BASEの独自ドメイン設定方法とSEO効果を解説|CNAME手順・ドメイン費用比較の解説
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BASEでネットショップを運営していると、無料の「base.shop」ドメインから独自ドメインへ切り替えたい場面が出てきます。ただしBASEの独自ドメインには、他のカートと違う重要な前提があります。それは「サブドメイン形式のみ対応」で、DNSのCNAMEに設定する値が「cname.thebase.in」と決まっていることです。この2点を誤解すると設定が完了せず、ネット上の古い記事には誤った設定値が残っているため注意が必要です。本記事では、BASE公式ヘルプの最新仕様にもとづき、独自ドメインの設定手順・費用の目安・SEO効果・注意点を、発送代行との連携も視野に入れて実務的に解説します。
BASEで独自ドメインが必要な理由
BASEでオンラインストアを開設すると、初期段階では「base.shop」などの無料ドメインが割り当てられます。事業の成長に伴い、このプラットフォーム共通のドメインから独自ドメインへ切り替えたいというニーズが生まれます。
独自ドメイン(例:shop.myshop.com)を使うことで、BASEの無料ドメインに依存しない自社ブランディングが実現します。顧客は「base.shop」というプラットフォーム感を受けにくくなり、独立した事業として認識しやすくなります。独自ドメインのメールアドレス(例:info@myshop.com)と組み合わせれば、問い合わせ対応や配送通知の信頼性も高まります。ネットショップ開設のプラットフォーム選びの段階から、将来の独自ドメイン化を見据えておくとスムーズです。
なお、BASEでEC運営を拡大する場合は、ドメイン切り替えと同時に出荷体制も検討しておくとスムーズです。EC物流代行サービスの選定と連携やBASEの受注・出荷の流れを押さえておくと、ドメイン移行後もオペレーションを止めずに運営できます。国内のBtoC-EC市場は拡大が続いており(後掲の出典参照)、独自ドメインによるブランディングの重要性は年々高まっています。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。
出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」
独自ドメインのメリット・デメリット
独自ドメイン設定を判断する前に、メリットとデメリットを整理しましょう。BASEの独自ドメインApp自体は無料で、かかるのはドメイン取得・更新費用のみです。
| 項目 | メリット | デメリット・注意 |
|---|---|---|
| ブランディング | 自社ブランドの独立性を確立し、顧客に信頼感を与える | ブランド構築には時間と継続的な発信が必要 |
| 顧客の信頼 | プロフェッショナルな印象を与え、SNS共有時のクリック率改善も期待できる | 立ち上げ直後は認知が低い状態から始まる |
| メールアドレス | 独自ドメインメール(info@myshop.com)が使える | メールサービスの契約・設定が別途必要 |
| URLの一貫性 | 名刺・広告・SNSで覚えやすいURLを使える | BASEはサブドメイン形式のみ(後述) |
| 費用 | 独自ドメインAppは無料 | ドメイン取得・更新費(年間1,000〜数千円程度)が継続的に発生 |
「独自ドメインにすると検索順位が必ず上がる」といった効果は保証されません。検索評価は最終的にコンテンツの質や被リンク・ユーザー行動で決まります。独自ドメインは、ブランドを長期的に育てるための器を整える施策と理解しておくのが適切です。
BASEの独自ドメイン設定手順(サブドメイン・CNAME方式)
BASEの独自ドメイン設定で最初に押さえるべき前提が2つあります。1つはBASEはサブドメイン形式(例:shop.myshop.com)のみに対応し、ルートドメイン(例:https://myshop.com)やサブディレクトリには対応していないこと。もう1つは、DNSのCNAMEに設定する値が「cname.thebase.in」に決まっていることです。
ホスト名:BASEに設定したい任意のサブドメイン名(例:shop)/TYPE:CNAME/VALUE:cname.thebase.in
出典:BASE公式ヘルプ「お名前.comのドメインについて、設定方法を教えてください」
詳細な設定手順
STEP1:独自ドメインを取得する
お名前.com・ムームードメイン・Xserverドメインなどのドメイン取得サービスで、使いたいドメインを取得します。一般的な.comドメインなら年間1,000〜2,000円程度が目安です。
STEP2:DNSにCNAMEレコードを設定する
取得したドメインのDNS管理画面で、新しいCNAMEレコードを追加します。設定値は次のとおりです。
- ホスト名:BASEで使いたいサブドメイン名(例:shop、store。Instagram販売Appを使う場合は「www」以外を推奨)
- TYPE:CNAME
- VALUE:cname.thebase.in
STEP3:独自ドメインAppをインストールする
BASEの管理画面で「Apps」メニューから「独自ドメイン」を検索し、無料でインストールします。
STEP4:ドメイン名を入力して保存する
独自ドメインAppの設定ページで、設定したいドメイン名(例:shop.myshop.com)を入力して「保存する」を押します。CNAMEが反映されていれば設定完了です。反映には最大72時間かかることがあり、その間はエラーが表示される場合があります。SSL(https)はBASE側で対応されます。
サブドメイン名の決め方
サブドメイン名(shop、store など)は、ショップのURLにそのまま表示されます。覚えやすく、ブランド名や事業内容と一貫性のある名前を選びましょう。前述のとおりInstagram販売Appを使う場合は「www」以外を推奨します。一度公開したURLを後から変えると、名刺・広告・SNSのリンクをすべて差し替える必要があるため、最初に決めて長く使う前提で選定するのが安全です。開業準備の段階から検討したい場合は個人でネットショップを開業する方法やBASEの料金もあわせて確認してください。
ドメイン取得サービスの選び方と費用の目安
BASEで独自ドメインを運用する場合、ドメインの取得・更新は自分で契約したドメイン取得サービスで行います。主要サービスの特徴と費用の目安は下表のとおりです。料金はキャンペーンや改定で変動するため、申込前に各公式サイトで最新の取得料金・更新料金を必ず確認してください。
| サービス名 | .comの費用目安(年額) | 特徴 |
|---|---|---|
| お名前.com | 1,000円台〜(更新時は要確認) | 国内最大手。日本語サポート・電話対応あり、初心者向け |
| ムームードメイン | 1,000円台〜 | DNS管理画面が分かりやすい。ロリポップ等との連携が容易 |
| Xserverドメイン | 1,000円台〜(キャンペーンで割安なことが多い) | エックスサーバー利用者向け。低価格帯 |
| バリュードメイン | 1,000円台〜 | DNS設定の自由度が高い。中〜上級者向け |
| Squarespace Domains(旧Google Domains) | 1,800円前後〜 | 2024年にGoogle Domainsから移管。管理画面は主に英語対応 |
かつて人気だった「Google Domains」は2023年にSquarespace社へ事業売却され、2024年に移管が完了して提供を終了しました。日本語サポートを重視するなら、お名前.com・ムームードメインなど国内サービスが無難です。
サービス選定の4つのポイント
1. 日本語サポート:DNS設定でつまずいたとき、日本語で相談できると安心です。
2. DNS管理画面の分かりやすさ:CNAME設定のミスを防げます。
3. 更新料金:初年度の安さより更新時の料金を確認しましょう。初年度だけ極端に安いサービスもあります。
4. セキュリティ機能:WHOIS情報公開代行・二段階認証などの有無を確認します。
独自ドメイン設定時の注意点とトラブル対処法
注意点1:DNS(CNAME)伝播の遅延
CNAMEを設定してからBASEに登録できるようになるまで、最大72時間かかることがあります。設定直後にAppでエラーが出ても、時間を置いて再度試すと解決することがほとんどです。「DNS Propagation Checker」などのツールで反映状況を確認できます。
注意点2:既存のサーバー・メールとの併用
同じドメインでホームページやメールをすでに運用している場合、DNSレコードの変更で表示やメール受信に影響が出ることがあります。併用する場合は、ドメイン取得サービスのサポートに変更手順を確認してから設定してください。
注意点3:SNSのいいね数・ツイート数のリセット
BASE公式ヘルプによると、独自ドメインを設定すると、有料テーマや「HTML編集App」でショップに表示しているFacebookのいいね数・Twitter(X)のツイート数がリセットされます。表示している場合は事前に把握しておきましょう。
「独自ドメイン App」をインストールすると、すでにお持ちのドメインや、新たに取得したドメインを使って、ショップのURLをオリジナルのドメインに変更できます。
出典:BASE公式「独自ドメイン App」
注意点4:Instagram販売Appのドメイン認証
「Instagram販売App」を利用している場合は、設定する独自ドメインでドメイン認証を改めて行う必要があります。認証エラーを避けるため、サブドメインは「www」以外の「shop」「store」などで登録するのが推奨されています。
注意点5:切り替え後の告知と動作確認
独自ドメインに切り替えたら、ブラウザで実際にアクセスして「https」で正しく表示されるかを確認します。あわせて、既存顧客やSNSのフォロワーへ新しいURLを告知し、名刺・広告・ショップデザイン内のリンクも更新しましょう。決済まわりの表示に不安がある場合はBASEの決済方法もあわせて見直しておくと安心です。
独自ドメイン設定後のSEO対策
独自ドメインの設定は、SEO対策のスタート地点にすぎません。設定後の施策こそが、実際の検索可視性につながります。
1. Google Search Consoleへの登録
新しい独自ドメインをGoogle Search Consoleに登録し、インデックス状況や検索クエリを把握できるようにします。
2. URLの正規化(canonical)
独自ドメインのURLを正規URLとして指定し、検索エンジンに統一されたドメイン構造を伝えます。これにより評価の分散を防げます。
3. コンテンツとリンクの充実
ドメインを変えただけで順位は上がりません。商品ページの情報量を高め、ブログなどで役立つコンテンツを継続発信することが、長期的な検索評価につながります。ネットショップ運営完全ガイドやBASEの運営効率化Appsもあわせて確認してください。
4. 出荷体制の整備でブランド体験を守る
独自ドメインでブランドを訴求しても、配送が遅い・連絡が滞ると信頼は損なわれます。Instagram連携で集客しつつ、出荷体制を整えて配送品質を安定させると、ブランド体験を一貫させられます。BASEの運営効率化AppやEC物流の全体設計もあわせて検討しましょう。
まとめ:独自ドメイン設定で自社ECの信頼を高める
BASEの独自ドメイン設定で最も重要なのは、「サブドメイン形式のみ対応」で、DNSのCNAMEに「cname.thebase.in」を設定し、無料の独自ドメインAppを入れるという2点です。ネット上の古い記事には他社カートの設定値(myshopify.com など)が混ざっていることがあるため、必ずBASE公式ヘルプの最新仕様を確認してください。ドメイン取得サービスは日本語サポートと更新料金で選び、Google Domains終了後はお名前.com・ムームードメインなどの国内サービスが無難です。
独自ドメインでブランドの器を整えたら、次は出荷業務の効率化です。発送代行の仕組みと費用の完全ガイドとBASEの販促App活用を組み合わせれば、マーケティングや商品開発に経営資源を集中できます。無料資料ダウンロードまたはお問い合わせから、自社ECの物流最適化をご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. BASEの独自ドメインはルートドメイン(myshop.com)でも設定できますか?
できません。BASEは独自ドメインをサブドメイン形式(例:shop.myshop.com)のみに対応しており、ルートドメイン(https://myshop.com)やサブディレクトリには対応していません。DNSのCNAMEにサブドメインを設定して利用します。
Q. CNAMEに設定する値は何ですか?
BASE公式ヘルプによると、TYPEを「CNAME」、VALUEを「cname.thebase.in」に設定します。ホスト名にはBASEで使いたいサブドメイン名(例:shop)を指定します。「myshopify.com」などは他社カートの値なので使用しません。
Q. 独自ドメインの設定に追加費用はかかりますか?
BASEの独自ドメインApp自体は無料です。費用はドメイン取得サービスでのドメイン取得・更新費(.comで年間1,000〜2,000円程度が目安)のみで、SSL(https)はBASE側で対応されます。料金は変動するため各サービスの公式で確認してください。
Q. 設定後にショップが表示されないときはどうすればいいですか?
多くはCNAMEの反映待ちです。反映には最大72時間かかります。順に、(1)DNS伝播状況をツールで確認、(2)CNAMEのホスト名・値(cname.thebase.in)にタイポがないか確認、(3)独自ドメインAppの設定を確認、(4)時間を置いて再設定、を試してください。解決しない場合はBASEのサポートに連絡します。
Q. 独自ドメインを設定すると検索順位は上がりますか?
独自ドメインの設定だけで順位が上がる保証はありません。期待できるのはブランド検索での認知向上や信頼度の向上です。検索評価はコンテンツの質・被リンク・ユーザー行動で決まるため、Search Consoleの登録やコンテンツ充実とあわせて取り組むことが重要です。
この記事の監修者
保阪涼子
株式会社KEYCREW 営業部長。物流会社で10年間、EC物流の現場担当・営業事務を経験し、EC・物流業界で通算10年以上のキャリアを持つ。STOCKCREWではサービス開始初期から商談を担当し、500社以上のEC事業者への導入支援を一貫して手がけてきた。YFF(Yahoo!フルフィルメント)移管時には1,000社超の顧客接点・フロー設計を主導。月間10万件以上の出荷管理に携わり、顧客の物流費を平均15%削減する成果を上げている。成約率50%を達成した営業手法には、「『売る』より『解く』」という顧客課題解決型のアプローチが根底にある。物流メディア(Logistics Today、ECのミカタ)へのインタビュー掲載実績も持つ。