ポスト投函できる宅配サービス比較|ネコポス・ゆうパケット・クリックポスト【2026年版】
- EC・物流インサイト
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EC事業者が小型商品を送る手段として、宅配ボックスや対面受け取りを必要とせず、不在でもポストへ投函できる配送サービスが欠かせません。送料の低コスト化・再配達ゼロ・購入者満足度の向上を同時に実現できるポスト投函サービスは、ネットショップ運営の定番の選択肢です。しかし2024〜2025年にかけてサービス再編が相次ぎ、「ネコポスは廃止になったのか」「クロネコゆうパケットとゆうパケットは何が違うのか」と混乱している事業者も多いはずです。本記事では2026年時点の最新情報をもとに、ポスト投函対応の主要5サービスの料金・サイズ・配達日数・利用条件を徹底比較し、EC規模や商品特性に合った最適解を提示します。EC物流の効率化を検討する事業者に向けた実務的な比較記事です。
ポスト投函配送とは?利用が増える理由と2026年の最新状況
ポスト投函配送とは、配達員が受取人と対面せず、自宅の郵便受け(ポスト)に荷物を直接入れて配達を完了させるサービスです。宅配便のように再配達が発生しないため配達効率が高く、EC購入者にとっても「いつ届くか分からない」という不安がなく、受け取り体験に優れています。
EC市場の拡大に伴い、再配達は物流業界全体の課題となってきました。国土交通省のサンプル調査によると、2025年4月の宅配便の再配達率は約8.4%です。「総合物流施策大綱」では2025年度に再配達率7.5%程度まで削減する目標が掲げられており、ポスト投函サービスはその達成に貢献する手段として位置づけられています。EC事業者にとっても、ポスト投函を活用することで再配達コストを抑えながら、購入者に快適な受け取り体験を提供できます。
令和7年4月の宅配便再配達率は、調査対象の総数約310万個のうち約8.4%であった。前回(令和6年10月)の約8.4%から横ばいであり、地域別では都市部約9.3%、都市部近郊約7.9%、地方約7.0%となっている。
2024〜2025年にかけてポスト投函サービスを取り巻く環境は大きく変化しました。2024年4月にヤマト運輸と日本郵便が協業し「クロネコゆうパケット」が登場。一方でネコポスは当初廃止方針が示されていましたが、2025年1月21日にヤマト運輸が継続を発表し、同年2月より法人向けサービスとして提供を再開しました。さらに2025年11月にはネコポスの取扱いサイズが拡大されています。
こうした変化を踏まえ、2026年時点では主要なポスト投函サービスとして「ネコポス」「クロネコゆうパケット」「ゆうパケット」「クリックポスト」「ゆうパケットポスト」の5サービスが並立しています。それぞれの特徴と違いを正確に理解することが、EC事業者の物流コスト最適化につながります。
ポスト投函対応5サービス一覧と比較表
ポスト投函に対応する主要5サービスの基本スペックをまとめました。料金・サイズ上限・重量・配達日数・利用条件をひと目で比較できます。ネコポスとクロネコゆうパケットはヤマト運輸の法人向けサービスで個人は利用できません。ゆうパケット・クリックポスト・ゆうパケットポストは日本郵便系で、個人でも利用可能です。
| サービス名 | 料金(税込) | サイズ上限 | 重量上限 | 配達日数 | 利用条件 | 主な差出場所 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ネコポス(ヤマト運輸) | 上限385円(契約料金) | 3辺合計60cm・長辺34cm・厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 最短翌日 | 法人契約必須 | 宅急便センター・集荷 |
| クロネコゆうパケット(ヤマト運輸) | 250〜360円(3段階) | 3辺合計60cm・長辺34cm・厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 3〜7日 | 法人契約必須 | 宅急便センター・集荷 |
| ゆうパケット(日本郵便) | 250〜360円(3段階) | 3辺合計60cm・長辺34cm・厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 2〜3日 | 誰でも利用可 | 郵便局・コンビニ・ポスト |
| クリックポスト(日本郵便) | 185円(全国一律) | 長辺34cm×短辺25cm・厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 2〜3日 | Yahoo! JAPAN ID等が必要 | 郵便局・ポスト |
| ゆうパケットポスト(日本郵便) | 商品・方式により変動 | 専用箱32.7×22.8×厚さ3cm等 | 2kg以内 | 2〜4日 | 専用箱/シール購入要 | 郵便局・ポスト |
5サービスのうち、配達速度を最優先するならネコポス、薄物のコスト最適化ならクロネコゆうパケットまたはゆうパケット、個人や小規模での低コスト発送ならクリックポストが基本軸になります。以下で各サービスの詳細を解説します。
ヤマト運輸系:ネコポス・クロネコゆうパケット完全ガイド
ヤマト運輸が提供するポスト投函サービスは、いずれも法人(または法人に準じる契約)向けです。配達速度を重視するなら「ネコポス」、薄物のコスト最適化なら「クロネコゆうパケット」という使い分けが基本になります。
ネコポス:最短翌日の速達性が強み(2025年復活・サイズ拡大)
ネコポスは2023年秋に一度廃止方針が示されましたが、2025年1月21日にヤマト運輸が継続・復活を発表し、同年2月より法人向けサービスとして提供を再開しました。2025年11月には取扱いサイズが拡大され、現行規格は長辺34cm以内・3辺合計60cm以内・厚さ3cm以内・重さ1kg以内です。料金は法人契約の内容に応じた全国一律料金で、上限は385円(税込)です。
ネコポス最大の特徴は最短翌日配達という速達性です。クロネコゆうパケットが配達を日本郵便に引き継ぐのに対し、ネコポスはヤマト運輸が一貫して配達するため、翌日着が可能な地域も多くあります。配達スピードが満足度に直結する商品カテゴリ(食品・美容・ギフト等)で選択するメリットが大きいサービスです。引受はヤマトビジネスメンバーズで伝票を発行し、宅急便センターへの持ち込みまたは集荷依頼で行います。
長辺34cm以内(3辺合計60cm以内)、厚さ3cm以内、重さ1kg以内。お届け先1ヶ所につき荷物1個。基本的に、ヤマト運輸との法人契約の内容によってお客様毎に全国一律の料金が設定されます。
ネコポスのサイズ詳細は宅急便コンパクト・ネコポスのサイズ料金比較ガイドもあわせて参照してください。
クロネコゆうパケット:薄物のコスト最適化に有利
クロネコゆうパケットは2024年4月、ヤマト運輸と日本郵便の協業を受けて登場したサービスです。ヤマト運輸が集荷・幹線輸送を担い、日本郵便が最終配達を行う「ハイブリッド型」で運用されています。サイズ規格はネコポスと同じく3辺合計60cm以内・長辺34cm以内・重さ1kg以内です。
料金は厚みに応じた3段階制で、厚さ1cm以内なら250円、2cm以内なら310円、3cm以内なら360円(いずれも全国一律・法人契約の場合)です。日本郵便が最終配達を担うため一般的に3〜7日程度かかり、配達日数はネコポスより長くなりますが、ポスト投函率が高く不在再配達が起きにくい点はメリットです。差出はヤマト運輸の宅急便センターや集荷で行い、法人契約が前提となる点はネコポスと同様です。
3辺合計60cm以内・長辺34cm以内、厚さ1cm/2cm/3cmの3段階料金、重さ1kg以内。ヤマト運輸が集荷し日本郵便が配達するサービス。
日本郵便系:ゆうパケット・クリックポスト・ゆうパケットポスト
日本郵便系の3サービスは、個人でも郵便局・コンビニ・ポストから差し出せる手軽さが特徴です。法人契約がなくても利用でき、小規模ECやスタートアップ期に適しています。
ゆうパケット:個人・法人どちらも使える定番
ゆうパケットは日本郵便が一貫して配達する個人・法人共用のポスト投函サービスです。サイズ上限は3辺合計60cm以内・長辺34cm以内・厚さ3cm以内・重さ1kg以内。料金は厚みに応じた3段階で、1cm以内250円・2cm以内310円・3cm以内360円(ゆうゆうメルカリ便等の特別料金を除く)です。クロネコゆうパケットと料金体系はほぼ同じですが、ゆうパケットは個人でも窓口やコンビニから差し出せる点が大きな違いです。追跡サービスに対応し、法人で大量に利用する場合は日本郵便との契約割引で単価を下げられます。
クリックポスト:全国一律185円の低コスト
クリックポストは全国一律185円という低価格が最大の売りです。サイズは長辺34cm×短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重さ1kg以内。利用にはYahoo! JAPAN ID等とクレジットカード等の決済手段が必要で、ラベルはWebで作成し自分で印刷してポストや郵便局から差し出します。月間100件の発送ならゆうパケット(360円)との差額は月1万7,500円にのぼります。一方で着払い・代引き・時間帯指定・速達には非対応で、1件ずつWebでラベルを発行する仕組みのため、1日数十件を超える大量発送には不向きです。中・小規模ECやスタートアップ期に最適なサービスといえます。
ゆうパケットポスト:フリマ連携と2kg対応
ゆうパケットポストは、メルカリ・ラクマなどのフリマアプリと連携した発送に特化して普及したサービスです。専用箱(外寸の目安32.7×22.8×厚さ3cm)または専用シールを使い、重さは2kgまで対応します。料金はフリマアプリや方式によって変動するため、利用するサービスの料金表で確認が必要です。重量上限が他のポスト投函サービスより高い点が差別化ポイントで、ECサイト事業者でも軽量・薄型商品の発送に活用できますが、追跡精度や発送方法の自由度では他サービスに劣る面もあるため、事業規模に応じた使い分けが重要です。
EC事業者向けサービス選定の判断軸
5サービスの特徴を理解したうえで、どれを選ぶかは「EC規模」「配達速度の優先度」「利用条件」の3軸で判断します。以下のフローを参考にしてください。
EC規模別の選定ポイント
スタートアップ期(月間発送50件以下)は法人契約が不要で手軽なクリックポストやゆうパケットから始めるのが現実的です。月間発送が100件を超えてきたタイミングでヤマト運輸との法人契約を検討し、ネコポスまたはクロネコゆうパケットへの移行を進めると良いでしょう。発送代行の利用も同タイミングが目安です。
| 発送量の目安 | 推奨サービス | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 〜月50件(スタート期) | クリックポスト / ゆうパケット | 法人契約不要でリスクゼロ。185〜360円で低コスト開始 |
| 月50〜200件(成長期) | クロネコゆうパケット | 法人契約を取得。コスト優先なら250〜360円で全国一律 |
| 月200件以上(拡大期) | ネコポス+発送代行 | 大口割引と翌日配達で顧客満足度・競合優位性を同時に高める |
商品特性としては、即日・翌日出荷を売りにするECサイトならネコポスが有力です。一方でコスト最優先かつ配達日数に余裕がある商品(本・CDなど)ならクロネコゆうパケットの方が単価を抑えられます。厚みが1cm以内の薄型商品(カード・シール・薄型コスメなど)では、クロネコゆうパケット250円とクリックポスト185円の差は65円。月1,000件発送なら月6万5,000円の差額になります。
発送代行との組み合わせ|ネコポスを外注するメリット
EC事業者がある程度の発送量に達したとき、発送代行サービスと組み合わせることで物流の効率化が一段と進みます。特にネコポスとの相性は高く、発送代行が大口法人契約の割引レートでネコポスを利用するため、自社で交渉するよりも低い単価で利用できるケースがあります。
発送代行でネコポスを活用するメリット
自社出荷でネコポスを使う場合、ヤマト運輸との法人契約交渉や専用伝票管理など、運用負担が発生します。STOCKCREWのような発送代行に委託することで、次のメリットが得られます。第一に、発送代行が持つ大口契約を利用することで、自社単独では得られない割引レートでネコポスを利用できます。第二に、ピッキング・梱包・伝票発行・出荷までをアウトソースできるため、EC事業者は商品企画・マーケティングに専念できます。第三に、繁忙期の出荷量急増にも倉庫スタッフが対応するため、自社人員を増やす必要がありません。
たとえば月間出荷が300件規模の美容ECがネコポス中心の発送を発送代行に切り替えた場合、伝票発行と梱包の内製工数を削減しつつ、大口割引レートで1件あたりの送料も抑えられるため、出荷品質とコストの両面で改善が見込めます。Yahoo!ショッピングの発送代行のように、モールごとの出荷要件に合わせて代行先を選ぶことも、ポスト投函サービスを安定運用するうえで重要な視点です。なお、発送代行サービスによって対応できる配送キャリアは異なります。ネコポス利用を前提に選ぶ際は、ヤマト運輸との提携状況を事前に確認することが重要です。詳しくはEC物流の完全ガイドも参照してください。お問い合わせはお問い合わせフォームから、資料請求は無料ガイドのダウンロードをご利用ください。
まとめ:目的別に選ぶポスト投函サービス
ポスト投函対応5サービスを目的別にまとめると以下のようになります。速達性を最優先するEC事業者(法人)にはネコポス、コスト最適化が目的の法人にはクロネコゆうパケット、個人や小規模ECでコストを抑えたい場合はクリックポスト(185円一律)、フリマアプリ活用や軽量商品ならゆうパケットポストという選択肢が浮かびます。
| 優先する条件 | 推奨サービス | 理由 | 利用条件 |
|---|---|---|---|
| 配達速度(翌日着) | ネコポス | 最短翌日・ヤマト運輸一貫配達 | 法人契約必須 |
| コスト最優先(法人) | クロネコゆうパケット | 250〜360円の3段階・ポスト投函率高 | 法人契約必須 |
| コスト最優先(個人) | クリックポスト | 全国一律185円・法人契約不要 | Yahoo! JAPAN ID等 |
| 個人・フリマ出品 | ゆうパケット / ゆうパケットポスト | 郵便局・コンビニから発送可・個人利用OK | 誰でも利用可 |
| スケーラブルな運用 | ネコポス+発送代行 | 大口割引・AMR対応倉庫で出荷品質と速度を両立 | 法人契約必須 |
2025年のネコポス復活とクロネコゆうパケットの普及で、EC事業者の選択肢は広がりました。自社のEC規模・商品の重量・配達スピードへの要求・発送代行の利用有無という4軸で最適なサービスを選定することが、物流コスト削減と配送サービスの最適化、そして顧客満足度向上の第一歩です。発送代行との組み合わせでさらなるコスト削減を目指す場合は、物流代行の仕組みと選び方の理解が出発点になります。
STOCKCREWでは、EC事業者向けにネコポスを含む多様な配送サービスに対応した発送代行サービスを提供しています。現在の発送量・商品特性に合わせた最適な物流設計をご提案しますので、まずはお問い合わせまたは無料ガイドのダウンロードからご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ネコポスは廃止になったのですか?
ネコポスは2023年秋に一度廃止方針が示されましたが、2025年1月にヤマト運輸が継続を発表し、2025年2月から法人向けサービスとして提供を再開しています。2025年11月には取扱いサイズも拡大されました。現在もクロネコゆうパケットと並行して提供されており、廃止されていません。
Q. クロネコゆうパケットとゆうパケットは何が違うのですか?
クロネコゆうパケットはヤマト運輸が集荷して日本郵便が配達する法人専用サービスです。ゆうパケットは日本郵便が一貫して配達する個人・法人共用サービスです。料金体系は同程度ですが、利用条件・差出場所・配達日数が異なります。ゆうパケットは郵便局・コンビニから個人でも発送でき、クロネコゆうパケットはヤマト運輸の営業所や集荷を利用します。
Q. クリックポストとゆうパケットはどちらがお得ですか?
単純な料金ではクリックポスト(185円一律)の方が安いケースが多いです。厚さ3cmの商品ならゆうパケット360円に対してクリックポスト185円で175円安くなります。ただし、クリックポストはYahoo! JAPAN ID等とクレジットカード等の決済手段が必要で、着払い・時間帯指定・大口割引には対応していません。発送量が多い場合や利便性を重視する場合はゆうパケットの法人割引を活用する方が合理的なこともあります。
Q. ネコポスを発送代行で利用できますか?
発送代行サービスによってはネコポスに対応しています。対応している場合、発送代行が持つヤマト運輸との大口法人契約を通じて、自社単独より低い単価でネコポスを利用できるメリットがあります。ただし、すべての発送代行がネコポスに対応しているわけではないため、契約前に確認が必要です。
Q. ゆうパケットポストはEC事業者でも使えますか?
ゆうパケットポストはフリマアプリとの連携で普及したサービスですが、EC事業者でも利用できます。ただし、専用箱や専用シールの購入が必要で、追跡精度や発送管理の面では他の法人向けサービスに劣る場合があります。大量発送には向いておらず、小規模ECや特定カテゴリの商品発送に限定して活用するのが現実的です。
Q. 2026年時点で最もコストパフォーマンスが高いサービスはどれですか?
利用条件と発送量によって異なります。個人・小規模ECで月間発送100件未満なら、クリックポスト(185円一律)が最もコストパフォーマンスに優れています。法人で月間500件以上の発送を見込むなら、ネコポスの大口割引または発送代行との連携でトータルコストを大幅に下げられます。単純な送料だけでなく、ラベル発行・梱包・管理コストを含めたトータルコストで判断することが重要です。
この記事の監修者
北原一樹
株式会社KEYCREW オペレーション部長。大手物流会社にて現場担当からセンター長を経て、営業・管理職を12年間歴任。物流業界での経験は24年に及ぶ。大規模顧客の初のEC・DCが併設された10,000坪規模の大型倉庫の立ち上げを主導した実績を持ち、月間100Mの赤字を抱えていた物流センターをわずか3か月で黒字化に転換させた。現在はSTOCKCREWにおいて部門管理・各拠点の収支管理・業務改善を統括。「現地・現物」「数字で現場を見る」「何事にも基準を作る」を信条に、年間5千万点の入出荷を支える高品質な物流オペレーションを実現している。