Shopify雑貨ストアの発送代行実務|SKU設計・APIインポート・注文が取り込まれない条件
- EC・物流インサイト
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Shopifyで雑貨・インテリアを売る事業者が発送代行へ切り替えるとき、最初につまずきやすいのは梱包ではなく、SKUの設計です。雑貨は色・サイズ・柄の違いでバリアントが増えやすく、ShopifyのSKUがそのまま受注の取り込みと在庫の連携の鍵になります。SKUが空のままだと注文が取り込まれず、商品連携を手動やCSVで登録すると在庫が反映されません。本記事では、Shopifyで雑貨・インテリアを販売する事業者が発送代行を使うときに押さえたい実務を、SKUと商品連携の登録順、注文が取り込まれる条件、出荷後の反映、梱包と破損対応、切り替え前の準備の順に整理します。Shopifyと発送代行の連携の全体像はShopifyとSTOCKCREW発送代行のAPI連携、サプリでの注意点はShopifyでサプリを売る事業者の発送代行ガイド、Yahoo!での雑貨の実務はYahoo!ショッピング雑貨ストアの発送代行実務で扱っているため、ここではShopify×雑貨に絞ります。
雑貨ストアがShopifyで発送代行を使う前に決めておく3つのこと
ShopifyのようなD2Cのカートで売る事業者が増える背景には、EC市場そのものの拡大があります。経済産業省は、2024年の市場規模を次のように公表しています。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。
雑貨・インテリアは商品点数とバリアントが多く、出荷の品質はデータの持ち方で決まります。発送代行を使う前に、次の3つを決めておくと、立ち上がりがスムーズです。
バリアントごとに、SKUを1つずつ決める
Shopifyでは、色やサイズの違いが「バリアント」として管理されます。STOCKCREWのシステムとのAPI連携では、ShopifyのSKUとSCシステムの商品コードが同一であることが前提です。バリアントの数だけSKUを設計することになります。
商品連携は、APIインポートで登録する
Shopifyの商品連携は、APIインポートでの登録に限られます。手動やCSVでは在庫が連携されません。第2章で順番を整理します。
注文が取り込まれる条件を、先に満たしておく
注文の自動取り込みには条件があり、支払方法と配送方法の変換設定は連携を始める前にSCシステムで登録します。第3章で扱います。
SKUが連携の起点:商品連携は「APIインポート」だけで登録する
STOCKCREWのシステムでは、商品連携が「SCシステムの商品コードと、各ECサイトの商品コードの対応づけ」にあたります。SKUを整えておくと、商品の自動取り込み、在庫数の自動反映、受注取り込み時のSKU一致による自動取り込みが使えます。Shopifyでの準備は、次の4つの順番で進めます。
商品連携の登録方法は、カートによって違う
STOCKCREWの商品連携は、カートやモールによって登録方法が分かれます。Shopifyは、BASE・カラーミー・Futureshopと同じくAPIインポートでの登録のみで、手動登録はできません。Yahoo!や楽天、Qoo10は手動登録ができるため、モールと並行して売る事業者は、カートごとの違いを知っておきます。モール側の選び方は、Yahoo!ショッピング×発送代行の選び方と、楽天でのRSL(楽天スーパーロジスティクス)との違いを整理したRSLとSTOCKCREWを徹底比較で扱っています。
| カート・モール | 登録方法 | 手動登録 |
|---|---|---|
| Shopify | APIインポート | できない |
| BASE・カラーミー・Futureshop | APIインポート | できない |
| Yahoo!・Qoo10 | 手動登録、モール形式CSV、SC標準形式CSV | できる |
| 楽天 | 手動登録、モール形式CSV | できる |
APIインポートに表示されるのは、SKUが入っているバリアントだけ
APIインポートで表示される商品は、Shopify側でSKUが登録されている商品です。表示されないときは、Shopify側のSKUを確認します。SCシステムに存在しない行があるときは、先に商品登録をしてから、APIインポートをやり直します。ShopifyのSKUが「EC商品番号」になり、Shopifyのinventory item idが在庫連携用のEC商品SKU番号になります。Shopifyの商品連携で誤って手動やCSVで登録した場合は、該当の商品連携を一度削除し、APIインポートで登録し直します。
色・サイズ違いを持つ雑貨では、SKUの付け方を商品ごとにばらつかせないことが肝心です。たとえば「ブランド・品番・色」のように規則を決めておくと、SCシステム側の商品コードと揃えやすく、受注と在庫の突き合わせも楽になります。
注文が取り込まれる8つの条件と、取り込まれないときの見方
ShopifyV2連携では、新規注文が一定の間隔で自動的にSCシステムへ取り込まれます。注文ごとの手動操作は要りません。連携方式による違いはEC物流のAPI連携とCSV連携の違いで整理しています。ただし、自動で取り込まれるのは次の8つの条件をすべて満たす注文で、1つでも満たさないと取り込まれません。
| 条件 | 雑貨ストアでの確認ポイント |
|---|---|
| 作成日時が直近30日以内 | 30日を超えた注文は、あとから条件を直しても対象にならない |
| 支払状態がpaidまたはpending、フルフィルメント状態がunfulfilled | すでに出荷済みの扱いの注文は取り込まれない |
| 配送先住所・配送方法が設定されている | ギフト注文などで住所が空にならないか確認する |
| 明細にSKUが設定されている | SKUが空の注文は取り込まれず、手動でSCシステムへ受注登録する |
| 支払方法変換PM・配送方法変換TPが設定されている | 連携を始める前にSCシステムで登録する。未設定だと、ほかの条件を満たしても取り込まれない |
取り込まれなかった注文は、条件を満たすように直せば、次回以降の自動取り込みの対象になります。ただし、作成日時が直近30日を超えた注文は対象になりません。ギフト需要で注文が増える時期は、取り込みの確認を日課にしておきます。ギフト出荷の設定はギフト出荷を発送代行に任せる設定ガイドで整理しています。
出荷後の反映と、配送希望日・定期購入の扱い
出荷が終わると、Shopifyの注文は「発送済み」になる
SCシステムで出荷が終わると、登録された送り状番号と配送業者がShopifyへ送られ、Shopifyの注文ステータスが「発送済み」に変わります。お客さまへの発送通知を、Shopify側の運用に合わせて整えておきます。
1つのShopifyストアは、SCシステムの1店舗にだけ紐づく
同じShopifyストアを、複数のSCシステム店舗に紐づけることはできません。ShopifyV2では、同じショップドメインを複数の店舗に登録できないためです。ブランドごとにストアを分けている場合は、ストアと店舗を1対1で用意します。
配送希望日と定期購入は、対応アプリを使う
配送希望日・配送希望時間を連携したいときの対応アプリは「配送日時指定 .amp」です。Shopifyを自社でコーディングしている場合は連携されない可能性があるため、カスタマーポータルで相談します。定期購入の情報は「NoCode Subscriptions」で取得でき、SCシステムでは受注フリー項目1に連携されます。雑貨ストアでも、季節のインテリア雑貨の定期便などで使われます。
梱包と破損対応:バリアントごとに測り、破損時は廃棄しない
雑貨は、同じ商品でもバリアントによって寸法と重さが変わります。配送会社はヤマト運輸と佐川急便で、段ボール箱の資材は宅急便コンパクトと、60・80・100・120・140・160サイズです。荷物のサイズごとに重さの上限があり、60サイズは2kgまで、80サイズは5kgまで、100サイズは10kgまで、120サイズは15kgまで、140サイズは20kgまで、160サイズは25kgまでです。薄い小物のネコポスは、倉庫で包装できる最大サイズが297mm×210mm×25mmです。ケース出荷の条件や、梱包の3ルートはYahoo!ショッピング雑貨ストアの発送代行実務で詳しく扱っています。宅配便のサイズ規格の違いは宅配便のサイズ規格をヤマト・佐川・日本郵便で徹底比較で比べられます。
高額なインテリアを扱う場合は、ヤマト運輸の「宅急便等で送れないもの」にある次の上限に収まるかを見ておきます。
一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物
サイズ区分は、ヤマト運輸の宅急便のサイズについてで確認できます。破損を防ぐため、段ボール箱での発送にはシュリンク包装が対応しており、基本料金に含まれます。ただし、ポリスチレン製の包装材は熱で溶ける可能性があり、型崩れさせたくない商材には向きません。シュリンク包装を避けたいときは、受注登録で特殊梱包を指定します。
破損の連絡を受けたら、画像をそろえて、商品は廃棄しない
お客さまから破損の連絡を受けたときは、カスタマーポータルで連絡し、外箱の状態、内装・緩衝材の状態、破損した商品の3種類の画像を提供します。破損した商品は廃棄せず、配送会社が引き取りに来たときに渡します。商品到着から1か月以上経過している場合は、補償の対象外です。PE袋での出荷は破損しやすく、配送会社の補償が適用されない可能性があるため、割れ物には段ボール発送が推奨されます。梱包不良による破損を減らす実務は梱包不良による破損クレームを減らすEC出荷の実務ガイドにまとめています。
Shopify×雑貨で発送代行に切り替える前の準備
ここまでの内容を、切り替え前のチェックリストにまとめます。多くは倉庫に商品を送る前に済ませておくと、立ち上がりがスムーズです。
- 全バリアントにSKUを入れる——SKUが空の商品は、APIインポートにも表示されません。
- SKUの付け方に規則を決める——SCシステムの商品コードと同じ値にそろえます。
- 店舗登録で「ShopifyV2」を選び、API連携を設定する——1つのShopifyストアにつき、SCシステムの店舗は1つです。
- 支払方法変換PMと配送方法変換TPを登録する——連携を始める前に済ませます。
- 商品を登録し、APIインポートで商品連携を登録する——在庫連携が必要な商品は、在庫連携をONにします。
- 商品連携を済ませてから、入荷予定を登録する——入荷後の登録では在庫が正しく反映されません。
- バリアントごとにサイズと重さを測る——ネコポスの上限、段ボール箱の重さ上限、破損対策の段階を決めます。
Shopifyストアの発送代行の選び方
発送代行を比べる視点は発送代行おすすめ25選で整理しています。STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。配送料は全国一律260円〜(ネコポス・簡易梱包の場合)です。
まとめ:Shopifyの雑貨物流は「SKU」と「登録の順番」で決まる
Shopifyで雑貨・インテリアを販売する事業者が発送代行を使うポイントは、全バリアントにSKUを入れることと、商品連携をAPIインポートで、入荷の前に登録することです。SKUが空だと注文が取り込まれず、手動やCSVでの登録や入荷後の登録では在庫が正しく反映されません。注文は8つの条件をすべて満たしたときだけ自動で取り込まれ、支払方法変換PMと配送方法変換TPは連携の前に設定します。梱包と破損対応は、バリアントごとのサイズと重さを測り、破損時は商品を廃棄せず3種類の画像をそろえて連絡します。
物流全体の設計はEC物流完全ガイド、カート運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. Shopifyの商品連携は、手動やCSVで登録できますか?
A. できません。Shopifyの商品連携はAPIインポートで登録します。手動やCSVで登録すると在庫が連携されないため、誤って登録した場合は該当の商品連携を削除し、APIインポートで登録し直します。
Q. Shopifyの注文がSCシステムに取り込まれないのはなぜですか?
A. 取り込みには、作成日時が直近30日以内、支払状態がpaidまたはpending、フルフィルメント状態がunfulfilled、配送先住所と配送方法の設定、明細のSKU、支払方法変換PMと配送方法変換TPの設定、の8つの条件をすべて満たす必要があります。条件を直せば、次回以降の取り込みの対象になります。
Q. SKUが空のバリアントがあると、どうなりますか?
A. SKUが空の注文は連携時に取り込まれず、手動でSCシステムへ受注登録する必要があります。APIインポートにも、SKUが登録されている商品だけが表示されます。
Q. 配送希望日や定期購入の情報は連携できますか?
A. 配送希望日・配送希望時間は「配送日時指定 .amp」、定期購入は「NoCode Subscriptions」が対応アプリです。定期購入の情報は、SCシステムでは受注フリー項目1に連携されます。
Q. 配送中に商品が破損したときは、どうすればよいですか?
A. カスタマーポータルで連絡し、外箱の状態、内装・緩衝材の状態、破損した商品の画像を提供します。破損した商品は廃棄せず、配送会社の引き取りに備えます。商品到着から1か月以上経過している場合は、補償の対象外になります。
この記事の監修者
保阪涼子
株式会社KEYCREW 営業部長。物流会社で10年間、EC物流の現場担当・営業事務を経験し、EC・物流業界で通算10年以上のキャリアを持つ。STOCKCREWではサービス開始初期から商談を担当し、500社以上のEC事業者への導入支援を一貫して手がけてきた。YFF(Yahoo!フルフィルメント)移管時には1,000社超の顧客接点・フロー設計を主導。月間10万件以上の出荷管理に携わり、顧客の物流費を平均15%削減する成果を上げている。成約率50%を達成した営業手法には、「『売る』より『解く』」という顧客課題解決型のアプローチが根底にある。物流メディア(Logistics Today、ECのミカタ)へのインタビュー掲載実績も持つ。