = 1,200SKUになり得ます。SKU数が多いと倉庫内の保管スペースが増加し保管費が上がります。また、アパレルには安全ピン・針などの危険物を見つける「検針」作業が必要なケースがあり、検針費用が別途発生する業者があります。アパレルEC物流の完全ガイドで詳述しているとおり、アパレル特化の発送代行業者はこれらの工程を標準料金に含めているケースが多いです。

食品・健康食品:温度管理と賞味期限管理の追加コスト

食品・飲料・健康食品は温度管理(常温・冷蔵・冷凍)の区分が必要です。冷蔵・冷凍対応倉庫は通常の倉庫より保管費が高く、同一業者内での温度帯別管理も設備コストが発生します。また賞味期限管理・ロット管理が必要なため、WMS側での追跡機能が求められます。サプリメントの発送代行・費用・保管条件では健康食品特有の要件と費用を詳述しています。

コスメ・美容:薬機法対応と品質保証の追加要件

化粧品・医薬部外品は薬機法の規制対象です。保管環境(光・温度・湿度)の管理が必要なケースがあり、特殊管理コストが発生します。また、シリアルナンバー管理・製造番号追跡が必要な商材では追加の管理費用がかかります。流通加工サービスの活用では、コスメ特有の封入・包装作業の代行について解説しています。

STOCKCREWの料金体系と試算例

STOCKCREWの料金体系は「初期費用0円・月額固定費0円・最低出荷件数なし・全国一律260円〜」のコミコミ方式です。最も代表的な60サイズで560円(配送料+作業費+資材費全込み)。

月間100件出荷の場合(60サイズ)

発送代行費用:560円 × 100件 = 56,000円/月
自社発送費用:1,807円 × 100件 = 180,700円/月
差額:124,700円/月 → 年間149.6万円の削減

月間500件出荷の場合(60サイズ)

発送代行費用:560円 × 500件 = 280,000円/月
自社発送費用:1,807円 × 500件 = 903,500円/月
差額:623,500円/月 → 年間748.2万円の削減

これらは保管費を除いた試算です。実際には在庫量に応じた保管費が発生しますが、STOCKCREWは約2.2万㎡(6,700坪)の倉庫を持ち、2027年には46,000㎡への拡張計画もあるため、スケールアップ余力が十分です。

最短7日での導入開始が可能で、Shopify・楽天・Yahoo!・BASE・Amazon含む13以上のAPI連携により、乗り換え後の運用自動化も即日対応できます。ISO/IEC 27001:2022認証取得済みで、顧客情報と在庫情報のセキュリティ管理も公的に担保されています。STOCKCREW完全ガイドで全サービス仕様を確認できます。

経産省のDX事業採択実績も持ち、AMR100台以上・7種類の自動化設備による繁忙期対応力は、EC物流ロボット(AMR)完全ガイドで詳述しているとおり、人手に依存しない出荷体制を実現しています。1,900社以上の導入実績を持ち、導入の流れもシンプルに設計されています。

まとめ:シミュレーションより先に確認すべき3つの条件

費用シミュレーションを行う前に確認すべき3つの条件があります。①固定費ゼロ・最低件数なしか(閑散期コストリスクの排除)、②コミコミ料金で透明性があるか(隠れコストなく損益計算できるか)、③API連携が整っているか(運用自動化コストを除いた実質比較ができるか)。この3点を満たす業者で初めてシミュレーションの数字が意味を持ちます。発送代行の仕組みと費用の完全ガイドでも詳細を確認できます。

STOCKCREWは上記3条件を全て満たし、かつ最短7日導入・1,900社以上の実績・AMR100台以上の設備を備えた発送代行業者です。STOCKCREWのサービス完全ガイド料金ページで詳細を確認の上、無料資料ダウンロードまたはお問い合わせからご相談ください。