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ネクストエンジンが越境EC「Cafe24」と業務提携|OMS連携で広がる海外展開と出荷の土台

  • EC・物流インサイト
2026年7月17日 公開

この記事は約12分で読めます

ネクストエンジンが越境EC「Cafe24」と業務提携 アイキャッチ画像

「越境ECに興味はあるけれど、何から手をつければいいか分からない」——多くのEC事業者が抱える悩みに、一つの選択肢が加わりました。受注管理システム(OMS)大手のネクストエンジンは、越境ECプラットフォーム「Cafe24」と業務提携し、両者を連携するアプリを提供すると発表しました。すでにネクストエンジンで国内の受注・在庫を一元管理している事業者にとって、使い慣れた基盤の延長で海外展開に踏み出しやすくなる動きです。本記事では、この提携の中身と、越境展開を支える国内出荷の土台づくりを解説します。出荷体制の整え方は発送代行完全ガイドもご覧ください。

この記事の内容

  1. NE×Cafe24の業務提携(6/30締結)
  2. なぜこの提携が重要か
  3. ネクストエンジン利用者にとっての意味
  4. 越境展開の土台は国内出荷
  5. OMS連携の発送代行で土台を整える
  6. まとめ:越境は"国内の足腰"から
  7. よくある質問(FAQ)

NE×Cafe24の業務提携(6/30締結)

コンベアラインが複数交差する出荷フロア全景(広角)
コンベアラインが複数交差する出荷フロア全景(広角)

OMSと越境ECプラットフォームの連携

ネクストエンジンを運営するNE株式会社は、越境ECプラットフォームを提供するCafe24 Corp.と、2026年6月30日付で業務提携契約を締結したと発表しました。これは同年4月に公表した基本合意を、具体的な実行フェーズへ移すものです。提携では、海外EC業務支援サービス「Cafe24 PRO」と、SaaS型ECバックエンドシステムである「ネクストエンジン」を連携するアプリケーションを開発・提供します。国内の受注・在庫管理を担うOMSと、海外販売を支えるプラットフォームがつながることで、越境ECの運用がひとつの流れで扱いやすくなります。

連携アプリは7月末に先行リリース

連携アプリケーションは、2026年7月末に一部顧客向けの先行リリースを行い、8月中の正式リリースを目指すとされています。役割分担としては、NEが連携アプリの開発・提供を担い、Cafe24が情報提供や開発協力、営業資料の提供、顧客サポートなどを担当します。あわせて、ネクストエンジン顧客へのCafe24 PROの紹介や、出品促進・運用サポートの面でも連携します。両社は今後、韓国やアジア市場を見据えた越境EC展開の支援を進める方針です。

NE株式会社とCafe24 Corp.は2026年6月30日付で業務提携契約を締結し、海外EC業務支援「Cafe24 PRO」とSaaS型ECバックエンド「ネクストエンジン」を連携するアプリを開発・提供する。連携アプリは7月末に先行リリース、8月中の正式リリースを目指す。

出典:Hamee/NE「ネクストエンジン、越境ECプラットフォーム『Cafe24』との連携開始」(プレスリリース)

なぜこの提携が重要か

越境ECの「入口」が下がる

越境ECは魅力的な成長機会ですが、これまで参入のハードルは高いものでした。海外向けのサイト構築、多言語・多通貨への対応、現地の決済や配送、そして国内の在庫・受注管理との連携——考えることが多く、途中で断念する事業者も少なくありませんでした。今回の提携は、この「入口」を下げます。国内の受注・在庫をネクストエンジンで管理している事業者が、その基盤とCafe24 PROを連携させることで、慣れた運用の延長で海外販売に取り組めるようになるからです。ゼロから越境の仕組みを組むのではなく、既存の基盤に接続する形で始められる点が、この提携の意義です。

OMSを軸にした運用の一本化

ポイントは、OMS(受注管理システム)を軸に、国内と海外の運用を一本化できることです。複数の販売チャネルの受注・在庫を一元管理するOMSに、越境ECのチャネルが加わることで、国内も海外も同じ基盤で扱えます。チャネルごとにバラバラに管理する煩雑さが減り、在庫の取り合いや二重管理といった問題も抑えやすくなります。下図で、OMSを中心とした国内・海外の運用の流れを整理します。越境ECは「特別な別事業」ではなく、既存のEC運用の延長線上に位置づけられる時代に近づいています。

OMSを軸に国内と越境をつなぐ 国内チャネル 楽天・Amazon・自社等 越境EC(Cafe24) 韓国・アジア等へ OMS(ネクストエンジン) 受注・在庫を一元管理 連携アプリでCafe24と接続 出荷(発送代行) 国内出荷を自動化 =越境の土台 国内も海外も同じ基盤(OMS)で扱い、在庫の二重管理や取り合いを防ぐ ※ 越境ECを「別事業」でなく既存EC運用の延長として設計できる

ネクストエンジン利用者にとっての意味

慣れた基盤の延長で海外へ

すでにネクストエンジンで国内の受注・在庫を管理している事業者にとって、この提携は「越境ECを始める心理的・実務的なハードルが下がる」ことを意味します。新しいシステムを一から学び直す必要が小さく、慣れた基盤の延長で海外販売に取り組めるからです。とくに、韓国コスメやアニメ関連グッズ、日本の日用品・食品など、海外で需要のある商材を扱う事業者にとっては、国内で積み上げた在庫・受注の運用をそのまま活かして海外へ広げられる意味は大きいでしょう。越境ECを検討していたが二の足を踏んでいた事業者には、後押しになる動きです。

韓国・アジア市場という追い風

今回の提携が韓国・アジア市場を見据えている点も見逃せません。Cafe24は韓国発のプラットフォームであり、K-POPやアニメ、日本の日用品・食品・雑貨など、アジア圏で日本製品への需要は根強く存在します。地理的に近く、輸送のリードタイムやコストの面でも欧米向けより取り組みやすい市場です。国内で一定の販売実績を積み上げた事業者が、次の成長先としてアジア越境を検討する流れは、今後さらに強まると考えられます。使い慣れたOMSを軸に、需要のある近隣市場から段階的に広げていく——今回の提携は、その現実的な道筋を後押しするものといえるでしょう。

自前構築との違い

下表は、越境ECを「ゼロから自前で構築する」場合と、「使い慣れたOMSとの連携で始める」場合の違いを整理したものです。自前構築は自由度が高い反面、時間・コスト・専門知識の負担が大きくなります。OMS連携なら、既存の運用資産を活かして、より少ない負担で始められます。どちらが良いかは事業の状況によりますが、まず小さく越境を試したい事業者にとっては、連携型のほうが現実的な入口になりやすいといえます。とくに、海外向けの専任チームを持たない中小規模の事業者にとって、既存の国内運用を土台にできる連携型は、リスクを抑えて第一歩を踏み出す手段として有効です。

観点ゼロから自前構築OMS連携で始める
立ち上げの負担大きい(時間・専門知識)小さい(既存基盤を活用)
在庫・受注管理海外分を別で構築国内と同じ基盤で一元管理
学習コスト新システムを習得慣れた運用の延長
向く事業者本格的に海外へ投資できるまず小さく越境を試したい

越境展開の土台は国内出荷

販売の入口が広がるほど、出荷が問われる

OMS連携で越境の「販売」が始めやすくなる一方で、忘れてはならないのが「出荷」の土台です。越境ECでも、多くの場合、商品はまず国内で出荷され、そこから海外へ送られます。国内側のピッキング・検品・梱包・在庫管理が正確でなければ、越境特有の手続き(通関・書類)でつまずいたり、海外への誤配送・返送という高コストな失敗につながったりします。販売チャネルが国内外に広がるほど、その根っこにある国内出荷の正確さと安定性が、全体の成否を左右します。入口(販売)の拡大は、出口(出荷)の強化とセットで考える必要があります。

OMSと出荷をつなぐ

ネクストエンジンのようなOMSの価値を最大化するには、受注管理と出荷が滑らかにつながっていることが重要です。OMSで一元管理した受注データが、そのまま倉庫に連携され、正確に出荷される——この流れが整って初めて、多チャネル・越境の運用が回ります。逆に、OMSは導入したが出荷が手作業のままだと、そこがボトルネックになります。下図は、越境ECのリードタイムに占める国内出荷の位置づけを示したものです。国内出荷を自動化・安定化しておくことが、広がる販路を支える土台になります。

越境ECの流れと「国内出荷」の位置づけ ① 受注(OMS) 国内・越境を一元管理 ネクストエンジン等 ② 国内出荷 検品・梱包・在庫管理 =発送代行の担当・越境の土台 ③ 国際配送・通関 キャリア・通関業者 海外の顧客へ ②の国内出荷が乱れると、③の通関・国際配送でつまずき、返送など高コストな失敗に ※ 販売(入口)の拡大は、出荷(出口)の安定とセットで設計する

OMS連携の発送代行で土台を整える

受注から出荷までを自動でつなぐ

越境ECの販路を広げる前に、あるいは同時に整えておきたいのが、国内出荷の自動化です。ネクストエンジンなどのOMSと連携できる発送代行を使えば、一元管理した受注データが自動で倉庫に流れ、ピッキング・検品・梱包・発送まで滞りなく進みます。STOCKCREWは受注管理システムとの連携に対応し、初期費用0円・固定費0円、基本配送料は全国一律260円〜で、AMR110台による自動化オペレーションにより素早く正確な出荷を実現します。OMSで販売を広げ、連携した発送代行で出荷を安定させる——この組み合わせが、多チャネル・越境時代の運用の基本形になります。

国内の足腰を固めてから越境へ

なお、STOCKCREWは国内向けの常温発送代行を担うサービスで、国際配送そのものや海外の通関・関税手続きの代行は行っていません。越境ECにおける役割は、あくまで「国内側の出荷を速く正確に整える土台」です。国際区間や通関は、キャリアや専門の事業者、そしてCafe24 PROのようなプラットフォームと連携する形になります。まず国内の受注・在庫・出荷という足腰を固め、そのうえでOMS連携を活かして越境へ広げる——この順序を押さえることが、無理なく海外展開を進めるコツです。委託の検討には発送代行完全ガイドもご活用ください。

まとめ:越境は"国内の足腰"から

ネクストエンジンとCafe24の業務提携(2026年6月30日締結、連携アプリは7月末先行リリース)は、OMSと越境ECプラットフォームをつなぎ、EC事業者の海外展開のハードルを下げる動きです。すでにネクストエンジンで国内運用を回している事業者は、慣れた基盤の延長で越境に取り組めるようになります。ただし、販売の入口が広がるほど、その土台となる国内出荷の正確さ・安定性が問われます。OMSで受注を一元管理し、連携した発送代行で出荷を自動化しておくことが、多チャネル・越境の運用を支えます。越境ECは特別な別事業ではなく、国内の足腰を固めたうえで広げる、既存EC運用の延長です。入口の拡大と出口の強化を、セットで進めていきましょう。

越境の土台となる国内出荷を整えたい方は発送代行完全ガイドを、STOCKCREWのサービス全体像はSTOCKCREW完全ガイドをご覧ください。OMS連携や出荷体制の相談はお問い合わせから、料金の把握は資料ダウンロードからご確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. ネクストエンジンとCafe24の提携とは何ですか?

OMS大手のネクストエンジン(NE株式会社)と、越境ECプラットフォームのCafe24 Corp.が2026年6月30日付で締結した業務提携です。海外EC業務支援「Cafe24 PRO」とネクストエンジンを連携するアプリを開発・提供し、連携アプリは7月末に先行リリース、8月中の正式リリースを目指します。

Q. この提携でEC事業者に何が変わりますか?

すでにネクストエンジンで国内の受注・在庫を管理している事業者が、慣れた基盤の延長で越境ECに取り組みやすくなります。国内と海外の運用を同じOMSで一元管理でき、在庫の二重管理や取り合いを抑えられます。

Q. 自前で越境ECを構築するのと何が違いますか?

自前構築は自由度が高い反面、時間・コスト・専門知識の負担が大きくなります。OMS連携なら、既存の運用資産を活かして少ない負担で始められ、まず小さく越境を試したい事業者に向いています。

Q. 越境ECで国内出荷が重要なのはなぜですか?

越境ECでも商品はまず国内で出荷され、そこから海外へ送られます。国内側の検品・梱包・在庫管理が乱れると、通関でつまずいたり、海外への誤配送・返送という高コストな失敗につながります。販売の拡大は、国内出荷の安定とセットで考える必要があります。

Q. STOCKCREWは越境ECにどう関われますか?

STOCKCREWは国内向けの常温発送代行で、国際配送や通関・関税手続きの代行は行っていません。越境ECでの役割は「国内側の出荷を速く正確に整える土台」です。受注管理システムと連携して国内出荷を自動化し、国際区間や通関はキャリア・専門事業者・プラットフォームと連携する形になります。

この記事の監修者

仲井暉人

仲井暉人

株式会社KEYCREW オペレーション部DX推進リーダー。IT業界でシステムエンジニアとして客先常駐・受託開発に約1年従事した後、KEYCREWに入社。現在は物流の仕組みづくりと改善を担当し、現場とシステムの両面から効率的な物流設計を支援している。倉庫出荷件数10倍拡大に伴うシステム連携・アーキテクチャ設計、自社ハンディ端末の機能設計・開発・導入、YFF移管1,000社超のシステム移管責任者として大規模プロジェクトを完遂。高負荷になるDB・インフラの見直しにより月額50万円のコスト削減も実現した。「心頭滅却」を信条に、バックエンド・フロントエンド・インフラの幅広い技術領域をカバーし、WMS・倉庫DX・庫内効率化・自動化技術に関する実装経験に基づいた記事を発信している。

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