ネットショップを始めるにあたり、Amazonや楽天などのECモールを使うか、オリジナルのネットショップを開設するか、という2つのパターンに大別できます。オリジナルのネットショップ経営を検討しているなら「BASE」というECカートサービスの利用もおすすめです。初心者でも驚くほど簡単な手順であっという間にスタートできるのがBASEの魅力。今回は、BASEを使ったネットショップの始め方について解説します。
目次
ネットショップ開設の流れ
まず、BASEでのネットショップ開設までの流れを大まかに説明しますと、以下の5ステップになります。
- アカウント登録を行う
- 「メール認証」「特定商取引法に関する表記の入力」「決済方法の選択」を行う
- 出品する商品を登録する
- 自社サイトのデザインを行う
- ネットショップをスタートさせる
途中でショップの屋号(任意)やURLなど、オリジナルな情報を入力しなければなりませんが、それらがすでに決まっているようなら、1時間もあれば最終手続きまで進むことができるでしょう(商品登録作業を除く)。それでは、各ステップについて、詳しく解説していきます。
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アカウントの作成
まずBASE登録画面から自身が経営するネットショップのアカウントを作成します。
トップページに、「メールアドレス」「パスワード」「ショップURL」の入力欄があるので、それぞれに入力していきます。「メールアドレス」は、現在使っているものでもよいですし、新たに作成してもかまいません。お客様やBASEとのやり取りで使用するため専用のアドレスがあると便利です。ちなみにこのアドレスはいつでも変更できます。
「パスワード」は、自身のページにログインする際に必要になります。
「ショップURL」は、「https://△△△(3文字以上のローマ字)base.shop」という形式になります。「base.shop」のドメイン部分は、同ページ内で提示される11種類の中から好きなものを選ぶことができます。
次に「反社会的勢力でないことの表明・確約に関する誓約書に同意」をします。ここは「チェック」を入れて「同意」するだけで大丈夫です。
3つの情報を登録
次に「メール認証」「特定商取引法に関する表記の入力」「決済方法の選択」の3つの登録作業に進みます。
BASEより、先ほど登録したメールアドレス宛に認証用のメールが送られてくるので、認証を行います。「noreply@thebase.in」のアドレスで「【BASE】新規登録のお知らせ」というタイトルのメールが届きます。「以下のURLにアクセスし、メールアドレス認証を完了していただきますようにお願いいたします。」のメッセージ下にある認証用のURLを「1回のみ」クリックします。「メールアドレスが認証されました」と表示されれば問題ありません。
続いて、遷移画面にて「特定商取引法に関する表記」を入力します。ネットショップのように通信販売を営む場合は、購入者保護(クーリングオフ等)、その他の取引上のトラブルを未然に防ぐ目的で「特定商取引法に基づく表記」を公開することが、法律上義務化されています。メールアドレスの認証報告画面で、「入力する」をクリックします。その後、表示される画面で以上の9項目を入力します。
- 個人か法人の区分
- 事業者の氏名
- 事業者の所在地
- 事業者の連絡先(電話番号)
- その他(営業時間・定休日等)
- 販売価格について(※販売価格は消費税込みになります)
- 代金(対価)の支払い方法と時期
- 役務または商品の引渡時期
- 返品についての特約に関する事項
入力後「保存する」をクリックしたら「特定商取引法に関する表記」の入力作業は終了となります。
続いて「決済方法の選択」に移ります。BASEでは、「クレジットカード」「キャリア」「銀行振込」「コンビニ・Pay-easy」「PayPal」「後払い」「Amazon Pay」の7種類の決済が可能です。
先程の入力画面上部右端の「決済方法の設定」タブをクリックします。画面下部中央にある【「BASEかんたん決済」利用申請】をクリックします。遷移画面で、決済方法を選びます。決済手段は多いほうが多くのお客様に対応できるためおすすめです。続いてそのまま下に移って、「屋号の入力(任意)」と「事業者の情報」にそれぞれ必要な情報を入力。「ショップカテゴリ」を選択したら「保存する」をクリックして「決済方法の選択」は終了です。
BASEでは、エスクロー決済といって、ショップと決済業者(クレジットカード会社や銀行など)の間で決済業務が行われるようにBASEが仲介役となって手続きを代行してくれます。本来なら、ショップが各決済業者と直接契約手続きをする必要があります。その手間を省いてもらえるので大変便利です。決済方法を増やしてもコストはいっさいかからないので良心的です。
商品を登録
続いては、いよいよ商品登録です。ホーム画面上に、「商品登録しましょう!」と表示されているので、ここをクリックします。もしくは、同画面の上部「商品登録」をクリックしても構いません。
すると商品登録画面が表示されます。「商品名」を入力し、「商品画像を追加」します。さらに「価格(税込)」「在庫数」を入力し、最下部の「表示・公開」で、「一番上に表示」と「公開する」の中で必要な項目にチェックを入れます。他の商品を登録してから公開したい場合は、「公開する」にチェックを入れないでください。
ちなみに1日に登録できる商品数は1,000件までです。写真は各商品につき20枚までとなっています。商品名については、255字、商品説明は約20,000文字までが上限です。商品価格の下限は50円、上限は100,000,000円となっています。
ショップデザインの編集
商品登録の後はネットショップページのデザインを編集していきます。デフォルトでデザイン設定がされていますが、それではショップイメージと合わなかったり、オリジナリティに欠けると感じる場合があると思いますので、自分好みにカスタマイズすることを強くおすすめします。
ホーム画面上部の「デザイン」をクリックすると、現在のページデザインが閲覧できます。「11種類のテンプレート」から選択するか、あるいは「有料テンプレート」から購入することができます。有料テンプレートは、安いものだと数千円、高いものでは20,000円くらいです。動画を挿入できるなど、無料プランにない機能が色々と備わっているため、本格的なサイト作りを望むなら、有料を選択する方がよいでしょう。
ページデザイン以外にも「ショップロゴ」のカラーや「背景」の画像とカラー、「ナビゲーション」のカラーの変更ができます。スマート画面上のモバイルテーマは、デフォルトで自動設定されますが、設定を外すとパソコンと同じ仕様になるため、注意が必要です。
ネットショップをオープンしよう
こうした設定が完了すれば、いよいよあなた専用のネットショップのオープンです。ホーム画面右上のショップアイコンを押して「ショップ設定」を選びます続いて、左端の「ショップ情報」タブを選んだら、「ショップ公開状況」の「公開」にチェックを入れます。「保存」をクリックすればサイトが公開されます。
ユーザーが見る実際の画面は、ホーム画面右上のショップアイコンから「ショップを見る」をクリックするといつでも閲覧可能です。
BASEは集客対策がポイント
上記の初期作業を済ませて自身のネットショップが開設できると、ひと仕事終えたような気になるかもしれません。しかし本当に大切なのは、ここからです。
というのも自社単体のネットショップの場合、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングのような巨大ECプラットフォームと異なり、その存在をほぼ誰も知らない状態からスタートするからです。つまりショップを開設しただけでは、おそらく誰ひとりとしてサイトを訪れることはない、と思っていただいてかまいません。
重要なのは、いかにして多くのユーザーにアプローチし、商品やサービスについて知ってもらうか、ということです。そのためには、SEO対策やSNSを使ったPRなどが不可欠でしょう。BASEには、APPsという専用の拡張機能が約80種類もあり、その中には、誰でも無料で利用できるSEO対策ツールやInstagramとの連携など、マーケティングに利用できる機能が多数用意されています。
ユーザーが欲しい商品を検索した際に、自社のサイトが上位表示されたり、Instagramからサイトへ訪問し、そのまま購入してくれたり、といった動きが活発になるように対策を施すことこそ、ネットショップ経営の主軸ともいえる戦略だということを強く認識しておきましょう。
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まとめ
BASEでネットショップを開く場合、スタンダードプランなら売上がない限りは1円も手数料が発生しません。登録も無料です。販促管理やデータ分析についても費用はかからないので、初心者でも安心してBASEでネットショップを始められます。
すでにYahoo!ショッピングや楽天市場といったECモールでショップ運営をしていて、これから本格的に自社独自の運営をしたいという場合にもおすすめできます。
ネットショップの運営が本格化すると、続いては「発送」が業務の中で大きなウエイトを占めるようになります。発送業務ばかりになってしまうと、肝心の集客業務に時間が割けなくなってしまいます。その対策としておすすめなのが、発送代行の利用。STOCKCREWの発送代行は安心・安全・低価格の三拍子揃ったサービスとなっています。気になりましたらお気軽にお問い合わせください。
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