プロフォーマインボイス(PI)とは?|書き方・テンプレ・商業インボイスとの違いを実務解説

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海外サプライヤーから「Proforma Invoiceを送ります」とメールが届き、戸惑った経験はないだろうか。プロフォーマインボイス(PI:Proforma Invoice)は、国際貿易において正式な発注前に売り手が発行する「仮のインボイス(見積書)」であり、輸入許可証の申請・信用状(L/C)の開設・関税の事前試算など、取引の起点となる重要書類だ。

コマーシャルインボイス(Commercial Invoice、C/I)と混同されやすいが、発行タイミング・法的効力・通関での役割がまったく異なる。P/Iを正確に読み解き、適切に作成・活用できれば、仕入コストの事前把握・サプライヤーとの交渉力強化・通関のスムーズ化につながる。

本記事では、中国・東南アジアから商品を仕入れるEC事業者・越境バイヤー向けに、プロフォーマインボイスの定義・必須記載項目・テンプレートの作り方・よくある記載ミスを実務レベルで徹底解説する。国内発送代行と連携する際の活用法も含めて整理したので、海外仕入れ実務の参考にしてほしい。

プロフォーマインボイスとは?定義と4つの役割

プロフォーマインボイス(Proforma Invoice、略称:P/I)とは、輸出入取引において正式な発注が確定する前に、売り手(サプライヤー・輸出者)が買い手(輸入者・バイヤー)に対して発行する「仮の請求書」である。日本語では「仮インボイス」「プロフォーマ」とも呼ばれる。

「Proforma」はラテン語由来で「形式上の」「仮の」という意味を持つ。法的拘束力を持たない点がコマーシャルインボイスと根本的に異なるが、国際貿易の現場では発注確定前の公式コミュニケーションツールとして不可欠な存在だ。プロフォーマインボイスが担う役割は大きく4つある。

① 見積書・価格提示書としての役割

売り手は商品の単価・総額・輸送条件(インコタームズ)・支払条件・有効期限などをP/Iに明記して提示する。買い手はこれをもとに発注の意思決定や社内稟議を行うため、P/Iは「見積書」に相当する文書として機能する。

特に初回取引のサプライヤーや価格交渉の場面では、P/Iが交渉記録としての役割を兼ねる。複数サプライヤーからP/Iを取り寄せて比較検討することで、最適な仕入先の選定が合理的に進められる。

② 輸入許可証・信用状(L/C)取得のための資料

インドネシア・ベトナム・インド・中東などの国々では、特定商品の輸入に際して輸入許可証(Import Permit / Import License)の取得が義務付けられており、申請書類としてP/Iの提出が求められるケースが多い。正確なP/Iが手元になければ、輸入手続きの開始自体が困難になる。

また、初取引の海外サプライヤーと大口発注を行う際、銀行経由で信用状(L/C:Letter of Credit)を開設するケースがある。L/C開設申請には、サプライヤーが発行した正確なP/Iが必要書類となる。

③ 輸入関税・消費税の事前試算

日本の税関における輸入手続きでは、関税の課税標準はCIF価格(商品代金+海上運賃+保険料)をベースとする。P/Iに記載された商品価格と輸送条件(CIF表記の場合は直接、FOB表記の場合は運賃・保険料を加算)から、輸入前の段階で関税額・消費税額を試算できる。

仕入コストの正確な把握は、ネットショップ運営の収益管理において欠かせない基本工程だ。P/Iを受け取った段階で試算を行い、採算ラインを確認してから発注確定することが実務上の鉄則となる。

④ サプライヤーとの条件交渉の記録

P/Iは価格交渉・支払条件の変更・輸送方法の選択など、サプライヤーとの取り決め内容を文書化したものでもある。取引後のトラブルや認識のズレを防ぐ証拠書類として活用でき、特に長期取引関係においては改版管理(P/I番号・日付の管理)が重要になる。

プロフォーマインボイスの発行から輸入通関までの流れ P/I発行 プロフォーマ インボイス 発注確定 買い手がP/I を承認・署名 C/I発行 コマーシャル インボイス 輸入通関 関税申告・ 許可 見積・条件提示 合意・L/C申請 出荷・支払請求 税関申告・納税 P/I(仮インボイス)→ 発注確定 → C/I(本インボイス)→ 輸入通関 が基本フロー P/Iは発注前の確認書類、C/Iは通関・支払の正式書類として機能が異なる

コマーシャルインボイスとの違いと使い分け

プロフォーマインボイスと最も混同されやすいのが、コマーシャルインボイス(Commercial Invoice、C/I)だ。両者は外見こそ似ているが、発行タイミング・法的効力・通関での扱いが根本的に異なる。この違いを正確に理解することが、貿易実務でのミスを防ぐ第一歩となる。

発行タイミングの違い

P/Iは発注確定前に発行される。売り手が条件を提示し、買い手がそれを確認・交渉する段階で使用される。一方、C/Iは商品が実際に出荷される際に発行される正式な請求書であり、発注確定後の書類だ。

実務の流れで言えば、「P/Iを受け取る→内容を確認して発注確定→サプライヤーが商品を出荷→C/Iが届く→通関申告→商品到着」という順序になる。P/IがあってC/Iがないという状況は、取引がまだ発注確定前の段階にあることを意味する。

法的効力の違い

P/Iは「合意の意向確認書」に過ぎず、法的な支払義務を生じさせない。価格変動や在庫切れによってサプライヤーが条件を変更した場合、P/I単体では買い手を保護する法的根拠にはならない。有効期限を設定することでリスクを軽減できる。

C/Iは売買契約が確定した後に発行されるため、支払義務の根拠書類となる。輸入代金の支払いトラブル・品質不良時の交渉・税務申告においても、C/Iが法的効力を持つ正式な証拠書類として機能する。

通関申告での扱いの違い

輸入通関において税関が原則として要求するのはC/Iであり、P/Iは通関申告書類として使用できない。税関はC/Iに記載された価格・数量・商品名・原産国をもとに関税額を算出する。

ただし例外として、試供品・サンプル品・低価額貨物では、C/Iが発行されないケースや、P/Iが暫定書類として代用されるケースがある。この場合も通関業者への事前確認が必要だ。

P/IとC/Iの主な違い一覧

比較項目 プロフォーマインボイス(P/I) コマーシャルインボイス(C/I)
発行タイミング 発注確定前(見積・条件提示段階) 商品出荷時(発注確定後)
役割 仮の請求書・見積書・条件確認書 正式な請求書・売買契約証明書
法的効力 なし(合意の意向確認のみ) あり(支払義務の根拠)
通関申告への使用 原則使用不可 必須書類
輸入許可証申請 多くの国で必要 申請段階では未発行
信用状(L/C)開設 必要(根拠書類) L/C開設後に作成される

使い分けのポイント

判断の基本は「取引のどの段階にあるか」だ。発注前の見積確認・社内稟議・輸入許可証申請・L/C開設にはP/Iが必要で、実際の通関申告・代金支払い・輸入消費税申告にはC/Iが必要となる。P/IだけでC/Iなしで通関しようとする、またはC/Iだけでは輸入許可証申請が通らないというミスは実際に多発しているため、両書類の役割分担を早期に明確にしておくことが重要だ。

プロフォーマインボイスが必要になる3つの場面

EC事業者や越境バイヤーが実務でP/Iを必要とする主な場面を3つに整理する。それぞれのシナリオと注意点を把握しておくことで、書類の準備不足による遅延を未然に防げる。

場面① 海外サプライヤーへの発注前の条件確認

中国・韓国・東南アジアなどから商品を仕入れる場合、発注確定前にサプライヤーからP/Iを受け取るのが一般的な実務フローだ。特に初取引のサプライヤーや高額商品の発注時は、P/Iで条件を書面確認してから発注を確定することがトラブル防止の基本となる。

P/Iには商品単価・数量・総額・出荷方法・リードタイム・支払条件・有効期限が記載されているため、複数サプライヤーから取り寄せたP/Iを一覧比較することで仕入先の選定が効率化される。また、2024年の日本国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円(経済産業省調査)に達しており、海外仕入れを活用したEC販売事業者数は年々増加している。P/Iに記載された価格をもとに関税・消費税を試算し、EC物流全体のコスト管理の起点として活用することが、国内販売価格の設定と採算計算の精度を高める。

月商1,000万円を超える規模のEC事業者が複数カテゴリ・複数サプライヤーで並行して仕入れを進める場合、P/I番号・有効期限・仕入条件を一元管理するスプレッドシートを整備しておくと、発注タイミングの見落としや条件の混乱を防げる。

場面② 輸入許可証・信用状(L/C)の申請

特定の商品カテゴリや特定の輸出入国の組み合わせでは、輸入前に輸入許可証(Import License / Import Permit)の取得が必要になる場合がある。インドネシア・ベトナム・マレーシアなど東南アジア各国では、食品・化粧品・電子機器・繊維製品などで輸入許可証が義務付けられており、申請書類にはP/Iの添付が標準要件となっている。

信用状(L/C)は、初取引や大口取引でサプライヤーが前払いを求める場合に銀行を通じて開設する支払保証の仕組みだ。L/C申請時には「何を・いくらで・いつまでに」という条件が確定していなければならず、サプライヤー発行のP/Iがその根拠書類となる。L/C開設後はP/Iの条件(金額・数量・船積日等)とC/Iの内容を完全一致させる必要があるため、P/Iの内容を正確に確認する作業が輸入実務の精度を左右する。輸入通関手続きの全体像も合わせて把握しておくと、L/C開設からC/I受領までのフローが整理しやすい。

場面③ 見本品・サンプル品の輸入

新製品の販売前テスト仕入れや展示用サンプルを少量輸入する際、サプライヤーが正式なC/Iを発行しないケースがある。サンプル品は商業的価値を持たない扱いになることも多く、こうした場合にP/Iが暫定的な通関書類として代用されることがある。

ただし、P/Iで通関を試みる場合は事前に通関業者(フォワーダー)に確認することを強く推奨する。税関の判断によってはP/Iでは認められず、正式なC/Iを別途要求されるケースもある。Amazon Global Sellingで仕入れを行う場合も、通関書類の準備は同様の手順が求められる。またサンプル品輸入では、価格の記載方法(USD 1.00/setのような象徴価格など)についてもサプライヤーと事前に合意しておくことが重要だ。

緑ベルトコンベアに並ぶ多様な梱包済み商品
国内発送代行倉庫での梱包・出荷工程。海外仕入れ品も入荷後は国内物流ラインで処理される。

必須記載項目と書き方(実例・インコタームズ解説付き)

プロフォーマインボイスに法定フォームは存在しないが、貿易実務上の慣例と輸入許可証・L/C申請の要件として、以下の項目は必ず記載することが求められる。記載漏れや不正確な情報は、輸入許可証の申請却下・通関遅延・L/C不一致トラブルの直接的な原因となる。

必須記載項目一覧

項目(英語) 日本語 記載例・備考
Document Title 書類名称 「PROFORMA INVOICE」と明記(ProformaまたはP/Iでも可)
Issue Date 発行日 2026-05-15(有効期限の起算日となる)
P/I Number 発行番号 PI-2026-001(管理番号。L/C申請時に参照されるため必須)
Seller Information 売り手(輸出者)情報 会社名・住所・TEL・メール・担当者名
Buyer Information 買い手(輸入者)情報 会社名・住所・TEL・メール・担当者名
Description of Goods 商品説明 商品名・型番・スペック。HSコード(関税分類番号)も推奨
Quantity & Unit 数量・単位 100 pcs / 5 cartons(単位の明記が必須)
Unit Price 単価 USD 25.00/pc(通貨を必ず明記)
Total Amount 総額 USD 2,500.00
Incoterms 輸送条件 FOB Shenzhen 2020 / CIF Tokyo 2020(港名・年号まで明記)
Payment Terms 支払条件 T/T 100% in advance / L/C at sight 等
Estimated Shipment Date 出荷予定日 2026-06-01(物流計画の基点となる)
Validity 有効期限 Valid until 2026-05-30(通常15〜30日)
Country of Origin 原産国 China(関税率の確認に必要)
Seller's Signature 売り手署名・会社印 輸入許可証・L/C申請では必須

インコタームズとP/Iの関係

P/Iに記載する価格は、インコタームズ(Incoterms:国際商取引条件)によって「どこまでのコストを含むか」が変わる。よく使われる3条件の違いを把握しておこう。

FOB(Free On Board:本船渡し)
輸出港での船積みまでのコスト(商品代金・輸出国内陸輸送費・輸出通関費)を売り手が負担する。買い手は海上運賃と保険料を手配・負担する。P/IにFOBで記載がある場合、「FOB Shenzhen USD 20.00/pc」という形式になり、日本着のCIF価格は別途加算して試算する必要がある。

CIF(Cost, Insurance and Freight:運賃・保険料込み)
仕向港(日本側の港)までの海上運賃・保険料まで含んだ価格で提示される。日本の税関ではCIF価格が課税標準となるため、CIF表記のP/Iは関税試算に直接使えて利便性が高い。「CIF Tokyo USD 25.00/pc」の場合、USD 25.00が関税計算のベースとなる。

EXW(Ex Works:工場渡し)
売り手の工場・倉庫での引き渡しのみ。輸出通関費・輸出国内陸輸送費・海上運賃・保険料・輸入通関費のすべてが買い手負担となる。EXW価格は最も安く見えるが、実際のコストは大きく膨らむため、CIF換算での比較が不可欠だ。

実務アドバイス:中国サプライヤーからP/IをFOB価格で受け取った場合、物流・フォワーダーの基本を参考にしつつフォワーダーに運賃・保険料の見積もりを取り、CIF価格に換算してから関税試算と採算計算を行うことを推奨する。「CIF=FOB価格+海上運賃+保険料」で計算できる。CIF価格はHSコード(実行関税率表で確認)に基づく関税試算の前提となる。

参照:実行関税率表(輸入統計品目表)|税関

HSコード(関税分類番号)の記載を推奨する理由

HSコード(HS Code:Harmonized System Code)は世界共通の関税分類番号で、商品の種類ごとに6桁以上で分類される。P/Iへの記載は必須ではないが、通関時の税関判断が明確になり事前の関税率確認が正確にできること、輸入許可証の申請要件としてHSコードの記載が求められる国があること、繰り返し輸入する定番商品は事前確認でスムーズになること、という3点から記載を強く推奨する。

HSコードは税関の「実行関税率表」で確認できる。なお、2026年の関税動向を踏まえ、特に中国・米国間の関税変動は日本の輸入にも影響するため、最新の関税率を常に確認する習慣が重要だ。

テンプレートの作り方とよくある5つの記載ミス

プロフォーマインボイスは市販のフォームや特定のソフトウェアが必須というわけではない。WordやExcelで自社テンプレートを作成して管理するのが一般的で、英文フォームを一度整備しておけばサプライヤーへの提示や内部確認が効率化される。

テンプレートの基本構成

英文P/Iテンプレートは以下のブロック構成で作成する。

【ヘッダーブロック】
書類名「PROFORMA INVOICE」を大文字中央配置で記載し、発行日(Date)と管理番号(P/I No.)を明記する。売り手(Seller)と買い手(Buyer)それぞれの会社名・住所・連絡先を対向配置にするのが一般的なレイアウトだ。

【商品明細ブロック】
「Item No. / Description of Goods / HS Code / Qty / Unit / Unit Price / Amount」の列で構成する表形式を用いる。複数品目がある場合は行を追加し、表の下部にSubtotal(小計)・Freight(運賃)・Insurance(保険料)・Total Amount(合計)を記載する。

【取引条件ブロック】
Incoterms(例:FOB Shenzhen, Incoterms 2020)、Payment Terms(例:T/T 30% deposit, 70% before shipment)、Country of Origin(例:China)、Estimated Shipment Date、Port of Loading / Port of Discharge(積み港・揚げ港)、Validity(有効期限)を記載する。

【署名ブロック】
Seller's Authorized Signature(売り手権限者の署名または会社印)とDate of Signatureを記載する。電子署名(e-signature)も多くの国で認められている。

よくある5つの記載ミスと対策

ミス① 有効期限(Validity)の記載漏れ
有効期限のないP/Iは、原材料価格や為替が変動した際にサプライヤーから条件変更を求められるリスクがある。通常は発行日から15〜30日間程度に設定する。期限切れのP/Iで発注確定しようとするトラブルも多いため、受領後すぐに有効期限を確認する習慣をつけよう。

ミス② インコタームズの不記載または略記のみ
単価だけ記載してインコタームズが「FOB」「CIF」と略記のみで港名がない場合、どの地点を基準に価格計算すべきか判断できない。「FOB Shenzhen, Incoterms 2020」「CIF Tokyo Port, Incoterms 2020」のように、条件名+場所+バージョンまで記載するのが正式な書き方だ。

ミス③ 数量の単位未記載
数量が「100」と記載されていても、単位(pcs・kg・set・carton・dozen等)がなければ意味をなさない。税関・輸入許可証申請機関・銀行(L/C)では単位の明記が審査基準となる。単位は必ず英語の標準表記で記載すること。

ミス④ HSコードの誤記による通関遅延
同じ商品でも輸出国と輸入国でHSコードの分類が異なる場合がある。サプライヤーから受け取ったP/IのHSコードをそのまま使わず、日本の税関基準で適切なHSコードを確認することが必要だ。誤ったHSコードで申告すると修正申告が必要になり、通関が大幅に遅延するリスクがある。

ミス⑤ 売り手の署名・スタンプなし
輸入許可証やL/C申請に使用するP/Iには、サプライヤーの権限者の署名または会社印が必要だ。サプライヤーによってはメールでPDFを送付するだけで署名を省略するケースがあるが、正式書類として使用する場合は署名済みのP/Iを取得することを徹底しよう。

P/I受領時の確認5点チェックリスト:
① 有効期限が記載されているか、まだ期限内か
② インコタームズと港名が「FOB Shenzhen, 2020」形式で正確に記載されているか
③ 数量に単位(pcs・kg等)が明記されているか
④ HSコードが記載されており、日本の関税分類と整合しているか
⑤ 署名または会社印があるか

参照:実行関税率表(輸入統計品目表)|税関

発送代行・国内物流との連携における活用法

海外から商品を輸入してECで販売する場合、国内での保管・検品・出荷を発送代行会社に委託するEC事業者が増えている。プロフォーマインボイスは輸入前の書類であるため国内物流と直接的な関わりは少ないが、実務上は以下の場面でP/Iの内容が活用される。

輸入コスト計算と原価管理への活用

発送代行を利用する際、EC事業者は商品1点あたりの原価を正確に把握する必要がある。P/Iに記載されたCIF価格を起点に、以下の計算が求められる。

「原価=(CIF価格×関税率×1.1消費税分)+国内輸送費+発送代行入荷費+月次保管料+出荷手数料」という計算式で、P/Iの段階でCIF価格・HSコード・原産国が確認できれば、輸入前に採算を試算して発注の意思決定ができる。逆算して採算に合わないと判断すれば発注確定前にキャンセルまたは条件再交渉が可能だ。発送代行費用の相場と計算方法と組み合わせてトータルコストを試算する習慣をつけよう。

入荷予定の事前共有による物流効率化

発送代行会社は、入荷予定日と商品情報を事前に把握することでスムーズな受け入れ体制を整えられる。P/IのEstimated Shipment Dateと商品明細(品名・数量・重量・サイズ)を早い段階で共有しておくことで、保管スペースの事前確保・入荷検品の準備・SKU事前登録・通関完了後の最速入荷対応が実現できる。

通関から入荷まで1〜3日のリードタイムが生じることを踏まえると、P/I受領後の早い段階から発送代行会社への連絡を開始することが、発送代行の品質・スピードを最大限に引き出すポイントとなる。

倉庫内でスタッフがPCを操作する在庫管理業務シーン
STOCKCREWでは在庫管理システムへの事前登録を受け付けており、海外仕入れ品の入荷受け入れをスムーズに対応している。

国内発送代行利用時の注意事項

STOCKCREWは荷主2,200社以上の実績を持つEC物流代行会社で、海外仕入れ品の受け入れにも対応している。ただし、取り扱い可能な商品カテゴリには制限があるため、P/Iを受け取った段階で商品が受け入れ対象かどうかを確認することが必要だ。

冷蔵・冷凍品、医薬品、酒類は取り扱い対象外となる。P/Iに記載された商品が上記に該当する場合は、国内物流会社の選定を改めて行う必要がある。配送はヤマト運輸・佐川急便の2社に対応しており全国出荷が可能だ(日本郵便は非対応)。AMR110台を活用した月間100万件の出荷能力を持ち、大量輸入時の在庫増加にも柔軟に対応できる。3PLによる物流外注の全体像も参照しながら発送代行体制を設計しよう。

EC物流の全工程と発送代行の選定基準を合わせて参照することで、輸入→国内保管→出荷までのトータル物流設計が整理できる。

まとめ:プロフォーマインボイスを使いこなして仕入れを効率化

プロフォーマインボイス(P/I)は、国際貿易における発注前の「仮インボイス・見積書」として欠かせない書類だ。コマーシャルインボイス(C/I)との役割の違いを明確に理解し、輸入フローの各段階で適切に活用することが海外仕入れの成功につながる。

本記事のポイントを整理する。P/Iは発注確定前に発行される仮の請求書で、輸入許可証・L/C取得・関税事前試算に活用される。C/Iは出荷時に発行される正式な請求書で、通関申告の必須書類となる。P/Iには有効期限・インコタームズ(港名と年号まで含む)・数量単位・HSコード・署名の5点を必ず確認する。発送代行利用時はP/I受領後すぐに入荷予定と商品情報を共有することで物流効率が大幅に改善される。

海外仕入れと国内EC物流を一貫して効率化するためには、発送代行の仕組みと費用相場を把握した上で、輸入から国内出荷までのトータルコストを最適化することが重要だ。また、物流の全体像を理解することで、フォワーダー・通関業者・発送代行会社それぞれの役割分担が明確になり、問題発生時の対処も迅速になる。

海外仕入れから国内EC出荷までを一気通貫で効率化したい場合は、STOCKCREWのサービス詳細もあわせてご覧ください。初期費用・固定費ゼロ・荷主2,200社の実績で導入相談を承っています。具体的な見積もりや課題のヒアリングはお問い合わせフォームから、サービス全体像はEC物流代行サービスガイドで確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. プロフォーマインボイスと見積書の違いは何ですか?

一般的な見積書(Quotation)と機能的には近似していますが、P/Iはインボイス形式で作成されており、輸入許可証申請・信用状(L/C)開設など貿易手続きの公式書類として利用できる点が異なります。国際取引では見積書ではなくP/Iの提出を要求されるケースが多いため、海外仕入れには必ずP/I形式で書類を取得するようにしましょう。

Q. プロフォーマインボイスはサプライヤーが作成するものですか?

原則として売り手(輸出者・サプライヤー)が作成して買い手(輸入者)に送付します。ただし、買い手側のフォーマットで作成してサプライヤーに内容を確認・署名を求める形式もあります。いずれの場合も、売り手の署名または会社印が記載されたP/Iを取得してください。

Q. P/Iがない場合、輸入通関はできませんか?

P/Iは輸入通関の必須書類ではありません。輸入申告にはコマーシャルインボイス(C/I)が必要です。P/Iが必要になるのは、輸入許可証の申請やL/Cの開設を行う場合です。ただし、サンプル品などでC/Iが発行されない場合は、P/Iが代用されることもあります(通関業者への事前確認を推奨します)。

Q. プロフォーマインボイスは日本語で作成できますか?

国際取引で使用する場合は英語での作成が慣例です。輸入許可証申請やL/C開設に利用する場合も英文が求められます。社内管理用として日本語訳を併記したバイリンガル形式にすることは問題ありません。

Q. P/Iの有効期限が切れた場合はどうすればいいですか?

サプライヤーに新しいP/Iの発行を依頼してください。有効期限切れのP/Iは輸入許可証申請やL/C開設に使用できません。再発行時に価格・条件が変わっている場合は改めて内容確認と交渉が必要です。P/Iを受け取った段階で有効期限を確認し、発注の意思決定を期限内に完了させるスケジュール管理が重要です。

Q. 日本のインボイス制度とプロフォーマインボイスは関係がありますか?

名称に「インボイス」が含まれていますが、別物です。日本の適格請求書等保存方式(インボイス制度)は消費税の仕入税額控除に関する国内制度であり、国際貿易書類のプロフォーマインボイスとは無関係です。ただし、輸入時の消費税申告では別途手続きが必要です。詳細は税理士または税関への確認を推奨します。

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