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戦略物流8大機能とは?物流5大機能に3要素加えた物流戦略

戦略物流8大機能とは?物流5大機能に3要素加えた物流戦略

物流業界においては、作業効率向上やコストカットを実現するための「5大機能」と呼ばれるものが存在します。近年ではその5大機能に「情報」「管理」「調整」の3つを足して「戦略物流8大機能」という考え方も現れています。今回はベースとなる物流5大機能を中心に解説していきます。

目次

 

物流5大機能とは?

 

物流5大機能とは、物流の代表的な機能「輸配送」「保管」「荷役(にやく)」「包装」「流通加工」を指します。以下、それぞれの機能について解説します。

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物流5大機能:輸配送

輸配送は「輸送」と「配送」を合わせたワードです。改めてそれぞれの単語の意味を軽く説明しますと、輸送は2点間の「長距離」移動、そして配送は「短距離」の複数箇所への移動となります。さらに端的に言い表すならば、売り手から買い手へ商品を運ぶこと、となります。

輸配送の手段は、トラックなどの自動車や鉄道を用いる「陸送」、そして飛行機やヘリコプターを使う「空輸」そして船舶による「海運」の3通りがあります。ちなみに、輸配送は物流におけるコストの7割を占めるとも言われています。

海外物流のより具体的な業務は「商品を海外から輸入するときに知っておきたい貿易知識=インコタームズ」で紹介しています。

 

物流5大機能:保管

保管は倉庫や物流センターに商品を一定期間保管する作業を指します。商品を保管している期間は、品質を維持するために温度や湿度を保つ作業が重視されます。

保管の最大の目的は、必要なタイミングで必要な数を計画どおりに出荷できるようにする「需給調整」にあります。買い手から売り手に対して注文が入った際、在庫がなければ販売機会の損失はもちろんのこと、その売り手のイメージダウンにもつながってしまいます。

つまり、商品を売る側の在庫管理も、物流の一端を担っていると言えます。

「保管」のマメ知識~倉庫と保管機能~

 

物流5大機能:荷役(にやく)

荷役とは、輸配送するために荷物を積み込んだり、トラックなどから荷下ろしする作業に加えて倉庫や物流センターでの入出庫作業といった、荷物の積み下ろし作業を指します。

積み下ろし作業には荷揃え、積付、積卸、運搬、保管、仕分け、集荷の6工程があります。この6つの業務の効率化を図ることが、物流の生産性と品質の決め手となると言われています。

 

物流5大機能:包装

倉庫、物流センターにある商品を出荷するにあたっては、配送の段階で破損しないようにどんな商品でもそれに適した資材や容器で包装します。具体的には緩衝材で商品を包んでダンボールに入れる、といった作業です。包装は個々の物品を包装する「個装」、包装貨物の内側を包装する「内装」、そして包装貨物の外側を包装する「外装」の3種類に分類されます。

包装は商品価値を高めるために欠かせない、重要な作業です。

 

物流5大機能:流通加工

流通加工とは、流通の過程において商品の付加価値を高めたり、買い手(消費者、ユーザー)の利便性を高めるために行う作業です。

流通加工の例としては、倉庫や物流センターにまとめて運ばれてきた商品を小分けにしたり、プレゼントラッピングを施したりする作業となります。

流通加工のさらなる例を以下のリンクで紹介しているので、ぜひご参照ください。

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物流5大機能に加えられる「情報」

これまで紹介してきた5大機能が物流の機能として認知されていましたが、ここに新たに「情報」が加えられるようになりました。

流通の5大機能において出てくるさまざまな情報を正確に把握、そして効率的にサポートするために、IT企業、ITシステム会社が情報を管理するためのシステムを提供しています。

例えば、輸配送を滞りなく達成するための「運行管理システム」や「配送管理システム」は的確な配送を指示を経験の有無を問わずに出せるようになるだけではなく、最短ルートでの運行や不必要な車両を運行をストップできるため、燃料の削減、つまりコストカットを実現できるようになりました。さらには、二酸化炭素排出の抑制にもひと役買っています。

さらに「在庫管理・倉庫管理システム」というものもあります。これらによって、入出庫時のロット管理、賞味期限の管理までもコントロールするケースもあります。こちらのシステムについては、ひとつの倉庫などだけではなく、複数の拠点との連携も可能になっており、会社全体で効率的な商品管理が行えるようになっています。商品の管理だけではなく、進捗状況の確認も行いやすくなるため、トラブルへの対応を柔軟に行えるようになります。

在庫の管理は「もっと重要視すべき!ネットショップの在庫管理」でも詳細を紹介しています。

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まとめ

物流は「輸配送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」という5大機能にて構成されており、これらがすべて機能することが肝心です。近年ではこの2つに加え、とくに「情報」も重要視されるようになっています。この情報を管理するシステムを導入して利活用することで、業務効率化やコストの削減を実現できるようになります。

STOCKCREWでは輸配送以外の分野を担当し、ネットショップの業務効率化、コスト削減に一役買うことができます。興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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