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倉庫管理システムとは?導入メリットや選定ポイントまでを徹底解説
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ネットショップ運営を始めると、発送代行会社と話をする機会があると思います。その際に、「JANコード」(ジャンコード)というワードがでてきませんか。
JANコード(ジャンコード)がないと不都合が生じるなどを発送代行会社から言われたことはございませんか?
そもそも「JANコード」(ジャンコード)って何でしょうか。小売業など行っていた人ならご存知の内容かもしれませんが、普通に生活していたら知らないと思います。今回は、「JANコード」(ジャンコード)について記載していきたいと思います。
JANコードは、ジャンコードと読みます。JANとは、 Japan Article Number code の略語です。
JANコードとは、日本工業規格(JIS)に定められている、商品識別番号とバーコードの規格です。
Japanとなっておりますが、れっきとした国際標準規格です。
国際的には、 EANコード ( European Article Number codeの略。読み方はイアンコード )と呼ばれております。
手許に何らかの商品があれば、パッケージの裏面を見てください。
商品がなければ、コンビニエンスストアに行った際の会計を思い出してください。店員が「ピッピッ」とバーコード読んでいたと思います。
(最近は、ファミリーマートやローソンではセルフレジが普及しているので、ご自身でやっていらっしゃるかもしれません。)
JANコードとは商品のバーコードのことを言います。では、JANコードは何を意味するのか?それは、「どの事業者の、どの商品か」をあらわすバーコードで、世界共通の商品識別番号なのです。
ネットショップをこれから始めたい、すでに開店しているがJANコードは未導入という方、ここからは知っておいて損のない情報です!なお、結論から先に紹介しますが、JANコードを導入するとさまざまな面でメリットがあるのです。
JANコードを発行する代表的な方法としては、JANコードを管理している「GS1Japan」の会員になり、そこから発行してもらうというものがあります。
GS1という団体は、世界規模で商品の識別やデータ交換を可能にするための国際的な規格団体で、商品や物流情報などの統一的な管理と共有を可能にするための基盤として、JANコードなどの識別子やEDI(Electronic Data Interchange)などのデータ交換規格を策定しています。GS1は、グローバルに展開されており、現在は170以上の国と地域に加盟しています。そのなかのひとつがGS1Japanとなります。
具体的なJANコードを発行してもらう手順は、まずGS1JapanのWebサイトにアクセスし、会員登録のページを開きます。続いて、会員種別の選択を行います。企業の場合は「法人会員」、個人事業主の場合は「個人事業主会員」を選択。その後は必要な情報、企業名や住所、連絡先、申請者名、申請者の役職や部署などを入力します。
ネットからの申請のほか、GS1Japanの頒布資料ページから「はじめてのバーコードガイド‐新規登録用‐(登録申請書付)」を注文から申請書類を提出する方法があります。登録申請書以外に提出する書類には、申請書、登記簿謄本、代表者印、代表者証明書などが含まれます。
なお、会員登録には、会員登録費用や年会費が必要となります。手数料を支払えば登録手続きを完了します。
JANコードを発行する場合は、商品の種類や販売方法、販売地域などを考慮して、発行するJANコードの種類や数量を決定する必要があります。また、JANコードには正確な情報を記載することが重要であり、商品情報を正確に管理することが求められます。
JANコードの取得には費用も発生するため取得をするか否かは十分に議論が必要かと思います。ここではJANコードを導入する4つのメリットを紹介します。
JANコードを導入することで、商品の在庫管理や出荷管理が効率化されます。JANコードをスキャンするだけで、商品名や在庫数などの情報が自動的に管理されるため、手間やヒューマンエラーを減らすことができます。
JANコードを掲載することで、商品情報の正確性が向上します。また、JANコードをスキャンするだけで、商品の詳細情報やレビューなどを簡単に閲覧することができます。これにより、ショッピング体験が向上し、購買意欲を高めることができます。
JANコードを導入することで、販売チャネルを拡大することができます。例えば、実店舗とネットショップで同じ商品を販売する場合、JANコードを使うことで、在庫管理や販売データの集計が容易になります。また、JANコードを導入することで、モールサイトやマーケットプレイスなどの多くの販売チャネルにも対応することができます。
JANコードには、商品の種類やメーカー情報などが暗号化されているため、商品の偽造を防止することができます。これにより、消費者に安心して商品を購入してもらうことができます。
JANコードは13桁(標準タイプ)と8桁(短縮タイプ)があります。
それぞれ番号の体系や棒状のシンボルと空白の並べ方についての仕様を定めているようです。
8桁のコードは日本独自で、パッケージが小さく13桁(標準タイプ)を印刷できない商品にのみ利用されます。
13桁のコードは日本の国コードである「49」または「45」で始まり、5桁または7桁のメーカーコード(GS1事業者コード)、5桁または3桁の商品アイテムコード<商品コード>、1桁のチェックデジットが続く。
またはとしているのは、13桁(短縮タイプ)は種類が2つあります。国コードが49で始まるのと45で始まるもので数字の意味するところが異なるためです。後ほど、具体的に説明させていただきます。
8桁の場合は国コードに続いて4桁のメーカーコード、1桁の商品アイテムコード<商品コード>、1桁のチェックデジットで構成されます。
◆国コード:規定値(日本であれば、45か49)
◆メーカーコード(GS1事業者コード):一般財団法人流通システム開発センターが貸与
◆商品アイテムコード<商品コード>:各個人または各法人が設定(以下で詳細説明)
◆チェックデジット:自動計算 (チェックデジットの計算方法 | GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター))
チェックデジット(check digit)とは、数字列の誤りを検知するために付加される検査用の数字のことです。
番号を伝達したり記録する際に誤りが生じたり、悪意の攻撃者が番号の改竄や偽造を試みると正規に発行した番号ではなくなるが、チェックデジットによる検査を行うことで簡単に誤った番号であることを検知することができるようにするものです。
つまり、JANコードが正規のものかどうかを検査するために使用される数字です。
まずは、国コードが49から始まるパターンの説明です。
国コードが49から始まる13桁(標準タイプ)数字の意味は以下のようになります。
1~2桁目:国コード(日本の場合は45 または 49 。上記の場合だと49)
3~7桁目:GS1事象者コード<JAN企業コード>(上記の場合だと12345)
8~12桁目:商品アイテムコード<商品コード>(上記の場合だと12345)
13桁目:チェックデジット(上記の場合だと9)
次に、国コードが45から始まる13桁(標準タイプ)数字の意味は以下のようになります。
1~2桁目:国コード(日本の場合は45 または 49 。上記の場合だと45)
3~9桁目:GS1事象者コード<JAN企業コード>(上記の場合だと8044450)
10~12桁目:商品アイテムコード<商品コード>(上記の場合だと001)
13桁目:チェックデジット(上記の場合だと5)
8桁(短縮タイプ)数字の意味は以下のようになります。
1~2桁目:国コード(日本の場合は45 または 49 。上記の場合だと12)
3~6桁目:メーカーコード(上記の場合だと3456)
7桁目:商品アイテムコード<商品コード>(上記の場合だと7)
8桁目:チェックデジット(上記の場合だと0)
商品について知りたいなどの理由でJANコード検索を行うとさまざまな情報を得ることができます。これから情報と活用方法をご紹介します。
店舗やオンラインショップで気になる商品が出てきた際にJANコードをスキャンすると、製品名、メーカー名、サイズ、材質、原産国、消費期限など商品の詳細を調べることができます。
JANコードを検索エンジンに入力することで、複数の店舗の価格を比較することができます。また、オンラインショップでは、JANコードを入力することで、商品の在庫状況も確認できます。
消費者にとって価格やすぐ購入できるかを知るための在庫情報は非常に重要な情報です。JANコードのある商品は消費者の利便性を高め購入意欲を向上させることも可能です。
JANコードを検索して、商品のメーカー名やブランド名を調べられたり、製造元のWebサイトやオンラインコミュニティでのレビューなどを確認することで、商品の信頼性を確認することができます。
JANコードの発行には少々手間がかかる、それほど大規模な商売を考えていない、という場合はJANコード発行はハードルが高くなるのではないでしょうか?そのような場合、商品アイテムコードを独自に作成して商品を管理する方法もあります。
商品アイテムコードは個々の商品を表すものであるため、自社で重複のないように設定し正確に管理する必要があります。
一般財団法人流通システム開発センターは以下のような注意点を挙げております。
① 商品アイテムコード3 桁を任意で設定し、自社で重複のないよう正確に管理してください。
② 新しい商品や、仕様が異なる商品(容量、味、色などが異なる※)には異なる商品アイテムコードを設定してください。また、ある商品に設定したJAN コードを、商品の終売(廃番)後、別の商品に設定することはできません。
③ 商品アイテムコードは、001 から順番に002、003…と設定する方法をお勧めします。一部の桁を商品分類別や、部門別の数字として使用すると、変更があった際に管理が難しくなるので避けてください。
※ 商品アイテムコードの設定基準は以下のようなものがあります。
ネットショップに商品を登録する際に、商品コードが必要になりますが、その際にもJANコードを保有しているだけで楽になります。JANコードを保有しているだけで、発送代行会社の在庫管理の負荷が下がるためコストダウンに寄与することもあります。
在庫管理の負荷が下がるということは、発送代行会社の誤発送等も減るため費用対効果を加味して是非検討してみてください。
発送代行ってなに?どんなことをしてくれるの?と興味があるネットショップオーナーのかた、ぜひ一度STOCKCREWにお問い合わせください!