futureshopで運営する事業者の発送代行ガイド|API利用申込の流れ・おまかせ便と配送実績・発送完了メールの文面
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futureshopで運営する事業者が発送代行を使うとき、最初に押さえたいのは、API連携を始めるための申込がfutureshop側で必要で、API情報が届くまでに2〜3営業日かかることです。つないだあとは、おまかせ便を使うと、実際に発送した配送会社の変更がfutureshop側に反映されないという仕様があり、発送完了メールの文面にも関わります。商品連携は、APIインポートで登録します。本記事では、futureshopで運営する事業者が発送代行を使うときの実務を、API利用の申込、連携前の設定と商品連携、おまかせ便と配送実績、項目の読み替え、連携後の運用の順に整理します。複数のカートの連携方式を並べた記事はECカート別の発送代行連携の比較、同じ型のEC-CUBE4向けはEC-CUBE4で運営する事業者の発送代行ガイドで扱っています。ここではfutureshopとSCシステムの連携に絞ります。
API連携は、futureshopへの利用申込から始まり、API情報の到着まで2〜3営業日かかる
futureshopとSTOCKCREWのAPI連携は、SCシステムの連携設定画面から申込を始め、futureshopのフォームで利用登録をして、届いたAPI情報をSTOCKCREWへ連絡する流れです。始める前に、連携したいECサイトの店舗登録をSCシステム上で済ませておきます。
申込フォームで入力するのは、ご利用ドメインとサービス名の2つ
| 項目 | 入力する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ご利用ドメイン | futureshop管理画面のURLに含まれる、店舗を表す文字列 | 自社のfutureshop管理画面のURLで確認する |
| APIを利用するサービス | 「STOCKCREW」を選択 | ほかのサービスを選ばない |
送信が終わったら、そのページのタブは閉じて構いません。
届いたAPI情報の3つを、カスタマーポータルで連絡する
2〜3営業日後に、futureshopからAPI情報がメールで届きます。このメールにある「店舗KEY」「APIキー」「APIパスワード」を、カスタマーポータルでSTOCKCREWに連絡します。申込から連絡までに数日かかるため、繁忙期の直前に切り替えを始めると間に合わないことがあります。出荷を移したい日から逆算して、申込の日を決めます。
連携の前に、配送方法・配送時間・支払方法の設定と、商品連携のAPIインポートを済ませる
ECサイトとSCシステムをつなぐ前には、SCシステム側で配送方法・配送時間・支払方法・商品の設定が必要です。未設定のままつなぐと、次のとおり受注が取り込めなかったり、発送処理が進まなかったりします。
| 連携前の設定 | 未設定の場合に起きること |
|---|---|
| 商品登録 | 受注は取り込まれるが、在庫の引当がされず、発送処理を進められない |
| 配送方法 | 連携時にエラーが出て、受注が正常に取り込まれない |
| 配送時間 | 連携時にエラーが出て、受注が正常に取り込まれない |
| 支払方法 | 連携エラーで、受注が正常に取り込まれない |
| 商品連携の登録 | 連携エラーで、在庫が正常に反映されない |
商品連携は、APIインポートで登録する。手動登録はできない
商品連携は、SCシステムの商品コードとECサイト側の商品コードを結びつける設定です。futureshopの登録方法はAPIインポートのみで、手動登録は選べません。APIインポートで登録する場合は、先に店舗設定でAPI連携の設定を行います。つまり、前の章のAPI情報の連絡が済まないと、商品連携に進めません。
- 画面を開く——メインメニューの商品>商品連携登録を開きます。
- 店舗を選んで取り込む——対象店舗を選び、「データを取り込む」を押すと、インポート結果が表示されます。
- 商品コードを結びつける——「商品コード(EC側)」に対応する「商品コード(SC側)」を選びます。
- 在庫連携を決めて保存する——登録する商品にチェックを入れ、在庫連携をする商品は「在庫連携」のトグルをONにして、保存を押します。
商品連携の登録は、入荷予定の登録より前に完了している必要があります。SCシステム側の商品コードが複数登録されている商品は、対応できません。商品コードが両システムで同一であれば、自動連携はできますが、在庫連携を使うには商品連携の登録が必要です。futureshopで商品を追加したときも、SCシステムで商品を登録してから、APIインポートで商品連携を登録します。商品コードの設計は商品コード・SKU設計の実務ガイド、SKUの基本はSKUとは?EC在庫管理での意味・設定・活用法で整理しています。
おまかせ便を使うと、配送会社の変更はfutureshopに反映されない
おまかせ便は、発送時に配送会社を指定せず、システムが自動で最適な配送会社に変換する仕組みです。変換は、商品の梱包サイズや配送先の地域に基づいて行われ、配送コストを抑えたいときに向いています。おまかせ便はデフォルトで有効になっていて、店舗ごとに利用するかどうかを変えられます。ここで、futureshopには注意したい仕様があります。
futureshopの仕様上、確定後の配送会社の変更は配送実績に反映できない
おまかせ便を使う場合、futureshopの仕様上、API経由で、配送会社が確定したあとの配送方法の変更を配送実績として反映することはできません。ヘルプの例では、店舗設定でおまかせ便の利用を有効にし、futureshop側の配送会社をヤマト運輸として連携したところ、佐川急便で発送されたとき、次のようになります。
- 実際の発送——おまかせ便の自動変換により、佐川急便へ変更されます。
- 配送会社の表示——変更はfutureshop側へ反映されず、当初連携された配送会社(ヤマト運輸)のままです。
- 送り状番号——実際に発送された配送会社(佐川急便)のものが連携されます。
発送完了メールの文面は、「ヤマト運輸または佐川急便」の書き方に直す
この仕様のため、発送完了メールの定型文に配送会社名を固定で書いていると、実際の配送会社と異なる内容が購入者に送られる可能性があります。ヘルプは、文面を「ヤマト運輸または佐川急便」のような表現に直すことを勧めています。宅配便は取り扱いが多く、国土交通省も次のように公表しています。
ECの拡大に伴い宅配便の取扱個数は約50億個(令和5年度)となっています。
受け取る側が荷物を追跡する場面は多く、案内する配送会社名と送り状番号が合っているかは、購入後の問い合わせを減らすうえで見ておきたい点です。導入の前に、自社で使っている発送完了メールの定型文をすべて洗い出し、配送会社名を固定で書いているものがないかを、futureshopの設定を担当している人に確認してもらいます。数えるのは、発送完了メールの定型文の種類の数です。
おまかせ便で変換される配送と、変換されない配送
| 配送方法 | サイズ | 補足 |
|---|---|---|
| おまかせ便(ソフト) | 60〜100サイズ | 簡易梱包で発送。ビニール製の梱包資材を使う |
| おまかせ便(ハード) | 60〜160サイズ | 段ボールで発送。160サイズを除き、シュリンク包装の対象 |
| おまかせ便(ケース出荷) | 60〜200サイズ | 商品に直接送り状を貼って発送する |
ネコポスと宅急便コンパクトは変換の対象外で、受注連携のときに配送方法を指定します。ヤマト運輸は、宅急便コンパクトについて、次のように案内しています。
宅急便と同様に利用でき、お届けは手渡しとなります。
ネコポスのサイズについても、ヤマト運輸は次のように案内しています。
長辺34cm以内(3辺合計60cm以内)、厚さ3cm以内、重さ1kg以内。
出典:ヤマト運輸「ネコポス」
希望日時・優先順位・代引の扱い
- 配送希望日時——おまかせ便でも指定できます。配送会社が確定したときに、ヤマト運輸か佐川急便で対応できる時間帯に変換されます。たとえば「12〜14時」はヤマト運輸では「午前中」、「18〜21時」はヤマト運輸では「18〜20時」になります。
- 設定の優先順位——受注トリガ、店舗設定、配送方法マスタの順です。トリガで配送方法を指定していると、店舗設定でおまかせ便を有効にしていても、トリガの内容が優先されます。
- 代金引換——ヤマト運輸と代引の契約がある場合は、ヤマト運輸または佐川急便へ、荷物のサイズと行き先に応じて変換されます。契約がない場合は、佐川急便へ変換されます。
項目の対応は、複数の値がつながって1つの項目になる3か所を押さえる
futureshopの受注項目は、SCシステムの項目に対応づけて取り込まれます。購入者の情報はbuyerInfo、お届け先の情報はshipmentListという親項目に分かれていて、郵便番号・都道府県・住所・電話番号・氏名などが、それぞれ購入者とお届け先の項目に入ります。なかでも、複数の値がつながって1つの項目になる次の3か所は、照合のときに戸惑いやすい点です。
注文番号は「受注コード+お届け先No」。複数配送に対応している
SCシステムの「注文番号」は、futureshopの受注コードとお届け先Noを連結したものです。1つの注文に複数のお届け先がある場合も、お届け先ごとに別の注文番号になります。futureshopの画面で見ている受注コードで探すときは、末尾にお届け先Noがついていることを前提に検索します。
購入者メモと商品コードも、複数の値をつないで取り込まれる
futureshopの通信欄と詳細指定事項欄は、スペースでつながって、SCシステムの購入者メモに入ります。商品コードは、バリエーションがある商品の場合、商品番号に、横軸の枝番、縦軸の枝番をつないだものです。商品連携を登録するときの商品コードは、この形で確かめます。
そのほかの主な項目の対応
| futureshopの項目 | SCシステムの項目 |
|---|---|
| 決済方法(paymentType) | 支払方法 |
| 配送サービス名(deliveryServiceName) | 配送方法 |
| お届け希望日・お届け希望時間 | 配送希望日・配送希望時間 |
| 利用ポイント額(usedPointPrice) | ポイント利用 |
| 商品の割引合計金額(productCouponDiscountTotal) | クーポン利用 |
| 包装手数料・決済手数料合計金額 | その他手数料 |
| 商品合計金額/請求合計金額 | 商品合計金額/お支払い総合計 |
連携後は、受注の修正・ON/OFF・OMSとの併用を運用に組み込む
連携が動き出したあとに起きやすいのは、受注の修正、連携のON/OFF、OMSとの併用です。それぞれ決まった扱いがあります。
futureshopで受注を修正したら、SCシステムで削除して取り込み直す
一度連携された受注は、再度取り込まれません。futureshopで受注を修正したときは、SCシステムで該当の受注を削除すると、修正した受注がAPI連携で再び登録されます。金額を修正した場合は、SCシステムでも金額を手で修正します。受注を削除するときは、必ずECサイト側とSCシステム側の両方で削除します。
連携する情報は、受注取得・受注更新・在庫更新を個別にON/OFFできる
| 項目 | 動き |
|---|---|
| 受注取得 | ECサイトの受注データをSCシステムに取り込むかどうかを決める |
| 受注更新 | SCシステムの出荷実績をECサイトへ連携するかどうかを決める |
| 在庫更新 | SCシステムの在庫データをECサイトへ連携するかどうかを決める |
API連携は定期的に動いているため、ON/OFFの切り替えのタイミングによっては、すぐには反映されないことがあります。在庫更新はONにするだけでは使えず、事前に商品連携の登録が必要です。
OMSを使っているなら、futureshopを直接つながない
STOCKCREWがAPI連携しているカート・モール・OMSとは、複数ショップの一元管理ができ、futureshopもその対象です。ただし、ネクストエンジンなどのOMSと連携しているfutureshopを、SCシステムとも直接つなぐと、同じ注文を二重に取り込み、二重に出荷する原因になります。OMSを使っている場合は、OMS経由で受注を取り込みます。カートごとの連携方式の違いは、ECカート別の発送代行連携の比較にまとめています。
預けられる範囲と、導入前のチェックリスト
futureshopの連携が整っても、発送代行に預けられない商品があります。STOCKCREWは常温のみの対応で、冷蔵・冷凍の商品は預かれません。医薬品と酒類も対象外です。お客様の都合による返品の処理は受託しておらず、不在の持ち戻りや受取拒否など、物流が原因の返送品は対応します。置き配は、現時点では非対応です。
導入前のチェックリスト
- 店舗を登録する——API連携の前に、SCシステム上でEC店舗を登録します。
- API利用の申込を早めに出す——futureshopのフォームで、ご利用ドメインと、サービスに「STOCKCREW」を入力します。
- API情報を連絡する——届いた店舗KEY・APIキー・APIパスワードを、カスタマーポータルで連絡します。
- 配送方法・配送時間・支払方法を整える——SCシステム側の設定を、futureshopで使っている名称に合わせます。
- 商品連携をAPIインポートで登録する——入荷予定の登録より前に済ませ、在庫連携する商品はトグルをONにします。
- 発送完了メールの文面を直す——配送会社名を固定で書いていないか確かめ、「ヤマト運輸または佐川急便」の書き方にします。
- OMSとの併用を確かめる——OMSと連携済みなら、futureshopを直接つながず、OMS経由にします。
STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。
まとめ:futureshopの発送代行連携は「申込」「商品連携」「配送会社の表示」の順で整える
futureshopで運営する事業者が発送代行を使うポイントは、API利用の申込を早めに出し、API情報の到着まで2〜3営業日かかることを計画に入れることです。そのうえで、配送方法・配送時間・支払方法の設定を整え、商品連携はAPIインポートで、入荷予定の登録より前に済ませます。おまかせ便を使うなら、配送会社の変更がfutureshopに反映されないことを前提に、発送完了メールの文面を「ヤマト運輸または佐川急便」の書き方に直します。
発送代行の比べ方は発送代行おすすめ25選、物流全体の設計はEC物流完全ガイド・EC物流システム、モール運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. futureshopとSTOCKCREWのAPI連携は、どう始めますか?
A. SCシステムの店舗設定で対象店舗の「API連携設定」を開き、「申し込み」を押します。futureshopの「APIご利用登録申し込みフォーム」で、ご利用ドメインと、APIを利用するサービス(STOCKCREW)を入力して送信します。2〜3営業日後にfutureshopからAPI情報がメールで届くので、店舗KEY・APIキー・APIパスワードをカスタマーポータルで連絡します。
Q. 商品連携は、手動で登録できますか?
A. futureshopの商品連携は、APIインポートで登録します。手動登録は選べません。APIインポートの前に、店舗設定でAPI連携の設定を行う必要があります。登録は、入荷予定の登録より前に完了させます。
Q. おまかせ便を使うと、futureshopの配送会社の表示はどうなりますか?
A. futureshopの仕様上、配送会社が確定したあとの変更は配送実績として反映されません。たとえば、ヤマト運輸で連携した注文が佐川急便で発送された場合、配送会社の表示はヤマト運輸のままで、送り状番号だけが実際に発送された佐川急便のものになります。
Q. 発送完了メールの文面は、どう直せばよいですか?
A. 配送会社名を固定で書いている定型文は、実際の配送会社と異なる内容が送られる可能性があります。ヘルプは、「ヤマト運輸または佐川急便」のような表現に直すことを勧めています。
Q. futureshopで受注を修正したのに、修正後のデータが反映されません。
A. 一度連携された受注は再度取り込まれません。futureshopで受注を修正したあと、SCシステムで該当の受注を削除すると、修正した受注がAPI連携で再び登録されます。金額を修正した場合は、SCシステムでも金額を手で修正します。
この記事の監修者
金子将大
株式会社KEYCREW ソリューション部門の責任者。大手ECプラットフォーム会社にてEC構築に関する開発・PM業務を7年間担当し、EC業界での豊富な技術知見を持つ。応用情報技術者・証券外務員2種の資格を保有。UIリニューアルやサービスリニューアルのプロジェクトマネジメント、Temu・ShopifyなどのEC外部API連携の新規開発・リプレイスを手がけてきた。クラウド環境のアプリログコストを60%程度削減するなどの技術的成果も上げている。KEYCREWではソリューション部門全体を統括し、技術で組織の仕組みを改善し、安定した運営と今後の成長につながる基盤づくりに注力。API連携・システム統合・EC自動化・DX推進に関する実践的な知見を記事に反映している。