ネットショップを経営するうえで、ユーザーが使いやすいサイトにしたり、対応できないことは受け付けないようにしておくといった、独自ルールを設定することは非常に重要です。そのためには、ショップサイトにそれ相応の仕組みをあらかじめ設定しておく必要があります。そこで今回は「BASE Apps」において、ショップを管理するためのルールが設定できるアプリについて紹介します。
目次
BASE Appsとは
BASEでネットショップを開設した段階では、あくまで販売体制の外枠が完成したにすぎません。つまりその内側を固める作業を行わなければ、多くのユーザーを満足させる操作性を備えることはおろか、サイトにユーザーを呼び込むことも難しいともいえます。
BASEには、業績向上を後押しするべく、売上アップ、金銭管理、集客力向上、売上分析など、さまざまな機能をもつアプリケーションが用意されています。それが「BASE Apps」です。BASEでネットショップを開設したオーナーなら、だれでもインストールして利用できます。なお、BASE Appsのほとんどは無料で利用できます。
今回は、その中でもとくにショップのルールを設定して管理できるBASE APPSについて掘り下げます。ちなみに、本記事でご紹介するBASE Appsはすべて無料で利用可能です。
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配送日設定
今や配送日が指定できないネットショップは、使い勝手が悪いとして、ユーザーから評価を得づらくなってしまいます。誕生日プレゼントや結婚記念日など、特定の日時にその商品が到着しなければその価値がダウンしてしまったり、不在で再配達を嫌ったりする理由により、買い控えが起きる恐れが高くなるのがその理由です。こうなってしまうと、ショップとしても大きな機会損失になってしまいます。また、扱う商品によってはショップ側の都合で配送日を設定しなければならないケースも少なくありません。
そこで「配送日設定」を使うと、ユーザーのニーズに合わせて自由に配送日や配送時間を指定してもらえるようになります。定休日や臨時休業などにより、対応できない日を設定することも可能です。
ネットショップでは、商品や代金、送料といった金銭的な要素が、購入決定の際の大きなポイントになります。さらに、多くのユーザーは「いつに届くか」「何日後から使えるのか」といった時間的要素を重視する傾向も強く、それらを総合的に考慮したうえで購入の最終決定をしていると考えてよいでしょう。その意味では、この配送日設定Appsはショップのルール管理上、重要度が高いといえます。
送料詳細設定
「送料詳細設定」を使うと
- 国や都道府県といったエリアごとの送料
- 全国一律送料
- 一定の購入金額以上で送料無料
- 商品ごとに異なる送料
- 完全送料無料
といったかたちで、送料についての細かな設定が可能となります。ユーザーは、送料がいくらか、または無料か、といった送料についてとても敏感です。異なるネットショップで同一の商品が金額も同じなら、送料を比較して安い方が選択されるというのは、ネットショップにおいてはごく当たり前にみられることです。
よって、売る側としては送料を安く見せるためにあえて送料を無料にし、その金額や一部を商品価格に上乗せする方法をとるのもひとつの販売戦略になります。ただし、無理をして送料も商品価格も安くしすぎると、経済的負担が増すため、期間を決めてセールの時だけ安くし、終われば元に戻すといった調整が必要です。そのような場合に、この「送料詳細設定」が有効になります。
商品検索
「商品検索」をインストールすると、ユーザーがショップサイト内で商品検索を行えるようになります。
商品の種類が多かったり、似たような品番や名前の商品が複数存在するといった場合は、商品検索がないと不便です。ネットショッピングでは、ユーザーは商品を直接手に取ることができないため、誤って注文してしまうことがあります。そうなるとお店側の過失……と捉えてしまうのがユーザー心理です。そこで型番や品番、正式な商品名などを使って検索できれば、そのような失敗を大幅に減らせます。
ただし、プロがサイトをデザインしてデザインマーケットで有料販売しているテーマについては、一部「商品検索」に対応していないケースがあります。詳しくは、購入を考えているテーマの「テーマ情報ー対応Aspps」で必ず確認するようにしてください。
年齢制限
酒類や電子タバコといった年齢確認が必要な商品を扱う場合は「年齢制限」を使うことにより、年齢確認機能をショップサイトにもたせられます。例えば、酒類の販売については、未成年者飲酒禁止法第1条の第4項によって、購入時に必ず年齢を確認しなければならないことになっています。よってアルコール類の販売を予定している場合は、この「年齢制限」は必須となります。
ちなみにBASEでは、年齢確認をする・しないに関わらず、出品・販売そのものを全面的に禁止しているアイテムが全部で34項目にわたって規定されています。これに反すると、BASEのシステムそのものを利用できなくなる可能性があるので、注意してください。詳細はBASE/販売不可・登録禁止商品をご確認ください。
ブロックリスト
「ブロックリスト」をインストールすると、特定のユーザーが商品購入するのを自動的にブロックすることができます。誠実にショップ経営をしていても、悪質なクレームや嫌がらせ、詐欺まがいの行為に悩まされるケースがゼロとはいいきれません。例えば、大量注文の後に大量キャンセルを繰り返されると、経営に支障をきたす恐れがあるので、大変困ります。そのような場合に同じユーザーからの注文を阻止できれば、混乱を避けられるのと同時に、精神面の負担も軽減できます。
いかなる迷惑行為にも毅然と対応するために「ブロックリスト」は必須のアプリといえるでしょう。
シークレットEC
「シークレットEC」を使うと、一部の決まったユーザーだけが利用できるショップサイトを作成することができます。
具体的には、パスワードを設定して、それを知るユーザーにのみ限定販売を行ったり、優良会員やリピーターしか購入できない特別なセール会場を設定したり、といったことが可能です。実店舗や他のサイトとの併用でプレミアム感を演出したり、プロの事業者限定の卸販売に活用したりといった利用法も考えられます。
独自ドメイン
「独自ドメイン」を使うと、BASEから開設時に与えられるテンプレートのドメインではなく、自社ですでに保有しているドメインや新たにショップ名を含んだドメインなどを活用できるようになります。
独自ドメインにすると、URLを見るだけでサイトの提供者や内容が判別しやすくなり、認知度がアップすることに加え、検索の際に上位表示される確率が高まるというメリットがあります。ECショップでの売上に重きをおき、より本格的なサイト作りを目指すなら「独自ドメイン」の導入をおすすめします。ただし、独自ドメインの所得と管理は自社で行う必要があるのでご注意ください。
英語・外貨対応
「英語・外貨対応」を使えば、サイトを日本語から英語に変換することができるようになります。さらに34カ国の外貨表示も可能となるので、海外展開を積極的に検討しているショップにはうってつけでしょう。
ただし導入の際には、並行して前述の「送料詳細設定」で、海外の配送方法を設定しなければなりません。また、デザインマーケットで販売されているテーマの中には、これらのAppsに非対応のものもあるので、よく確認してください。
まとめ
ショップルールを適切に設定し、管理できればユーザーは商品を選んだり買い物がしやすくなります。ショップやブランドの認知度をアップし、クレーマーをブロックすることもできるので、とくに初心者にとっては安心でしょう。今回ご紹介したAppsはすべて無料で利用できるため、ぜひショップの特徴に合わせて上手く活用してください。
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