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発送代行のオンボーディング(OBM)実務ガイド|初期設定の確認項目・事前準備5点・移行後の運用設計

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2026年06月12日 更新 2022年6月13日 公開

この記事は約12分で読めます

aboutus-obm-ki-210308 アイキャッチ画像

STOCKCREWの発送代行サービスを利用開始するとき、契約後に「OBM(オンボードミーティング)」という初回打ち合わせを行います。このOBMで確認される項目を事前に把握して準備しておくことで、移行がスムーズに進みます。発送代行の導入全体像を踏まえ、OBMの意味・確認全項目・事前準備のポイントを解説します。

この記事の内容

  1. OBM(オンボードミーティング)とは
  2. OBMで確認する4カテゴリの全項目
  3. OBM前に準備すべき5項目
  4. OBM後から運用開始までの4ステップ
  5. 運用開始後の日常業務とKPI管理
  6. まとめ:OBMの事前準備が移行の最短経路
  7. よくある質問(FAQ)

OBM(オンボードミーティング)とは

OBMはSTOCKCREWの造語です。STOCKCREW・KEYCREW・ROBOCREWというように、当社は「CREW(乗員・乗組員)」を大切にしています。会社やサービスを一つの「船」に例え、STOCKCREWをご利用いただく皆様にも「乗船」していただくイメージで、「Get on board!(船に乗って!)」の「on board」から取った「OBM(on board meeting)」と名付けました。

OBMは契約締結後、最初に実施するWEBミーティング形式の打ち合わせです。設定専任担当者が商品の詳細・モールやカートの詳細を確認し、入庫から出荷までの作業に必要な設定内容をご案内します。サービス全体像はSTOCKCREWのサービス詳細にまとめています。

OBMで確認する4つのカテゴリ ①基本情報 納品書・送状の記載内容 ②受注連携情報 モール・カートAPI設定 ③商品情報 商品コード・バーコード ④受注内容の詳細 同梱物・梱包・決済方法

OBMで確認する4カテゴリの全項目

OBMで確認する内容は大きく4カテゴリに分かれます。これらを正確に把握することで、入庫から出荷・返品まで一貫した品質の物流業務が実現します。本記事で紹介するOBMの確認内容は代表的な項目であり、実際のOBMでは商材の特性・モール・カートの種類によって確認内容が変わります。

カテゴリ 主な確認項目 目的
①基本情報 店舗名・所在地・連絡先・納品書の同梱希望・ブランドロゴ・金額表示の有無 顧客に届く納品書・送状の品質を保証する
②受注連携情報 利用モール・カート・API連携かCSV手動か・送料設定・配送方法 受注の自動取り込みと在庫同期を実現する
③商品情報 商品コード・バーコード判別可否・消費期限管理・セット商品・特殊付帯作業 WMSの在庫精度を維持し誤出荷を防止する
④受注内容の詳細 同梱物ルール・梱包資材・緩衝材・ギフトラッピング・BtoB配送・代引き設定 出荷品質を均一に保ち顧客満足度を維持する

カテゴリ①:基本情報(納品書・送状)

店舗名・郵便番号・所在地・連絡先(電話・メール)は納品書や送状に記載する内容です。事前に「顧客に見せてよい店舗情報」を整理しておいてください。納品書の同梱希望・ブランドロゴ(GIF/PNG/JPEG形式)の挿入希望・納品書自由記載欄のメッセージ・金額表示の有無もOBMで確認されます。ロゴ入り・メッセージ入りの納品書はリピーター獲得に貢献します。一方、ギフト用途では金額非表示が必要なケースがあり、事前確認が重要です。納品書まわりの設計は同梱物の設計とLTV向上の効果が参考資料になります。

カテゴリ②:受注連携情報(API設定)

利用中・利用予定のモール(楽天・Amazon・Yahoo!等)とカート(Shopify・BASE等)を確認し、それぞれの連携設定資料をSTOCKCREWから送付します。モール・カートごとにAPI(自動連携)またはCSV(手動)のどちらで連携するかを確認します。API連携が整備されれば受注の自動取り込み・在庫同期・出荷ステータスの自動返送までが自動化されます。連携の仕組みはAPI連携による発送自動化の仕組みと設定手順に詳しい説明があります。モール別の物流体制を比較したい場合は、楽天スーパーロジスティクスとの比較・FBAからの移行・併用・Yahoo!ショッピングの発送代行が判断材料になります。

カテゴリ③:商品情報(SKU・バーコード・消費期限)

実物の商品と一致した商品コードがあるか・バーコードが判別可能かを確認します。商品コードがない・バーコードが判別不可の場合は、商品ラベルシールの貼付作業が発生します。SKUの整備はOBM前に完了させておくと移行がスムーズです。消費期限管理が必要な食品・化粧品は管理方法の説明を受けます。セット販売している商品がある場合はSTOCKCREWのセットコード登録方法の説明を受けます。期限管理の考え方はロット管理と消費期限管理の設計で整理しています。

カテゴリ④:受注内容の詳細(同梱物・梱包・決済)

チラシ・レター・ノベルティなど同梱物の有無・内容・種類数を確認します。同梱ルール(全件同梱・購入回数条件・特定商品への同梱等)も詳細に確認します。梱包資材(段ボールサイズ・袋等)は希望がない場合STOCKCREWの推奨梱包を使用します。決済方法では代引きの利用有無を特に確認し、代引き料金の振込タイミング等のルール説明を受けます。梱包設計の基本は梱包資材と納品書設計の実務で押さえられます。

OBM前に準備すべき5項目

OBMを効率よく進めるために、以下の5項目を事前に準備してください。この準備が移行の最短経路です。

準備項目 具体的な作業 準備がないと起こること
1. 店舗情報の整理 店舗名・所在地・電話・メール・ブランドロゴデータ(GIF/PNG/JPEG) OBM中に確認に時間がかかり進行が遅延
2. SKU(商品コード)の整備 全商品のSKU統一・バーコード判別可否の確認 入庫後にラベル貼付作業が発生しコスト増
3. 利用モール・カートのリスト 利用中・予定のモール/カート一覧・APIキー発行方法の確認 連携設定に追加時間が発生
4. 同梱物ルールの文書化 種類・同梱条件(全件/購入回数/特定商品)・在庫管理の要否 OBMで確認に時間がかかり、ルール漏れリスク
5. 梱包仕様の整理 希望梱包資材・緩衝材・ギフト包装の有無・参考写真 仕様不明で品質にバラつきが発生

なぜSKU整備が最も重要か

商品コードとバーコードの整備は、WMSの在庫精度を高い水準で維持するための根幹です。商品コードが実物と一致していないと、ピッキング時に間違った商品を取り出すリスクが高まります。SKUが未整備の場合はSTOCKCREWの採番方法の提案を受けますが、事前整備が移行の最短経路です。SKU管理の詳細はWMSによる倉庫管理の基本と選定ポイントで解説しています。

GTIN(JANコード)は国際標準の商品識別コードであり、GS1事業者コードの登録を基に13桁のコードを設定する。EC事業者が自社商品にJANコードを付与することで、倉庫のWMSによるバーコード検品が可能になり、誤出荷の防止に直結する。

出典:GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)」

同梱物ルールの文書化が品質を決める

同梱物は「全件同梱」「初回購入のみ同梱」「特定商品購入時のみ同梱」など、条件分岐が発生するケースがあります。これらのルールを文書化しておかないと、OBM中の確認に時間がかかるだけでなく、運用開始後にルール漏れによる同梱ミスが発生するリスクがあります。同梱戦略の詳細は同梱物の設計とリピーター獲得への効果に譲ります。

OBM後から運用開始までの4ステップ

OBMが完了してから実際に発送が開始されるまでには、以下の4ステップがあります。移行の全体像は発送代行への移行手順と準備リストが下敷きになります。

  1. API連携の設定(OBM後1〜2週間)——OBMで送付される設定資料に沿って、各モール・カートのAPI連携を設定します。設定方法はモール・カートによって大きく異なります。不明点はSTOCKCREWの担当者に確認しながら進めてください
  2. 商品の初期入庫と棚入れ——設定完了後、商品をSTOCKCREWの倉庫に入庫します。入庫予定情報(商品名・品番・数量・ロット番号)を事前に連絡することで検品がスムーズになります
  3. テスト出荷で品質確認——本番稼働前に自社宛てのテスト注文を送り、梱包品質・同梱物・納品書の内容を実際に確認します。仕様書通りの出荷がされているかを実物で確認することが品質安定の最終確認です
  4. 本番稼働開始と初期モニタリング——本番稼働開始後の最初の1〜2ヶ月は当日出荷率・誤出荷率・API連携の動作状況を特に密にモニタリングします

EC市場の拡大が続くなか、物流の効率的な立ち上げ・移行は事業スピードに直結するテーマです。

2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。

出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」

関する法律が2024年4月から適用される一方、物流の停滞が懸念される「2024年問題」に直面。何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力不足の可能性。荷主企業、物流事業者(運送・倉庫等)、一般消費者が協力して我が国の物流を支えるための環境整備に向けて、抜本的・総合的な対策を「政策パッケージ」として策定。

出典:国土交通省「ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会」

輸送力不足が構造化していく環境では、API連携による受注・在庫・出荷の自動化と、立ち上げ初期からの正確な仕様共有が、安定出荷の土台になります。

運用開始後の日常業務とKPI管理

EC事業者の日常作業(ほぼゼロ化)

API連携が完了していれば、EC事業者の日常的な物流作業はほぼゼロになります。

  1. 注文の自動取り込み——設定時間ごとに自動実行されます
  2. 在庫の自動同期——ECカートとWMSでリアルタイム同期が行われます
  3. 出荷完了通知の自動更新——顧客への発送メールが自動送信されます

これらがすべて自動化されるため、EC事業者は商品企画・マーケティング・顧客対応に専念できます。自動化の仕組みはEC物流システムの連携設計と運用で解説しています。

定期的に行うべき管理業務

  1. 在庫補充の確認——在庫アラートに基づく発注。欠品を防ぐため2〜4週間分の安全在庫を維持します
  2. 同梱物の補充入庫——チラシ・ノベルティ等の在庫を2〜4週間分維持します
  3. 月次KPIレポートの確認——誤出荷率・当日出荷率・在庫精度を月次で確認します
  4. テスト注文による品質チェック——月1回の実物確認で品質のドリフトを早期発見します

これらの管理業務を習慣化することで、長期的な物流品質の安定が維持されます。管理体制の構築方法はEC物流のKPI設計と運用方法が指針になります。

まとめ:OBMの事前準備が移行の最短経路

STOCKCREWのOBM(オンボードミーティング)は、契約後最初に行う初期設定打ち合わせで、基本情報・受注連携情報・商品情報・受注内容の詳細という4カテゴリの確認が行われます。OBM前に「店舗情報の整理・SKU整備・利用モール/カートのリスト・同梱物ルールの文書化・梱包仕様の整理」という5項目を準備しておくことで、OBMが効率よく進み、本番稼働まで最短経路で移行できます。

OBMで確認する項目一つひとつには「物流品質を均一に保つ」という目的があります。仕様書の整備・SKUの統一・API連携の設定という事前準備は、「手間がかかる初期投資」ではなく「移行後の品質安定を保証する最小限の投資」です。

業者選びから導入手順までの全体像は発送代行完全ガイドとSTOCKCREWのサービス詳細に整理しています。お問い合わせまたは資料ダウンロードからご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. OBMはどのような形式で行われますか?

STOCKCREWのOBMはWEBミーティング形式で行われます。設定専任担当者が対応し、商品・モール・カートの詳細を確認します。確認内容が多い場合でも必要最低限の打ち合わせとなるよう設計されています。

Q. OBMが完了してから実際に発送が開始されるまでどれくらいかかりますか?

OBM後の設定・商品入庫・テスト出荷を経て本番稼働まで通常2〜4週間程度かかります。API連携の設定難易度・商品の入庫タイミングによって変わります。事前準備が整っている場合は最短7日で出荷開始できるケースもあります。詳細なスケジュールはSTOCKCREWの導入の流れに掲載しています。

Q. OBM前にSKUが整備できていない場合はどうなりますか?

STOCKCREWの担当者がSKUの採番方法を提案し、整備を支援します。ただし、SKU整備がOBM前に完了しているほうが移行は速く進みます。バーコードが判別不可の商品には商品ラベルシールの貼付作業が発生し、追加コストとなる点に注意してください。

Q. 複数のECモール・カートを同時に連携できますか?

STOCKCREWは楽天・Amazon・Yahoo!・Shopify・BASE・STORESなど主要なECモール・カートとのAPI連携に対応しています。複数チャネルを同時に連携することで、すべてのチャネルの受注・在庫・出荷を一元管理できます。STOCKCREWの外部連携ページで対応プラットフォームを確認できます。

Q. 本番稼働の前にテスト出荷は必要ですか?

必須ではありませんが、強く推奨します。本番稼働前に自社宛てのテスト注文を送り、梱包品質・同梱物・納品書の内容を実物で確認しておくと、仕様の認識ズレを本番前に発見できます。運用開始後も月1回程度のテスト注文で品質のドリフトを早期に発見できます。

この記事の監修者

北原一樹

北原一樹

株式会社KEYCREW オペレーション部長。大手物流会社にて現場担当からセンター長を経て、営業・管理職を12年間歴任。物流業界での経験は24年に及ぶ。大規模顧客の初のEC・DCが併設された10,000坪規模の大型倉庫の立ち上げを主導した実績を持ち、月間100Mの赤字を抱えていた物流センターをわずか3か月で黒字化に転換させた。現在はSTOCKCREWにおいて部門管理・各拠点の収支管理・業務改善を統括。「現地・現物」「数字で現場を見る」「何事にも基準を作る」を信条に、年間5千万点の入出荷を支える高品質な物流オペレーションを実現している。

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Tags: # 発送代行 # 梱包・流通加工
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