個人でネットショップを開業したいと考えても、「どのサービスを選べばいいのか」「初期投資はいくら必要か」「本当に売上が出るのか」という不安は尽きません。かつてネットショップの開業にはHTML知識とサーバー契約が必須でしたが、現在は異なります。初期費用ゼロから始められるECカートが登場し、個人でも本格的なネットショップを運営できる時代になりました。プログラミング知識がなくても、わずか数分で開設できるプラットフォームが存在する現在、起業の障壁は大きく下がっています。
2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。また、2024年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は514.4兆円(前年465.2兆円、前々年420.2兆円、前年比10.6%増)に増加しました。
本記事では、個人向けECカートの選定基準から発送代行との連携、副業から本業への成長ロードマップまでを網羅的に解説します。あなたの事業段階・商材・目指す規模に最適なプラットフォームを選ぶためのフレームワークを提供します。
この記事の内容
ネットショップを成功させるためには、開業前に最低限押さえるべき3つのポイントがあります。第一は「商品選定」です。すでに作っている商品か、販売予定の商品が存在するのか、それとも商品開発から始めるのかによって、ロードマップは大きく異なります。詳しくはネットショップ運営ガイドで整理しています。
第二は「ECカートの選択」です。後の拡張性・費用・運営効率に大きく影響する重要な決定になります。第三は「集客戦略」です。ECカートを開設しただけでは訪問者はゼロです。SNS・SEO・動画・広告などを組み合わせ、継続的に集客する仕組みが成功の必須要件です。特にECカート選びは、事業の初期段階だけでなく成長段階でもシステム変更が必要になる可能性があるため、スケーラビリティを念頭に置いた選択が求められます。
ECカートはネットショップの構築・運営に必要な機能を一括提供するシステムです。具体的には、デザインテンプレート・カスタマイズ機能、商品登録・管理機能、決済処理機能、注文管理システム、在庫管理機能、顧客管理・分析機能、メール配信機能などが含まれます。
HTMLやプログラミングの知識がなくても、テンプレートを選択し商品情報を入力するだけでショップを公開できる点が、個人向けの大きな利点です。従来のホームページ制作では数十万円のコストと数ヶ月の期間が必要でしたが、現在は無料で数分で開設できるプラットフォームが登場しています。この民主化の結果、個人の起業家・副業者・新規事業開発者にとって参入障壁が大きく下がりました。
個人がネットショップを開業する際に確保すべき要素は、5つあります。
第一は「開設・運用コスト」です。初期費用・月額固定費・販売手数料・決済手数料などが総合的にいくら必要かを計算します。月商がまだ少ない初期段階では、固定費が低いことが経営を圧迫しないための必須条件です。
第二は「カスタマイズの自由度」です。テンプレートの豊富さ、デザイン変更の容易さ、ブランド世界観の表現力が、事業成長に伴い重要になります。初期段階でのテンプレート利用は問題ありませんが、月商が増えるにつれ、競合との差別化にはカスタマイズ性が効いてきます。
第三は「決済方法の充実度」です。クレジットカード・PayPay・コンビニ払い・後払い・銀行振込など、複数の支払い方法が用意されているほど、顧客の購買障壁が下がります。決済方法の種類が多いほどカゴ落ち率(購入途中での離脱率)が下がる傾向が知られています。
第四は「SNS連携機能」です。Instagram・TikTok・YouTubeなど、個人が集客に活用しやすいプラットフォームとの連携が標準装備されていることで、集客効率が大きく向上します。
第五は「発送業務の効率化機能」です。事業成長に伴い月商が増えると、受注・在庫・出荷の管理が複雑化します。API連携により発送代行(EC物流会社)と自動連携できるか、発送代行業者から見てシステム連携が容易であるかは、事業スケーリングの鍵になります。
ネットショップを開業する際、ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!など)とECカート(BASE・STORES・Shopifyなど)の2つの選択肢があります。それぞれの特性を正確に理解することが、事業成功の第一歩です。両者は集客方法・費用構造・ブランド構築の自由度が根本的に異なり、商品特性と事業目標によって最適な選択が変わります。
ECモールは集客力の強さが最大の利点です。楽天市場やAmazonには多数のユーザーが訪問し、ユーザーはモール内で商品検索・比較・購入を完結させます。新規店舗であってもモールのユーザーベースを活用でき、開業初期から一定の流動客を見込めます。
一方、出店コストは高めです。楽天市場の出店費用は出店プランにより月額25,000円(がんばれ!プラン・税別)〜で、これに売上に応じたシステム利用料(おおむね2.0〜7.0%)やポイント原資などが加わります。Amazonは大口出品が月額4,900円(税抜)、販売手数料が商品カテゴリーごとに異なり(一般的に8〜15%)、小口出品の場合は1商品あたり100円の基本料金がかかります。Yahoo!ショッピングは初期費用・月額・売上ロイヤルティが無料である一方、ストアポイント原資・キャンペーン原資・アフィリエイトといった各種費用が実質的に発生します。
ECモールは「すでに顧客が集まっている場所」なので、開業直後でも認知獲得が容易です。しかし固定費や手数料が高く、利益率が低下しやすいため、ある程度の月商実績を見込める事業者向けです。一般的には月商50万円未満の段階ではモール出店は利益が出にくく、月商100万円以上の実績が見込める事業向けとされています。
一方、ECカートは初期費用・月額固定費が大幅に低い点が個人向けの大きな利点です。BASEは初期費用ゼロ・月額固定費ゼロのプランがあり、固定費を払わずにショップを運営できます。Shopifyは月額数千円からですが、それでもモールの固定費・手数料と比べれば軽い負担です。
さらに、ショップのデザイン・世界観・ブランド戦略を自由に設計できるため、商品の差別化やブランド構築に有利です。色・フォント・レイアウト・メッセージングを自社で制御できることで、競合との差別化や顧客ロイヤルティの構築につながります。
ECカートのデメリットは「集客がゼロからのスタート」という点です。モールと異なり、訪問ユーザーは自然には集まりません。SNS・SEO・動画・広告などで継続的に集客する施策が必須となります。月商が軌道に乗るまでの3〜6ヶ月間は売上がほぼゼロのケースも多いため、収入源がある副業スタートや小額投資で実験する姿勢が大切です。
また、ECカートは「信用の構築」が必要です。モールでは楽天やAmazonのブランド力があるため新規顧客でも信頼感がありますが、個人の自社ECサイトでは、特定商取引法表記・セキュリティ・サポート体制などを整えることで初めて信用が生まれます。
| 項目 | ECモール | ECカート |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0〜数十万円 | 0円 |
| 月額固定費 | 25,000〜130,000円(楽天の例) | 0〜数千円 |
| 売上手数料 | 8〜15%+各種費用 | 3〜5%程度 |
| 集客の難易度 | 低(モールユーザーを活用) | 高(自力集客必須) |
| ブランド構築 | 困難(モール内の統一デザイン) | 容易(完全カスタマイズ可能) |
| 必要な月商の目安 | 100万円以上推奨 | 0円からスタート可能 |
BASEは国内最大級のECカートで、多くの個人ショップに利用されています。個人のハンドメイド作品から小規模事業の商品販売まで、幅広いユーザーに支持されています。スマートフォンからの操作に最適化されており、外出先からでも商品管理や受注確認ができる利便性が特徴です。
BASEの最大の特徴は「初期費用ゼロ・月額固定費ゼロ」のプランがある点です。月額無料のスタンダードプランでは決済・サービス利用料のみで運営でき、固定費を払わずにショップを始められます。この仕組みにより、「試してみたいけど、失敗したらどうしよう」という不安を抑えられます。
スマートフォンからも簡単に操作でき、数分で開設・商品公開が可能という迅速性も強みです。HTMLやCSSの知識がなくても、画面タッチだけで設定が完了します。初心者向けの教材も豊富で、BASEのコミュニティでは他のショップ運営者との情報交換もできます。
SNS連携機能が充実している点も、個人向けECカートとしての大きな利点です。InstagramショッピングやTikTokショッピング、YouTubeショッピングと連携でき、SNS上で商品を紹介しながらそのまま販売へ誘導できます。ハンドメイド・アパレル・コスメなど、ビジュアル訴求力の高い商材を扱う個人事業者にとって、SNS連携はそのまま集客チャネルになります。
BASE Appsという拡張機能も便利です。初期段階では不要ですが、事業成長に伴い「クーポン機能」「セット商品」「レビュー表示」などを追加でき、機能を段階的に拡張できる設計です。
スタンダードプラン(月額無料)は、決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3.0%で構成されます。固定費がかからないため、売上が少ない立ち上げ期に向いています。
グロースプラン(月額16,580円・年払い/月払いは19,980円)は月額料金が発生する代わりに、決済手数料が2.9%に下がり、サービス利用料が0%になります。平均単価3,000円のショップでは、おおむね月商33〜50万円が損益分岐点の目安で、これを超えるとグロースプランの方が割安になります。
つまり、月商が少ない初期段階ではスタンダードプラン(無料)、月商が安定して数十万円を超える段階でグロースプランへの切り替えを検討する、という意思決定ができます。詳細な試算はBASEの料金プランと実質コスト計算で確認できます。
STORESは「とにかくシンプルに始めたい」という初心者向けに設計されたECカートです。操作のわかりやすさと開設スピードでは業界トップクラスで、設定項目の多さで迷うことなく、最小限の操作で公開できます。
STORESの最大の特徴は操作のシンプルさです。設定項目が少なく、画面上での直感的な操作で商品登録・ショップ設定が完了します。多くのユーザーが数分〜十数分で開設を完了させています。テンプレートは限定的ですが、その分カスタマイズの複雑さがなく、初心者が迷わずに開設・運用できます。
商品点数が20点前後の小規模ショップを想定した設計で、シンプルな商品構成でニッチな市場を狙う層に向いています。「手作りのパン」「ハンドメイドのアクセサリー数種類」「自作の電子書籍」など、商品ラインナップが限定的なビジネスモデルに適しています。STORESはデジタルコンテンツ販売にも対応し、電子書籍・デジタル講座・写真素材などの販売も可能です。
STORESは2026年にプラン体系を刷新しました。フリープランは月額無料ですが、決済手数料が5%とやや高めです。月商10万円なら手数料は5,000円、月商50万円なら25,000円です。
スタンダードプラン(月額3,300円・税込/年契約。月契約は3,960円)は、月額料金がかかる代わりに決済手数料が3.6%に下がります。月商が20万円台を超えるあたりからスタンダードプランの方が総コストが低くなる目安です。早期段階ではフリープラン、月商が伸びてきた段階でスタンダードプランへの切り替えが現実的です。
Shopifyはカナダ発のグローバルECカートで、世界175カ国・数百万のショップで利用されています。日本国内ではまだBASEほど認知度は高くありませんが、越境EC・マルチチャネル展開・カスタマイズ性の面で比較優位があります。事業成長を見据える本格派のEC事業者から支持されています。
Shopifyの最大の強みは「カスタマイズの自由度」と「海外販売対応」です。テンプレートの種類が豊富で、CSSやLiquidというテンプレート言語でカスタマイズができるため、ブランド差別化が容易です。決済方法も多数に対応しており、国によって異なる支払い方法に対応できます。
越境EC(海外販売)を視野に入れている場合、Shopifyは強力です。多言語対応・多通貨対応・国際配送対応が標準機能で、ストアフロントも海外ユーザー向けに自動最適化されます。米国ユーザーがアクセスすると英語・USD表記に、日本ユーザーなら日本語・JPY表記に切り替わります。
また、Shopifyは「マルチチャネル戦略」に有利です。Shopify上の在庫を一元管理しながら、楽天・Amazon・Instagram・TikTok等、複数のチャネルで同時販売できます。事業成長に伴い販路が増える際のスケーラビリティが高い点が利点です。Shopifyのアプリエコシステムも充実しており、SEO対策・メール配信・CRM・在庫管理・発送代行連携など、様々な機能を後付けできます。
ベーシックプラン(月額4,850円/年払いは月3,650円相当)が個人・小規模向けの基本プランです。上位のスタンダードプラン(月額13,500円前後)、最上位のアドバンスプラン(年払いで月44,000円前後)と、事業規模に応じて選べます。決済手数料はプランが上がるほど逓減する設計です。具体的な金額はプラン改定で変わるため、最新の料金はShopifyの料金プラン徹底比較で確認しましょう。
ecforceは化粧品・サプリメント・食品など、定期購入(サブスク)EC向けに特化したプラットフォームです。通常のECカートよりも費用は高めですが、定期購入機能と運営サポートが充実しています。事業規模が大きい、またはサブスク型ビジネスで高いLTVを実現したい企業に支持されています。
ecforceは定期購入機能が標準装備されており、サブスクリプション型ビジネスモデルに対応した決済・顧客管理・メール自動化が実装されています。毎月の自動課金、購買頻度の変更、休止・再開のセルフサービス機能など、サブスク特有の複雑な顧客管理ができます。
また、ecforceには運営最適化を支援するサポート体制があり、事業成長に応じた改善提案が得られます。化粧品やサプリメントは、顧客獲得コスト(CAC)と顧客生涯価値(LTV)のバランスが事業成否を左右するため、専門的なサポートが効いてきます。
ecforceは月額料金のほか、売上に応じた費用が発生します。具体的な料金は事業規模・売上によって大きく異なるため、直接問い合わせて見積もりを取得する形が基本です。BASEやSTORESのような固定費ゼロのモデルではなく、一定以上の事業規模を見込める層向けの料金設定です。
4つのECカートを総合的に比較し、選択基準をまとめます。各サービスの位置づけと最適な選択シーンを整理することで、判断がより容易になります。
| 項目 | BASE | STORES | Shopify | ecforce |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 要問い合わせ |
| 月額基本料 | 0円(グロース:16,580円) | 0円(スタンダード:3,300円〜) | 4,850円〜 | 月額数万円〜+費用 |
| 決済・販売手数料 | 3.6%+40円+利用料3%(無料時) | 5%(有料プラン:3.6%) | プランで逓減 | 別途(事業規模で変動) |
| SNS連携 | ◎(Instagram・TikTok・YouTube) | ○ | ○ | ◎ |
| カスタマイズ性 | ◎ | △ | ◎◎◎ | ◎ |
| 越境EC対応 | △ | △ | ◎◎◎ | △ |
| 定期購入対応 | △ | △ | ○ | ◎◎◎ |
| 向く事業規模 | 月商〜100万円 | 月商〜50万円 | 月商100万円〜 | 月商100万円〜 |
| 学習コスト | 低 | 最低 | 高 | 中程度 |
ECカートを選択した後、開業前に完了させるべき初期設定があります。これらを済ませておくことで、開業後のトラブル防止とスムーズな運営につながります。法的要件から実務的な設定まで、段階的に説明します。
ECサイト運営者は、特定商取引法により、事業者名・住所・電話番号・メールアドレス・商品の返品交換ポリシー・支払い方法・送料・商品の提供時期などの表記が義務付けられています。これらの記載がないECサイトは法令違反となり、行政処分の対象になります。
幸い、BASE・STORES・Shopifyには特定商取引法用のテンプレートが用意されており、必要事項を入力するだけで対応できます。個人の場合は自宅住所を記載することになりますが、プライバシー保護が不安な場合は、バーチャルオフィスのアドレスを使用することも検討できます(相場は月額1,000〜3,000円程度)。返品ルールについては、特定商取引法の枠組みを理解しておくことが大切です。
通信販売では、商品の引渡しを受けた日から数えて8日以内であれば、消費者は事業者に対して、契約申込みの撤回や解除ができ、消費者の送料負担で返品ができます。もっとも、事業者が広告であらかじめ返品特約を表示していた場合は、特約によります。
クレジットカード決済は必須です。加えてPayPay・コンビニ払い・後払い(NP後払い等)を用意することで、購買層の幅が広がり、購買率(CVR)が向上します。利用可能な決済方法が多いほどカゴ落ち率が下がる傾向が知られています。ターゲット顧客層によって最適な決済方法が変わる点を念頭に置きましょう。資料はSTOCKCREW完全ガイドでも整理しています。
送料の設定方法を開業前に決めることは重要です。都道府県別・重量別・金額別、送料無料ラインなど、複数の方式があります。送料無料ラインの設定は平均購買単価に直結するため、経営データがない初期段階では慎重な試算が必要です。「5,000円以上送料無料」のような設定はセット購入・まとめ買いを促進し、平均注文額を上げる効果があります。一般的には「平均注文額の1.5〜2倍」を送料無料ラインとする企業が多いです。
月商が増え、受注件数が50〜100件を超えてきた段階で、発送代行の利用を検討すると、発送コストを個人発送より抑えながら配送品質を高められます。個人発送では1件あたり送状作成・梱包・運搬で15〜30分かかりますが、発送代行なら全国一律260円〜で対応でき、その時間をマーケティングに充てられます。
SSL(https)導入は標準機能となっており、BASEやShopifyなど主要なECカートはすべて対応しています。顧客情報保護方針(プライバシーポリシー)も明記し、データセキュリティの姿勢を示すことで信頼を獲得できます。具体的には、個人情報の取得・利用目的の明記、第三者提供の禁止、顧客によるアクセス・修正権の保障、データ漏えい時の対応体制などを設定します。これらもテンプレートが用意されているため、自社情報を入力するだけで対応できます。
ネットショップ開業はゴールではなくスタートです。開業後の事業成長は、集客戦略・在庫管理・発送品質の3つの継続的な最適化によって実現されます。特に発送代行の活用は、個人から事業者への転換点となる重要な判断です。
| フェーズ | 月商規模 | おすすめカート | 発送方法 | 主な経営課題 |
|---|---|---|---|---|
| スモールスタート | 〜30万円 | BASE・STORES | 自社発送 | 集客・信用構築 |
| 成長期 | 30〜100万円 | BASE有料・Shopify | 自社発送+発送代行検討 | 効率化・利益率 |
| 安定成長 | 100〜500万円 | Shopify | 発送代行+マルチチャネル | 多チャネル運営・品質 |
| 本業化 | 500万円〜 | Shopify・ecforce | 発送代行+倉庫連携 | ブランド展開・採用 |
個人ネットショップの成長は段階的です。各フェーズで必要な施策・ツール・体制が異なるため、段階に応じた選択が重要です。フェーズ1:スモールスタート(月商〜30万円)では、BASEまたはSTORES(固定費ゼロ)で開始し、SNS集客を中心に月数十件の受注安定化を目指します。この段階は自社発送で対応可能です。EC物流の基礎知識を押さえつつ、商品改善・レビュー収集・リピーター施策に集中します。
フェーズ2:成長期(月商30〜100万円)では、ShopifyやBASE有料プランへの移行を検討します。受注件数が月50〜100件を超えるタイミングで、発送代行倉庫への移行を検討する段階です。発送代行とのAPI連携により、受注・在庫・出荷を自動化し、運営負担を軽減できます。フェーズ3以降(月商100万円〜)では、マルチチャネル展開を本格化させます。楽天への出店・発送はSTOCKCREWとの比較を楽天とSTOCKCREWの発送代行比較で、AmazonのFBAからの切り替えはFBA移行ガイドで確認できます。発送代行と連携して全チャネルの在庫を一元管理すると、ブランド差別化・配送品質・顧客対応に集中できます。
ハンドメイドのアクセサリーを販売する個人作家のモデルケースです。開業当初はBASEのスタンダードプラン(固定費ゼロ)でスタートし、Instagramのリール投稿を週3回から毎日へ増やして認知を拡大。受注が月50件を超えたタイミングで梱包・発送に1日2時間以上を取られるようになり、小規模EC向けの発送代行へ移行しました。発送を外注化したことで、商品開発と撮影・SNSに時間を再配分でき、新作の投入頻度を月1〜2回に高められた——という流れが、この層の典型的な成長パターンです。
化粧品の定期購入(サブスク)を軸にするD2Cブランドのモデルケースです。リピート率の高い商材特性を生かし、定期購入機能に強いecforceで顧客管理とCRMを構築。出荷量の増加に合わせて化粧品の発送代行に同梱・ギフト対応を含めて委託し、ロット管理やリードタイムを安定させました。物流を専門業者に任せることで、CACとLTVの改善という本質的な経営課題に集中できる——というのが本業化フェーズの定石です。
SNSマーケティング(Instagram・TikTok・YouTube)は、ハンドメイド・アパレル・コスメ・食品など、ビジュアル訴求力の高い商材に特に有効です。BASEはInstagram・TikTokショッピング機能と連携でき、ショート動画での商品紹介からそのまま購入へ誘導できます。YouTubeショッピング連携では、YouTubeショッピング機能で動画内にショッピングタグを設置でき、動画が長期的に集客を生む資産型コンテンツになります。SEO・検索集客は時間がかかりますが、上位表示されれば購買意欲の高い検索ユーザーを継続的に集客できます。リスティング広告(Google広告・Meta広告)は即効性がある一方で予算が必要なため、広告ROIが計算できる段階での導入が現実的です。
発送代行サービスを選ぶ際は、以下の5点を評価基準にしましょう。取引条件を書面で明確化する考え方は、中小企業庁「取引適正化、価格交渉・価格転嫁」の趣旨とも通じます。
STOCKCREW(当社)は、初期費用ゼロ・固定費ゼロで全国一律260円〜の出荷代行に対応し、2,200社以上のEC事業者に利用されています。ShopifyやBASEとのAPI連携で受注から出荷まで自動化でき、月商100万円前後から月商5,000万円規模まで対応可能です。発送代行の選び方や失敗回避は発送代行の失敗パターン7選も合わせて確認できます。
個人でネットショップを開業することは、技術進化によってかつてないほど容易になりました。初期費用ゼロで、今日からでも始められる時代です。BASEまたはSTORESで固定費ゼロからスタートし、SNS・SEO・動画を軸に集客を構築することで、月商30〜50万円は十分に狙えます。
その先の事業成長には、Shopifyへの移行やマルチチャネル展開、発送代行の活用が効いてきます。成功するネットショップの共通点は「集客の継続」「在庫の適正管理」「発送品質の維持」の3点です。EC物流の全体像を理解しておくことが、どのフェーズでも土台になります。
個人でネットショップを本業化させるには、月商が軌道に乗る3〜6ヶ月以降、発送代行を活用して発送業務を外部化することが鍵です。これにより、集客・商品企画・顧客対応という本質的な業務に時間を集中でき、事業成長のスピードが上がります。最初から「いつかは発送代行を使う」という前提でECカートを選ぶことで、移行コストを最小化し、スケーラブルなEC事業を構築できます。ネットショップ開業の法的要件は経済産業省の特定商取引法ガイドライン、確定申告の手続きは国税庁の確定申告特集で確認しましょう。導入相談はお問い合わせ、無料資料は資料ダウンロードからどうぞ。
開業から運営・物流までを深掘りする際は、次の記事も役立ちます。フルフィルメントの全体像はフルフィルメントとは、サービスの詳細はSTOCKCREW完全ガイドで確認できます。物流コストの把握には物流コストの可視化と保管コスト削減ガイド、在庫まわりは過剰在庫の管理・ロット管理ガイド・SKU別在庫管理で整理しています。外注先の比較は発送代行業者の比較と3PLの基礎、契約面は物流契約見直しチェックリスト、システム連携はネクストエンジン対応の発送代行とWMSの在庫同期、梱包はEC梱包の完全ガイド、入庫設計は入庫とはで解説しています。
副業スタートなら固定費ゼロのBASEが安全です。売れ行きを確認してから発送代行に移行するという段階的なアプローチが現実的です。
ECカートのみでは集客がゼロからのスタートのため、最初の1〜3ヶ月は売上がほぼゼロのケースが多くなります。SNS・SEO・広告等の集客施策を開業と同時に始めることが大切です。
初心者向けはBASEです。操作がシンプルで、SNS連携機能も充実しており、固定費ゼロで始められます。Shopifyは自由度が高い代わりに、設定項目が多く複雑です。
可能です。Shopifyの場合、マルチチャネル機能により楽天・Amazon・Instagram等での販売を同時管理できます。
月商50万円、または月間受注件数が50〜100件を超えるタイミングが目安です。この段階では自社発送の時間コストが経営判断に支障をきたし始めます。
STORESは操作のシンプルさが特徴で、BASEはSNS連携とコミュニティが充実しています。月商が少ない段階ではSTORES、SNS集客を重視する場合はBASEが向いています。
特定商取引法に基づく表記が法的要件で必須です。次に決済手段の充実(クレジットカード+PayPay+後払い)、送料設定の最適化が重要です。
はい、成功します。ただしECカート開設だけでは売上はゼロです。SNS・SEO・動画などでの継続的な集客活動が前提になります。月商30万円程度は個人でも十分に狙えます。