ヤマト運輸の配送サービスと料金【2026年版】|ネコポス・ゆうパケット・宅急便コンパクトの使い分け
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通販・ネットショップを運営すると必ず必要になるのが商品の「発送」です。ヤマト運輸には小型のポスト投函型から200サイズの宅急便まで複数のサービスがあり、どれを選ぶかで1件あたりの配送コストが数百円変わります。とくに2025年2月には、終了予定だったネコポスの継続が決定し、クロネコゆうパケットと併存する現在の4サービス体制になりました。本記事では、ネコポス・クロネコゆうパケット・宅急便コンパクト・宅急便の料金体系、サイズ規格、補償内容、使い分けの判断基準、そして発送代行を活用したコスト最適化の方法までを、物流会社の視点で解説します。
ヤマト運輸の配送サービス一覧と選び方
EC事業者が利用するヤマト運輸の配送サービスは、大きく分けて上記の4つです。配送方法によって料金、サイズ規格、補償額、届け方、配達スピードが異なります。各サービスの特徴を正しく把握し、商品のサイズと顧客のニーズに応じて使い分けることが、物流費の削減とEC運営の効率化に直結します。
選び方の基本は「まず投函型で収まるかを確認し、収まらなければ箱型へ」という順番です。長辺34cm・厚さ3cm・1kg以内ならネコポスまたはクロネコゆうパケット、厚さ3cmを超えて専用BOXに収まるなら宅急便コンパクト、それ以上は宅急便という考え方です。EC事業者にとって特に重要なのは「同じ商品でも配送サービスの選択次第で1件あたり数百円のコスト差が生じる」という点です。以下、各サービスの詳細を物流会社の視点で解説します。
ネコポスとクロネコゆうパケットの詳細
小型・薄型の荷物をポストに投函するサービスとして、ヤマト運輸には「ネコポス」と「クロネコゆうパケット」の2つがあります。ネコポスは2023年に発表されたクロネコゆうパケットへの移行計画によりいったん終了が予定されていましたが、2025年1月にヤマト運輸が提供継続を発表し、同年2月からは両サービスが併存する体制になりました。「ネコポスは廃止された」という情報は古いため注意してください。
2つのサービスの違いは「配達網とスピード」
どちらも荷物の引き受けはヤマト運輸が行い、規格も長辺34cm・3辺合計60cm以内・厚さ3cm・1kg以内(2025年11月にサイズ拡大)で共通です。最大の違いは配達を担う網にあります。ネコポスはヤマト運輸の配達網で宅急便と同等の最短翌日に届くのに対し、クロネコゆうパケットは日本郵便の配達網に引き継がれ、お届けまで3日〜1週間程度かかります。料金体系も異なり、ネコポスは全国一律(上限385円)、クロネコゆうパケットは厚さ1cm・2cm・3cmの3段階料金です。ヤマト運輸公式のネコポスのページでは、規格と料金が次のように示されています。
長辺34cm以内(3辺合計60cm以内)、厚さ3cm以内、重さ1kg以内。上限料金385円。最短翌日配達。引受限度額3,000円。2025年11月よりサイズ拡大。
出典:ヤマト運輸「ネコポス」
両者の詳細な比較はネコポスとクロネコゆうパケットの徹底比較の記事にまとめています。
メリット
投函型2サービスに共通する最大のメリットは、全国一律または定額に近い料金でコストが予測しやすいことです。EC事業者にとって送料設定が簡単になり、利益率の計算も明確になります。ポスト投函のため受取人が不在でも届けられ、再配達が発生しません。どちらも追跡サービスに対応しており、配送状況を確認できます。リピート購入の多い消耗品や、メール便感覚で送れる薄型商品との相性が抜群です。
注意点
日時指定ができないため、特定の日時に届けたい場合は宅急便系のサービスを選ぶ必要があります。補償(引受限度額)は1個あたり3,000円までと限定的で、高額商品には不向きです。代引き(代金引換)には非対応です。また、どちらも法人・EC事業者向けの契約が前提のサービスで、個人がそのまま窓口で差し出すことはできません。ただし発送代行サービスを利用すれば、個人事業主でも間接的に法人契約の料金で利用可能です。
発送代行で格安に利用する方法
投函型サービスを最も安く利用する方法は、発送代行サービスを経由することです。発送代行業者はヤマト運輸と大口の法人契約を結んでおり、個人で契約するよりも有利な特約料金が適用されます。さらに、資材や送り状の準備も不要になり、資材費もコストダウンできます。STOCKCREWでは投函サイズ260円〜(配送料+作業料+資材料コミコミ・税抜)で利用可能です。ピッキングの効率化と精度を解説した記事では、倉庫内での出荷品質の担保方法も紹介しています。
宅急便コンパクトの詳細
宅急便コンパクトは、60サイズよりも小さな荷物を専用BOXで送るサービスです。ヤマト運輸公式サイトでは次のように説明されています。
60サイズよりも小さな荷物を手軽にオトクに送れます。宅急便と同様に利用でき、お届けは手渡しとなります。責任限度額はお荷物1個につき3万円まで(税込)。
2種類の専用BOX
宅急便コンパクトには「宅急便コンパクト専用BOX」(縦20cm×横25cm×高さ5cm)と「宅急便コンパクト薄型専用BOX」(縦24.8cm×横34cm)の2種類があります。専用BOXの購入が必須(各税込70円)で、市販の箱や封筒は使用できません。重量の制限はありません。
5つの特徴
宅急便コンパクトの特徴は、全国翌日配送(一部地域を除く)、着払い対応、日時指定可能、コンビニでの発送対応、そして専用資材の利用です。宅急便と同等のサービスレベルを維持しつつ、60サイズよりも割安に発送できる点が最大の強みです。三辺の最短辺が5cm以下の商品(化粧品のボトル、ヘアケア商品、小型のアパレルなど)の発送に適しています。
料金体系
宅急便コンパクトの配送料は宅急便と同様の距離制(発送元と届け先の距離で変動)で、専用BOX代70円が別途加算されます。公式の例では東京都から愛知県への発送で610円(専用BOX代別・2026年6月時点)です。最新の料金はヤマト運輸公式サイト(上記出典ページ)で確認してください。サイズの測り方や60サイズとの使い分けは宅急便コンパクトのサイズ・送料の解説記事にまとめています。
注意点
専用BOXの再利用はできません。BOXの厚みが外寸5cmを超えるほど著しく変形している場合や、ふたが閉まらない場合は発送できません。補強梱包が必要な場合(中身が割れ物など)は宅急便を利用すべきです。
発送代行で格安に利用する方法
宅急便コンパクトは距離制のため、遠方への配送ほどコストが高くなります。しかし発送代行サービスを利用すれば、大口契約の特約料金に加え、専用BOXの調達と梱包も業者が行ってくれます。STOCKCREWでは資材費込み・全国一律のコミコミ価格で薄型・小型商品の発送が可能です。料金の詳細はこちら。
宅急便の詳細
宅急便は、60〜200サイズ(三辺合計200cm以内、重さ30kgまで)の荷物を送るヤマト運輸の主力サービスです。補償(責任限度額)は荷物1個あたり税込30万円までで、4サービスの中で最も手厚い保証です。
サイズ規格と重量
| サイズ | 三辺合計 | 重量上限 |
|---|---|---|
| 60サイズ | 60cm以内 | 2kg |
| 80サイズ | 80cm以内 | 5kg |
| 100サイズ | 100cm以内 | 10kg |
| 120サイズ | 120cm以内 | 15kg |
| 140サイズ | 140cm以内 | 20kg |
| 160サイズ | 160cm以内 | 25kg |
| 180サイズ | 180cm以内 | 30kg |
| 200サイズ | 200cm以内 | 30kg |
サイズの算出方法は、出荷するダンボールの三辺(縦+横+高さ)の合計値で判定されます。たとえば縦20cm×横10cm×高さ7cmの商品は合計37cmのため60サイズが適用されます。
料金体系(2026年6月時点の現行運賃)
宅急便の配送料金は発送元と届け先の距離とサイズの組み合わせで決まります。関東発の主なサイズの運賃(個人向け・税込)は次のとおりです。
| 区間 | 60サイズ | 80サイズ | 100サイズ |
|---|---|---|---|
| 関東→関東 | 940円(キャッシュレス935円) | 1,230円(同1,221円) | 1,530円(同1,529円) |
| 関東→関西 | 1,060円(同1,056円) | — | — |
| 関東→九州・北海道 | 1,460円(同1,452円) | — | — |
2025年10月1日には120〜200サイズなどを対象とした運賃改定が実施されました(60〜100サイズは据え置き)。120サイズ以上の最新運賃や持込割引などの詳細はヤマト運輸の宅急便運賃一覧表で確認してください。ヤマト・佐川・日本郵便の3社をまたいだ料金比較は運送3社の料金比較記事にまとめています。
メリット
宅急便はどんなサイズの商品にも対応できる汎用性の高さが最大の強みです。全国翌日配送(一部地域を除く)、着払い対応、日時指定、コンビニ発送・受取、営業所止置きなど、すべてのサービスに対応。補償が最大30万円と手厚いため、高額商品の発送にも安心して利用できます。立方体に近い商品や、厚さ5cmを超える商品は、宅急便が最適な選択肢です。
注意点と発送代行の活用
宅急便は距離制のため、EC事業者が全国に発送する場合、配送先によって送料が大きく変動します。この変動を吸収するために「送料一律設定」や「送料無料」を掲げるEC事業者は多いですが、その場合は遠方への配送で利益が圧迫されます。
発送代行サービスを利用すれば、大口契約による特約料金で、個人契約よりも安い配送料が適用されます。さらにSTOCKCREWではサイズ別で全国一律のコミコミ料金を設定しているため、配送先による料金変動がなくなり、ネットショップの送料設定がシンプルになります。60サイズ530円〜(配送料+作業料+資材料込み・税抜)です。
4サービスの料金・補償・サイズ比較
ここまで見てきた4サービスの規格・補償・サービスレベルを一覧表で整理します。
| 項目 | ネコポス | クロネコゆうパケット | 宅急便コンパクト | 宅急便 |
|---|---|---|---|---|
| サイズ上限 | 長辺34cm・3辺60cm・厚さ3cm | 長辺34cm・3辺60cm・厚さ3cm | 専用BOX(20×25×5cm/24.8×34cm) | 三辺合計60〜200cm |
| 重量上限 | 1kg | 1kg | 制限なし | 2〜30kg(サイズ別) |
| 届け方 | ポスト投函 | ポスト投函 | 対面手渡し | 対面手渡し |
| 配達スピード | 最短翌日 | 3日〜1週間程度 | 最短翌日 | 最短翌日 |
| 補償(引受限度額) | 3,000円 | 3,000円 | 30,000円 | 300,000円 |
| 日時指定 | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 |
| 代引き | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 |
| 料金体系 | 全国一律(上限385円) | 厚さ別3段階 | 距離制+BOX代70円 | 距離×サイズ制 |
| STOCKCREW料金(税抜) | 投函260円〜 | 投函260円〜 | 要問い合わせ | 60サイズ530円〜 |
上の比較表のとおり、4サービスはサイズ・補償額・届け方・配達スピードで明確に差別化されています。商品の特性と顧客のニーズに合わせて選択することが重要です。
商品タイプ別のおすすめサービス
アクセサリー、スマホケース、文房具、パウチ型サプリなど薄型・軽量の商品は、スピード重視ならネコポス、コスト重視ならクロネコゆうパケットが候補です。化粧品ボトル、小型のアパレル、ヘアケア商品など厚さ3〜5cmの商品は宅急便コンパクト。それ以上のサイズや高額商品は宅急便60サイズ以上を選びましょう。BASEの送料設定を解説した記事でも、配送サービスごとの送料設計方法を紹介しています。
発送代行を活用して配送料を最適化する方法
ヤマト運輸の配送サービスを個人で直接契約する場合と、発送代行経由で利用する場合では、料金に大きな差が生じます。発送代行業者はヤマト運輸と大口の法人契約を結んでおり、個人や小規模事業者では得られない特約料金が適用されるためです。
コスト削減の3つのポイント
第一に、大口契約の割引料金です。個人契約の60サイズ940円(関東→関東・税込)に対し、STOCKCREWの60サイズは配送料+作業料+資材料込みで530円〜(税抜)。この差額410円は、月100件の出荷なら月41,000円、年間で約49万円のコスト削減になります。
第二に、全国一律料金による予測可能性です。経済産業省の市場調査では、EC市場の拡大が次のように示されており、出荷件数が増えるほど配送料の変動リスクは経営に直結します。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。
距離制の宅急便では、遠方への配送で利益が圧迫されるリスクがありますが、全国一律のコミコミ価格なら配送先による変動がなく、EC事業者の送料設定がシンプルになります。
第三に、作業時間の解放です。梱包、送り状の作成、配送キャリアへの引き渡しといった作業をすべて発送代行が行うため、EC事業者は商品企画やマーケティングに集中できます。STOCKCREWは楽天・Amazon・Shopify・BASEなど13以上のプラットフォームとAPI連携済みで、注文から出荷まで自動化できます。発送代行の費用構造の全体像は発送代行の費用の内訳と相場の記事に、楽天出店者向けの料金比較はRSLとSTOCKCREWの徹底比較に、Amazon出品者向けの移行手順はFBAから発送代行への移行ガイドにまとめています。
まとめ:商品に最適な配送サービスで物流コストを削減しよう
ヤマト運輸の配送サービスは、ネコポス、クロネコゆうパケット、宅急便コンパクト、宅急便の4つを商品のサイズ・重量・補償要件・お届けスピードに応じて使い分けることで、配送コストを最適化できます。2025年2月にネコポスの継続が決定し、スピードのネコポス・コストのクロネコゆうパケットという選択肢が広がったことは、小型商品を扱うEC事業者にとって追い風です。
ただし個人契約で利用する場合、距離制の宅急便では遠方への配送コストが利益を圧迫するリスクがあります。発送代行サービスを活用すれば、大口契約の割引料金、全国一律のコミコミ価格、作業時間の解放という3つのメリットで、配送コストを大幅に削減できます。
商品企画の段階から配送サイズを意識し、パッケージを厚さ3cm以内に設計できれば、投函サイズ260円〜で全国に発送可能です。この「たった1cmの差」が年間で数十万円のコスト差を生む可能性があります。
STOCKCREW完全ガイドやEC物流完全ガイドも参考に、まずは無料の資料ダウンロードから、またはお問い合わせからお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ネコポスはもう使えないのですか?
使えます。ネコポスはクロネコゆうパケットへの移行に伴いいったん終了が予定されていましたが、2025年1月にヤマト運輸が提供継続を発表し、同年2月以降はクロネコゆうパケットと併存しています。ネコポスは宅急便と同等の最短翌日配達、クロネコゆうパケットは日本郵便の配達網で3日〜1週間程度という違いがあります。
Q. 商品開発段階で配送サイズを意識するメリットは?
パッケージを厚さ3cm以内に設計できれば投函サイズ(STOCKCREWなら260円〜・税抜)で発送でき、3cmを超えると60サイズ(同530円〜・税抜)になります。この約270円の差は月間数百件の出荷で数万円〜十数万円のコスト差になるため、商品企画の段階から配送サイズを意識したパッケージ設計が重要です。
Q. 宅急便コンパクトと宅急便60サイズはどちらが安いですか?
個人利用の場合、宅急便コンパクト(東京→愛知の例で610円+専用BOX70円=680円)は宅急便60サイズ(関東→関東940円)より安い設定です。ただし発送代行経由なら、STOCKCREWの60サイズが530円〜(税抜・コミコミ)で、宅急便コンパクトの個人料金よりも安くなります。料金の詳細はこちら。
Q. ヤマト運輸以外のキャリアも使えますか?
発送代行サービスによっては、ヤマト運輸だけでなく佐川急便などの複数キャリアと契約しており、商品のサイズや配送先に応じて最適なキャリアを自動選択する仕組みを持っています。複数キャリアの使い分けを自社で行うのは手間がかかりますが、発送代行に委託すれば自動化できます。ECモールの特徴を比較した記事では、モールごとの配送要件の違いも紹介しています。
Q. 離島への配送は追加料金がかかりますか?
宅急便・宅急便コンパクトは離島でも原則として同一の運賃表が適用されます(配達日数は通常より長くかかる場合があります)。STOCKCREWの全国一律料金も、離島を含む日本全国が対象です。
Q. 発送代行を使うとどのプラットフォームのショップでも利用できますか?
はい。STOCKCREWは楽天・Amazon・Shopify・BASEなど13以上のECプラットフォームとAPI連携済みで、どのプラットフォームでショップを運営していても同じ配送品質・同じ料金体系で発送代行を利用できます。Shopifyの機能と特徴を解説した記事やBASEの料金プランを解説した記事でプラットフォーム別の物流設計を確認できます。
この記事の監修者
北原一樹
株式会社KEYCREW オペレーション部長。大手物流会社にて現場担当からセンター長を経て、営業・管理職を12年間歴任。物流業界での経験は24年に及ぶ。大規模顧客の初のEC・DCが併設された10,000坪規模の大型倉庫の立ち上げを主導した実績を持ち、月間100Mの赤字を抱えていた物流センターをわずか3か月で黒字化に転換させた。現在はSTOCKCREWにおいて部門管理・各拠点の収支管理・業務改善を統括。「現地・現物」「数字で現場を見る」「何事にも基準を作る」を信条に、年間5千万点の入出荷を支える高品質な物流オペレーションを実現している。