EC-CUBE4で運営する事業者の発送代行ガイド|OAuth連携の設定・受注の取込ステータス・商品連携の登録
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EC-CUBE4で運営する事業者が発送代行を使うとき、最初につまずきやすいのはOAuthクライアントの登録と、その有効期限です。EC-CUBE4とSTOCKCREWのAPI連携は、EC-CUBE4の管理画面でOAuthクライアントを登録し、取得した情報をSCシステムに入力して認証する流れで、登録したクライアントの有効期限は2か月です。つないだあとも、受注ステータスによっては注文が取り込まれないことや、受注を修正すると再取込のために削除が必要になることがあり、運用の決まりを先に知っておくと迷いません。本記事では、EC-CUBE4で運営する事業者が発送代行を使うときの実務を、OAuth連携の設定、受注の取込ステータス、連携前に整える設定と商品連携の登録、項目の読み替え、連携後の運用の順に整理します。EC-CUBE4を含むECカート別の発送代行連携の比較、EC-CUBEの基盤刷新のニュースは別の記事で扱っています。ここでは、EC-CUBE4とSCシステムの連携の実務に絞ります。
連携の設定は、EC-CUBE4側のOAuth登録とSCシステム側の認証の2段階で行う
EC-CUBE4とSTOCKCREWのAPI連携は、EC-CUBE4管理画面のOAuth管理でクライアントを登録し、そこで得た情報をSCシステムの連携設定画面に入力して認証します。始める前に、SCシステム上で対象のEC店舗が登録されている必要があります。店舗が未登録のときは、先に店舗登録を済ませます。
EC-CUBE4側は、システム管理者ユーザーでOAuthクライアントを登録する
EC-CUBE4の管理画面には、システム管理者ユーザーでログインします。サイドメニューの設定>API管理>OAuth管理で新規登録を押し、OAuthクライアントを登録します。権限のないユーザーでは登録できないため、既存のユーザーに権限があるかを先に確かめます。
| 項目 | 入力する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ログインするユーザー | システム管理者ユーザー | 権限のあるユーザーかを確認する |
| スコープ | 「read」「write」の両方 | 片方だけにしない |
| リダイレクトURI | https://app.stockcrew.co.jp/EC_API/EC-CUBE4/callback | 誤るとAPI連携ができない |
SCシステム側は、3つの情報を入力して認証し、2か月の期限を控える
SCシステムでは、メインメニューの設定>店舗設定で店舗一覧を開き、対象店舗の「API連携設定」を押します。連携設定画面に、OAuth管理で得たClient ID、Client secret、認証エンドポイント(OAuth管理画面のAuthorization Endpoint)を入力して「認証」を押すと、EC-CUBE4管理画面のログインに移ります。必要情報を入力して連携が完了すると、「API認証に成功しました」と表示されます。
登録したOAuthクライアントの有効期限は2か月です。期限前に、もう一度連携設定を行います。連携が止まって受注が取り込まれない事態を避けるため、認証した日から2か月後の日付を、事業者側の運用カレンダーに入れておくと安心です。「接続を解除」を押すと、API接続情報を削除できます。
受注は、EC-CUBE4の受注ステータスで取り込まれるかどうかが決まる
EC-CUBE4の受注は、受注ステータスによってSCシステムの入金ステータスに読み替えられ、対象のステータス以外は取り込まれません。「注文が入っているのにSCシステムに見当たらない」ときは、最初にここを確認します。
EC-CUBE4の5つのステータスだけが、入金待ちか入金済みとして取り込まれる
| EC-CUBE4の受注ステータス | SCシステムの入金ステータス | 取り込み |
|---|---|---|
| 新規受付/対応中/購入処理中/決済処理中 | 入金待ち | 取り込まれる |
| 入金済み | 入金済み | 取り込まれる |
| 上記以外のステータス | — | 取り込まれない |
ステータスの名称を変えているときは、導入前に担当者へ確かめる
EC-CUBE4で受注ステータスの名称を自社で変更・追加している場合、どのステータスが上の5つに当たるかは、ヘルプからは読み取れません。導入の前に、自社のステータス一覧をSTOCKCREWの担当者に見せて、取り込みの対象かどうかを一緒に確かめます。確認する画面はEC-CUBE4管理画面の受注管理、数えるものは自社で実際に使っているステータスの種類です。
連携の前に、配送方法・配送時間・支払方法・商品の設定を整える
EC-CUBE4に限らず、ECサイトとSCシステムをつなぐ前には、SCシステム側で配送方法・配送時間・支払方法・商品の設定が必要です。未設定のままつなぐと、次のとおり受注が取り込めなかったり、発送処理が進まなかったりします。
| 連携前の設定 | 未設定の場合に起きること |
|---|---|
| 商品登録 | 受注は取り込まれるが、在庫の引当がされず、発送処理を進められない |
| 配送方法 | 連携時にエラーが出て、受注が正常に取り込まれない |
| 配送時間 | 連携時にエラーが出て、受注が正常に取り込まれない |
| 支払方法 | 連携エラーで、受注が正常に取り込まれない |
| 商品連携の登録 | 連携エラーで、在庫が正常に反映されない |
EC-CUBE4の支払・配送・時間の値は、SCシステムの設定に変換される
EC-CUBE4の「支払方法」「配送方法」「配送希望時間」の値は、それぞれSCシステム用の支払方法・配送方法・配送時間に変換されて、別途登録されます。EC-CUBE4で使っている名称がSCシステム側にないと変換できず、取込エラーの原因になります。EC-CUBE4で有効にしている支払・配送・時間の名称を一覧にして、SCシステム側の設定と見比べてから連携をONにします。
商品連携は、EC-CUBE4では手動登録かCSVインポート。在庫連携まで行うなら必須
商品連携(ヘルプの旧称は商品対応表)は、SCシステムの商品コードとECサイト側の商品コードを結びつける設定です。ヘルプの一覧で、EC-CUBE4の登録方法は「手動登録またはCSVインポート」とされています。APIインポート(Shopify・BASE・カラーミー・futureshop)の対象ではないため、商品の点数が多いときはCSVインポートでまとめて登録します。
- 商品コードが同じなら——両システムで商品コードが同一であれば、商品連携を登録していなくても注文は取り込めます。ただし、在庫連携は使えません。
- 在庫連携を使うなら——商品連携の登録が必要で、「在庫連携」にチェックを付けます。
- 登録のタイミング——入荷予定の登録より前に完了している必要があります。
- 登録できない場合——SCシステム側の商品コードが複数登録されている商品は、対応できません。
手動登録は、メインメニューの商品>商品連携登録で対象店舗を選び、商品コード(EC側)と、SCシステム側の商品コード(SC側)を入力して登録します。CSVインポートは、対象店舗を選んでデータインポートのタブに切り替え、テンプレートをダウンロードします。2行目以降に商品コード(EC側)、商品コード(SC側)、在庫連携(連携する場合は「1」)を入力してアップロードし、インポート結果で登録する行を選んで保存します。商品コードの設計は商品コード・SKU設計の実務ガイド、SKUの基本はSKUとは?EC在庫管理での意味・設定・活用法で整理しています。
項目の対応は、購入者とお届け先の同じ項目名を取り違えない
EC-CUBE4の受注項目は、SCシステムの項目に対応づけて取り込まれます。注意したいのは、購入者とお届け先で、EC-CUBE4側の英語の項目名が同じことです。郵便番号(postal_code)、都道府県(pref)、住所(addr01・addr02)、氏名(name01・name02)、電話番号(phone_number)などは、購入者の項目とお届け先の項目の両方に同じ名前があり、SCシステムではそれぞれ別の項目に入ります。
| EC-CUBE4の項目 | SCシステム(購入者) | SCシステム(お届け先) |
|---|---|---|
| postal_code | 購入者郵便番号 | お届け先郵便番号 |
| pref/addr01/addr02 | 購入者都道府県/住所1/住所2 | お届け先都道府県/住所1/住所2 |
| name01+name02 | 購入者氏名(2項目を連結) | お届け先氏名(2項目を連結) |
| kana01+kana02 | 購入者氏名(かな)(2項目を連結) | お届け先氏名(かな)(2項目を連結) |
| company_name/phone_number | 購入者会社名/電話番号 | お届け先会社名/電話番号 |
注文番号は、EC-CUBE4のidがSCの「注文番号」、order_noが「モールID」になる
注文を探すときに、もう1つ取り違えやすいのが番号です。ヘルプの対応表では、EC-CUBE4のid(注文ID)がSCシステムの「注文番号」に、order_no(注文番号)が「モールID」に対応します。EC-CUBE4の画面で見ている注文番号と、SCシステムの注文番号が一致するとは限らないため、照合するときは「どちらの項目で探すか」を社内で決めておきます。
金額まわりの項目は、SCシステムでは別の名前になる
| EC-CUBE4の項目 | SCシステムの項目 |
|---|---|
| subtotal(小計) | 商品合計 |
| delivery_fee_total(送料) | 送料 |
| charge(その他手数料) | その他手数料1 |
| discount(値引き)/use_point(利用ポイント) | 値引き/ポイント利用 |
| payment_total(購入金額) | お支払い総合計 |
| note(注文メモ) | 購入者メモ |
| shipping_delivery_date(配送指定日) | お届け希望日 |
連携後は、受注の修正・ON/OFF・2か月の更新を運用に組み込む
連携が動き出したあとに起きやすいのは、受注の修正、連携のON/OFF、認証の更新です。それぞれ決まった手順があるため、運用の担当者が迷わないよう、手順を社内で共有しておきます。
EC-CUBE4で受注を修正したら、SCシステムで該当受注を削除して再取込する
一度連携された受注は、再度取り込まれません。EC-CUBE4で受注を修正したときは、SCシステムで該当の受注を削除すると、修正した受注がAPI連携で再び登録されます。EC-CUBE4側で金額を修正した場合は、SCシステムでも金額を手で修正する必要があります。受注を削除するときは、必ずECサイト側とSCシステム側の両方で削除します。
連携する情報は、受注取得・受注更新・在庫更新の3つを個別にON/OFFできる
| 項目 | 動き |
|---|---|
| 受注取得 | ECサイトの受注データをSCシステムに取り込むかどうかを決める |
| 受注更新 | SCシステムの出荷実績をECサイトへ連携するかどうかを決める |
| 在庫更新 | SCシステムの在庫データをECサイトへ連携するかどうかを決める |
設定は、店舗設定の対象店舗のMoreボタンから「API設定」を選んで行います。API連携は定期的に動いているため、ON/OFFを切り替えるタイミングによっては、すぐには反映されないことがあります。在庫更新はONにするだけでは使えず、事前に商品連携の登録が必要です。
OMSを使っているなら、EC-CUBE4を直接つながない
STOCKCREWがAPI連携しているカート・モール・OMSとは、複数ショップの一元管理ができ、EC-CUBE4もその対象です。ただし、ネクストエンジンなどのOMSと連携しているEC-CUBE4を、SCシステムとも直接つなぐと、同じ注文を二重に取り込み、二重に出荷する原因になります。OMSを使っている場合は、OMS経由で受注を取り込みます。カートごとの連携方式の違いは、ECカート別の発送代行連携の比較にまとめています。
預けられる範囲と、導入前のチェックリスト
EC市場は拡大を続けており、受注と出荷をつなぐ連携の整備は、事業の規模を問わず欠かせません。経済産業省は、市場規模について次のように公表しています。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。
連携が整っても、発送代行に預けられない商品や荷物があります。STOCKCREWは常温のみの対応で、冷蔵・冷凍の商品は預かれません。医薬品と酒類も対象外です。配送料の面では、配送会社の荷受けの決まりも確認が要ります。ヤマト運輸は、宅急便で送れないものについて、次のように案内しています。
一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物
サイズにも上限があります。ヤマト運輸は、宅急便のサイズについて、次のように案内しています。
1辺の長さは170cmまで
STOCKCREWでは、配送会社を指定せずにシステムが最適な配送会社に変換する「おまかせ便」を使えます。ただし、ネコポスと宅急便コンパクトは変換の対象外で、受注連携のときに配送方法の指定が必要です。お客様の都合による返品の処理は受託しておらず、不在の持ち戻りや受取拒否など、物流が原因の返送品は対応します。置き配は、現時点では非対応です。
導入前のチェックリスト
- 店舗を登録する——API連携の前に、SCシステム上でEC店舗を登録します。
- OAuthクライアントを登録する——システム管理者ユーザーで、スコープはreadとwriteの両方、リダイレクトURIは誤りなく入力します。
- 2か月後の更新日を決める——認証した日から2か月後を、運用カレンダーに入れます。
- 受注ステータスを点検する——自社で使っているステータスが、取り込みの対象かを担当者と確かめます。
- 配送方法・配送時間・支払方法・商品を整える——SCシステム側の設定を、EC-CUBE4の名称に合わせます。
- 商品連携を登録する——在庫連携を使うなら、入荷予定の前に登録します。
- OMSとの併用を確かめる——OMSと連携済みなら、EC-CUBE4を直接つながず、OMS経由にします。
STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。
まとめ:EC-CUBE4の発送代行連携は「認証」「ステータス」「事前設定」の順で整える
EC-CUBE4で運営する事業者が発送代行を使うポイントは、システム管理者ユーザーでOAuthクライアントを登録し、2か月の有効期限を運用に入れることです。そのうえで、取り込まれる受注ステータスを自社の運用と照らし、配送方法・配送時間・支払方法・商品の設定と商品連携の登録を、連携をONにする前に整えます。連携後は、受注を修正したらSCシステムで削除して取り込み直す手順を、社内で共有します。
発送代行の比べ方は発送代行おすすめ25選、物流全体の設計はEC物流完全ガイド・EC物流システム、モール運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. EC-CUBE4とSTOCKCREWのAPI連携は、どう設定しますか?
A. EC-CUBE4管理画面にシステム管理者ユーザーでログインし、設定>API管理>OAuth管理でOAuthクライアントを登録します。スコープはreadとwriteの両方を選び、リダイレクトURIには「https://app.stockcrew.co.jp/EC_API/EC-CUBE4/callback」を入力します。取得したClient ID、Client secret、認証エンドポイントをSCシステムの店舗設定のAPI連携設定に入力して「認証」を押します。
Q. 連携の有効期限はありますか?
A. 登録したOAuthクライアントの有効期限は2か月です。期限前に、もう一度連携設定を行います。
Q. EC-CUBE4の注文がSCシステムに取り込まれません。なぜですか?
A. 取り込まれるのは、受注ステータスが「新規受付」「対応中」「購入処理中」「決済処理中」「入金済み」の注文です。これ以外のステータスは取り込まれません。あわせて、配送方法・配送時間・支払方法の設定がSCシステム側にそろっているかも確認します。
Q. EC-CUBE4で受注を修正したのに、修正後のデータが反映されません。
A. 一度連携された受注は再度取り込まれません。EC-CUBE4で受注を修正したあと、SCシステムで該当の受注を削除すると、修正した受注がAPI連携で再び登録されます。金額を修正した場合は、SCシステムでも金額を手で修正します。
Q. 商品連携の登録は、EC-CUBE4でも必要ですか?
A. 商品コードが両システムで同一であれば、商品連携を登録していなくても注文は取り込めます。ただし、在庫連携を使うには商品連携の登録が必要で、入荷予定の登録より前に完了している必要があります。
この記事の監修者
金子将大
株式会社KEYCREW ソリューション部門の責任者。大手ECプラットフォーム会社にてEC構築に関する開発・PM業務を7年間担当し、EC業界での豊富な技術知見を持つ。応用情報技術者・証券外務員2種の資格を保有。UIリニューアルやサービスリニューアルのプロジェクトマネジメント、Temu・ShopifyなどのEC外部API連携の新規開発・リプレイスを手がけてきた。クラウド環境のアプリログコストを60%程度削減するなどの技術的成果も上げている。KEYCREWではソリューション部門全体を統括し、技術で組織の仕組みを改善し、安定した運営と今後の成長につながる基盤づくりに注力。API連携・システム統合・EC自動化・DX推進に関する実践的な知見を記事に反映している。