STORESの決済方法完全ガイド|10種類の手数料・CVR影響度・有効化の優先度ランキング・フリーvsスタンダードの違い・発送代行連携で決済→出荷を自動化
- EC・物流インサイト
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STORESでネットショップを運営する際、「どの決済方法を有効にすべきか」は売上に直結する重要な判断です。STORESでは全10種類の決済方法が利用でき、ネットショップ作成サービスの中でも豊富なラインナップですが、すべてを有効にすれば良いというわけではありません。決済方法ごとに手数料率が異なり、CVR(注文完了率)への影響度も違います。
STORESの基本的な機能とメリット・デメリットはSTORESとは何かを解説した記事で紹介していますが、本記事では「決済方法」に特化し、10種類の手数料比較、有効化の優先度ランキング、フリープランとスタンダードプランの決済の違い、そして決済確定から出荷までを自動化する方法を解説します。発送代行の仕組みと費用を解説した完全ガイドと合わせてご活用ください。
なぜ決済方法の選択がネットショップの売上に直結するのか
EC購買行動の調査によると、カートに商品を入れたにもかかわらず購入を完了しない「カゴ落ち」の原因として「希望する決済方法がなかった」が約6%を占めています。100人がカートに商品を入れても、決済方法の不足で6人が離脱する計算です。月間カート投入100件のショップなら、年間で72件の販売機会を失っていることになります。
一方で、決済方法を増やすほどCVR(注文完了率)は向上する傾向があります。特に5種類以上の決済方法を用意しているショップは、3種類以下のショップと比べてCVRが高いというデータもあります。STORESは最大10種類の決済に対応しているため、適切に有効化すれば競合ショップに対してCVR面でのアドバンテージを確保できます。BASEが7種類(フリープラン)、Shopifyが標準で6種類の決済に対応しているのに対し、STORESの10種類はネットショップ作成サービスの中でもトップクラスの充実度です。ネットショップの売上アップ戦略を解説した記事でも、CVR改善の施策を紹介しています。
決済方法は「多いほど良い」のか?
決済方法は多いほどCVRが上がる傾向がありますが、すべてを有効にすればよいというわけではありません。決済方法ごとに手数料率が異なり、審査が必要なものもあります。手数料率が高い決済方法を有効にしても利用者がほとんどいなければ、管理コストだけが増えます。「手数料率」と「CVRへの影響度(利用者数の多さ)」のバランスで優先度を判断するのが合理的です。キャッシュフロー経営を解説した記事でも、収益管理のポイントを紹介しています。
STORESで使える10種類の決済方法——手数料・特徴・注意点
STORESの10種類の決済方法を、手数料・プラン対応・審査要否・特徴の4軸で一覧にまとめました。フリープランでは手数料5%、スタンダードプラン(月額2,980円)では3.6%が基本レートです。以下、特に重要な決済方法について詳しく解説します。
クレジットカード決済——最優先で有効化すべき
EC購買の60%以上がクレジットカード決済であり、これを有効にしないネットショップは成り立ちません。VISA・MasterCard・JCB・American Express・Dinersの5ブランドに対応しています。ただし、2018年の割賦販売法改訂により各ストアごとの審査が義務化されており、STORESのダッシュボードから申請後、約4営業日で結果が通知されます。審査に通過しないとクレジットカード決済は利用できませんが、その場合でもPayPalや楽天ペイは審査なしで利用可能です。総額表示義務を解説した記事でも、EC事業者の法的義務を紹介しています。
PayPay残高——7,300万ユーザーのQRコード決済
PayPayは国内QRコード決済で最大のユーザー基盤(7,300万人超)を持ちます。STORESではPayPay残高からの支払いのみ対応しており、PayPayクレジット払いには対応していません。利用にはクレジットカード審査への通過が必須です。PayPayポイントとVポイントの相互交換(2026年3月24日開始)により、PayPay経済圏の拡大が加速しており、CVRへの影響度は今後さらに高まると予想されます。PayPayは実店舗でも1,000万カ所以上の加盟店で利用されているため、「いつも使っているPayPayで払いたい」というユーザーの需要は非常に高いです。STORESショップでPayPay対応を謳うだけで、PayPayユーザーの流入を促進できます。
ペイディ(後払い)——若年層取り込みの切り札
ペイディは翌月払い・利子なし(期日内支払いの場合)の後払いサービスで、クレジットカードを持たない10〜20代の若年層に急速に普及しています。購入月の翌月1〜3日に請求が届き、10日までに支払う仕組みです。若年層がターゲットのショップでは必ず有効にすべき決済方法です。BNPL(Buy Now, Pay Later)は2026年のEC決済トレンドの中心であり、対応しないことは若年層の機会損失につながります。ペイディの利用者は2025年時点で700万人を超えており、特にアパレル・コスメ・ライフスタイル雑貨のカテゴリで利用率が高い傾向があります。これらの商品を扱うSTORESショップでは、ペイディの有効化がCVR改善に直結します。
代金引換・Amazon Pay——スタンダードプラン限定
代金引換とAmazon Payはスタンダードプラン(月額2,980円)でのみ利用可能です。代金引換は運送会社との直接契約となるため、STORESの決済手数料は発生しません。Amazon PayもAmazonとの直接契約(手数料3.9%)です。代金引換は高齢者層に需要があり、Amazon Payは「Amazon会員情報で即購入」できるためCVR改善効果が高いです。ヤマト・佐川・日本郵便の違いを解説した記事でも、配送会社の代引対応を紹介しています。
どの決済を有効にすべきか——優先度ランキング
最優先(必須):クレジットカード・PayPay・ペイディ
この3つは全STORESショップで有効化すべき決済方法です。クレジットカードはEC決済の60%以上をカバーし、PayPayはQRコード決済の圧倒的シェアを持ち、ペイディは若年層の取り込みに不可欠です。この3つだけで顧客の80〜90%の決済ニーズをカバーできます。クレジットカードが60%、PayPayが15〜20%、ペイディが5〜10%——世代・決済手段の異なる3層を効率よくカバーするのがこの組み合わせです。残りの7種類は「あれば良いが、なくても大きな機会損失にはならない」決済方法であり、ショップのターゲット顧客層に合わせて選択的に有効化します。
推奨(CVR改善効果):コンビニ決済・銀行振込・楽天ペイ
コンビニ決済と銀行振込はクレジットカードを持たない・使いたくない顧客層(10代・高齢者・現金主義者)をカバーします。楽天ペイは楽天会員(1億人超)が利用でき、楽天ポイント1%付与が購買動機になります。ただし、楽天ペイは物販とデジタルアイテムのみ対応で定期便には非対応です。ECモール5社を比較した記事でも、各プラットフォームの決済対応を紹介しています。
ターゲット次第:キャリア決済・PayPal・代金引換・Amazon Pay
キャリア決済は大手3キャリア(docomo・au・SoftBank)のユーザーには便利ですが、格安スマホユーザーは利用不可です。PayPalは海外ユーザーが多いショップで有効。代金引換とAmazon Payはスタンダードプラン限定ですが、ターゲット次第では大きなCVR改善効果があります。越境EC市場規模を解説した記事でも、海外決済の重要性を紹介しています。
フリープラン vs スタンダードプラン——決済で変わるプラン選択
決済手数料の差額で損益分岐点を計算する
フリープランの決済手数料は5%、スタンダードプランは3.6%。差額は1.4%です。スタンダードプランの月額2,980円を1.4%の差額で回収するには、月商約21.3万円が必要です(2,980円÷1.4%=213,000円)。月商21万円未満ならフリープラン、21万円超ならスタンダードプランがコスト効率で有利です。
決済方法の「幅」でプランを選ぶ視点
手数料の損益分岐点だけでなく、「代金引換」と「Amazon Pay」を使えるかどうかもプラン選択の判断材料です。高齢者向け商品(健康食品・日用品等)を販売する場合は代金引換の需要が高く、フリープランでは対応できません。Amazon Payを有効にすれば「Amazon会員情報で住所入力なしに即購入」が可能になり、CVRが大幅に改善するケースがあります。これらのCVR改善効果を加味すると、月商21万円未満でもスタンダードプランを選ぶ合理性があります。特にAmazon Payは、Amazonの1億人超のアカウントと紐づいており、「住所入力なしに即購入」のUX改善はカゴ落ち率を大幅に下げる効果があります。月額2,980円のコストをAmazon Pay経由の追加注文で回収できるかどうかが判断基準です。BASEの手数料を解説した記事でも、料金プランの損益分岐点を紹介しています。Shopifyの始め方を解説した記事でも、Shopifyの料金プラン比較を紹介しています。
STORES×発送代行で「決済→出荷」を自動化する
STORESで決済が完了したら、次のステップは「出荷」です。しかし、STORESのショップオーナーの多くは個人〜小規模事業者であり、注文が増えるにつれて梱包・発送作業に追われるのが実情です。発送代行を活用すれば、「決済完了→注文データの自動連携→ピッキング→梱包→出荷→追跡番号反映」まで完全に自動化できます。
STORES×発送代行の連携メリット
STOCKCREWはSTORESとの連携に対応しており、注文データがWMSに自動送信されます。EC事業者は管理画面を確認するだけで、梱包・発送作業から完全に解放されます。送料もコミコミ価格で全国一律(投函型260円〜・60サイズ500円〜)のため、STORESの送料設定がシンプルになります。発送代行のメリット・デメリットを解説した記事でも、発送代行の利点を紹介しています。個人事業主の発送代行活用を解説した記事でも、小規模ショップの活用方法を紹介しています。
削減される時間とコスト
自社発送では1件あたり15〜30分の作業時間が発生しますが、発送代行を利用すればこの時間がゼロになります。月間50件出荷のSTORESショップなら月間12〜25時間の削減です。この時間を商品開発やSNSマーケティングに投下すれば、売上成長を加速できます。特にSTORESのショップオーナーは「一人運営」のケースが多く、商品企画・仕入れ・撮影・SNS運用・顧客対応・梱包発送を一人でこなしています。このうち「梱包発送」を発送代行に外出しすることで、他の業務に集中できる時間が大幅に増え、ショップの成長速度が変わります。ネットショップ個人経営の年収を解説した記事でも、個人ショップオーナーの働き方を紹介しています。発送代行の費用構造を解説した記事でも、コスト構造を紹介しています。ECサイトの送料を安くする方法を解説した記事でも、送料最適化の方法を紹介しています。
STORESの決済方法に関するFAQ
Q. STORESの決済手数料はBASEやShopifyと比べて高いですか?
STORESのフリープラン(5%)はBASEのスタンダードプラン(6.6%)より低い手数料率です。STORESのスタンダードプラン(3.6%)はShopifyのベーシックプラン(3.4%)とほぼ同水準です。月額固定費はSTORES 2,980円・Shopify約4,700円(33ドル)であり、STORESの方が低コストで始められます。ECモール出店戦略ガイドでも、各プラットフォームの比較を紹介しています。
Q. クレジットカード審査に落ちた場合はどうすればよいですか?
クレジットカード審査に通過しなくても、PayPal・楽天ペイ・コンビニ決済・銀行振込・ペイディ・キャリア決済は審査なしで利用可能です。まずこれらを有効にしてショップ運営を開始し、一定期間の実績を積んだ後に再度クレジットカード審査に申請することをおすすめします。審査に通過しなくてもショップ運営は十分可能です。ネットショップ開業おすすめサービス比較でも、各サービスの審査難易度を紹介しています。
Q. STORESの売上はいつ振り込まれますか?
STORESでは月末締め・翌月末払いが基本的な振込サイクルです。スタンダードプランではスピード入金オプション(翌日入金)も利用可能です。キャッシュフローを重視する場合はスタンダードプランが有利です。ネットショップ運営完全ガイドでも、ショップ運営の基本を紹介しています。
Q. STORESで海外ユーザーへの販売は可能ですか?
はい。STORESは海外からのアクセスと決済に対応しており、PayPalは海外での知名度が高いため、越境ECのユーザーに適した決済方法です。ただし、海外への配送は発送代行との連携が有効です。海外発送代行で越境ECを加速する記事でも、海外発送の選択肢を紹介しています。
まとめ:決済方法は「手数料」と「CVR影響度」のバランスで選ぶ
STORESの10種類の決済方法は、すべてを漠然と有効にするのではなく、「手数料率」と「CVR影響度(利用者数の多さ)」のバランスで優先度を判断すべきです。最優先はクレジットカード・PayPay・ペイディの3つ。これだけで顧客の80〜90%をカバーできます。
プラン選択は月商21万円の損益分岐点を基準に判断し、代金引換やAmazon PayのCVR改善効果も加味して決定しましょう。そして、決済の多様化と同時に「決済→出荷」の自動化を発送代行で実現すれば、STORESショップの運営効率は飛躍的に向上します。決済方法の最適化で「注文を増やす」フロントエンドと、発送代行の活用で「確実に届ける」バックエンド——この両輪が揃って初めて、STORESショップの持続的な成長が実現します。
STOCKCREWのサービス内容・料金・導入方法を解説した完全ガイドも参考に、まずは無料の資料ダウンロードから、またはお問い合わせからお気軽にご相談ください。