Shopifyで韓国に直販する日本の事業者の発送ガイド|アジアゾーンの送料・HSコード・関税負担の確認点
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Shopifyのストアに、韓国からの注文が入るようになってきた。韓国は日本から近く、コスメや雑貨、キャラクターグッズなどを日本のブランドから直接買いたいというお客さまも多い市場です。一方で、国際発送は国内の発送とは勝手が違います。送料はいくらで、関税はだれが払うのか、どの書類に何を書けばよいのか。1件ずつ郵便局や配送会社の窓口に持ち込んでいると、件数が増えた時点で手が回らなくなります。本記事では、Shopifyで韓国に直販する日本の事業者に向けて、国際宅急便の送料の積み上げ方、関税負担を発送前に確認する点、商品情報の準備、ShopifyのAPI連携、発送代行に任せる前の準備を順に整理します。発送代行の仕組みや選び方の全体像は発送代行おすすめ25選でつかめます。
Shopifyで韓国に売るときの3つの壁
Shopifyは、日本のブランドが越境ECを始めるときに選ばれることの多いカートです。プランごとの月額は公式のShopify料金ページで公開されており、機能の全体像はShopifyとは?料金・プラン比較・越境EC対応にまとめています。近隣の市場の例として、台湾向けはShopifyで台湾に直販する日本の事業者の発送ガイドで扱っています。ここでは、実際に発送を始めると直面する壁を3つに絞ります。
関税をだれが負担するのかが決まっていない
海外への発送では、届け先の国の関税の扱いが、国内の発送にはない論点になります。お客さまが受け取るときに予想外の支払いが発生すると、購入の体験が悪くなります。第3章で、発送前に確認する点を整理します。
送料が「サイズ」で大きく変わる
国際発送の送料は、国内よりもサイズによる差が大きくなります。梱包のサイズが1段上がるだけで、1件あたりの送料が数千円単位で変わることもあります。販売価格に送料をどう含めるかを、最初に決めておく必要があります。
商品ごとに「何を送るか」を書類で説明する
国際発送では、送る商品の分類(HSコード)や原産国を書類に記載します。商品数が増えるほど、商品マスタにあらかじめ登録しておく運用でないと、出荷のたびに手作業が発生します。通関の基本は通関とは?越境ECで必須の手続きの流れと必要書類で確認できます。
韓国は「アジアゾーン」:国際宅急便の送料を積み上げる
STOCKCREWの国際配送は、ヤマト運輸の国際宅急便を利用しています。国内の区間(空港まで)はヤマト運輸が、海外の区間(通関から海外の配送)はヤマト運輸の提携パートナーであるUPSが担当し、200か国以上へ送れます。料金は梱包後のサイズで決まり、燃油サーチャージや遠隔地手数料などの変動費用は発生しません。韓国は、中国・香港・台湾などと同じ「アジア」のゾーンに入ります。ヤマト運輸は、国際宅急便について次のように案内しています。
世界の国々へ贈り物や商品等を送る場合にご利用いただける、海外向けの宅急便です。
出典:ヤマト運輸「国際宅急便」
STOCKCREWの基本料金は次のとおりです(税抜)。
| 梱包サイズ(アジアゾーン・税抜) | 書類パック | 60 | 80 | 100 | 120 | 140 | 160 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 基本料金(1件) | 1,300円 | 2,750円 | 4,650円 | 8,700円 | 14,800円 | 20,200円 | 25,600円 |
基本料金とは別に、海外発送手数料が1件あたり一律300円、同じ注文に同梱する2点目以降の追加ピッキングが1点あたり30円かかります(税抜)。発送料金は、1点あたりの作業費・資材費・配送料を含んだ料金です。最新の料金は料金ページで公開しています。
計算例:2点を同梱して送る場合
雑貨を2点、60サイズに収めて送る場合、1件あたりの費用は基本料金2,750円+海外発送手数料300円+追加ピッキング30円=3,080円(税抜)です。同じ荷物が80サイズになると、合計は4,980円になり、差は1,900円です。図1に、梱包サイズ別の合計を示します。
韓国向けでは、梱包を60サイズに収められる商品構成かどうかが、送料込みの価格設計を左右します。梱包を小さくできない商品は、セット売りの点数を見直すか、送料を別建てにするかを検討します。
送料は「無料ライン」と「実費」のどちらで見せるか
送料を販売価格に含めて「送料無料」と見せるか、注文時に送料を加算するかは、ショップの戦略次第です。いずれの場合も、1件あたりの送料は梱包サイズで決まるため、商品ごとの梱包サイズを先に決めてから価格を設計します。国際発送の手段ごとの違いは海外発送代行とは?越境ECの配送手段と業者選定、郵便との比較はEMS(国際スピード郵便)徹底解説で整理しています。国際郵便を使う場合は、2027年1月1日に予定されている約款の変更にも注意が必要です。総務省は2026年9月14日の発表で、次のように説明しています。
保険付は書類のみを包有する優先通常郵便物及び小包に限定されることとなった。
変更点は国際郵便約款の変更と越境ECの発送手段で取り上げています。
関税の負担は、発送前に「だれが払うか」を確認する
国際発送では、届け先の国の関税や輸入時の税の扱いを、注文を受ける前に決めておく必要があります。越境ECの関税の仕組みと税率を国別に徹底解説で整理しているとおり、関税の扱いは国ごとに異なります。韓国側の免税の基準や申告の区分は、本記事では扱いません。韓国の税関当局の公表情報で、最新の内容を確認してください。
確認する3つの点
| 確認する点 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 負担する人 | 届け先の国の関税を、受け取る方と荷主のどちらが払う設計にするか | STOCKCREWのカスタマーポータル |
| 韓国側の免税の基準 | 金額や回数の条件に当てはまるか。基準は改定されることがある | 韓国の税関当局の公表情報 |
| 販売ページの表記 | 関税がかかる場合があることと、その負担を、注文前に購入者へ伝える | 自社のShopifyストア |
STOCKCREWの国際配送は、国内がヤマト運輸、海外がUPSです。関税を荷主の側で負担する形にできるかどうかは、注文を受ける前に、受注NO.と届け先の国を添えてカスタマーポータルのチケットで確認します。確認する前に「関税込み」「関税なし」と販売ページに書くのは避けます。購入者への案内は、各国で少額免税の見直しが進んでいる動きも踏まえて、定期的に見直します。動きは越境ECの少額免税が世界で終わるで取り上げています。計算の流れは関税の仕組みと計算方法にまとめています。
HSコード・原産国・危険物の区分を商品情報に登録する
STOCKCREWで海外向けの注文を出荷するには、商品情報で「海外発送」を有効にし、HSコード・原産国・大分類・中分類(危険物の有無)を入力します。受注明細の単価も必要です。
HSコードは商品マスタに1回登録する
HSコードは、品目を国際的に共通の番号で分類したものです。日本の税関の実行関税率表で、品目の分類を確認できます。調べ方の手順はHSコードの調べ方ガイドにまとめています。商品情報に一度登録しておけば、出荷のたびに入力する必要はありません。新商品を追加するときのチェック項目に入れておくと、登録漏れを防げます。
単価は「実際に売った金額」で入れる
受注明細の単価は必須項目です。書類の金額と実際の販売価格がずれないよう、注文の金額をそのまま使うのが基本です。インボイスの書き方はプロフォーマインボイス(PI)とは?が手がかりになります。
送れない商品を、発送前に確認する
STOCKCREWの国際配送は、発送の可否や荷物の取扱条件がヤマト運輸の規定に準じます。お届け先の国・地域や、依頼主・お届け先が法人か個人かによって、送れない荷物があります。特に、依頼主かお届け先のどちらか一方でも個人の場合、書類以外の荷物を送れない国があります。韓国が該当するかを含め、対象国・地域、送れない品物、国ごとの注意事項を、発送前にヤマト運輸の国際宅急便の公式ページで確認しておきます。商品ごとの輸出入の手続きは、JETROの商品ごとの輸出入手続きでも調べられます。
Shopifyの注文を倉庫の出荷につなげる
STOCKCREWでは、ShopifyとのAPI連携を利用料0円で組めます。韓国からの注文も、国内の注文と同じように倉庫のシステムへ取り込まれ、出荷後は送り状番号がShopifyに送られて注文が「発送済み」に変わります。国内と海外の在庫を1つの倉庫で持てるため、在庫を国別に分けて置く必要がありません。流れを図2に示します。
連携の具体例はShopifyとSTOCKCREW発送代行のAPI連携、業者選びはShopify×発送代行の連携方法と業者選定ガイドで扱っています。
取り込みの前提はバリアントSKU
STOCKCREWの新連携方式(ShopifyV2)では、Shopify側の商品バリアントにSKUを設定しておくことが前提です。SKUが空白のまま注文が入ると受注を取り込めず、倉庫のシステムに手作業で登録し直すことになります。支払方法と配送方法の変換設定も、連携を始める前に登録します。Shopify側で使っている支払方法をすべて洗い出してから登録すると、運用開始後のエラーを減らせます。
韓国向けの発送を発送代行に任せる前の準備
ここまでの内容を、切り替え前のチェックリストにまとめます。多くは商品情報と価格設計にかかわるため、倉庫に商品を送る前に済ませておくと立ち上がりがスムーズです。
- 梱包サイズを商品構成ごとに決める——60サイズに収まる組み合わせを優先します。
- 関税の負担の方針を決めて確認する——負担する人をカスタマーポータルで確認し、販売ページの表記をそろえます。
- すべての商品にHSコードと原産国を登録する——商品情報に一度入れておけば出荷ごとの入力は不要です。
- ShopifyのバリアントすべてにSKUを入れる——空欄があると注文が取り込まれません。
- 送れない商品を確認する——ヤマト運輸の国際宅急便の公式ページで、韓国の条件を見ておきます。
越境ECの発送代行の選び方
越境ECで発送代行を比べる軸は越境EC×発送代行の始め方と業者選定の実務ガイド、海外発送に強い業者の比べ方は海外発送代行サービスの選び方と越境EC業者比較にまとめています。Shopify以外の販路で海外に売る場合は、Etsyで海外に販売する日本の事業者の発送ガイドやShopee出店×発送代行の実務ガイドも参考にできます。STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。
まとめ:韓国直販は「送料の積み上げ」と「関税負担の確認」で設計する
Shopifyで韓国に直販する日本の事業者が押さえておきたいのは、送料の積み上げ方と、関税の負担を発送前に確認することです。送料は国際宅急便のアジアゾーンの基本料金に、海外発送手数料300円と追加ピッキングを足して積み上げ、梱包を60サイズに収められるかで価格が大きく変わります。関税は、負担する人と韓国側の基準を確認してから、販売ページの表記を決めます。商品ごとのHSコード・原産国とバリアントSKUを先に登録しておけば、Shopifyの注文は国内と同じ倉庫から出荷できます。
発送代行の仕組みや業者の比べ方は発送代行おすすめ25選、物流全体の設計はEC物流完全ガイド、STOCKCREWのサービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。韓国向けの出荷件数やサイズで費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 韓国に送る国際宅急便の送料はいくらですか?
A. STOCKCREWの国際宅急便では、韓国はアジアゾーンに入り、基本料金は60サイズで2,750円、80サイズで4,650円、100サイズで8,700円です(いずれも税抜)。これに海外発送手数料300円(1件)と、2点目以降の追加ピッキング30円(1点)がかかります。燃油サーチャージや遠隔地手数料は発生しません。
Q. 韓国への発送で、関税はだれが払いますか?
A. 届け先の国の関税の扱いは、発送前に確認が必要です。STOCKCREWでは、関税を荷主の側で負担できるかどうかを、受注NO.と届け先の国を添えてカスタマーポータルのチケットで確認します。韓国側の免税の基準は、韓国の税関当局の公表情報で確認してください。
Q. 海外向けの商品には、どんな情報を登録しますか?
A. 商品情報で「海外発送」を有効にし、HSコード・原産国・大分類・中分類(危険物の有無)を入力します。受注明細の単価も必要です。HSコードは一度登録すれば、出荷のたびに入力する必要はありません。
Q. Shopifyの韓国からの注文も自動で出荷できますか?
A. STOCKCREWでは、ShopifyとのAPI連携を利用料0円で組めます。韓国からの注文も国内と同じ倉庫のシステムに取り込まれ、出荷後は送り状番号がShopifyに送られます。Shopify側の商品バリアントにSKUを設定しておくことが前提です。
Q. 韓国向けに送れない商品や、発送の制限はありますか?
A. STOCKCREWの国際配送はヤマト運輸の国際宅急便を利用しており、発送の可否や取扱条件はヤマト運輸の規定に準じます。依頼主かお届け先のどちらか一方でも個人の場合、書類以外の荷物を送れない国もあるため、韓国が該当するかを含め、発送前にヤマト運輸の国際宅急便の公式ページで確認してください。
この記事の監修者
重光翔太
株式会社KEYCREW 営業管掌取締役。ヤマト運輸にて本社営業部長を歴任し、物流業界で16年以上のキャリアを積む。法人営業・コスト最適化・業者比較選定を専門とし、累計1,500社以上のEC事業者への物流支援を手がけてきた。数百万件/日規模の出荷オペレーション管理や、6,000社が利用するフルフィルメントサービスの構築、温度帯コールドチェーンの大規模荷主向け事業設計など、業界でもトップクラスの実績を持つ。STOCKCREWでは営業戦略全体を統括し、「数字で語り、ROIで証明する」をモットーに、EC事業者の物流コスト最適化を推進している。