ショップサーブのAPI連携で押さえる仕様|受注の取込条件・入金ステータスの変換・在庫わずか機能の注意
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ショップサーブを発送代行とAPI連携するとき、つないだあとに困りやすいのは、受注が取り込まれる条件と在庫連携で書き換わる設定です。SCシステムは、ショップサーブ上で受注処理中の注文のうち、お届け先の発送ステータスが「未発送」のものだけを取り込みます。さらに、決済方法と決済ステータスの組み合わせで入金ステータスが決まり、変換表にない組み合わせは取り込まれません。在庫連携をONにすると、ショップサーブの「在庫わずか機能」は「未設定」に書き換えられます。本記事では、ショップサーブのAPI連携の仕様を、認証の設定、受注の取込条件、入金ステータスの変換、商品コードと商品連携、出荷実績と在庫連携、連携後の運用の順に整理します。ショップサーブと発送代行の全体像や業者選びはショップサーブ×発送代行の連携実務ガイド、複数のカートの連携方式はECカート別の発送代行連携の比較で扱っています。ここでは、連携の仕様に絞ります。
API認証は、ショップサーブでID・認証キーを控え、SCシステムに入力する
ショップサーブとSTOCKCREWのAPI連携は、ショップサーブ側でAPIの利用を申し込んで認証情報を控え、その情報をSCシステムに入力して認証します。始める前に、連携したいECサイトの店舗登録をSCシステム上で済ませておきます。
連携が完了すると、「API認証に成功しました」と表示されます。「接続を解除」を押すと、API接続情報を削除できます。
受注は、受注処理中で「未発送」の注文だけが取り込まれる
SCシステムが取り込むのは、ショップサーブ上で受注処理中の注文のうち、お届け先の発送ステータスが「未発送」のものです。「受注処理中の注文」とは、「取引完了」「キャンセル」「ごみ箱に移動」のいずれも行われていない注文を指します。
取り込まれない注文は、3つの確認で見分ける
| 確認すること | 取り込まれない場合 |
|---|---|
| 注文の状態 | 「取引完了」「キャンセル」「ごみ箱に移動」のどれかが行われている |
| 不正注文シグナル | 正常ではない |
| 変換できる値か | 決済方法・決済ステータス・入金ステータス・配送方法・配送希望時間が、SCシステム側で変換できない |
複数のお届け先は、注文番号に枝番がつく
1つの注文に複数のお届け先がある場合、SCシステムの注文番号には、ショップサーブのお届け先番号(delivery_no)の値が枝番として付きます。ショップサーブの注文管理番号(serial_code)は、SCシステムの「モールID」に入ります。照合するときは、どちらの番号で探すかを社内で決めておきます。ほかにも、不正受注(illegal_status)は「フリー項目2」、定期購入の通し番号は「定期購入回数」、定期購入申込番号は「フリー項目1」に対応します。
入金ステータスは、決済方法と決済ステータスの組み合わせで決まる
ショップサーブの決済方法(method)と決済ステータス(status)の組み合わせで、SCシステムの入金ステータスが「入金済み」か「入金待ち」かが決まります。入金ステータス変換表にない組み合わせは、取込の対象外です。
決済方法ごとの変換
決済方法の全種類は、ヘルプの入金ステータス変換表で確認できます。ここでは決済方法をグループにまとめて示します。
| 決済方法 | 入金済みになる決済ステータス | 入金待ちになる決済ステータス |
|---|---|---|
| クレジットカード | 注文直後・決済依頼中・回収予定・回収済 | — |
| 代金引換 | 注文直後 | — |
| 後払い決済・NP後払い決済 | 与信OK | 与信OK以外 |
| ネットバンキング・コンビニ・ビットコインなど4種 | 回収済 | 回収済以外 |
| PayPay・d払い・au PAY・Paidyなどのスマホ・ID決済(6種) | 注文直後・回収済 | 注文直後と回収済以外 |
| 銀行振込・郵便振替 | 注文直後 | 注文直後以外 |
銀行振込は「注文直後」でも入金済みとして取り込まれる
変換表のとおり、銀行振込と郵便振替は、決済ステータスが「注文直後」の時点で「入金済み」になります。入金を確認してから出荷したい運用の場合は、このまま連携すると、入金の確認前に出荷の対象になることが考えられます。導入の前に、自社の銀行振込の入金確認の流れを、SCシステムの担当者に伝えて確かめます。確認する画面はショップサーブの注文管理、数えるものは銀行振込・郵便振替の注文が入金確認から出荷までに通る手順の数です。
商品コードは商品番号と枝番を連結し、商品連携はCSVで登録する
ショップサーブとSCシステムを連携するときは、ショップサーブ上で商品番号などの設定が必要です。商品コードの構成は、選択肢の有無で変わります。
| 商品の種類 | SCシステムの商品コード | ショップサーブ側で必要な設定 |
|---|---|---|
| 選択肢のない商品 | 「商品番号」そのもの | 商品番号 |
| 選択肢つき(商品バリエーション) | 「商品番号」と「商品枝番号」を連結した文字列 | バリエーション管理で商品枝番号を設定 |
商品連携は、ショップサーブから取得したCSVで登録します。商品コード・SKU設計の実務ガイドも参考に、付番の考え方を決めておきます。
- ショップサーブでCSVを取得する——お店運営から商品管理>在庫管理を開き、検索結果の下部の「在庫の一括登録・変更」からCSVをダウンロードします。「枝番付き」を選びます。
- SCシステムでアップロードする——メインメニューの商品>商品連携登録で対象店舗を選び、データインポート(モール形式)のタブでファイルをアップロードします。
- 商品を選んで保存する——インポート結果で登録する商品を選び、在庫連携をする商品は「在庫連携」のトグルをONにして、保存します。
ショップサーブの商品連携は、モール形式とSC標準形式の2種類のCSVで登録でき、API連携の設定の有無にかかわらず使えます。登録は、入荷予定の登録より前に済ませます。
出荷実績は3項目が送られ、在庫連携では「在庫わずか機能」が書き換わる
SCシステムで出荷が完了すると、次の3項目がショップサーブ側へ送信されます。
- 配送会社コード
- 出荷日
- 送り状No
在庫連携では、在庫わずか機能が使えなくなり、在庫数が上書きされる
SCシステムと在庫連携をすると、ショップサーブの「在庫わずか機能」は使えません。連携のときに「未設定」へ書き換えられます。在庫数も、連携のたびに上書きされます。そのため、在庫わずか機能を使っている品番と、在庫数を無制限に設定している品番は、連携を無効に設定します。在庫わずか機能・在庫設定の詳しい仕様は、ショップサーブの公式マニュアルで確認できます。
連携を無効にする品番は、商品連携の登録の前に洗い出す
連携を無効にする品番は、商品連携の登録で「在庫連携」をONにしない商品として分けます。連携をONにしてから気づくと、在庫わずかの表示がすでに書き換わっています。登録の前に、在庫わずか機能を使っている品番と、在庫無制限の品番を一覧にしておきます。確認する画面はショップサーブの在庫管理、数えるものは該当する品番の数です。
連携後の運用と、預けられる範囲・導入前のチェックリスト
連携が動き出したあとは、受注の修正や連携のON/OFFが運用の中心になります。ショップサーブで受注を修正したときは、SCシステムで該当の受注を削除すると、修正した受注がAPI連携で再び登録されます。一度連携された受注は再度取り込まれないためで、金額を修正した場合はSCシステムでも金額を手で修正します。受注を削除するときは、ECサイト側とSCシステム側の両方で削除します。連携する情報は、受注取得・受注更新・在庫更新を個別にON/OFFでき、ON/OFFのタイミングによってはすぐに反映されないことがあります。
ネクストエンジンなどのOMSと連携しているショップサーブを、SCシステムとも直接つなぐと、同じ注文を二重に取り込み、二重に出荷する原因になります。OMSを使っている場合は、OMS経由で受注を取り込みます。
預けられる範囲と、配送会社の荷受けの決まり
STOCKCREWは常温のみの対応で、冷蔵・冷凍の商品は預かれません。医薬品と酒類も対象外です。お客様の都合による返品の処理は受託しておらず、置き配は現時点で非対応です。高額な商品を送るときは、配送会社の荷受けの決まりも確認が要ります。ヤマト運輸は、宅急便で送れないものについて、次のように案内しています。
一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物
佐川急便も、賠償責任について、次のように案内しています。
佐川急便の賠償責任には責任限度額(荷物1個につき30万円)がございます。
EC市場の広がりとともに、カートと物流をつなぐ仕組みの整備は欠かせません。経済産業省は、市場規模について次のように公表しています。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。
導入前のチェックリスト
- 店舗を登録する——API連携の前に、SCシステム上でEC店舗を登録します。
- ショップIDと認証キーを控える——ショップサーブAPIを申し込み、マネージャー認証キーを控えて、SCシステムで認証します。
- 決済方法と決済ステータスを点検する——使っている決済方法が変換表にあるかを確かめ、銀行振込は入金確認の流れを確認します。
- 商品番号と枝番を整える——選択肢つきの商品は、バリエーション管理で商品枝番号を設定します。
- 在庫連携しない品番を洗い出す——在庫わずか機能を使う品番と、在庫無制限の品番は、連携を無効にします。
- 商品連携をCSVで登録する——「枝番付き」のCSVを使い、入荷予定の登録より前に済ませます。
- OMSとの併用を確かめる——OMSと連携済みなら、ショップサーブを直接つながず、OMS経由にします。
STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。
まとめ:ショップサーブの連携は「取込条件」「入金ステータス」「在庫の設定」を先に確かめる
ショップサーブのAPI連携で押さえたいのは、取り込まれるのは受注処理中で「未発送」の注文だけで、入金ステータスは決済方法と決済ステータスの組み合わせで決まることです。そのうえで、選択肢つきの商品は商品番号と枝番を連結した商品コードにそろえ、商品連携は「枝番付き」のCSVで登録します。在庫連携をONにする前に、在庫わずか機能を使う品番と在庫無制限の品番を洗い出し、連携を無効にしておきます。
発送代行の比べ方は発送代行おすすめ25選、物流全体の設計はEC物流完全ガイド・EC物流システム、モール運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ショップサーブの注文が、SCシステムに取り込まれません。なぜですか?
A. 取り込まれるのは、受注処理中の注文のうち、お届け先の発送ステータスが「未発送」のものです。「取引完了」「キャンセル」「ごみ箱に移動」のいずれかが行われた注文は対象外です。不正注文シグナルが正常でない場合や、決済方法・決済ステータス・配送方法・配送希望時間がSCシステム側で変換できない場合も、取り込まれません。
Q. 入金ステータスは、どのように決まりますか?
A. ショップサーブの決済方法と決済ステータスの組み合わせで、「入金済み」か「入金待ち」かが決まります。たとえばクレジットカードは、注文直後・決済依頼中・回収予定・回収済のいずれも入金済みです。変換表にない組み合わせは、取込の対象外です。
Q. 選択肢のある商品の商品コードは、どうなりますか?
A. ショップサーブのバリエーション管理で商品枝番号を設定すると、「商品番号」と「商品枝番号」を連結した文字列が商品コードになります。選択肢のない商品は、商品番号がそのまま商品コードです。
Q. 在庫連携をすると、ショップサーブの「在庫わずか機能」はどうなりますか?
A. 連携のときに「未設定」へ書き換えられ、在庫わずか機能は使えなくなります。在庫数も上書きされるため、在庫わずか機能を使っている品番と、在庫数を無制限にしている品番は、連携を無効に設定します。
Q. 出荷が完了すると、ショップサーブにどの情報が送られますか?
A. 配送会社コード、出荷日、送り状Noの3項目がショップサーブ側へ送信されます。
この記事の監修者
金子将大
株式会社KEYCREW ソリューション部門の責任者。大手ECプラットフォーム会社にてEC構築に関する開発・PM業務を7年間担当し、EC業界での豊富な技術知見を持つ。応用情報技術者・証券外務員2種の資格を保有。UIリニューアルやサービスリニューアルのプロジェクトマネジメント、Temu・ShopifyなどのEC外部API連携の新規開発・リプレイスを手がけてきた。クラウド環境のアプリログコストを60%程度削減するなどの技術的成果も上げている。KEYCREWではソリューション部門全体を統括し、技術で組織の仕組みを改善し、安定した運営と今後の成長につながる基盤づくりに注力。API連携・システム統合・EC自動化・DX推進に関する実践的な知見を記事に反映している。