賞味期限・消費期限のある商品の入荷予定登録ガイド|消費期限と出荷期限の入力・ロット管理の切り替え
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賞味期限や消費期限のある商品を発送代行に預けるときは、倉庫に商品を送る前の入荷予定の登録が、期限管理の出発点になります。ここでの入力が抜けていたり、決まりに合っていなかったりすると、入荷予定を登録できなかったり、期限の近い在庫が出荷されたりします。本記事では、賞味期限・消費期限のある商品を預ける事業者が、STOCKCREWで入荷予定を登録するときの手順と決まりを、事前の設定、入力項目、2つの期限の違い、入荷のルール、ロット管理の切り替えの順に整理します。入庫とは?入荷との違いとEC物流の実装方法で入荷の全体像、商品マスタで商品情報の持ち方をつかんでおくと、読み進めやすくなります。商材ごとの運用は、サプリや化粧品の記事でも扱っています。業者の比較は発送代行おすすめ25選でつかめます。
期限のある商品の入荷でつまずく3つの場面
口に入れるもの、肌に使うものは、届いた商品の状態への目が厳しくなります。国民生活センターは、2025年度の危害・危険情報について、次のように公表しています。
全国の消費生活センター等から収集した「危害・危険情報」は15,899件で、対前年度比でみると5.3%増となりました。
出典:独立行政法人国民生活センター「2025年度 全国の危害・危険情報の状況-PIO-NETより-」(2026年9月16日公表)
同じ公表では、危害情報の上位3商品・役務等は「化粧品」「医療サービス」「健康食品」とされています。動向は危害・危険情報15,899件の1位は化粧品で整理しています。期限のある商品を預ける事業者は、入荷予定の登録で、次の3つの場面につまずきやすくなります。
期限の入力が抜けて、入荷予定を登録できない
期限管理商品は、入荷予定の登録で消費期限の入力が必須です。消費期限が分からないまま登録しようとすると、エラーが表示されます。第3章と第4章で扱います。
入荷予定日がずれて、商品が作業の対象外になる
入荷の検収は、入荷予定日に基づいて行われます。実際の納品日と大きくずれたまま放置すると、作業の対象外になったり、未処理のデータとして閉じられたりします。第5章で確認します。
期限の違う在庫が混ざって、出荷の判断が狂う
同じSKUでも、期限の違う商品が混ざると、出荷してよいかどうかの判断がずれます。袋や箱を分ける決まりがあります。ロットを使う商品は、ロットNoの扱いも必要です。第5章と第6章で整理します。
入荷予定を登録する前に、商品対応表・期限管理・ロット管理をそろえる
入荷予定の入力に入る前に、事前の設定が3つあります。順番にそろえておくと、登録の画面で迷いません。
商品対応表の登録が先。済んでいないと在庫が連携されない
STOCKCREWのヘルプは、入荷予定の登録前に商品対応表の登録をしないと、在庫が連携されないと案内しています。ECサイトとのつなぎ方はEC物流のAPI連携とCSV連携の違い、コードの付け方は商品コード・SKU設計の実務ガイドで整理しています。
期限管理は、商品マスタの「消費期限確認商品」と出荷期限設定日で設定する
期限管理商品として登録するには、商品マスタで「消費期限確認商品」にチェックを入れ、「出荷期限設定日」に出荷不可とする日数を入力します。たとえば、消費期限の20日前に出荷不可としたい場合は「20」と入力します。この設定をしておくと、出荷期限が自動で管理されます。画面によっては、「消費期限」のトグルをONにする形で表示されます。
ロット管理は、ロットを使う商品だけ商品マスタで有効にする
ロットでの在庫管理をしたい場合は、商品マスタの登録(または編集)で、ロット管理商品にチェックを入れます。ロットは、同じ時期・条件で製造された同一商品をひとまとめにして管理する単位です。考え方はEC事業者のためのロット管理と発注最適化の実務にまとめています。
| 事前の設定 | 設定する場所 | 抜けたときの影響 |
|---|---|---|
| 商品対応表 | 入荷予定の登録より前 | 在庫が連携されない |
| 期限管理 | 商品マスタ(消費期限確認商品+出荷期限設定日) | 期限管理商品として扱われない |
| ロット管理 | 商品マスタ(ロット管理商品にチェック) | ロットごとの出荷の記録が残らない |
入荷予定登録の入力項目は、必須の3つと期限・ロットの項目に分けて見る
入荷予定登録の画面で、入力欄の左端がグレーになっている項目が必須項目です。必須項目は、入荷予定日、輸送種別、商品コード、入荷予定数です。そのうえで、期限のある商品では、次の項目を入力します。
期限・ロットに関わる4つの項目
| 項目 | 入力する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 入荷予定日 | 翌日以降の日付 | 実際の納品日とずれたら更新する |
| ロットNo | ロット管理商品は、正しいロットNo | 出荷検品のスキャンと対応する |
| 消費期限 | 期限管理商品は、日付を選択 | 登録するときは出荷期限も設定する |
| 出荷期限 | 期限管理商品は、日付を選択 | 商品マスタの設定から自動で反映される |
出荷期限は、入力した消費期限から自動で入る
期限管理商品を入荷予定に登録するときは、まず消費期限を入力します。入力した消費期限から、商品情報に登録された「出荷期限設定日」を加味した日付が、「出荷期限」に自動で反映されます。たとえば、出荷期限設定日が20日の商品で、消費期限が12月31日なら、20日前の日付が出荷期限になります。
消費期限が分からないときは、流通加工指示の「消費期限登録」で倉庫に任せる
手元の資料に消費期限が載っていないときは、流通加工指示の付帯項目にある「消費期限登録」のトグルをONにします。入荷作業のときに、倉庫が消費期限を確認して登録します。消費期限の入力も「消費期限登録」の指示もないままだと、エラーが表示され、入荷予定を登録できません。
一度でも出荷期限を設定した商品は、以降の入荷予定でも必須になる
一度でも出荷期限を設定された商品は、次回以降の入荷予定の登録で、出荷期限が必須になります。初回の入荷で期限なしの商品を、あとから期限管理に変える場合は、その後の入荷予定で入力が必要になる点を押さえておきます。
消費期限と出荷期限は、役割が違う。賞味期限の商品は両方を入力する
STOCKCREWの画面で使う用語は、「消費期限」と「出荷期限」の2つです。賞味期限の商品も、入荷予定の登録では同じ欄に入力します。2つの期限は、役割が違います。
消費期限は、品質が保証される期限として記録する
ヘルプでは、消費期限を「商品の品質が保証される期限」と定義しています。用語集では、商品に記載されている期限を入力するよう案内しています。消費期限は出荷の可否の判断には直接関わりませんが、登録する場合は必ず出荷期限も設定します。
出荷期限は、出荷の可否を決める日付になる
出荷期限は、商品を特定の日付までに出荷する必要がある場合に設定します。登録した日付以降は、その商品が出荷不可のステータスになります。主に、消費期限の前の日付を設定します。購入者が使い切る期間を見込んで、期限の何日前まで出荷するかを、商品マスタの出荷期限設定日で先に決めておきます。
賞味期限の商品は、消費期限と出荷期限の両方を必ず入力する
賞味期限を持つ商品は、入荷予定の登録で、「消費期限」と「出荷期限」の両方を必ず入力します。商品に印字された賞味期限の日付を消費期限の欄に入力し、出荷期限は商品マスタの設定から自動で反映させます。サプリの期限をカート別にどう持たせるかは、サプリECの出荷期限・ロット管理をカート別に比べるで整理しています。
なお、健康食品等の表示は、事業者が自社で点検する対象です。消費者庁は、インターネット上の表示について、次のように公表しています。
117 事業者による 126 商品について、健康増進法第 65 条第1項の規定に違反するおそれのある文言等を含む表示を行っていた
入荷予定に入力する期限は、商品の外装や販売ページの表示とそろえておくと、確認しやすくなります。動向は健康食品等の表示に対する改善指導で整理しています。
入荷のルール:登録期限・混載・セット商品・予定日の更新
入荷予定には、入力の内容のほかに、守る決まりがあります。期限のある商品で影響が出やすいものを、順に整理します。
登録の締め切りは、入荷の前日17時
入荷予定は、前日の17時までに、STOCKCREWのシステムで登録します。入荷予定日は、翌日以降の日付を選びます。納品の日程が決まった時点で、早めに登録しておきます。
同じSKUで期限が違うものは、袋か箱で分ける
混載のルールに基づき、同じSKUで消費期限を管理する場合は、袋を分けて梱包します。袋で分けるのが難しいときは、箱で分けます。期限の違う商品が1つの袋に混ざると、期限の登録と実物が合わなくなります。入荷の検品の考え方は検品とは?EC物流の入荷検品・出荷検品を徹底解説にまとめています。
セット商品は、構成品ごとに入荷予定を登録する
セット商品の単位では、入荷予定を登録できません。必ず構成品ごとに登録します。期限のある商品をセットにして販売する場合も、期限とロットは構成品の単位で入力します。セット品の運用はセット品・アソート商品のEC物流運用ガイドで扱っています。
納品日がずれたら、入荷予定日を更新する。10日たつと入荷数ゼロで確定される
入荷の検収は入荷予定日に基づいて行われるため、予定日より前の商品は作業の対象外になります。実際の納品日と大きく違うときは、入荷予定編集の画面で入荷予定日を更新します。入荷予定日から10日以上たった未処理のデータは、入荷数ゼロで確定され、入荷済み一覧で該当の行が黄色で表示されます。
| ルール | 内容(STOCKCREWの仕様) |
|---|---|
| 登録期限 | 入荷の前日17時まで |
| 混載 | 同じSKUで期限が違うものは袋で分ける。難しいときは箱で分ける |
| セット商品 | 構成品ごとに登録する |
| 予定日の更新 | 納品日が大きく違うときは、入荷予定編集で更新する |
| 未処理のデータ | 予定日から10日以上で、入荷数ゼロで確定する |
ロット管理は、ロットNoの入力と出荷検品のスキャンでつなぐ
ロットを使う商品は、入荷予定で入れたロットNoと、出荷検品でスキャンするロットNoがつながります。ここで、期限管理とは別の決まりを確認します。
出荷検品でロットNoをスキャンすると、どのロットを出荷したかが分かる
出荷検品のときにロットNoをスキャンすることで、どのロットがどの出荷に使用されたかが管理されます。在庫に存在しないロットNoをスキャンすると、検品エラーになり、発送できません。入荷予定のロットNoは、正しい値を入力します。
ロット管理は、在庫の引当の順番とは連動していない
ロット管理の有無で、在庫の引当の順番が変わることはありません。ロット管理と引当のロジックは連動していないため、特定のロットから先に出荷したい場合に、ロット管理の設定だけでは出荷順を指定できません。出荷の順番に関わる運用は、導入前の相談で確かめておくと安心です。
使ったロットは、出荷済み情報のエクスポートで確認する
どのロットが出荷に使われたかは、出荷済み情報のエクスポートで確認できます。初期設定のエクスポート項目に「ロットNo」は含まれていないため、事前にCSVエクスポート設定で項目を追加します。
途中からロット管理に切り替えるときは、既存在庫にロットNoが必要
すでに在庫がある商品を、途中からロット管理に切り替える場合は、既存の在庫にロットNoを付ける必要があります。この付与はシステムの画面では操作できません。商品の登録・編集の画面でロット管理は有効にできますが、途中から切り替えるときはSTOCKCREW側での対応が必要です。ロットを管理する予定の商品は、最初の入荷の前に設定しておくのが確実です。
冷蔵・冷凍が必要な商品は対象外で、STOCKCREWの取り扱いは常温のみです。配送会社の側にも送れないものの規定があるため、ヤマト運輸の公式ページ「宅急便等で送れないもの」は、商品を決める前に目を通しておくと安心です。
まとめ:入荷予定の登録前に、期限とロットの設定をそろえる
期限のある商品の入荷予定は、登録の前の設定で決まります。商品対応表の登録、商品マスタの「消費期限確認商品」と出荷期限設定日、ロットを使う商品のロット管理の3つをそろえてから、入荷予定を登録します。登録では、消費期限(賞味期限の商品も同じ欄)と出荷期限を入力し、ロットがある商品はロットNoも正しく入力します。納品は前日17時までの登録、期限違いは袋か箱で分ける、予定日がずれたら更新する、という3つの決まりを守ります。
導入前のチェックリスト
- 商品対応表を登録する——入荷予定の登録より前に済ませます。
- 期限管理を設定する——「消費期限確認商品」にチェックし、出荷期限設定日の日数を決めます。
- ロット管理の対象を決める——ロットを使う商品を決め、最初の入荷の前に設定します。
- 期限の持ち方を決める——商品に印字された期限を、消費期限の欄に入れる運用にそろえます。
- 混載とセットのルールを共有する——期限違いを袋・箱で分けること、セットは構成品ごとに登録することを、納品の担当者に伝えます。
- 入荷予定日を管理する——前日17時までに登録し、納品日が変わったら更新します。
STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。物流全体の設計はEC物流完全ガイド、モール・カートの運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 賞味期限のある商品は、入荷予定にどう入力しますか?
A. 入荷予定の登録で、「消費期限」と「出荷期限」の両方を必ず入力します。商品に印字された期限を消費期限の欄に入力し、出荷期限は商品マスタの出荷期限設定日から自動で反映されます。
Q. 消費期限が分からないときは、どうすればよいですか?
A. 流通加工指示の付帯項目にある「消費期限登録」のトグルをONにします。入荷作業のときに、倉庫が消費期限を確認して登録します。消費期限の入力も指示もないと、エラーが表示されて入荷予定を登録できません。
Q. 入荷予定は、いつまでに登録すればよいですか?
A. 入荷の前日の17時までに、STOCKCREWのシステムで登録します。入荷予定日は翌日以降の日付を選びます。納品日が大きく変わったときは、入荷予定編集で入荷予定日を更新します。
Q. 同じ商品で期限が違うものは、どう納品しますか?
A. 同じSKUで消費期限を管理する場合は、袋を分けて梱包します。袋で分けるのが難しいときは、箱で分けます。セット商品は入荷予定を登録できないため、構成品ごとに登録します。
Q. 途中からロット管理に切り替えられますか?
A. 商品マスタの登録・編集の画面でロット管理は有効にできますが、すでに在庫がある商品を途中から切り替える場合は、既存の在庫にロットNoを付ける必要があります。この付与はシステムの画面では操作できず、STOCKCREW側での対応が必要です。
この記事の監修者
金子将大
株式会社KEYCREW ソリューション部門の責任者。大手ECプラットフォーム会社にてEC構築に関する開発・PM業務を7年間担当し、EC業界での豊富な技術知見を持つ。応用情報技術者・証券外務員2種の資格を保有。UIリニューアルやサービスリニューアルのプロジェクトマネジメント、Temu・ShopifyなどのEC外部API連携の新規開発・リプレイスを手がけてきた。クラウド環境のアプリログコストを60%程度削減するなどの技術的成果も上げている。KEYCREWではソリューション部門全体を統括し、技術で組織の仕組みを改善し、安定した運営と今後の成長につながる基盤づくりに注力。API連携・システム統合・EC自動化・DX推進に関する実践的な知見を記事に反映している。